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2012.01.01  RMX キャブレター調整入門  ①プラグ状態判定法


本年は RMX で峠道 」
 皆様、お手柔らかにお願いします。


RMX-SJ 13 A ・ 混合仕様は中古の CDI ユニット ・ コンデンサーに付け替え、メインジェット 195番 ( 標準 ) で 高速域の”ボコツキ”がなくなりました。
現在、メインジェット190番で調子を見ています。

今回からは 「 自分の勉強と整備情報記録 」 のためにいろいろと書いていきます。

中級以上の方に参考になる情報はありません。


1.プラグ状態は新品プラグで


前回チェックしたプラグをスチールウールで磨きました。



この程度までにしかなりません。

これでは碍子部の焼け色は判りません。


新品プラグの碍子部は“真っ白”です。


今回はこのプラグを使います。

プラグ状態の診断用に何本か準備する必要があるのですね。
一般使用のプラグは安価です ( BR 9 ES は 420円 ) 。


2.プラグギャップ ( 電極間隙間 ) と 締付トルク


a.電極間隙間

マニュアルには  「NGK - BR 9 ES で 0.7~0.8 ㎜ 、ND - W 27 ESR で 0.6 ~0.7 ㎜ 」 。

「 取り付ける BR 9 ES の電極間隙間が そうなっているのか 」 と気になります。

シックネスゲージが見つかりませんので代用品を捜してみました。


・薄いプラスチック製の三角定規・薄いCDケース → 1.05 ㎜ →×
・FJ のドライブスプロケット・ロックワッシャ →0.8 ㎜ → 〇
・プラグの紙箱 → 0.3 ㎜ → これを二重折すると → 0.75 ㎜ → ◎

一円玉・五円玉をヤスリで削っても専用のシックネスゲージになります。


『 あのう‥。一円玉や五円玉でも通貨ですから、 これを削れば 通貨変造罪になりませんか ? 』

ご心配なく、通貨偽造・変造罪 ( 刑法 148条 1項 ) は目的犯です。

「それを、真貨として流通におこう 」 とする 目的がなければ構成要件に該当しません。
※警備員の方はもう一度復習→→→構成要件該当性


しかし、お金を削るのはどこか気が引けます。
また削って専用シックネスゲージを作っても、すぐにどこかへ行ってしまいます。

「 プラグの紙箱二重折り 」 が一番楽でしょう。


なお、新品プラグはマニュアル指定の隙間になっていました。
ご心配なく。

『 なぁ~んだ 』


b.プラグの締付トルク


プラグの紙箱に書いてあります。

新品プラグは、手で一杯締め込んでから “ 1/16 回転 ” 。
なんと、22.5 度。

時計の 5分 が 30度ですから、ほんの少し締め込むだけです。

このトルクで取り付けたプラグは、外す時にプラグレンチで軽く回しただけで緩みました。

本当に、これで大丈夫なのかなぁ‥。

『大丈夫なのです! 』 ( NGK )


なお、一度使用したプラグは、手で一杯に締め込んでから “ 1/2 ~ 2/3 回転 ”。
角度にすると 90度~240度。

それだけワッシャが潰れていますから、たくさん締め込むのですね。

でも、プラグレンチでどれだけ頑張っても 15度 くらいしか回りませんヨ ?

『 今まで、何度も力任せに締め込んだから、ワッシャが限界以上に潰れてしまったの!』 ( NGK )


3. 2 サイクル・エンジンオイルを同じにする


2サイクルは使用するエンジンオイルの銘柄によってプラグ状態が変化します。

正確な診断のためにはオイル銘柄を同じにした方がよいでしょう。


簡単に手に入るエンジンオイルは、だいたいグレードが三つ。



ホンダなら、ウルトラ 2 ・ 580円、ウルトラ 2 スーパーファイン ・ 980円、ウルトラ GR 2 ・ 1380 円。
スズキは 800円程度の CCIS と もう一つの上級グレード。
この上級グレードはホームセンターでは売られていません。

どうしても 「 値段の高いものを選ぶ 」 のが人情です。
特に 「 スクーターに最適 」 と書いてあると敬遠したくなります。

しかし、マニュアルの推奨オイルは、
NSR 250 で スーパーファイン と GR 2 。
RMX-SJ13 は CCIS です。

そもそも、50㏄ スクーターの方がエンジン負担が大きくなるでしょうから良質のオイルが必要とも言えます。
原付をなめてはいけません。

私は人情に負けて GR 2 にしましたが、CCIS でも問題ないでしょう。


ホンダやスズキのオイル缶にはカストロールのように混合比が記載されていません。

CR の指定が 20 : 1 、KX が 32 : 1 ですから 「 20 : 1 」 で良いでしょう。
“濃いめ” の方がエンジン負担が少なくなります。


4.目指すのは “キツネ色”


