FJ1200-4CC 整備資料



 2011.09.02 FJ ユーザー車検に向けて  その③  エア抜きに半日


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誰でも、初めのうちは「エア抜き」に苦労します。
何度も苦労して、「なぜか?」を考え、いろいろ試してみて、効率のよい方法を見つけます。
この頁は「苦労しているとき」のものです。
「自分と同じだ」と思う方に、「もっと簡単な方法」への道しるべをリンクしておきました。


フロントマスターシリンダー分解/ただ分解しただけ
入手した中古部品/単なるメモ
エア抜きに半日/同じようなことをしていませんか?
初心者のエア抜き方法はこの程度

     
1.フロントブレーキ・マスターシリンダー点検


「どうなっているのかな?」と、マスターシリンダー分解。

  ゴムキャップを取って、クリップを外すだけ。

  構造は簡単なものです。

  一番下のピストンがシリンダーに入ります。
  ブレーキレバーを握ると、レバーがピストンの右端を押す。
  ブレーキレバーを離すとバネの力でピストンが戻る。
  要するに水鉄砲です。

  バネがテーパー状になっているのに感心しました。
  こうしないと、バネがシリンダー壁をこすりますからね。


  部品のどこかが痛んでいるわけでもなし。
  シリンダーに挿入しても隙間があるわけでなし。

  なお、この部品はセット販売です。
  痛むのは、ピストンに付いている二個のゴム部品だけだと思いますが。

・品番・ 36Y-W0041-00 → 3497円。
・上のリザーバーシリンダーを付けたセットは→13020円  ( 品番・ 36Y-25850-01)

  自転車の空気入れは、ピストンの先に付く革部品だけ売っていますがね‥。



      
2.中古部品到着


お待ちかねのYahooオークション落札の中古部品です。

RMX と NSR の部品も入っています。
すべて、同一出品者サンから落札しました。



・①. RMX・トップブリッジ  100円
      RMXのトップブリッジは純正でないため、キーシリンダを金具で取り付けています。
      純正トップブリッジなら、すんなり収まります。

・②. RMX・スプロケットカバー  100円
      これがないと、一次スプロケむき出しです。
      これで、「足首がえぐられるのではないか」との心配から開放されます。

・③. RMX・リアブレーキペダル  100円
      純正なのでリアブレーキスイッチを押す部分が付いています。

・④. NSR・リアブレーキスイッチ  510円
      リミッターカット取外しでリアブレーキスイッチが取り付けられます。

・⑤. FJ・リアブレーキマスターシリンダー  600円
      リアブレーキの油圧ポンプです。予備ストック。

・⑥. FJ・フロントブレーキマスターシリンダー 1200円
      待っていた部品です。
      新品なら、レバーを抜いて 1万3千円です。

・⑦. FJ・フロントブレーキ・キャリパー  2300円
      純正シール・1set分です。予備ストック

・⑧. フロントフェンダー・後ろ側   560円
      ブレーキオイルがかかってベコベコになっていますから交換です。


前回の失敗がありますから、PC二台で入札。
RMXのメーターも狙いましたが高くなりすぎたのでパス。

中古部品は大量に出品されたときが狙い目です。
RMXの①②③は通常500円~1000円しますからね。

※お勧めの出品者さんは→→→こちら

       

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3. エア抜きに半日以上


到着したマスターシリンダー⑥を点検し、ハンドルに付ける。
分解したマスターシリンダーは組み立てて予備ストックへ。


a.原因は別のところに ?

やはり、圧がまったくかからない。
ブレーキレバーはスカスカ。

原因は別のところに ?
マスターシリンダーが二つとも壊れている可能性は低い。
分解した、マスターシリンダーにも部品の損傷はなかった。

マスターシリンダーが原因ではない。


b.キャリパピストンが馴染んでないのかな?

キャリパを取外し、8個のピストンを出したり引っ込めたり。
ピストンを出すのはブレーキレバー、ピストンを押し込むのは指圧力。
何度もやっているとけっこう痛いです。

そろそろ馴染んだろう。
キャリパを取り付けて、ブレーキレバーを。
ピストンはデスクを挟んでくれるが、そこまで。
レバーに圧はかからない。


c.リセットしましょう

キャリパーからオイルを抜いて、初めからやってみよう。

今度はキャリパーの隅々にオイルが満たされるように‥。
ブリード穴と、ユニオンボルトの穴から、慎重にオイル注入。

とりあえず、右側だけ。
結果がよければ左側も。

しかし、結果は変わらず。


d.どこかに間違いがある


・①. 圧はかからないが、ブリードボルトを開けるとオイルが出てくる。
・②. オイルは元気なく「ニュ~」と出てくるが、エアーは出てこない。
・③. オイル漏れはない。

現在の状況を整理してみると‥。

・圧がかからないのは、オイルラインにエアーが入っているから

・エアーを抜くためには圧をかけなければならない。

・エアーがある以上、圧はかからない。

・始めは圧がかからない。

・エアーが抜けた分だけ圧がかかる。

・圧が増えた分だけエアーが抜けやすくなる。


“わらしべ長者”か!

