NSR-MC21整備メモ



2013.12.11 パワージェット吸い込みパイプの修復


1.回転が落ちない


NSRは調子を維持するために時々動かすだけです。

RMXやFJも月に2~3度しか動かしませんから、NSRが車庫から出るのは2~3カ月に一度くらいになります。

その一度が巡ってきました。
タイヤもチェーンも「要交換」のまま走らせます。
もちろん、ナンバーと自賠責はついています。


『どうも回転の落ちがわるいなぁ…。』

回転はレッドゾーンまできれいに伸びるけど、アクセルを戻しても4000~3000回転にしか下がらない。
そのままにしておくと、2~3分経ってやっとアイドリングの1300回転
に戻ってくれる。

以前のような「高回転狂い出し」ではないけれど、低回転が不調なのは同じ。

当然、キャブレター清掃が必要。

ということで、キャブレターの二度目の開腹です。


2.パイプが折れている!


 
.  左側キャブレター内のパイプが折れていました。

  このパイプはパワージェット ( PWJ ) の燃料吸い込み口です。

  パワージェットはこのパイプの横にあるマイナスネジの部分にあります。

  吸い込み口の底に横穴 ( 黄線 ) があり、パワージェットに燃料が流れます。

  このパイプが折れていたのだから、
  左側キャブレターのパワージェットは作動していなかったことになります。

  このことと、回転がきれいに落ちないこと関係あるかどうかは分かりません。

  しかし、このパイプは修復しておかなければなりません。


  パイプが腐食して折れたのではないようです。
  振動で折れたのでしょうか?

  パイプは、
  ・外径:3.6㎜Φ
  ・内径:2.8㎜Φ
  ・厚さ:0.4㎜
  ・穴に埋もれている長さ:9.5㎜、出ている長さ:16.5㎜、全長:26㎜
  ・材質:真鍮
  ※ノギス計測でおおよその値

  なお、パワージェット室のフタネジは、
  ネジ山外径:6㎜弱、ネジ長:5㎜ですが、規格外のネジです。
   M5ネジや1/4inネジでははまりません。

  材質はアルミ。
  しかも、きつく締めてあります。
  大きなマイナスドライバーで『パキッ!』と緩めなければなりません。

  軽く考えているとネジ溝が崩れてしまいます。 ( 画像参照)

  単独でパーツ購入できません。

  くれぐれも甘く見ないようにしてください。



3.試行Ⅰ - 削ってはめる


a.材料入手

  ろう付けや耐ガソリン接着剤も検討しましたが、
  「新しいパイプを取り付けること」に決定。

  ホームセンターに同じようなパイプがあります。
  ①4㎜Φ×0.5㎜厚×100㎝
  ②3㎜Φ×0.5㎜厚×100㎝

  注意しなければならないのは、4㎜Φ・3㎜Φはパイプの外径。
  厚さが0.5㎜ですから、内径は①が3㎜Φ、②が2㎜Φ。

  折れたパイプは 内径2.8㎜Φ、厚さ0.4㎜。
  だから、使うのは①の4㎜Φパイプ。
  内径が0.2㎜大きくなるけれど吸い込み口だから構わないでしょう。

  もう一つ注意しなければならないのは、パイプの値段が店によって大きく違うこと。
  A店では①498円、②349円。
  B店では①260円、②230円。

  A店はB店よりプラザーのプリンタインクが少し安いのでA店派になったのに…。
  そう言えば、A店はスズキのCCIS・スーパー・1リットル缶も、
   B店の548円より200円くらい高い。これはチョット高すぎます。
  すこし賢くなりました。

  それでは、この4㎜Φのパイプを削って取り付けます。
   外径4㎜Φを外径3.6㎜Φにすればよいのだから、厚さを0.2㎜削ればよい。
  サンドペーパーと切断刃もA店で買いました。


b.こなごなにして取り除く

  まず、穴に残っているパイプの折れた部分を取り除きます。

  『こんなの、細いマイナスドライバーでこじればはがれるだろう。』

  そんな簡単にはいきません。材質は銅ではなく真鍮です。

  細いドライバーをタガネのようにして切り込みを入れる。
  もっと細いドライバーをパイプの背中にたたき入れる。
  少し大きいドライバーで穴の中をグリグリとかき回す。

