SPnet 近況

時計調整資料



ここは個人的な資料保存としての頁です。

「 お役に立てることがあれば 」 と公開しています。
時計調整の入門者ですから、それ以上の方に参考となるようなことは書いてありません。




2012.11.23  ORIENT ・ キネティック の キャパシタ ( 蓄電池 ) 交換



※ 1  と  2 - a ・ b  は キネティック ( 自己発電時計 ) について よく知らない方のための説明です。
   当たり前のことしか書いてありませんので、知っている方は読まずにとばしてください。
※本文中の 「 KINETIC ・ ダイレクトドライブ ・ スプリングドライブ の開発趣旨 や SEIKO のこだわり 」 は筆者の推測に過ぎません。
※タンカンのキャパシタ交換 の実際手順は 2 - c です。 →→→ こちら



1. 「 クォーツの精度 と 自動巻きの温かさを融合させる 」 SEIKOのこだわり



今回の受診者は ORIENTの Town & Country ( タンカン ) です。

以下では “タ” とします。

“医” はこの診療所の医者です。


a. 『 キミは “キネティック” !


医 『 どうしました?』

タ 『 最近、疲れやすいンですよ‥。』


医 『 お歳はいくつですか?』

タ 『 2005年5月に新品でやって来ましたから、いま 7歳半です。』

医 『 時計の7歳半は、そろそろ問題が起こる年代ですからね。』

タ 『 歳のせいなら仕方がないのですが、
      悪い病気だったら大変だとやって来ました。』

医 『 とにかく拝見してみましょう。
       後を向いて背中の中を見せてください。』

タ 『 わかりました。』
※ORIENT・Town & Country・VT00-00・IR DIVER'S 200M・SUPER TITAN Ⅱ・0118/1000
医 『 キミは、KINETIC ( キネティック ) なの ?』


タ 『 そんな‥、サイボーグみたいな呼び方をしないでくださいよ‥。』


医 『 しかし、ORIENTがキネティックをネェ‥。』

タ 『 SEIKOからムーブの供給を受けたみたいですよ‥。』

医 『 なるほど、SEIKOののキネティックのムーブとそっくりだな‥。』


タ 『 先生‥、ボクは自分のことをあまりよく知らないンです‥。
      周りの者は“合体人間” だとか “半魚人” だとか言うのです‥。』

医 『 パッと見れば“自動巻き” 。
       しかし、その本性は“クォーツ”だからね‥。』

タ 『 えっ? ボクは自動巻きではないのですか?』

b. 自動巻きはヒゲゼンマイの伸縮で 1秒を切り取る


医 『 これが “我が青春の自動巻き” だよ‥。』

タ 『 ボクも父親から聞かされています。
      ファイヴ VS オートデーター ですね。』


医 『 右側の SEIKO 5 は 当時よく売れてね。
        時計屋サンを何軒回っても、売り切れ。
        結局、高校時代は ずっとオートデーターをはめていたよ‥。』

タ 『 SEIKO 5 の方がデザインがいいですね。
      オートデーターは ロレックスみたいで高校生には似合わないでしょう。』

医 『 実は、同級生のはめていたSEIKO 5 ははっきりと覚えているのだが、
       自分のはめていた CITIZEN が
        「このオートデーターだったのかどうか」 覚えていないンだよ‥。
       「銀色でギザベゼル、ヤボったい曜日窓 」 しか記憶にないンだよ‥。』

タ 『 よほど ファイヴ が欲しかったのですね。』


医 『 そうそう、「 キミが自動巻きではないこと 」を説明するンだったね‥。』
※CITIZEN ・ Auto Dater 25 ・ AW 14701  と  SEIKO ・ Sportsmatic ・ Deluxe ・ 25石 ・ 7619


医 『 これが、オートデーターとファイヴ の背中なんだ。』

タ 『 なにか、関係あるのですか?』

医 『 懐かしいから裏蓋を見ただけだよ‥。

       しかし、私のしていたCITIZENの裏蓋はこんなデザインだったかなぁ‥。』


タ 『 先生!高校時代にトリップするのは止めてください!』

医 『 ゴメン、ゴメン。では、自動巻きの中身を見せるからね!』


医 『 これが自動巻きの中身だよ。』

タ 『 あっ!ボクと同じ クルクル回る 錘 ( おもり ) がついている!』

医 『 しかし、キミには写真の下の方にある部品が付いていないだろう?』

タ 『 行ったり来たりして回っている部品ですよねぇ。』

医 『 ヒゲゼンマイとテンプだよ。ここで、時間を計っているンだよ。
       行き と 帰り が 合計 5回で 1秒になるようにしてあるんだよ。
       ここで切り取った 1 秒を秒針に伝えて、
       1秒 という 目に見えないものを見えるようにしているンだよ。』

タ 『 こんな金属バネの伸び縮みで正確に1秒を計れるのですか?』

医 『 まあ、伸縮の全部が 1/5秒にはならないワなぁ‥。』

タ 『 腕時計はあちらこちらを向きますから、テンプにかかる重力も違ってきますよ。』

医 『 秒針に伝える歯車の精度も問題になるしねぇ。
       まあ、そんなこんなで 一日に±30秒の進み遅れは当たり前なんだ。』

タ 『 ボクはそんなに進み遅れはしませんよ。』

医 『 それは、キミが自動巻きではないからだよ。』
※SEIKO 5 ・ ACTUS ・ SS ・ 23石 ・ 6106 ・ 6振動

C. クォーツは水晶に電圧をかけて振動させる

タ 『 ボクはどのようにして1秒を計っているのですか?』

医 『 これは、1976年 ( 昭和51年 ) に手に入れたクォーツ腕時計。
       SEIKOがクォーツ腕時計を発売したのが 1969年 ( 昭和44年 ) だから、
       やっと、庶民に手が届くようになってきた頃のものだよ。
       それでも、大卒の初任給より高かったからね。
       今なら、25万~30万円というところだろう。』

タ 『 先生、タイムトリップは止めてください!』

医 『 ゴメン、ゴメン。 キミはこのクォーツ時計なんだよ。』

タ 『 クォーツ?』

医 『 水晶のことだよ。
       水晶のカケラに弱い電圧をかけると正確に振動するんだ。
        クォーツ時計はこの振動を使って 1秒を計っているんだよ。』

タ 『 どのくらい振動するのですか?』

医 『 1秒間で 32768振動らしいよ。』

タ 『 自動巻きは 1振動で1/5秒、クォーツは 1振動で 1/32768秒 ですか!』

医 『 目にもとまらぬ速さとはこのことだね。』
※SEIKO ・ QUARTZ ・ QT ・ J 3803
タ 『 それで、クォーツ時計が自動巻きより精度がいいンですね?』

医 『 なぜ、 「 振動数が多いと精度が良くなる 」 と言えるの?』

タ 『 だって、5振動で一つの振動が狂ったら、最大で 1/5秒の狂い。
      3万2千振動なら、一つの振動が狂っても、
      最大で 3万2千分の1秒しか狂わないじゃないですか!』

医 『 だけど、3万2千振動のうちの半分が狂ったら、
       最大で1/2秒の狂いになるよ?
       キミの説明は 自動巻き ・ 5振動の狂う確率が 1/5、
       クォーツ ・ 3万2千振動の狂う確率が 1/3万2千 だという前提に立っているよ。』

