複数店舗をグループとして担当するプラン
【1】万引きの現れる曜日と時間帯
〇万引きは「ついでに」やる
食品万引きの現れる時間帯は、
①昼前の昼食を ( 11時~12時 )、②昼休憩に昼食を ( 12時~13時 )、③幼稚園・保育園のお迎え前に夕食の材料を ( 14時~15時 )、
④パート帰りに夕食の材料を ( 15時30分~17時 )、⑤勤め帰りに夕食を ( 17時30分~18時30分 )、⑥売場係員が少なくなる時間帯に必要なものを ( 21時移行 )
万引きの年代別に見れば、
老人なら①と②、主婦なら③と④、有職女性なら⑤、若い生活困窮者なら⑥。
曜日で見れば、
主婦は月曜~金曜。土日・祭日は子供や亭主が居るので盗りに来ません。
ヒマな老人は 「 evry day OK 」 のように思えますが、土曜・日曜は地域の行事や近親者の付き合いがあるので盗りに来ません。
最近、万引きをしなくなった女子高生や中学男子も、土日は部活の行事や友達との遊びがあり、万引きなんかしている暇がありません。
そして、腹をすかせている生活困窮者は 「 いつでも、必要なときに、盗れるだけ 」 です。
要するに、万引きは主婦にとってはアルバイト、中高生にとっては小遣い稼ぎ、生活困窮者にとっては社会福祉の補完なのです。
万引きは彼らの主たる仕事ではなく従たる仕事なので、「ついでのときに」しか行いません。
【2】保安員が入店する時間帯
〇狭い店舗では保安員が8時間も居ると「見え見え」で効果なし
一般的には上記の①~⑤ をカバーできる 「 11時~20時 」※実働8時間+休憩1時間
これを基準にして、その店の顧客・集客状態、過去の被害状況を勘案して時間帯を前後させます。
しかし、その店を担当する保安員は8時間ずっとその店に居ることになります。
売場フロアが分かれていくつもあるような百貨店やスーパーマーケット、
売場フロアが一つでもその面積が広く、商品の種類ごとに売場がいくつもに分かれているホームセンターなどでは
各売場ごとに客層が違うので保安員がずっと居ても違和感がありません。
しかし、売場面積の狭い店では保安員が居ることガ見え見えとなります。
これは、その保安員がオバサン であろうが、 ヤンキーねぇチャン であろうが、 人相の悪いオッサン であろうが同じです。
万引き犯人は保安員をすぐに見つけます。
お互いに 「買い物に来たのではなく」、「商品ではなく人を見ているから」です。
私服保安の防犯効果は 「 実際に万引き犯人を捕まえて警察送りにすること 」 により初めて発生します。
「 あの店では捕まる 」 という噂が広まることによって 「 万引きを来させなくなる 」 のです。
「 保安員が居ることが見え見え 」 なら、誰も万引きをしようとは思いません。
「 それなら万引き抑止効果があるのでは?」 と思うでしょうが、そうではありません。
「保安員が居ることが見え見え」なら、「保安員が居ないことも見え見え」なのです。
万引きは「保安員の居ないとき」に安心してすることができるのです。
そもそも、私服保安の職務は制服警備員と違って「万引きを思い止まらせること」ではありません。
実際に万引きを捕まえなければその強力な防犯効果は現れないのです。
【3】複数店舗をグループにして担当する
〇「見え見えに」ならないし、万引きに遭遇するチャンスが拡がる
このように「保安員がすっといると見え見えになる」ような店舗では「複数の店をグループにして担当する」方法があります。
例えば一日にA店とB店の二店舗を担当する場合なら、
「A店・11時~14時30分( 実働3.5時間)」+「移動時間1時間」+「休憩1時間」+「B店・16時30分~20時(実働3.5時間)」
移動時間が実働時間に含まれますが、保安員が居る時間がすくないので「見え見え」とばなりません。
また、一日で二つの店に入店することになり、各店に入店する機会が二倍になります。
さらに、犯罪状況に応じて二店での時間を入れ換えたり、拡縮したりすることもできます。
また、数店を一つのグループにして「今月はこの店とこの店」、「来月はこの店とこの店」というように担当店を変えていくこともできます。
万引きを捕まえると一時期万引きが来なくなります。
そんなときに、その店に保安員を入れるのは意味がありません。
「万引きが居るだろう別の店」に保安員を入れた方が効率的です。
また、万引き犯人にも各人各様の生活パターンがあり、その店にやって来る曜日や時間はさまざまです。
保安員が毎日、営業時間中ずっと入店すれば別ですが、「週に何日や月に何日」では万引きに遭遇するチャンスが少なくなります。
万引きがやって来なければ捕まえる事ができません。
万引きに遭遇するチャンスを高めるためには、店への入店曜日や入店時間をできるだけばらつかせることが必要です。。
その点からも複数店をグループで担当することに利点があります。
SPnetは 「 名は通っているが、実際に店にやって来る保安員は 時給〇〇円の警備員 」 というような大手警備会社ではなく、
「 一人一人がその技術を売っている 」 職人集団です。
そのため、顧客のさまざまな要求に柔軟に対応して、「 顧客にとって必要とされる保安警備を提供する 」 ことができます。
何なりとご相談ください。
できないことはできませんが、できるように努力いたします。