  パイプの残骸は下へ下へ。

  最後は粉々になって、パワージェットの穴から出てきました。

  写真の左側穴がパワージェット穴です。
  パワージェットが見えています。

  写真の右側穴が吸い込み口穴です。
  穴底にパワージェット穴に通じる通路が見えています。

  吸い込み口穴はガリガリになってしまいました。

  ここにパイプを取り付けるのだかかまわないでしょう。


c.ダイエット失敗



次の作業は、「外径4㎜Φ・厚さ0.5㎜の真鍮パイプを0.2㎜薄くする」こと。

『サンドペーパーにパイプを挟んでクルクル回せば良いだろう。』


そんな簡単なものではありません。

クルクル回しているだけではいつまでたってもノギスの値は4㎜Φ。

パイプの縦方向にペーパーをかけたり、ヤスリで削ったり。


『まあ、これくらいでいいか…。チョット試しに入れてみよう。』

穴に差し込むと「少しきつい感じ」

『チョット上から叩いてみよう。』

しっかりとはまりました。

『こんなものでいいんだな…。それではクルクルで仕上げをするか…。』

パイプをプライヤーで挟んで抜こうとするのだけれど抜けません。

プライヤーを少しねじったら、パイプが根元から「ポキン」。

振り出しに戻ってしまいました。


再度、ガリガリ・グリグリで粉々にして穴に残ったパイプを撤去。

吸い込み口穴は前よりも痛々しい状態に。
※上の写真は二度目の「ガリガリ・グリグリ」の後のもの)


反省1:厚さが0.3㎜になって薄くなりすぎる。

反省2:きれいな円筒形に削れない。

反省3:パイプが穴に入ったら、抜こうとしてはいけない。

結論:「パイプを削って穴にはめる」より「穴を拡げてパイプをそのままはめる」方が、作業が楽だし強度も上がる。


4.試行Ⅱ - 拡げてはめる


a.工具の選定 - リーマについて


吸い込み口の穴は3.6㎜IΦ+α、パイプ外径は4㎜Φ。

パイプが外れないよう 「 きつくはめる 」 ためには 「 吸い込み口の穴をどれだけ拡げたらよい 」 のか?


4.0㎜Φの穴に外径4.0㎜Φのパイプは入らない。

4.1㎜Φならどうか?

4.1㎜Φのドリルで穴を開けパイプを通してみました。

パイプは 「 スコスコ 」。

穴は 1/10㎜ではなく 1/100㎜単位にしなければならない。

つまり、4.01㎜Φ~4.09㎜Φで試してみなければならない。

1/100㎜単位の穴を開ける工具にはリーマやエンドミルがあるらしい。

リーマやエンドミルは新品で一本 3000円以上する。

中古をYahooオークションで入手。

    ①FPツール/3.04㎜Φ/全長72㎜・刃長40㎜・刃数6/420円
  ②日立ツール/4.01㎜Φ/全長80㎜・刃長40㎜・刃数6/630円
  ③栄光社/4.03㎜Φ/全長110㎜・刃長35㎜・刃数6/525円
  ④栄光社/4.07㎜Φ/全長80㎜・刃長40㎜・刃数6/630円
  ⑤S&K・エンドミル/全長55㎜・刃長7㎜/刃数3・軸径6㎜/500円

  ※①②④はハンドリーマ、③はマシンリーマ。
     ハンドリーマはホルダーに取り付けて手作業で行います。

  ※Yahooオークションでの出品者→→→こちら
  ※メール便対応、送金手数料0円の ゆうちょ 不対応

  ちなみにドリルは、不二越の鉄鋼用
  ・2.8㎜Φ・2本入り/430円
  ・3.1㎜Φ・2本入り/530円
  ・3.8㎜Φ・2本入り/550円
  ・4.0㎜Φ・2本入り/560円
  ・4.1㎜Φ・1本入り/330円
  ※購入先B店