タ 『 先生、急に理屈っぽくなりましたね‥。』

医 『 いや、自分でもその理由がよく分からないンだよ。
       どのホームページを見ても、
       「振動数が多くなれば精度が高くなる 」 としか書いてないんだ。
       なぜ、そうなるのかを説明してないんだ。』

タ 『 「精度が高いのは振動数が多いからではなく、振動自体の精度が高いから」と言うことですか‥。』

医 『 そういうことなのかなぁ‥。』

タ 『 まあ、その点はこれからの課題としておきましょうよ。
      話をクォーツの振動数からクォーツ時計の精度に進めてください。』


医 『 クォーツの精度自体がよい、クォーツ振動が姿勢差による重力の影響を受けない。
       1秒を感知しそれを伝えるのに電子回路を使い歯車を使わない。
       秒針を動かすのもモーターを使う。
       結局、時計精度は一気に±15秒/月 になったんだ。』

タ 『 一日に±30秒が、一月に±15秒 ですか。これは画期的だったでしょう。』

医 『 画期的を通り越して衝撃的だったよ。
       たとえれば、雨風にさらされるオートバイから
       エアコンの効く自動車に乗り換えたようだったよ。』

タ 『 しかし、今では百円ショップの腕時計もクォーツですよ。』

医 『 クォーツといっても精度が違うから “同じ” ではないけれど、
       それでも自動巻きの精度とは比較にならないからね。
        40年で時代は変わったよなぁ‥。』
     
タ 『 先生!いつの間にか写真が変わっていますよ。
      何ですか?これはロボットですか?』

医 『 これが、クォーツ腕時計の中身だよ。キミの本性だよ‥。』

タ 『 えっ?こんなの “生きている” 感じがしないじゃないですか!』

医 『 時計が‥ “生きている” ?』
※CYMA ・ SWISS ・ 511



d. 腕時計は その人と共に生きている


( 腕時計はもう一人の自分)



タ 『 人の一生は有限です。
      人は 自分に与えられた一生という時間を一瞬一瞬 使っています。
      時の経過はその人の生命の燃焼です。』

医 『 確かに、一秒一秒が “生きていること” だなぁ‥。』

タ 『 時計は 目に見えない時間の経過を、針の動きで目に見えるようにする機械です。
      だから、時計は 「 その人の生命の燃焼 ・ 生きていること 」 を見せてくれる機械なのです。』

医 『 時計は “自分の生きていることを映している鏡” ということか‥。』

タ 『 そうです。時計はそれを身につける人の分身、もう一人の自分なのです。
      時計は それを身につける人と共に生きているのです。』


( その人が生命を吹き込んでこそ その人の分身となる )


タ 『 時計がその人の生命の燃焼を見えるようにし、その人と共に生きているのなら、その人が時計に生命を吹き込まなければなりません。
      その人の生命の活動が時計を動かさなければ、その人の分身とは言えませんからね。』

医 『 ということは、 「 時計はその人が身につけてこそ動くもの 」 でなければならないね‥。』

タ 『 そうです。
      ポン付けの電池で動くクォーツ時計は、その人が身につけていなくても何年も動き続けます。
      クォーツ時計を動かしているのは電池であり、その時計を身につける人の生命ではないのです。』

医 『 つまり、クォーツ時計の刻む 1秒は、「 それを身につける人の生命の 1秒ではない 」 ということか‥。』

タ 『 クォーツ時計は 「 動いている 」 のであり、「 生きている 」 のではないのです。』


医 『 自動巻き時計は 「 動いている 」 のではなく 「 生きている 」 のかい?』

タ 『自動巻きはそれを身につける人の力で動くのですから、その人の分身としてその人と共に生きているのです。』

医 『 まさに 「 キ~ミ の 若っ~さ が、ネジを 巻くッ~!」 だね。』


e. KINETIC ( キネティック ) の目指すもの


( 身につける人の生命を吹き込む KINETIC )



医 『 さすがは KINETIC の DNA !
      「 自分のことを知らない 」 と言いながら、ちゃんと自分の生まれた理由が分かっているんだね!』

タ 『 ボクの生まれた理由ですか‥。』

医 『 SEIKO は キミが今言ったことのためにキミを造ったのだよ。』

タ 『 はあ‥。』


医 『 クォーツ時計はポン付けの電池に入っている電気で クォーツを振動させ ・ それを感知して ・ モーターを動かす。
      しかし、キミはそうではないンだ。

      キミはキミを身につけた人の力で電気を作り、その電気でクォーツを振動させ ・ それを感知して ・ モーターを動かしているンだ。
      キミは電気で時を刻んでいるけれど、その電気を作り出すのは キミを身につけている人の生命なンだ。』

タ 『 ボクは ボクを身につける人の生命によって動いているのですか!』

医 『 そうだよ。キミは 「 生きている 」 ンだ!』


( 複雑化 ・ コスト高 はユーザーのため )


タ 『 チョット待ってください。』

医 『 なんだい?』

タ 『 ボクは普通のクォーツ時計より複雑な機械になっているのですか?』

医 『 そうだよ。発電 ・ 充電 のための機構が必要だからね。
      具体的に言えば、人の腕の振りを回転に変える回転錘、その回転を発電機に伝える歯車、発電機、発電した電気を蓄電池に送る回路、そして蓄電池‥。
      蓄電池はポン付けの電池の代わりだけど、その他のものはクォーツ時計にはないものだよ。』

タ 『 普通のクォーツ時計より複雑にすれば、
       それだけ故障の危険が高くなるし、製造コストも高くなって時計の値段が高くなるじゃないですか!』

医 『 しかし、それらはユーザーが 「 時計が生きている 」 と感じるためのものだから、ユーザーにとって無意味なものじゃない。
      前回の 「 FROGMAN の二次電池交換 」 で指摘した ソーラー発電のように、ユーザーにとって何の得にもならない機械の複雑化とは意味が違うよ。』

タ 『 だったら、自信を持ってもいいのですね。』

医 『 もちろん!』


f. KINETIC の進化 と 退化


( 72時間充電 は SEIKO のこだわり )

医 『 これは キミの二つ上の先輩KINETIC だよ。』

タ 『 KINETIC ではなく AGS となっていますね。』

医 『 Automatic Generating System の略だね。自動発電機構 だよ。』

タ 『 ボクとどこが違うのですか?』

医 『 文字盤を見てごらん。
       3HOURS ・ 24HOURS ・ 48HOURS ・ 72HOURS と書いてあるだろう?』

タ 『 1時 ・ 2時 ・ 4時 ・ 6時位置 の記載ですね。』

医 『 キミも 2時位置にボタンがあるだろう?』

タ 『 このボタンを押すと、秒針が動いて現在の充電量を教えてくれるのです。』

医 『 秒針の動きは、5秒 ・ 10秒 ・ 20秒 ・ 30秒 だったよね。』

タ 『 5秒で7日分、10秒~20秒で1カ月分、30秒で4~6カ月分の充電量です。』 

医 『 このAGSは
       5秒で3時間、10秒で24時間、20秒で48時間、30秒で72時間分なんだよ。』

タ 『 ということは、フル充電でたったの72時間しか動かないのですか!』

医 『 SEIKO がわざとそうしたンだよ。』       
SEIKO ・ AGS ・ 5M 23 ・ SCUBA200m


タ 『 だって、たくさん充電された方がずっと動くじゃないですか?
      ボクは フル充電で6カ月間動き続けられるのですよ。 72時間なんてたったの 3日間ですよ!』


