spnet保安-RMX・スタッドボルト取外し-ハードロックナットとスタッドボルトリムーバーを使う

RMX ・ SJ-13A 整備資料





2014.05.25  SJ13 中古エンジン検証 ・ 前編 /スタッドボルトの交換


前回紹介した SJ13エンジンのチェックと整備です。

このエンジンはスペアーとしてストックするので、「 動くかどうか、各回転域に問題はないか 」 をチェックするだけです。

エンジン換装ではありませんので、なかなか作業が進みません。

今回はスタッドボルトの交換、次回にはエンジンをかけられるでしょう。




外観はきれいです。

もちろん、パーツクリーナーとスチールウールで汚れを落としています。

しかし、それほど時間はかかっていません。

だから、少し期待できます。


1.スタッドボルトの状態


※使用する用語の意味

・エキゾーストスタッドボルト → チャンバーをシリンダーに取り付けるスタッドボルト
・シリンダーヘッドスタッドボルト → シリンダーヘッドをシリンダーに取り付けるスタッドボルト
・シリンダースタッドボルト → シリンダーをクランクケースに取り付けるスタッドボルト


a.エキゾーストスタッドボルト

  
  クラッチ側のスタッドボルトがありません。
  チャンバーを取り外すときにナットと一緒にはずれてしまったのでしょう。

  外れているのは問題ありません。
  新しいボルトを入れれば良いだけです。

  雌ねじの山は問題ありません。


  ジェネレーター側のスタッドボルトも錆びていません。



b.シリンダーヘッドスタッドボルト


    シリンダーヘッドを外すと、赤錆がピストンに降りかかる。

  ガスケットが痛んで冷却水がにじんだのでしょう。

  このガスケットは高価なので できるだけ再利用したいのですが、
  こんなボルトを見ると交換の必要性を感じます。

  痛んでいるボルトはこの一本です。

  しかし、どうせなら全部交換した方がよいようです。



c.シリンダースタッドボルト


  これも全部交換ですね。



  ①クラッチ側前
  ②クラッチ側後
  ③ジェネレーター側後ろ
  ④ジェネレーター側前

  ③と④にはカラーがはまっています。

  もちろん、固着して外れません。

  ※カラー
  ・品番 / 09206-13006  ヒ゜ン  ( 09206-13017-000 カラ- )
  ・¥183 × 2 = ¥366
  ・外径/13㎜Φ,内径/11㎜Φ,全長/20㎜,材質/ステンレス
  



2.事前準備


a.情報収集


スタッドボルトをはめるのも外すのも未経験。

まずは、情報収集から。

分かったことは、

①外れるものは苦労せずに外れる。
②外れないものは何をしても外れず、最後には折れてしまう。
③外れるものは二重ナット ( ダブルナット ) でも外れる。スタッドボルトリムーバーを使えば問題なく外れる。
④外れないものはスタッドボルトリムーバーでも外れない。最後にはナットを溶接して外すしかない。ここまで固いと折れる可能性が高い。
⑤スタッドボルトが折れたら、エキストラクターでボルトを抜く。エキストラクターで抜けなければ穴をあけてヘリサート修正
⑥外れないものはバーナーであぶっても効果がない。CRCを浸透させるのは気休め。

つまり、
・ 外れないものは何をしても外れず折れてしまう。 外れるものは簡単に外れる。
・「 外れるか外れないか 」 は 外してみなければ分からない。

ちょっと腰が引けてしまいます。

『 危険を冒してまでスタッドボルトを外して新品に交換する必要があるのかなぁ…。 サビさえ落とせば充分使えるのじゃないの?』
『 せっかく手に入れたスペアーエンジンなのに、スタッドボルトを折ってダメにしてしまうのはもったいないなぁ…。』

しかし、外れないで折れてしまうボルトなら、組み付けるときに折れるかもしれない。
走っているときにエンジンの振動で折れるかもしれない。

もし、サビを落として使えても、さらに老化が進行していけば、「 外れないで折れるボルト 」 になってしまう。
今が、「 外れるボルト 」 の最終段階かも知れない。

目先の困難から逃げてはいけません。
 外れなければ、このエンジンを諦めましょう。


b.エンジンと相部屋


世間ではゴールデンウイークの前半とか後半とか。
警備では 「 ゴールデンウイーク=泊まり込み 」

エンジンを警備員詰所に持ち込んで、気休めの CRC浸透 をしました。


  手乗り文鳥の雛に餌を与えるように、
  3時間おきにボルトの根元に CRC。

  さらに、気がついたら CRC。

  ときどき、ハンマーでボルトをコンコン叩いて CRC。

  今度は、バイスプライヤーでボルトを挟んでハンマーでカンカン。
  固着したボルトに振動を与えているのです。
  もちろん、その後で CRC。

  CRC は 3-36 を使用。

  「 強力な浸透力と清浄力を持つ、業務用防錆剤   FOR - PRO 」

  素人は 「 業務用 ・ プロ 」 という言葉に弱いのです。
  
  CRC 3-36 665円
  CRC 5-56  20%増量で 284円


  連休最終日。
  試しに、にシリンダーヘッドのボルトをバイスプライヤーで挟んで回すと…。

  なんと、二本も外れました。

  これは プロ仕様の CRC 3-36 のおかげではありません。
  そのボルトが 「 外れるボルト 」 だっただけです。

  しかし、外れるボルトがあるということは、
  他のボルトも「 外れるボルト 」 かもしれない。

  これは全部外れるかもしれないゾ。

  


c.工具調達

「 外れるボルト 」 は二重ナットで外れる。
「 外れないボルト 」 はスタッドボルトリムーバーでも外れない。
安物のスタッドボルトリムーバーはすぐに壊れてしまう。