  外径3㎜Φのパイプとそれ用のドリルやリーマがあるのは、
  RMXのキャブレターのオイルニップルの修復を予定しているから。

  写真のパイプが曲がっているのはカメラレンズのせいです。


   リーマやエンドミルは穴を開けることはできません。
   穴を拡げることしかできません。

  リーマの先は、下穴に沿うように細くなっています。
  
  写真中央の4.07Φリーマでは先端15㎜がテーパー状になっています。

  このリーマを使うと、穴を貫通させる場合は4.07㎜Φとなりますが、
  止まり穴の場合はテーパー部分だけ4.07㎜Φより小さくなってしまいます。

  今回は深さ9.5㎜の止まり穴ですから、4.07㎜Φに拡張できません。

  止まり穴の場合は先端をカットするか止まり穴用のリーマが必要になります。

  写真一番上のリーマはマシンリーマです。
  ボール盤やドリルに取り付けて使いますので
  回転部が太く取り付け部も大きくなっています。
  もちろん、手回しホルダーに取り付けてハンドリーマとしても使えます。

  写真一番したのエンドミルはドリル用です。
  刃長も短いので今回の作業には不向きです。



b.工具の選定 - とのリーマを使えばよいか



鉄板にいろいろな大きさの穴を開けて、「 どのリーマを使えば4㎜Φのパイプをきつめにはめられるか 」 を検討しました。


イ.ドリル穴の実際の大きさ


ドリルはボール盤ではなく電動ハンドドリルを使っています。
作業熟練度はまったくの素人で中学生レベル。

ドリル刃がたわんだり、頭を振ったりします。

3.8㎜Φドリルであけた穴は3.9㎜Φくらい(7個中3.9㎜Φが6個、3.95㎜Φが1個/ノギス計測)
4.0㎜Φドリルであけた穴は4.05㎜Φくらい。(4.03リーマは通るが4.07Φリーマは通らない)

結論→ドリル径より +0.05~0.10㎜ 大きくなる。


ロ.リーマ穴の実際の大きさ


手回しですからドリルのようにきれいに回せません。
揺れながら回るので穴は大きくなります。

いろいろ試した結果は、

 ・3.8㎜Φのドリルで穴あけ ( 実際には3.9㎜Φの穴があく )

 ・4.01㎜Φリーマで拡張

 ・4.03㎜Φリーマが通る

 ・4.0㎜Φパイプは楽に通る。

結論→4.01㎜Φリーマで穴を拡張するとパイプがきつめに入らない。→4.01㎜Φより細いリーマを使わなければならない。
※これは私が作業する場合の結論です。


ハ.工具選定結論


(外径4.0㎜パイプ)

・下穴→3.6㎜~3.8㎜Φドリル(新たに穴をあける場合は3.6㎜Φドリル)
・リーマ→4.0㎜Φ
・きつい場合はパイプをペーパーに挟んでクルクル。


(外径3.0㎜パイプ)

・下穴→2.6㎜~2.8㎜Φドリル ( 新たに穴をあける場合は2.6㎜Φドリル)
・リーマ→3.0㎜Φ
・きつい場合はベーパークルクル。


c.再度のリーマ調達



  再度、上のYahooオークション出品者さんからリーマを調達

  ⑥日立ツールハンドリーマ/3.99㎜Φ・全長76㎜・刃長30㎜・刃数6・刃根元に化工/210円
  ⑦岡崎精工ハンドリーマ/4.00㎜Φ・全長75㎜・刃長34㎜・刃数6・先端切断/315円
  ⑧
日立ツールハンドリーマ/2.99㎜Φ・全長72㎜・刃長40㎜・刃数6・先端切断/210円
  ⑨
日立ツールハンドリーマ/3.00㎜Φ・全長72㎜・刃長40㎜・刃数6/420円