医 『 クォーツ時計に自動巻きの味・ 温かさ を与えることが KINETIC の誕生理由だったよね。

      身につけいている人の生命を時計に吹き込み、時計を生きているものにする のが KINETIC の良さだよね。
      時計を外して半年放っておいても時計が動いていたら、「 時計が生きている 」 とは感じないだろう?』

タ 『 だって、その電力は時計を身につけていた人の力で作ったものですよ?』

医 『 理屈ではそうでも、感情は理屈通りにはならない。
       自動巻きはフル巻き上げで 45時間~50時間しかもたないからね。』

タ 『 SEIKO は そんなところまで 自動巻きに似せようとしていたのですか。』

医 『 「 自動巻きは身につけていないと止まってしまう。それを身につける者が生命を吹き込まないと動かない。」
       そんな自動巻きの欠点まで KINETIC に取り入れようとしていたンだね。』

タ 『 SEIKO の こだわり は徹底していますね。』

医 『 この 72時間 は あとで説明する SEIKO の最新機種 ・ スプリングドライブに受け継がれているよ。』


タ 『 しかし、そこまで徹底するのなら、なぜ 自動巻きと同じ 45時間~ 50時間 にしなかったのですか?』

医 『 「 充電機構や充電池の制約がある 」 とは考えにくいから、多分 「 自動巻きより優秀だよ ・ 自動巻きとはちょっと違うよ 」 ということを見せたかったのだろうね。』

タ 『 へんなところで こだわりを捨てるのですね!』

医 『 SEIKO も商売だからたくさん売れないと始まらないからね。』


( 身勝手なユーザー )


タ 『 では、ボクたちが 6カ月充電になったのはなぜなのですか?』

医 『 SEIKO のこだわり がユーザーに評価されなかったのだろうね。
       ユーザーにしてみれば、「 クォーツ時計が 2年~3年動くのに、何で KINETIC が 3日しか動かないンだ!」 ということになる。』

タ 『 それなら普通のクォーツ時計を買えばいいじゃないですか!
      自動巻きの温かさ ・ 自分の生命を吹き込むこと を求めて KINETIC を買ったのでしょう。
      SEIKO が普通のクォーツ時計を作っていないのならまだしも、SEIKO のユーザーはクォーツを買えるのでしょう?
      そんなの、身勝手過ぎやしませんか?』

医 『 「 無い物ねだりをする 」 のがユーザーだし、SEIKO も商売だからね。
       それにキミが言ったように、 KINETIC が 「 6カ月 動いていても 」 、それは身につけていた人の生命で作った電気を使っているのだからね。』

タ 『 今度は 「 感情より理屈 」 なのですか‥。』


医 『 しかし、SEIKO の技術陣は抵抗したよ。
       この 5M2※が 72時間充電、次の 5M4※が 一週間充電、そしてキミたち 5M6※で やっと 6カ月充電にしたンだ。』

タ 『 一週間充電を間に入れたのですね。しかし、やはりユーザーがNGを出した‥。』

医 『 そのようだね。
       最後には5M2※や 5M4※を電池交換のためにメーカーに出すと、電池だけでなく5M6※のムーブに取り替えて 6カ月充電にしたらしいよ。』

タ 『 お客様は神様ですね。』


( 自動巻きからどんどん離れる オートリレー )


タ 『 なんですか!写真が突然 “タテナガ” になりましたよ!』

医 『 ごめん、ゴメン。 以前に撮った写真を捜し出して使っているからね。』

タ 『 KINETIC と文字盤にあるから、ボクの仲間ですね。』

医 『 2007年5月に当院にやって来たKINETIC で、フル充電で 4年間動くンだ。』

タ 『 よ、4年間 ですか!ボクたち5M6※の 8倍じゃないですか!』

医 『 ソーラーは、現在でも一番長いのがCITIZEN の 3年半 だから頑張ったと言えるね。』


タ 『 しかし、ポン付け電池は 頑張らなくても、3~4年は当たり前。10年もある‥。』

医 『 そんな “イジワル” を言ってはいけません。
       なにせ触れ込みは  「 環境に優しい自然エネルギー ・ 電池交換不要 」 なのだから。』

タ 『 先生も しっかりと “イジワル” を言っているじゃないですか!』

医 『 この KINETIC にはパワーセーブ機構が組み込んであるんだ。』

タ 『 パワーセーブ?』

医 『 省エネシステムだよ。パソコンのスタンパイと同じだよ。』

タ 『 使わないときは休眠してしまうのですね。』

医 『 このタイプで言うと、
       ・四日間使わない ( 時計を動かして発電させない ) と休眠に入る。
       ・休眠に入ると針がすべて止まる。
       ・針が止まっても時計の中では時間を刻んでいる。
       ・休眠状態は 4年間続く。
       ・休眠中に時計を動かす ( 発電させる ) と 休眠から醒めて針を内部の時計に合わせる。』
※SEIKO ・KINETIC ・ オートリレー ・ 5J22-OB39

タ 『 四年間放置していても、時計をはめると現在の時刻を指し示すのですか!スゴイじゃないですか!』

医 『 もちろん、電波時計ではないから正確な現在時刻ではないよ。
       クォーツ時計だから月差は±15秒。四年間で±720秒で±12分。
       だから、12分以内の進み遅れは我慢しなければならないがね。』


タ 『 休眠から醒めたときは針がグルグル回るのですか?』

医 『 そのために別のモーターを搭載しているからね。針がグルグル回って今の時刻になるのには驚くよ。』

タ 『セーブした電力より 時刻合わせのときに使う電力の方が大きいのではないですか?』

医 『 休眠・覚醒 を繰り返せばそうなるだろうね。』


タ 『 日付も合わせてくれるのですか?
      4年間だったら、大小の月や閏年も入ってきますよ。』

医 『 このタイプはそこが欠点だったんだよ。
       午前と午後は区別するけれど、日付が合わせられない。
       休眠から目覚めさせても、現在時刻になるけれど今日の日付にならない。
        ユーザーは日付合わせをしなければならなかったんだ。』

タ 『 しかし、四年間も放置していたのだから、日付くらいは合わせてもバチは当たらないでしょう。
      日付なんかカレンダーを見て簡単に合わせられるでしょう?』

医 『 何年も放置していた場合はね。
       しかし、四日間使わなければ ( 午前・午後を区別するので実際には五日間 ) 、時計をはめるたびに日付を合わせなければならない。
       時計を何個か持っていれば、一つの時計を一週間くらい使わないのは普通だよ。』


タ 『 あのパーペチュアルカレンダーを組み込んだらどうです?「 2100年までカレンダー合わせ不要 」 のあのシステムですよ!』 

医 『 もちろん、SEIKO は KINETIC ・ オートリレー に パーペチュアルカレンダーを組み込んだよ。』
SEIKO ・ プルミエ ・ SCJV 007


