RMX250-SJ13 整備資料



 2015.12.20  3年と10カ月振りの尾鷲・熊野峠





前回、RMX①で尾鷲・熊野峠を走ったのは 2012.02.20。

前21㏌×後18㏌ にオンロードタイヤ・GP210を履かせた「タイヤだけモタード」。

しかし、たった4時間でエンジントラブル・リタイヤ。

屈辱の尾鷲・熊野峠です。→→→ こちら


あれから3年と10カ月、分離給油戻し、クランクベアリング交換・ピストンとリング交換。
ついでに、フロント17㏌ の「前だけモタード」。

いつもは165号・青山高原道路でフルスロットル。


しかし、尾鷲・熊野峠にRMXを持ち出すのは気が進まない。

「また、エンジントラブルがあるのではないか?」

「また、バイクを山の中に置き去りにしてJRで帰って来なければならないのではないか?」

温かい師走の日曜日。アップハンドル化で乗りやすくなったFJで走るか、不安を感じるSJで走るか最後まで迷いました。

そして、車庫から出したのは黄色いRMX。

設定は、,MJ/195、PJ/27.5,JN/6BGK8-1段目,AS/1.75,プラグ/BR9EVX,スプロケット/前14×後46 (2015.10.22の設定)

さあ、トラウマ解消に出発です。


a.さすがに冷たい


出発は8:30。

外気温4℃。

顔と指先が冷たい。

ナックルカバーを付けたら少しは冷たさを防げるかもしれません。


FJの場合、最初のトイレタイムは長島のマンボウ道の駅。

しかし、SJではずっと手前の滝原・木つつき館、9:50。

まだ、65㎞しか走っていません。

しびれた指先をエキパイで温め、10:15出発。


b.フロントスプロケットを下げたのが逆効果


二次減速比は加速を重視して、標準の「前15枚・後46枚」から「前14枚・後46枚」。

しかし、尾鷲・熊野峠ではこれがミスマッチ。

ここは165号と違いコーナーが大きく、直線も多い。

常用スピート80㎞/h~100㎞/h、ほとんど5速。

上り・下りのコーナーでやっと4速。

しかし、4速では少々重い。

さらに、直線の5速も速度不足。

ここでは標準の前15枚・後46枚の方がよいでしょう。


11:50、熊野着。

セルフスタンドで給油して、いつもの花の窟(ハナノイワヤ)隣のサークルKで「トイレ&コーヒータイム」。


走行距離152㎞、給油6.97リットル。

燃費は21.8㎞/l。

FJの二倍走ります。

1200㏄と250㏄だから当たり前。

往路:所要時間 3時間20分、走行時間 2時間55分。平均速度52.11㎞/h。


尾鷲・熊野峠でも「ただ走るだけ」です。

熊野に着いたら、いつものセルフスタンドで給油し、サークルKで100円コーヒーを飲んでUターン。

12:30 復路出発。


c.屈辱の場所


熊野・尾鷲・長島の峠を一気に走り、13:35 屈辱の場所に到着。

ここまで63㎞、所要時間65分、平均速度58.1㎞/h。

高速道路がつながったので、42号線に車はいません。

長島の荷坂峠はスキスキ、尾鷲の始神・馬越峠はガラガラ、熊野の矢の川峠では独りぼっち。

 3年10カ月前はここでリタイヤ。→→→こちら

 ここまででエンジントラブルなし。

 高回転からの回転落ちが悪いのはキャブレターのせいでエンジンに問題なし。

 トラウマから開放されそうです。



d.本日の一品


このブーツ、How mach?


丸五の♯1000・マスタング、1980円q
送料650円の+ゆうちょ対応(振込手数料ゼロ)=2630円。

この値段ですから人工皮革で天然革ではありません。

アスファルトの上しか走らず「飛んだり跳ねたり転んだり」しませんので、ふくらはぎをフレームやステップから護る必要はありません。

だからブーツ丈が短くても問題なし。

シフトで爪先が痛みそうですが、安全靴なので爪先に鉄板が入っています。

靴底はフラットでステップ位置を固定されません。

ただ、薄いゴム底が張ってあるだけなのですり減るのは早いでしょう。

後輪をスライドさせられないので、高いガエルネモタードは気が引けます。

「バイクに安全靴」、案外お勧めです。

本革仕様は7000円~10000円程度→→→こちら ・ こちら ・ こちら ・ こちら
消防隊員御用達のブーツもあります。→→→こちら


e.重量バイクと軽量バイク


ボーナス時期のクリスマス前で日曜日。
復路、3時過ぎの市街地は大渋滞。

尾鷲・熊野峠は「そこに行くまで・そこから帰るまで」が一苦労。

自宅着 16:00、走行距離 296㎞、

FJでも「行って帰ってくるまでに」だいたい8時間かかるので、スピードはFJと同じです。

しかし、疲れるのはSJの方。

これは慣性力の違いが原因。

 FJは 265㎏(乾燥 242㎏)で 97PS/8000rpm、9.3㎏m/6000rpm。
 SJは 133㎏で 40PS/8000rpm、3.8㎏m/6500rpm。
 重さもパワーもSJはFJの半分。

 FJはパワーがあるから直線や大きい上りコーナーが楽。
 さらに車重があるので慣性力が大きい。

 慣性力が大きければ、
 アクセルON・OFFに車速がいちい反応しないので疲れない。
 そして直線でもコーナーでもどっしりと落ち着いている。

 SJはこの逆。

 全開でパワーを絞り出す。
 パワーON・OFFに車速がリニアに反応する。
 直線はもちろん、コーナーでも落ち着かない。

 しかし、コーナーで落ち着かないということは、
 その分、バイクを操れる部分が残っているということ。
 パワーON・OFFに車体がリニアに反応するのも
 コーナリングにプラスするかもしれない。

 それならまだまだ腕を上げることができるはず。


 重量バイクは「オン・ザ・レール」で疲れない。

 軽量バイクはフラフラして肩が凝る。

 しかし、軽量バイクではコーナリング上達の可能性がある。
 軽量バイクで「コーナーを貼りつくように曲がる」ことを目指しましょう。

 しかし、次回の尾鷲・熊野は多分FJ。
 SJは「行って帰ってくるのが」気軽な165号線。


 3年と10カ月前に見た荷坂峠からの眺望。

 年月が過ぎても景色は変わらないん。

 その上を春夏秋冬が通りすぎるだけ。

 人の営みもまた同じ。

 人生はただ通りすぎるだけのもの。

 それなら、途中の景色を眺め季節を感じて楽しんで行きましょう。



そういえば往路、松阪を過ぎたあたりの「白線の対向一車線」。

見晴らしのよいまっすぐな道路です。

向こうから、こちらの車線を平然と走ってくる一台の白い自家用車。

道を譲ったら(?)、そのまままっすぐ走っていきました。

コ・ワ・イ…。


つづく。




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