「“圧力を感じる”までレバーを動かして、レバーを握ったままブリードバルブ開閉」
その通りじゃないですか。


e.方向が分かれば迷わない


ひたすら「レバー握り→オイル抜き」を繰り返せばよい。

初めは圧がほとんどかからないので、レバーを何度握っても同じ。
2~3回握っては、ブリードを開閉。
また、2~3回握っては、ブリードを開閉。

「エアーを抜くと」いうより、「ブレーキオイルを入れ換える」気持ちで。

くさらずに、諦めずに、出口に向かって‥。

外は、台風接近でビュ~ビュ~、ザァ~ザァ~。
RMX のときもこんな状況がありましたね。

床はブレーキオイルが垂れたりこぼれたり。
手はブレーキオイルでベタベタ。
ブレーキオイルの残りが少なくなったので、抜けたオイルをリザーバーへ。


「おっ!レバーが重くなってきたぞ。」
どんな状況でも、頑張っていれば少しずつ好転します。

やっと、エアーが「ブシュッ~」と出てくれました。
左右一回だけでしたが。

ブレーキタッチは柔らかくても、レバーを軽く握ればフロントは沈んでくれる。
以前はもっと堅かった。
これがキャリパ分解の効果かな?

いやいや、まだエアーが残っているのでしょう。

明日、もう一度やってみましょう。

       





4.参考  キャリパ分解時のブレーキオイル注入・エア抜き方法


今回の作業で気づいた方法です。ベストではありません。
※作業前にブレーキオイルを 1リットル準備。
※ユニオンボルト座金を交換しておくのがベスト。

①. オイルラインへのブレーキオイル注入

・ブリードバルブにパイプを付ける

・ブリードーバルブを開く → リザーバーへオイル注入 → レバーでオイルを送る

・ブリーダーからオイルが出てくる→ブリードバルブを閉じる

※この段階ではキャリパの中にはタップリとエアーが入っているでしょう。
※オイルは入り易い所にしか入ってくれません。

②. 「リザーバー ~ キャリパー入り口 」までのオイル充填・エア抜き

・ブリードバルブは閉じた状態で

・レバーを動かす

・リザーバーへ気泡が浮かんでくる

・レバーを動かす

・気泡が浮かんでこなくなるまで続ける

※マスターシリンダー内のエアーを抜く作業ですが、キャリパー入り口付近までのエア抜きも期待されます。
※リザーバーに気泡が浮かんできた分だけ、オイルが減ります。オイルを切らさないように。

③エア抜き本番

※リザーバーのキャップは外していてもOK。
※リザーバーをウエスでくるみ、その付近のタンクやカウル部粉をできるだけ広くウエスで覆うこと 。
※レバーを操作しても圧はまったくかかりません。繰り返している内に圧がかかるようになります。

・ブリードバルブを閉じる

・レバーを2~3回操作。
↓ ※多数回操作しても圧はかかりません。圧がかかるのはレバーを握った状態です。何度操作しても圧が貯められるわけではありません。
↓※無駄なレバー操作は、マスターシリンダー内のピストンゴムを痛めます。

・レバーを握ったまま、ブリードバルブを開く→閉じる
↓※エアなど出てきませんから、急いで開閉する必要はありません。
↓※オイルが「ニュ~」と出る。 まったく元気がありませんが「出るだけ幸せ」と思ってください。その内に元気になります。
↓※レバーは最後まできつく握ること、この最後の“微圧”が火種になります。

・左右キャリパー同時進行。適宜作業入れ換え
↓※根気が必要です。

・レバーに圧が感じられるようになる
↓※ここから作業は一気に進みます。
↓※左右作業の入れ換えを2回毎くらいに。
↓※エアが『ブシュッ!』と出ると苦労が報われた気がします。

・ブリードバルブからエアーが出なくなったら一応終了。

④エア抜き追加

翌日もう一度やると、まだエアーが出てきます。
「レバー操作→ブリードバルブ開閉」を2~3回やればよい。
走った後やその翌日も同様。
チェーン交換時の初期伸び調整と同じです。


※2019.10.追記・解説
・初めてのエア抜きならこの程度です。
・しかし、エア抜きに「ひたすら」とか「根性」は必要ありません。
  レバーに圧をかけるまで「1時間弱」です。
・ポイントは「レバーによるエア抜き」前に、キャリパピストンを押して「キャリパ内のエアを抜く」ことです。→→→ こちら


5.車検整備ほぼ完了


試運転は台風が過ぎてから。

光軸調整は、陸運局近くのテスター屋さんでやることに。

整備をやりだすときりがありません。
車検を通してからゆっくりとやりましょう。


つづく。




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