タ 『 SEIKO ・ KINETIC は オートリレー+パーペチュアルカレンダー で完成したのですね。』

医 『 KINETIC のすべてがそうなったわけではないんだ。キミと同じ 5M62 もしっかりと現役だからね。』
SEIKO ・ KINETIC のメーカー説明


タ 『 しかし、自動巻きの温かさを求めて誕生したKINETIC が いつの間にか自動巻きから離れてしまいましたね。
      当初は 72時間充電にして 「 自動巻きの欠点までKINETIC に取り入れていたのに‥。』

医 『 それは仕方がないことなんだよ。KINETIC は自動巻きではなくて クォーツ時計だからね。』



( KINETIC のライバルはクォーツ時計 )


タ 『 もちろん、そうですよ。KINETIC は「 クォーツ時計に 自動巻きの味 を持たせようとした 」 ものなんだから‥。』

医 『 問題はユーザーにあるんだ。』

タ 『 また、無い物ねだり の 身勝手 ですか。』

医 『 KINETIC を使っている者が、どうしても KINETIC と ポン付け電池のクォーツ時計を比較してしまうんだ。』

タ 『 美人ではないが思いやりのある女性を選んだのに、その女性が美人ではないことに不滿を持つのと同じですね。』

医 『 金はないが夢のある男を選んだのに、その男が金を儲けられないと不滿を持つのとも同じだよ‥。』

タ 『 先生! ときどき さらりと “イヤミ” を言いますね。』


タ 『 しかし、KINETIC も あと一息じゃないですか。
      オートリレーで 充電量は 4年間を確保した。 パーペチュアルカレンダーを組み込んで日付合わせも自動にした。
      ポン付けクォーツに負けているのは電池持続時間だけでしょう?
      ポン付けクォーツの最大はリチウム電池を組み込んだ10年間。
      KINETIC の充電量を10年に増やせばよいだけじゃないですか!』

医 『 そう簡単にいかないんだよ。』

タ 『 充電池の容量を大きくしてもダメなんですか?』

医 『 発電することに限界があるからね‥。』

タ 『 発電することはそんなに難しいのですか?』


医 『 腕の振りだけで発電するのだからね。

      取扱説明書によると、 KINETIC を一日動かす電力を貯めるためには、一秒間に 2往復の早さで20㎝の距離を250往復させることが必要。
      装着なら、一日に10時間以上必要なんだ。 』
     ※5M62 ・ 63 取扱説明書

タ 『 そんなに振らなければならないんですか?
       1秒間に 2往復で 250往復なら、 2分くらい時計を振っていなければならなくなりますよ。
      自動巻きなんか20回くらい振ればOKですよ。』

医 『 だから、充電池の容量を大きくしても意味がないんだよ。』


タ 『 ワインディングマシーンに付けて保管していたら充電できるのではないですか?』

医 『 KINETIC の回転錘は重いから、自動巻き用のワインディングマシーンではダメなんだ。
      磁力を使って蓄電池を直接充電する機械もあるけど一般的ではないからねぇ‥。 ※無接点式充電器
      身勝手で無い物ねだりをするユーザーがKINETIC のためだけに、そんな充電器を入手するとは思えないよ。』

タ 『 ポン付け電池ならそんな費用も労力もいりませんからね‥。』



( 腕時計は毎日使うもの )


医 『 もともと、腕時計は毎日使うことを前提にしているんだ。』

タ 『 毎日使っていたら、自動巻きやKINETIC も止まることはありませんからね。』

医 『 昔はそうだった。「 腕時計は一つ、それを大切に毎日使う 」だったからね。

       しかし、クォーツ時計が安価で作られどこにでも時計が付いている。
       車のメーターにも、自転車にも付いている。
       ケイタイ電話なんか、オートカレンダーの電波時計が付いているよ。

       日常生活に時計があふれているから、わざわざ腕時計を身につける必要はない。
       腕時計は道具から装飾品になってしまい、冠婚葬祭や行事ののときだけのものになってしまった。』

タ 『 たまに使うときに動いていないとダメですよねぇ。』


医 『 これが自動巻きなら許されるんだ。
      友達の結婚式に出るために、大切なロレックスやオメガを保管ケースから取り出した。
       しかし時計が止まっていた。
      誰もロレックスやオメガをダメな時計だとは思わない。』

タ 『 そんなものだと思っていますからね。』

医 『 KINETIC は クォーツ時計だから、文句をつけられるのだよ。』

タ 『 自動巻きを装っていても自動巻きではない。クォーツだから他のクォーツと同じ性能を要求される。
       しかも、時計が毎日使うものではなくなってきた。
       無い物ねだりをするユーザーは 「 何がSEIKO のKINETIC だ、技術革新だ! 」 と文句を付ける。
       KINETIC に明日はないんじゃないですか?』

医 『 そうかもしれないね‥。』


( 消えてしまった ダイレクトドライブ )


タ 『 ダイレクトドライブ ? KINETIC はさらに進化したのですか?』

医 『 これが KINETIC の最後の “こだわり” だったのだろうね。
       ところが、すぐに消えてしまったんだよ。 』

タ 『 ユーザーに受け入れられなかったのですね。』


医 『 SEIKO は KINETIC の発電方法として、回転錘の回転だけでなく “ リューズ手動巻き上げ” を追加したんだ。』

タ 『 手巻き式時計のゼンマイを巻き上げる あの リューズ巻き上げですか?』

医 『 自動巻きでもリューズ巻き上げができる機種もあるからね。』

タ 『 一日分の電力を貯めるために、250回振ったり、一日に10時間以上付ける必要がなくなったじゃないですか。』

医 『 ダイレクトドライブを搭載した 時計を実際に使ったことはないから、  「 どれだけリューズを回せばどれだけ充電できるのか 」 は分からない。
       しかし、リューズ巻き上げという操作は機械式時計だけのものだから、「 より自動巻きに似せた ・ 温かみを感じさせた 」 と評価だきるだろうね。』


タ 『 それが消えてしまったのですか?』

医 『 2008年 ~2009年に売られていたけど、今はラインナップに入っていないからね。』
SEIKO のダイレクトドライブ説明
2008年マリンマスター  ・  2009年ブライツ フェニックス
ダイレクトドライブ搭載モデルの取扱説明書


タ 『 なぜ消えてしまったのですか? だって、オートリレーの 4年間持続 +パーペチュアルカレンダー で善戦していたじゃないですか。
      これに、その ダイレクトドライブ をプラスすれば より自動巻きの味を付け加えることができるじゃないですか。
      それに、より発電しやすくなるから、充電量をもっと増やせるでしょう?』

医 『 そう思うだろう?
       しかし、SEIKOの技術陣は この機種に オートリレーやパーペチュアルカレンダーを組み込まなかった。
       さらに、充電量を 1カ月にしたんだ。』

タ 『 えっ? 「 ライバルのクォーツ時計に肩を並べるための 」 オートリレーやパーペチュアルカレンダーを取外してしまったのですか?
      それだけではなく、充電量まで 4年から 1カ月に減らしてしまったのですか?
      それでは KINETIC の退化じゃないですか!』

医 『 “退化” ではなく “進化” だろうね。』

タ 『 充電量を減らしたり、何年も放置しても現在時刻と日付を表示する機能を取り去ったりすることが なぜ “進化” なのですか?』

医 『 考えてごらん。KINETIC は 「 クォーツ時計に自動巻きの味を付ける 」 ことを目指して誕生したのだよ。
       KINETIC 開発陣にとって、「 充電量を増やしたり、オートリレーやパーペチュアルカレンダーを組み込んだりすること 」 は KINETIC の退化なんだよ。
       最後の最後になって、それを思い出したんだろうね。』