早速モノタロウで、二重ナット用のナットとスタッドボルトリムーバーを探しました。


  KTC スタッドリムーバー
  ・BSR 35 - 10 ( M10用 )  / 3091円 →→→こちら
  ・BSR 35 - 8   ( M8 用 ) / 2843円→→→こらち

  ハードロックナット
  ・HLNS10 ( M10 ) / 3set入り ・ 671円 →→→こちら
  ・HLNS8 ( M 8 ) / 4set入り ・ 610円 →→→こちら

  ★注意★
  後で述べますが、
  ハードロックナットHLNS10 ( M10 ) は
  SJ13のスタッドボルトには使えません。 
  同じ M10でもこちらでないと使えません。



3.スタッドボルトの取外し


a.シリンダーヘッドスタッドボルト,エキゾーストスタッドボルト


イ.. 絶対に緩まないハードロックナット

ハードロックナットは二重ナットの一種です。

二重ナットとは、締め付けたナット ( 主ナット ) が緩まないように、そのナットをもう一個のナット ( 緩み止めナット ) で締めつける ( 押さえる ) ことです。

チェーン引きで、調整ナットを もう一つのナットで締めつけるのがそれです。

一般の二重ナットは 主ナットを緩み止めナットで押さえているだけです。
だから、緩み止めナットの締め付け力 ( 主ナットを押さえる力 )  より大きな力が主ナットに加わると供回りしてしまいます。

これに対し、ハードロックナットでは 緩み止めナットが主ナットとボルトの間に クサビのように入り込みます。
主ナットはこのクサビによってボルトに固定されて緩まなくなります。
主ナットに加わる力がこのクサビを破壊しない以上、主ナットは緩まないのです。

ハードロックナットは 「 絶対に緩まないナット 」 と評価されています。→→→ こちら  と   こちら


  上段が M10、下段が M 8。  

  真ん中が主ナット、左が 緩み止めナット (  クサビナット)。
  右は主ナット と クサビナット を重ねた状態です。
  ここでは、主ナットの下から 主ナット と ボルトの間に クサビナットが入り込みます。

  もちろん、主ナットを下にして 上から クサビナットを〆込むこともできます。

  主ナットはボルトとの間に クサビを打ち込まれたために動かないのだから、
  ボルトネジ部のどの位置にでも 主ナットを固定することができます。


  ハードロックナットを使えばスタッドボルトにナットを固定することができます。
  固定されたナットにレンチをかければスタッドボルトを締めたり緩めたりすることができます。


  スタッドボルトは シリンダーヘッドとエキゾースト が M 8、シリンダーが M10 です。

   ステンレスなら繰り返し使えます。
   主ナットにツバ ( フランジ )  がついている方が作業がやりやすくなります。



ロ. 主ナットの位置に注意


スタッドボルトを外すときは 主ナットが下、スタッドボルトを入れるときは 主ナットが上 です。

word で初めて描けた回転矢印の画像で説明しましょう。


  画像の①は主ナットが上でクサビナットが下。
  ②は主ナットが下でクサビナットが上。

  黄色矢印の方向は上下のナットが締まる方向。
  つまり、この方向に回ればクサビが締まって、主ナットはより強くボルトに固定される。
  黄色の方向と逆の方向はクサビが緩む方向。

  レンチは主ナットにかけます。

  ボルトを緩めるときは、主ナットにかけたレンチは赤矢印の左回り。
  この方向は、 ②の主ナット下ではクサビを締める方向と一致するが、②では逆の方向になる。

  つまり、主ナット下では主ナットの固定力を強くしながらボルトを緩めることができるが、
  主ナット上では主ナットの固定を弱めながらボルトを緩めることになる。

  ボルトを取り付けるとき ( 締めるとき ) はこの逆。
  主ナット上でボルトを締め付け。  

  もちろん、これは理屈です。
  主ナット上でもスタッドボルトを緩めることができるかもしれません。

  



  主ナット下でスタッドボルトを外しています。

  主ナットにツバ ( フランジ ) があるので メガネレンチしか使えません。

  主ナットにフランジがないタイプでは、
  クサビナットの上からソケットをかぶせて、主ナットとクサビナットを一緒にして回せます。

  この場合、ソケットレンチを回す方向がクサビナットを緩める方向になりますが、
  主ナットも一緒に回しているので、クサビは緩まないことになります。

  これは実際にやってみないと分かりません。

  スタッドボルトを外すときは規定トルクは関係ないので、ソケットレンチを使う必要はありません。
  やはり、主ナットだけにレンチがかかるように主ナットにツバがついているタイプの方がよいでしょう。
  