d. 1/100㎜単位の穴は素人にはあけられない


  まずは、3.99㎜Φのリーマで穴を拡張してパイプをはめてみましょう。
  パイプが入らないだろうから、その次ぎに 4.00㎜Φリーマで…。

  そんな予想はあっけなく吹き飛びました。

  3.99㎜Φリーマで拡げた穴にパイプを入れると 「 ガタガタ」。
  「スカスカ」ではありません「ガタガタ」です。

  なんと、4.1㎜Φのドリルが入ってガタが出る。
  4.1㎜Φより大きい穴になってしまいました。

  やはり、手回し作業でリーマが揺れるのでしょう。

  これなら、3.9㎜Φのドリルで穴を拡げた方がよい。
  ※実際には +0.1㎜で 4.0㎜Φの穴になる。

  結局、
  リーマは 1/100㎜単位だけど、作業する手が 1/100㎜単位ではない。
  素人にはリーマは使いこなせない。

  そういえば、行きつけの散髪屋サン、
  耳穴の産毛を取るためにリーマを使っています。

  やはり、リーマを使うのはプロだけなのですね。



5.お勧めの方法 -  ドリルで穴を拡げて接着剤でパイプを留める


結局、当たり前の普通の方法になりました。

「ドリルでもリーマでも工具径よりも大きな穴が開く」ことに留意して次のようにやりましょう


a.3.6㎜Φドリルでパイプ残骸を取り、3.9㎜Φドリルで穴を拡げる


  バイプが折れると、折れたパイプが穴に残っています。

  残っているパイプは、内径/2.8㎜Φ ・ 外径 3.6㎜Φ。

  まず、
3.6㎜Φのドリルで穴を拡げて、パイプ残骸を取る

  つぎに、
3.9㎜Φのドリルかマシンリーマで穴を拡げる

  始めから 3.9㎜Φドリルを使っても結果は大して変わらないでしょうが、
  相手がアルミ材なので、3.6㎜Φ→3.9㎜Φの二段階がよいでしょう。

  これで、
穴は4.0㎜Φ±α になっています。

  
運がよければ、4.0㎜Φのパイプが
  そのままでorペーパークルクルできつめにはまる
でしょう。

  
この場合は、ネジロック剤をパイプに塗って取り付け

  
パイプがきつめにはまらなければ、
  エポキシ接着剤をパイプに塗って取り付ける



 


b.穴の深さに注意


 注意しなければならないのは、穴の深さ。

  穴拡張がパワージェットへの通路まで達すると、 パイプでその通路を塞ぐことになります。

  
穴の深さは 10㎜まで

  拡張穴がパワージェット通路に達していないかを 確認しながら慎重に作業しなければならないでしょう。

  この点からいえば、3.9㎜Φのドリルより 3.9㎜Φのマシンリーマを使った方がよいでしょう。


また、パイプに塗ったエポキシ接着剤がパワージェット通路に流れ込まないようにしなければなりません。

エポキシ接着剤を塗ったパイプを穴に入れるときには、綿棒などでパワージェット通路穴を塞いでおく必要があるでしょう。


c.パイプ高さに注意



  なお、パイプの出ている部分の長さは 16.5㎜
  吸い込み口なので、多少長くてもOKでしょうが、短いとダメでしょう。


  パイプは斜めになっています。

  パイプ面の低いところから
  ニードルジェットホルダーが納まっている面までの距離が 6㎜です。

  パイプ長を合わせるだけでなく、垂直高さも合わせなければなりません。


d.
実際の仕上がり


以上の a~c はあとで分かったことです。

今度やるときにはそうします。

今回は次のような仕上がりになりました。


 ① パイプを入れると隙間がありガタガタ

  ②金属用接着パテをこの隙間に極細ドライバーで押し込む。

  多分、接着パテは入口部分にだけしか入っていないでしょう。
  しかし、しっかり固定されています。

  ③念のために、エポキシ接着剤で入口付近を盛り留め。

  この部分に接着剤を盛るのは結構難しいものです。
  aで述べたように、パイプに接着剤を塗って穴に入れれば、
  余分な接着剤があふれでて、入口付近に盛り上がることでしょう。


  エポキシ接着剤は普通のものを使いました。

  「耐溶剤・耐ガソリン」のエポキシ接着剤もあるようですが、
  エポキシ接着剤はもともと耐溶剤なので大丈夫でしょう。

  ついでに、キャブレター右側の折れていなパイプの根元にも盛っておきました。  



6.ジェット類の交換


低回転不調対策としてジェット類を新しくしました。


a.入手した部品

  ① 16165-KV3-830,ニードルジェットホルダー,1722円
   ※2013.11.15時点でメーカー在庫残り17個q 私が 2個入手しましたから、残り15個です。
  
  ② 99103-KV3-0380,スロージェット♯38,609円
  ③ 99101-PH9-1280,メインジェット♯128,220円
  ※②・③は量販店で入手できますが、部品で注文した方が安いです。
  
  ④エアースクリュー/ 交換しない
  ⑤-1  99105-MA3-0720,パワージェット (左側) ♯72,462円
  ※2013.11.15時点でメーカー在庫残り11個。私が1個入手しましたから、残り10個です。
  ※左側♯72は、MC21-101の TA22B-A キャブレター用です。
 
   ⑤-2  99105-KV3-0750 ( 99105-MA3-0750 ),パワージェット ( 右側 ) ♯75,462円
   ⑥  16010-KM9-505 ( 16010-KM4-024 ),ガスケットセット,2278円
   ガスケットセットは高いですねぇ。なんとかなりませんか?