タ 『 それで、ボクたち KINETIC は今どのような取扱を受けているのですか?』

医 『 販売状況はメーカーだけにしか分からないが、
       多分、 オートリレーとパーペチュアルカレンダーを組み込んだ 4年充電はあまり売れていないだろうね。
       7万円も出して 「 単に自己発電するだけの KINETIC 」 を買おうとは思わないだろう。
       
       一般ユーザーは KINETIC の自己発電機能に価値を認めている。
       それなら、2~3万円の 5M6※ で充分だ。
       だから、キミたち 5M62 ・ 63 が KINETIC の主流だろうね。』 ※現在の KINETIC 製品  

タ 『 SEIKO の KINETIC 開発のユーザー評価は、「 6カ月充電 ( 手巻き充電不可 ) の 5M62 ・ 63 」 だったのですね。』

医 『 多くのユーザーは 「 らしさ 」 を求めるだけで、「 ホンモノ 」 を求めてはいない。
       造り手の 「 ホンモノ へのこだわり 」 は 「 らしさ だけで満足する 」 ユーザーには理解できない。
       結局、「 売れる商品 」 は 「 ホンモノ 」 ではなくて 「 それらしい 」 商品なんだ。     
       このことは、警備 でも同じだよ。』



g. SEIKO の新たな挑戦 - スプリングドライブ


( 今度のライバルは自動巻き )



医 『 しかし、SEIKO は こだわり を捨てたわけじゃない。 KINETIC の失敗を教訓にして新しい機種を誕生させたんだ。』

タ 『 KINETIC の失敗とは 「 ポン付けクォーツ時計と競争したこと 」 ですね。』

医 『 稼働時間の長さ、多機能、部品点数の少なさ、製造コスト、これらでは ポン付けクォーツ時計に勝てないからね。』

タ 『 ということは、今度のライバルはクォーツ時計ではなくて自動巻きですか?』

医 『 その通り! SEIKO の今度の目標は、「 自動巻きより精度の高い自動巻き 」 なんだ。』

タ 『 なにか禅問答のようですね。
      SEIKO は 自動巻き の老舗でしょう?
      SEIKO の 自動巻き時計の現在の精度が 自動巻きの精度でしょう?
      それを越える精度を持った自動巻きなんか造れるわけがないじゃないですか!』

医 『 表現が悪かったね。
       正確に言えば、「 自動巻きより精度の高い自動巻き機構を持った時計 」 だよ。』

タ 『 よく分かりませんね。そのスプリングドライブを説明してください。』

医 『 私はスプリングドライブ を実際に見たり使ったりしたことはないから、メーカーの説明だけで推測するしかないけどそれでいいかい?』

タ 『 かまいませんよ。』

医 『 では、スプリングドライブを説明するね。間違っていてもしらないよ。

       ①時計を動かすのはゼンマイのほどける力だけ。
          ・自動巻きとまったく同じ。
          ・時計を身につけた人の腕の振りとリューズ巻き上げでゼンマイを巻いて、そのゼンマイがほどける力を使う。
          ・ポン付け電池や充電池はない。

       ② 1秒を刻む ( 計る ) のはクォーツ。
          ・自動巻きとは異なる。
          ・自動巻きはゼンマイのほどける力をテンプに伝え、ヒゲゼンマイを伸縮させて 1秒を計る。
          ・スプリングドライブは ゼンマイのほどける力で電気を作り、クォーツを振動させて 1秒を計る。
          ・精度はクォーツ時計と同じ ±15秒/月。

       ③針を動かすのはゼンマイ。
          ・自動巻きと同じ。
          ・クォーツ時計のようにモーターで針を動かすのではない。
          ・モーターはない。

       ④切り取った 1秒を針に伝える方法が違う。
          ・自動巻きは歯車で伝える。
          ・スプリングドライブは IC回路で制御して伝える。
          ・クォーツの振動で切り取った 1秒を IC回路で読み取り、その情報によって針の動きにブレーキをかけたりブレーキを緩めたりして針の動きを制御する。』
         ※ゼンマイ駆動式電子調速時計


タ 『 ややこしい仕組みですね。
      ボクたち KINETIC とどこが違うのですか? 』

医 『 クォーツ時計は電気の力でクォーツを振動させて 1秒を計り、それを電子回路でモーターに伝え、針を動かす。
       その電源としてポン付け電池を使う。
       KINETIC は その電源として 自分で発電した電気を蓄電池に貯めて使う。
       KINETIC はポン付け電池の代わりに蓄電池を使っただけ。蓄電池から先はポン付け電池クォーツ時計とまったく同じ。

       スプリングドライブにはポン付け電池や蓄電池、モーターもない。すべてゼンマイの力だけでまかなう。
       クォーツ時計と同じなのは、「 1秒を計るのにクォーツを振動させる 」 ことだけ。
       自動巻きと違うのは、「 1秒を計るのにクォーツを振動させること 」 と 「 ゼンマイの力で動く針を電子制御すること 」 だけ。』


タ 『 スプリングドライブは 「 自動巻き時計にクォーツ振動を組み込んだもの 」 ですね。』

医 『 私の素人理解ではそうなるね。』

タ 『 結局、ボクたち KINETIC は 「 自動巻きに似せたクォーツ時計 」 、スプリングドライブは 「 クォーツを組み込んだ自動巻き時計」 なのですね。』

医 『 SEIKO は 謙虚に 「 クォーツでも自動巻きでもない時計 」 と言っているがね。』


( 自動巻き の欠点もすべて持っている )


タ 『 動力に電池を使わず、ゼンマイの力だけでまかなうのなら、自動巻き時計と同じように 「 身につけていないと止まってしまう 」 のですね。』

医 『 クォーツを組み込んだ自動巻きだからそうなるね。
       フル巻き上げからの稼働時間は 72時間だよ。』

タ 『 ボクたち KINETIC の先代 AGS の 「 あの 72時間 」 ですね!』

医 『 SEIKO は スプリングドライブ でも しっかりと 「 従来の自動巻きとの差 」 を主張しているね。
      自動巻きのフル巻き上げからの稼働時間は 45~50時間だから、半日だけ長いんだよ。』


( 自動巻き時計より優れている点 ・ クォーツ時計より優れている点 )


タ 『 スプリングドライブは 「 クォーツ振動を使っているので、自動巻き時計より精度がよい 」 のは当然です。
      では、従来の電池クォーツ時計より優れている点はあるのですか?』

医 『 メーカーは 「 温度差に影響されない 」 ことを上げているよ。
      電池は温度差が大きいところでは破損してしまうらしい。スプリングドライブは電池を使っていないのでその心配はない。』