a.キャブレター調整の基本


現在分かっていることです。

①症状による診断

・ツキが悪い ( もたつき・ボコツキ・ドンツキ ) → 濃い → 薄くする。
※食べ過ぎては体が重くなる。

・伸びはあるがパワーがない ・ 不規則な息継ぎがある → 薄い → 濃くする。
※スープや栄養ドリンクだけでは力がでない。

②天候による調整

・暑い、うっとうしい、低気圧 → 薄くする。
※食欲不振で、あっさりとしたものが欲しくなる。

・寒い、からっと晴れて天気がよい ( 高気圧 ) → 濃くする。
※寒い時にはたくさん食べて力をつける。日本晴れなら食欲旺盛。

③プラグ状態による診断

・碍子部 → 全面がキツネ色 → OK 。
これより色が濃くても ( 濃いキツネ色 ・ 浅い焦げ茶 ) 、色が薄くても ( 白・灰色 ) → 濃い。

・ネジ表面 → 碍子部と同じキツネ色 → OK。
艶消し黒 → トルクがあり回転上昇がよければ → OK → だめなら 濃い。
艶あり黒 → 開け始めが 濃い。

④治療手段

・開度 1/ 2 付近 → ニードル段数。
・開度 3/4 ~ 全開 → メインジェット。
・プラグ熱値 → 高回転不調で上げる ( 冷型にする ) 、中回転不調で下げる ( 焼け型にする ) 。


結局、プラグ状態の最適は 「 碍子もネジ表面もキツネ色 」 。


b.“キツネ色” ってどんな色?


知っているようで尋ねられると戸惑います。
キツネなど身近にいませんから。

キツネです。


画像は他サイトから拝借しました→→→こちら


身近なキツネ色は柴犬になります。


「タバコのフィルターでやや明るい色 」 とも説明されています。


要するに “ 薄茶色 ” ですね。


5.今回の走行とプラグ状態


今回の目的は 「 プラグを新品にして、高回転域でのプラグ状態を正確に判断する 」 こと。
設定は前回とほとんど同じです。


a.走行状況

・メインジェット 190番 、・ニードル最上段、パワージェット応急措置、エァスクリュー 1 +3/4 戻し ( 標準 ) 。
・プラグ→ BR 9 ES ・ 新品 ( 標準 ) 。
・オイル→ カストロール ・ パワーワン 、40 : 1 。
※前回は 50 : 1 、カストロール指定は 30 : 1 ~ 50 : 1 。

・前回よりぐっと暖かい ( 小春日和 ) 。
・11:30~14:00 の二時間、アクセル開度 80%~100%、バイパスをただただ走る。


b.走行感

停止より、1st・2nd で限界まで引っ張るが、前回感じた 2nd での “息継ぎ” なし。
ほとんど 3rd 使用だが、パワーもありよく回る。

走行感は 「 まったく問題なし 」 。

※前回より暖かいので、少々濃くても走行に問題がなかったのか ?


c.プラグ状態

お楽しみのプラグ状態は、



肝心の碍子部がキツネ色ではない!
しかも、まだらに焼けている。

ネジ表面は 前回の “ちょっと古い10円玉の色” から “艶消し黒” になっている。

-極は前回と同じ ”ちょっと古い10円玉の色“ 。


前回の走行状況との違いは、

・エァスクリューの戻し量→高回転域には関係なし。
・オイル混合比が高い。
・気温が高く晴れ上がっている。

高回転域での走行感に問題がないのに、碍子部とネジ表面がキツネ色になっていない‥。


そこで、あちらこちらのサイトを検索。

新しく分かったことは、

①碍子部はキツネ色にならない。白っぽくてOK。
②プラグの焼け方は各部位によって診断範囲がある。
プラグ状態は刻々変化する。全開走行時にエンジンを切らなければ高回転域のプラグ状態は判らない。
④プラグ状態はキャブレター設定の判断材料の一つ。設定は走行感で決める。

これらの詳細については次回に紹介しますが、
この判断基準・方法から言えば 「碍子部はOK、 ネジ表面の色は当てにならない、高回転域の走行感がOKなら設定はOK 」 。

解決は次回に持ち越し。


6.その他


a.今回のジャケット



DIESEL MANUFACTURING の COLORADO HIDE です。
ビンテージ加工でいい味が出ています。

2 サイクルを元気に走らせるときは派手にやりましょう。


b.RMX で峠道


この RMX は 「 できれば、もう一度ジャンプを‥ 」 と手に入れたものです。

しかし、もう体がついていかないようです。

アスファルト・コーナーで不意にリヤが滑っても、コケはしませんが 「 グキッ 」 と “腰” にきます。
ジャンプどころか、もうバンクの土煙も無理でしょう。

叶わぬ夢を見ているより、RMX をアスファルトの上で楽しんだ方が現実的です。
RMX を走らせることに変わりはありません。
それに、何年か先にはアスファルトの上でも過激に走ることができなくなるでしょうから。


現在のスプロケット比はアスファルト上で 1st・ 2nd が使い物になりません。
1st はスタート後 2 秒弱、 2nd を使えるのは 5 秒くらい。
ほとんど 3rd で走っています。

とりあえず、ドライブスプロケットを現在の 14枚から標準の 15枚にしようと思っています。

タイヤは GP-210 を予定していますが、セールを待ちましょう。


サラリーマン警備員を辞めて 10カ月間、ドップリとバイクに浸りました。
寂しい懐にかかわらず、気持ちは軽やかです。

「 バイクのエンジンをかけていると、必ず事態が好転する 」 と信じていますから。



つづく。

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