  以上、パワージェットを除き二個ずつ必要です。 合計10582円。

  Webikeで3000円以上送料無料。

  最近のWebikeは30分経たずに見積もり出来上がり、カード支払いで二日後には発送。
  佐川急便ですから、「発送しました」のメールが届く前に到着します。  

    



b.今までの部品の状態

ニードルジェットホルダー スロージェット メインジェット
・真ん中が新品、上と下が今までのもの。

・上のホルダーは穴がずいぶん大きくなっています。

・ジェットニードルは低回転に関係するから当然交換。
・真ん中が新品、上と下が今までのもの。

・穴は大きくなっていませんが、低回転に関係するから交換。
・左端が新品、あとの二つが今までのもの。

・メインジェットは高回転域に関係し、現在高回転域に問題なし。
   しかし、穴も大きくなっているだろうから新しいものに交換。


パワージェット パワージェット♯72
・交換する必要はない程度でしたが、念のために新しくしました。

・中二つはこのあとキャブクリーナーできれいにできました。
・♯72 はメーカー残り 10個の貴重品。

・古いものも大切に残しておきましょう。



c.ガスケットの表と裏



ガスケットは上部と底部を新しくしました。

底部のリングは劣化して固くなっていました。

よく見ると両面が同じではありません。、


・上は“のっぺらぼう”、下は中央に尾根。

・どちらが裏(溝に納まる方)で、どちらが表(シールする方) ?
  下が表。尾根が潰れてシールする。
・セットするとこうなります。 ・前に、FJのオイルドレンパッキンの裏表で迷いました。

・これも同じ。のっぺらぼう(左側)が裏、尾根が尾根がある(右側)のが表。



d.MC21-101の整備情報



・キャブレター TA22B
・メインジェット/♯128
・ジェットニードル/J3LB(左側),J3LC(右側)
・パワージェット/♯72(左側),♯75(右側)
・スロージェット/♯38
・エアスクリュー戻し/1+5/8回転(左),1+1/2回転(右)
アイドリング/1250±100rpm


7.試乗-低回転不調は治ったか


キャブレター油面調整省略。

同調は、
手持ちのバキュームゲージで2サイクルの負圧を読み取れないので、
スロットルバルブの位置を目視で合わせて終わり。

RCバルブの調整もなし。

エアスクリュー戻し量は標準の左/1+5/8,右/1+1/2
以前は左右とも1+1/2


まずは町内で試運転。

アクセル戻しに敏感反応するわけではないけれど、『パパパパ、パパ、パ~』と1300rpmに戻ってくれる。
高回転から戻しても、3000~4000で停滞することなくアイドリングに戻ってくれます。

まあ、低回転不調は治ったものと考えて良いでしょう。


次の日、いつもの“チョイ乗り”コースに。

津から伊賀街道(国道163号)で伊賀へ、
途中から伊賀青山線(県道2号)で初瀬街道(国道165号)で津へ。
時間があれば、初瀬街道の途中から青山高原公園線(県道512号)を加える。

県外の方には分からないでしょうが、青山高原の外側を反時計回りに一周する120~130㎞のコースです。

今年は仕事の関係で十分な時間が取れないので、このコースでせっせとRMXやFJの距離を稼いでいます。


外気温は低く、ラジェター温はいつまでたっても60℃+α。

30分くらい走ってアイドリングを1300 rpm に設定。

低回転から高回転へのつながりOK。回転上昇よし。120㎞/hでの連続走行問題なし。

信号待ちのアイドリングは 1100~1600 rpm でその時々によって違う。

毎回、ピッタリと 1300 rpm にならないのが少し気にかかるけど、その時々の走行状態も異なるし信号待ちの時間も違う。
1300 rpm くらいになったのが多かったからこれでよいのでしょう。