タ 『 電池が壊れるような温度差がある場所なんか我々の周りにありませんよ‥。』

医 『 メーカーは 宇宙空間 を上げているよ。 -20度~+70度 もあって電池は壊れてしまうのだそうだ。』
スプリングドライブ ・ スペースウォーク

タ 『 宇宙空間ではじめてその優秀さが発揮されるのがスプリングドライブですか!』

医 『 まあ、これは人の目を引くためのものだろうけど、
       いじわるな見方をすれば 「 宇宙空間を持ち出さないと 電池クォーツ時計より優れている点はない 」 ということだろうね。
       そもそも、スプリングドライブは電池クォーツ時計をライバルとしていないのだから、電池クォーツ時計より優れていなくてもかまわないんだ。
       自動巻きより優れていればそれでいいんだから。』


タ 『 新開発のスプリングドライブだから、値段は高いでしょうね。』

医 『 35万円~315万円だそうだよ。 』
スプリングドライブ製品一覧


タ 『 でも、35万円で買えるのだから、売れるでしょうね。』

医 『 SEIKO の 自信作 だろうね。発売に力を入れているよ。』  ※SEIKO のスプリングドライブ説明頁→→→ その 1  ・   その2



h. 電池クォーツ時計 の進化


( ±15秒/日 から +5秒/年へ )



タ 『 電池クォーツ時計も進歩したでしょうね。』

医 『 私の周りには 普通の電池クォーツ時計しかないから、当初の±15秒/月 だけど、カタログやホームページを見ると ±10秒/年 ・ ±5秒/年 になっているらしい。』
SEIKO 9Fムーブ   ・   ザ シチズン
グランドセイコー SBGX 089  ・    ザ シチズン CTQ57-0953 


タ 『 ±5秒~±10秒/年 なら、一日に ±0.014 秒~±0.027秒 しか狂わない。
      オリンピック競泳タイムの世界じゃないですか!』

医 『 ±5秒/年 ・ ±10秒/年 といっても、その誤差の範囲内で進んだり遅れたりするから 一年放置しておいても進み遅れは 1秒か2秒だろうね。
       それに、時刻合わせでリューズを押し込むときに、0.5秒くらいの誤差は出てしまう。
       ±5秒/年 ・ ±10秒/年 だったら、実際使用では まず時刻合わせは必要ないだろうね。』

タ 『 技術革新は行き着くところがありませんね。』


( 電波時計で勝負あり )


医 『 しかし、クォーツ時計の技術開発は 、電波時計にあっけなく負けてしまったんだ。』

タ 『 あの 「 10万年に 1秒しか狂わない 」 という 電波時計ですね。』

医 『 「10万年に1秒 」 は 嘘とも言えるし本当とも言える。』

タ 『 “ウソ” なんですか?』


医 『 10万年に1秒しか狂わないのは、標準時計の方だよ。あの、 「 ただいまから、〇時〇分〇秒をお知らせします、プ・プ・プ~ン 」 の時報の方だよ。
       電波時計自体は ±15秒/月 のクォーツ時計なんだ。

      電波時計は 標準時計の時報を毎晩自動で受信して、時刻合わせをするんだよ。
      だから、毎朝 標準時計と合っているんだ。つまり、標準時計と同じ 10万年に1秒しか狂わないんだよ。』

タ 『 そんなの “ずるい” じゃないですか!
      正解を教えてもらって テストで 100点を取るようなものじゃないですか!』

医 『 しかし、それも時計技術のひとつだからね。』

タ 『 毎晩 標準時に合わせてくれるのなら、クォーツ精度は今までの±15秒/月 で充分ですね。』

医 『 ±15秒/月 なら一日の狂いは±0.5秒。
       0.5秒の狂いなんか目に見えないから、一日時計を使っていても 気にならない。
       そして、翌朝には標準時と同じで狂いなし。
       これが、延々と繰り返される。
       だから、苦労して±5秒/年のクォーツ時計を作っても意味がないんだ。』

タ 『 オリンピック競技のようにクラス分けなんかありませんからね。』

医 『 電池クォーツクラス や 電波時計クラス などないからね。』

タ 『 結局、電池クォーツは 「 普通の±15秒/月のクォーツ時計 + 電波 」 で 勝負あり ですね。』
   
医 『 時計技術者には文句が出るだろうけどね。』


i. 自動巻き時計の復活


( 自動巻き時計に クォーツ精度を持たせることに意味はあるか )



タ 『 そもそも、SEIKO の目指している 「 自動巻き時計にクォーツ精度を持たせること 」 は間違っていませんか? 』

医 『 なぜ、そう思うの?』

タ 『 自動巻き時計の良さは、それを身につける者が 「 時計が生きている 」 と実感できること。
      時計を もう一人の自分として、自分の生命を吹き込んで動かすこと。
      それなら、時計の中に電気や電子回路があることに抵抗がありませんか?』

医 『 確かに、時計の中が歯車だけの方が 「 時計が 自分の生命で動いている 」 と感じるだろうね。』


タ 『 精度も±30秒/日 ならそんなに不便はないでしょう?』

医 『 調整すれば ±20秒/日 くらいは出せるしね。 』

タ 『 ±20秒/日 や ±30秒/日 で仕事に支障がでるなら、仕事では クォーツ電波時計を使えば済む。
      クォーツ電波時計は 「 自分の分身 」 と思えないだろうけど、それは仕事の道具だから仕方がない。
      しかし、家には自分の分身である自動巻きがワインディングマシーンの中で待っている。
      仕事を離れたときは自分の分身を身につける。
      これで、いいんじゃないですか?』

医 『 どうしても常に自分の分身を身につけていたいのなら、携帯電話の時計表示をみれば済むものね。』

タ 『 SEIKO のスプリングドライブ は 一つの時計ですべての要求を満たそうとしているから無理があるのではないですか?』

医 『 その結果、結局は “自動巻きもどき” しか作れないからね。』


タ 『 自動巻きは±30秒/日だから自動巻きなんですよ。歯車だけを使って精度が悪いから自動巻きなんですよ。
      欠点があるから、温かいのですよ。』

医 『 人間と同じだね。完全無欠の人間では温かさが感じられないからね。
       そう言えば、映画ターミネーターで、新型の T-1000 や T-X を相手に奮闘する、
       旧型のシュワルツネッガー ・ T-800や T-850 に拍手を送ったからね。』 

タ 『 やはり、自動巻きは歯車だけの時計でなくてはいけないんじゃないですか?』


( 自動巻き時計の復活 )


医 『 SEIKO はもちろん、シチズンもそのことに気づいたんだよ。
       SEIKO は 今まで以上に自動巻きに力を入れだした。
       自動巻きに見切りをつけていたシチズンも最近 自動巻きを作り出したんだ。』
     ※CITIZEN の自動巻き   ・   SEIKO の自動巻き

タ 『 精度も高くなっているでしょうね。』

医 『 CITIZENは -5秒~+10秒/日、
       SEIKO は -3秒~+5秒/日 ~ -35秒~+45秒/日 まで 価格に応じて。』
The CITIZEN ・ NA0000-59A 
グランドSEIKO ・ SBGH 019 
   ・   メカニカル ・ SARZ 001
       

タ 『 ボクの生まれたORIENTはどうなのですか?』

医 『 ORIENT は もともとコツコツと自動巻きを作り続けていたし、いまではSEIKOの傘下にあるからね。
       当然、自動巻きを作っているよ。もちろん、精度はSEIKO や CITIZEN に負けていない。』
ORIENT の自動巻き