インジェクションではなくキャブレターですからね。

キャブレターセッティングもしていませんからね。

まあ、合格でしょう。


今回の走行は120㎞ ・ 2.5時間。

このコース、FJ なら 『こけないように、注意注意…。』。
RMXなら 『エンジンがやかましいけど大丈夫かなぁ…。』

NSR は 軽くて両足ベッタリ。

クランクケースからはシャカシャカと軽い音。
RMX はガシャガシャと “くつわ虫”。

上りコーナーでトルク不足が気になるのは FJ や RMX と同じアクセルワークをしているから。
回転を上げれば問題なし。

初級者でもそれなりに楽しめるバイクです。

これでパイプハンドルのネイキッドだったら爆発的に売れますネ。
ついでに350くらいにして。

ヤマハはまだ 2サイクルのYZを販売していますよ。→→→こちら


8.ついでに注文した部品


消耗部品や安い部品は“ついで”に注文します。
送料を節約したり、「○○円以上送料無料」を満たしたりするためです。

今回の“ついでに注文”は次の二つです。


a.フィルターAssy


これは「その構造」を知りたいので入手しました。

・36194-PD2-661,フィルターAssy,966円
・2013.12.29でメーカー在庫5個です。
  今回、私が1個入手したので残り4個です。

・左は根元が折れやすい 3wayジョイント,514円
  案外値段の高い部品です。
・エアフィルターボックス底の 3wayジョイントを差し込む部分の部品です。 ・3wayジョイントがうまく差し込めず、
  無理な力で3wayジョイントの根元を折ってしまいます。

・いったいどこまで差し込めるのでしょうか?
  それを知りたかったのです。


・フタには4箇所に爪があります。

・この爪が外側ケースに引っかかっています。
・蓋の裏側です。

・爪は○穴の間にあります。
・このように外側ケースにはまります。


・ケースの中にはエアフィルターが二枚入っています。

・柔らかい面がケース底側になります。
・3wayジョイントを精一杯差し込むと 残りは 9.6㎜。

・1㎝くらい出るのが標準ということになります。

・これ以上は入らないし、ここまでは入れなければならないのです。
・実際に外してみます。

・○印部分に爪があります。
・爪の横に細いドライバーを差し込んでカバーをめくります。
・1箇所ではめくれません。タイヤを外す要領で二カ所でめくります。
・カバーは柔らかいので、割れることはありません。


・フィルターはきれいで汚れていません。
・ゴム製のフィルターフォルダーも硬化していません。
・フタはガリガリになってしまいました。
・部品を交換する場合は、外側ケースも外さなければなりません。
・しかし、これを外すのはやっかいなようです。
・今回は「その構造を知る」ことが目的ですので、外側ケースは外しません。
  元に戻して終了。
・3wayジョイントは根元をエポキシ接着剤で補強しておきました。

・90分硬化型を使いましたが、
  根元につけた接着剤が垂れてしまい肉盛り補強になりませんでした。

・温度が低いと硬化速度が極端に遅くなるので、冬場は5分硬化型が良いでしょう。


b.シート取り付け部の部品



整備中にどこかへ転がっていく部品です。

適当なワッシャやカラーで代用できますが、安いので“ついでに注文”です。

①77105-KV3-830 ,シートマウンティングラバー,225円 ※メーカー在庫残り 15個,無くなり次第廃盤
②77201-KV3-000 ,シートセッティングカラー,236円 ※メーカー在庫残り 8個,無くなり次第廃盤
③77101-KV3-000 ,クッションラバー,189円 ※メーカー在庫残り 6個,無くなり次第廃盤

※在庫は2013.11.29現在の状況。今回私が 1個ずつ入手しましたので、在庫は 1個ずつ減っています。

・①と③がラバー製、②がスチール製です。
・③の上から②を入れて、シートをボルトで固定します。
・①はボルトの頭隠しです。
・要するにシート取り付け穴にはめるカラーです。
・①はシートに接着されていました。これは転がっていく心配はありません。
・このようにセットされます。



つづく。

2011.02.26  久しぶりにオートバイのエンジンをかけました

2011.04.19 NSRその後

2011.05.30 NSRその後-2-① RCバルブ コントロール ケーブルの調整

2011.06.04 NSRその後-2-②  キャブレター清掃

2011.06.06 NSRその後-2-③ パイピングはマニュアル通りにやりましょう

2013.12.11 パワージェット吸い込みパイプの修復


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