タ 『 これからは、「 温かみのある歯車だけの自動巻き 」 と 「 標準時計ドンピシャの多機能な電波クォーツ 」 の戦いになるのですね。』

医 『 “戦い” ではなくて “共栄” だよ。 この二つの時計を持てば時計に求めるもののすべてが満たされるからね。』

タ 『 SEIKO のスプリングドライブ はどうなるのでしょうね。』

医 『 SEIKO の 「 ホンモノへのこだわり 」 が どのくらいユーザーに評価されるか楽しみだね。』



2. ORIENT ・ タンカン ・ KINETIC の 電池交換手順


a. 電池寿命と症状


医 『 さてさて、キミの治療にはいりますか。
       「 最近疲れやすい 」 と言っていたけど、どのくらい疲れるの?』

タ 『 ボクは若い 5M62 たちと一緒に強力ワィンディングマシーンで充電されています。
      みな、30秒運針分 ( 4~6カ月充電量 ) になって充電終了。
      しかし、2~3日経つと、他の者の充電量は30秒運針なのにボクは10秒運針なのです。
      ちょっと忘れられていると、ボクの充電量が5秒運針分 ( 1週間充電量 )になっているんです。』

医 『 フル充電からの落ち込みが急激なんだね。』

タ 『 装着してもらっていれば、充電量は30秒運針分、しかし2~3日休むと 充電量はもう10秒運針分‥。』

医 『 以前に、疲れやすい5M63 と 3歳の 5M63 を比較したことがあるんだ。

       二つとも 30秒運針まで充電して放置。20秒運針になってからの残り充電量を計測。
       ※ 「 フル充電状態になったかどうか 」 は、30秒運針の上限が分からないので判定できない。
           30秒運針から20秒運針になった状態 ( 20秒運針の上限 ) から計測。

       ・ 疲れやすい 5M63 :
20秒/2日 → 10秒/3日 → 5秒/19日 →停止
       ・ 3歳の 5M63 :
20秒/52日 → 10秒運針

      これをみると、疲れやすい 5M63 は 20秒分の充電しても 24日しかもたない。
      しかし、元気な方は、まだまだ20秒分の充電で、その充電状態を52日も持続する。

      キミの症状はこれだろう?』

タ 『 まさしく、この症状です。』

医 『 蓄電池が弱っているんだよ。
       携帯電話のバッテリーでも同じだろう?
       電池切れランプがついて充電すると、すぐにフル充電になる。しかし、一日使っているとまた電池切れランプがつく。』

タ 『 KINETIC の蓄電池は8年くらいでだめになるのですか?』

医 『 使い方 (  充電 ・ 放電の頻度 ) にもよるだろうけど、まあ 10年くらいだろうね。

       しかし、先ほどの “疲れやすい 5M63 も 5秒運針になってから 19日ももっている。
       KINETIC 当初 の 5M23 ではフル充電でも 72時間しかもたなかった 、最新機種のダイレクトドライブは フル充電でも 1カ月。
       まあ、 「 72時間 ・ 1カ月 」 というのは 「 わざとそうした 」 のだろうけど、それを考えたら、まだまだ実用使用できるよ。
       それに、毎日使ってもらえばまったく問題は起こらないだろうし。
       「より自動巻きに似てきた 」 と考えたら喜ばしいことだよ。』

タ 『 しかし、インジケーターボタンを押して、運針が 「 グ~・~・~ン 」 と 「 タ・タ・タ・タ・タ 」 では気分が違いますよ‥。』

医 『 蓄電池 ( キャパシタ ) を交換すれば、 「 グ~・~・~ン 」 になるけどね。』


タ 『 先生! 一つ質問なんですけど、KINETIC の蓄電池 は “キャパシタ” と呼ばれていますが、ソーラーの蓄電池とは別のものなのですか?』

医 『 一般に ソーラーの蓄電池を “二次電池”、KINETIC の蓄電池を “キャパシタ”と呼んでいるね。

       キャパシタ ( capacitor ) という用語を調べると
       「
1879年にドイツの学者ヘルムホルツ(Helmholtz)によって発見された「電気二重層」現象の原理が応用された蓄電池のこと
        電気を電気のまま(エネルギーの化学反応なしに)充放電することが可能で、原理的には半永久的に使用することができる、理想的な蓄電装置と言われている。
         ただし、キャパシタの大容量化は現在のところ技術的に困難であるとされており、様々な用途に向けての実用化を目指し開発が進んでいる。」

      簡単に言えば、車のバッテリーやニカド電池のように、電解液が入っていない蓄電池だと思うよ。
      だから、CASIOやCITIZEN の言う “二次電池” も SEIKO の言う “キャパシタ” も同じだろうね。

      ただ、太陽光を電気に変えるソーラーパネルやソーラーセルが一般にソーラー電池 と思われている。
      だから、これが “一次電池”、ソーラーパネルやソーラーセルで発電した電気を蓄える蓄電池 を “二次電池”と呼ぶことにしたのだろう。

      キネティック ( 自己発電 ) は それ自体が電池と思われていないから、二次電池という言葉を使う必要はない。
      また、二次電池 とよぶと、ソーラー発電のものだと思われてしまうし、“蓄電池” と呼ぶと、従来のニカド電池 と思われてしまう。
      だから、キャパシタ という言葉を使っているのだと思うよ。 』

 

b. 蓄電池の入手方法 ・ 値段 ・種類


タ 『 蓄電池交換の費用はどのくらいなんですか?』

医 『 以前は、KINETIC 用の蓄電池が一般では手に入らなかった。
       だから、電池交換はすべてメーカー送り。費用は1万円とか2万円とか言われていた。
       しかし、今では都市部の家電量販店やネット通販で手に入る。

      Yahooオークション で 「 キネティック 電池 」 で検索すれば入手先が分かるよ。
     当院 は スイスパビリオン  から入手するけど、1380円だよ。

       交換作業も 小さいドライバーさえあれば簡単にできるから、初めてでも 10分くらいだろうね。』
       

タ 『 そんなに安くて簡単なのですか!
      それなら、すぐにボクの電池交換をしてください。
      ボクも若いヤツと同じ 「 グ~・~・~ン 」 になりたいですから!』


医 『 じゃあ、交換しようか。
       ところで、キミはどんな型番の蓄電池を使っているの?』

タ 『 えっ? KINETIC の 蓄電池って一種類じゃないのですか?』

医 『 いろいろあるよ。
       7M用 → 3023-24R、 5M用 → 3023-5MZ、 5J用 → 3023-24X ・ 3023-24Y、 3M用 → 3027-3MZ 。
       ※スイスパビリオンのオークション頁から転記

       5J はオートリレー用だから、キミは 7M か 5Mか 3Mだろうね。
       6カ月充電だから、キミは 5M62 か 5M63 だろう。
       だったら、 5M用 の 3023-5MZ でいいと思うよ。』

タ 『 先生! 「 いいと思うよ 」 では困りますよ。』



医 『 大丈夫、KINETICムーブの型番は裏蓋に刻印されているから。
       文字盤にも印字されているよ。

       これは、人気のあるKINETIC・潜水200mだが、
       内蓋を見ると、 5M62 と刻印されているだろう。』


タ 『 そのことは聞いています。
       先生‥、ボクの裏蓋を確認してみてください‥。』
SEIKO ・ KINETIC ・ DIVER'S 200M ・ 5M62-0BL0


医 『 あれっ? キミの裏蓋には ムーブの型番刻印がないよ?』

タ 『 そうでしょう‥。前々から心配だったのですよ‥。
       文字盤にもその記載がないのですよ‥。』


医 『 それはそうと、キミは限定生産品なの?』

タ 『 裏蓋刻印の 0118/1000 のことでしょう?』

医 『 限定 1000個 のうちの 118番目 という意味だよねぇ?』

タ 『 ちょっと自慢させてもらえば、世界に 千個しかないんですよ。』


医 『 SUPER  TITAN  とは、
       鏡面仕上げのできる ブライトチタン のことだね。』

タ 『 素材も良いのを使っていますが、 “潜水 200m防水”なんです。』

医 『 上の写真の 潜水200m防水キネティック と同じなのか!
        それにしてはスリムだね。』

タ 『 まあ、みなさんそう言ってくれますね‥。』


医 『 キミと同じ機能をもったキネティックでステンレス仕様もあるよね?』

タ 『 本当に そっくりですよ。
      重さが 30g 重いだけ、あとはまったく同じ。
       この写真では、左がボク、右がステンレス仕様ですよ。
       余程のキネティック好きでないと見分けがつかないでしょうね。  』

医 『 さりげなくスーパーチタンの限定モデルか‥。
       キミはなかなかレアなモデルなんだね。』

タ 『 10番違いの 0108/1000 も、ボクと同居していますがね‥。』

医 『 その 10番違いが 「 グ~・~・~ン 」 なんだな?』

タ 『 彼は裏蓋に保護シールを貼ったままの完全コレクション用ですからね。
      ボクは日常使用用だから、ケースやプレスに傷がいっぱいですよ。』

医 『 それで、その “108番” に負けたくないんだな?』

タ 『 考えてみれば、ボクの方が 10番だけ若いですからね。』

医 『 さすがはORIENT生まれだ。心意気が違うね!』


タ 『 先生! そんなことより問題はボクの電池型番ですよ!』


医 『 電池型番を調べるのは簡単だよ。
       キミについている電池を外してみればすぐに分かるよ。

       ちょっと失礼。
       キミの電池刻印は TC 920S だから、 5M用の 3023-5MZ だね。』


タ 『 先生! なぜ、「 TC 920S が 5M用 」 だと分かるのですか?』

医 『 それは‥、手持ちの 5M用 ・ 3023-5MZ の刻印と同じだったから‥。』

タ 『 それでは、普通のユーザーには分からないじゃないですか!』

医 『 一番良いのは、時計の電池を外して裏蓋刻印を調べ、
       ショップに問い合わせることだね。』

タ 『 とにかく、ボクは 5M用 キャパシタ で良いのですね。』

医 『 そうだよ。』


タ 『 では、さっそくキャパシタ交換をお願いします。』

医 『 麻酔なしでもOKだから、心配しないでね。』


      

c. キャパシタ交換の実際


①裏蓋取外し ②回転錘取外し ③回転錘の下の歯車取外し
・上に見えているのがキャパシタ部分。
・回転錘とその下にある歯車を外さないとキャパシタは外れない。
・マイナスネジを外して取外し。
・下には回転錘の回転を発電機に伝える歯車が一個。
・歯車シャフトの両側面が直線に削られている。
・歯車は上から乗せてあるだけ。
・歯車は凸部が上。


④キャパシタ押さえ金具取外し ⑤絶縁シート取外し ⑥キャパシタ取外し
・小さいマイナスネジ二本で留められている。
・このネジは、はめるのは難しいが外すのは簡単。
・赤い絶縁シートは二カ所の出っ張りにはまっているだけ。 ・右側の脚の先が凹部に乗っかっているだけ。
・このままで簡単に取り外せる。


⑦キャパシタを取り外した状態 ⑧取り外した部品 ⑨新しいキャパシタを袋から出す
・デジタルムーブのように、ムーブがケースから外れないから安心。 ・たったこれだけ。 ・キャパシタは、5M用3023-5MZ ・ 刻印 TC 920S 、1.5V。
・絶縁シート と 押さえ金具 も入っている。
・押さえ金具取り付けネジは入っていない。


⑩参考のために電圧測定 ⑪各部品の取り付け位置 ⑫各部品の取り付け部 ・ 取り付け穴
・①新たに入手、② 2008年10月入手・未使用、③今回のもの・5秒運針
・① 1.55V 、 ② 1.43V 、 ③ 0.65V
・②の自己放電は 4年間でそんなに進んでいない。
・A→キャパシタの脚が入る凹部
・B 1 ・ B 2 →絶縁シート と 押さえ金具のはまる出っ張り
・C 1 ・ C 2 →押さえ金具 のネジ留め穴
・押さえ金具の B 1 穴上にある脚 はケースに当たるだけ。
・取り付け位置と取り付け部の関係は実際にやればすぐに分かる。
・「 納まるところに納まる 」 ようになっているので心配不要。


⑬キャパシタをはめる ⑭絶縁シートを乗せる ⑮押さえ金具をセットしてネジ留め
・右側の脚先を凹部にはめるだけ。 ・二カ所の出っ張りにはめる。 ・押さえ金具を絶縁シートをはめた二カ所の出っ張りにはめる。
・二カ所をネジ留め。息を留めると体に悪いから呼吸に注意。
・ピンセットでつまんでいるときに飛んで行かないように注意。


※Oリングのケース溝内径 は 30.5㎜Φ、裏蓋ネジ外径 は 30㎜Φ。 Oリングは
30.5㎜Φ×0.8 をケース溝に入れる。
※ デジタル時計ではないので、オールリセット不要。
※電池交換後は 2秒運針 ( 「 そろそろ電池切れ 」警告 ) 。しかし、時計を少しふれば 1秒運針になる。
※インジケーターボタンを押すと、気持ちよく 30秒 を走る。



( 数日して )


医 『 やあ! タンカン ・ キネティック 君! どうだい、蓄電池交換後の調子は!』

タ 『 へっ、へっ、へ。 若い者が 30秒運針から 20秒運針になっても、ボクは軽く 30秒運針ですよ。』

医 『 よかったね。』

タ 『 こんな簡単なら、いろいろ悩まずにさっさと電池交換をしてもらえば良かった!』

医 『 ダメダメ、キミは 「 電池クォーツ 」 ではなくて、 「 自動巻きの欠点を感じるように作られた 」 クォーツ時計 なんだから。』


つづく。


2012.11.23



2011.03.02  時計が増殖しています

2011.03.06 XENLON を修理しました

2012.01.05  BERGEON - FINAL TEST の構造と修理

2012.01.27  XENLON スイッチ交換 - omron B3F1020 と B3F1022

2012.09.07 初めての歩度調整

2012.09.13 TECHNOS 自動巻きの歩度調整

2012.09.15  CITIZEN  SEVEN STAR  V2 の歩度調整

2012.09.27  RADO Starriner 500  の歩度調整

2012.10.01  TRESSA の歩度調整 と 測定姿勢に関する考察

2012.10.11  ソーラー時計の電池交換 と デジタル時計のリセット

2012.11.16  ソーラー・FROG MAN ・ GW 200 の二次電池交換

2012.11.23  ORIENT ・ キネティック の キャパシタ ( 二次電池 ) 交換



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