ハ. スタッドボルトリムーバーの出番なし


  少々力がいるけれど、苦労せずに外れました。

  KTC のスタッドリムーバーの出番なし。

  このハードロックナット ・ M 8 は 4setで610円。
  1set152.5円。

  152.5円でスタッドボルトを外したり取り付けたりできます。

  もちろん、老化固着して 「 外れないスタッドボルト 」 になっているものは外れません。

  しかし、このハードロックナットはスグレモノです。
  


    
b.シリンダースタッドボルト


イ. ネジには並目と細目がある


続いて、シリンダーのスタッドボルトを外します。

この四本は M 10 。

まずは、ハードロックナット M 10 をボルトにセット。

あれっ? ナットがボルトに入っていかない。

ここで、初めて知りました。

ボルトには並目と細目があるのです。→→→ こちら

並目と細目はピッチの違い。ピッチとはネジ山とネジ山の間隔。

M 8 の ピッチは 並目 / 1.25、細目 / 1.0
M10 のピッチは 並目 / 1.5 、細目 / 1.25 。

シリンダーのスタッドボルトは M10 の 細目でピッチが1.25。
入手した M10 のハードロックナットは 並目で ピッチが 1.5。

ピッチが違うので 同じM10 でも ナットがボルトにはまらないのです。


  『 えっ? ボルトって メートルとインチの二種類だけじゃないの!』

  ネジ箱を見てみるとピッチの違うボルトがありました。

  上が細目の 1.25、下が並目の 1.5。

  並目の 10ピッチ が 細目の 12ピッチになっています。
  1.25×12=1.5×10 ですからね。

  そう言えば、RMXのサイレンサーをフレームに取り付けるときに
  ホームセンターのボルトを使ったらメチャクチャ固かったことがありました。

  『 あのホームセンターのボルトは雑で不良品だなあ…』
  ソケットレンチで無理やり締めつけましたが、あれは違うピッチのボルトだったのですね。

  これでまた一つ賢くなりました。

  スタッドボルトを外すときは並目か細目かを確認しておく必要があります。
  ボルトにはまっているナットをホームセンターに持っていき、
  ネジ売場のネジテスターにはめれば分かります。
  



ロ. さすがのスタッドボルトリムーバー


ハードロックナットが使えなくても KTC のスタッドリムーバーがあります。
どのくらいの実力なのでしょう。


・.仕組み


  構成部品は、
  ・外側のソケットホルダー
  ・ボルトを掴むチャック
  ・3個の円柱形ローラー ( 14㎜長 )
  ・ワッシャー
  ・ワッシャーを停めるクリップ
   ボルトをチャックに挿入すると、三個のローラーがボルトに触れます。
  この段階ではボルトは自由に回ります。

  ここからソケットを回すとローラーがずれてボルトが固定されます。

  ソケットを左に回せば ( 写真は下から見ているのでチャックは右回転 )、
  三個のローラーは左にずれて左端で止まります。
  この固定された三個のローラーがボルトをはさみます。

  ペットボトルのフタを開けるのと同じです。
  人指し指と親指でフタを握って回すのと同じです。

  ソケットはどちら回りでもボルトを掴むことができます。
  
  ボルトが円棒であろうが角棒であろうが、ネジが切ってあろうがなかろうが関係ありません。
  ペットボトルのフタが丸くても四角くても、タテ溝があろうがなかろうが回せるのと同じです。

  もちろん、円柱よりも角柱やネジ山ありの方が滑らないのでしっかりと掴めます。

  ただし、円柱ローラーの素材や大きさ、円柱ローラーが納まるチャックの素材や形状によって、
  その性能や耐久性は大きく異なるはずです。
  「 M 6 ,M 8 , M10 の三個セットで 3000円 」 といったものより、
  名の通ったメーカーのものを入手するべきでしょう。



・ あっと言う間に出来上がり

  『 これは ス  ゴ  イ  ! 』

  ボルトにソケットをかぶせてひねるとソケットがボルトに食いつく。

  ソケットにレンチを差し込んで回せば簡単に緩みます。

  クラッチ側前 のボルト ( ① ) などレンチの重みで緩んでしまいました。

  エンジンを部屋に持ち込んで せっせと CRC 浸透、コンコン叩いてまたCRC。

  そんな苦労がウソのようです。

  ボルト取外しは あっと言う間に終わってしまいました。


  もちろん、それは 「 外れるスタッドボルト 」 だったからです。

  しかし、この “食い付き” はただ者ではありません。
  「 これで外れなければ “外れないボルト”」 と言われるのが実感できます。
  ただし、ネジ山は見事に潰れてしまいます。

  スタッドボルトを外すときは再使用しませんのでネジ山が潰れても構いません。
  しかし、スタッドボルトをはめるときはネジ山が潰れてはいけません。

  スタッドボルトをはめるときは、リムーバーがネジ山をくわえないようにしましょう。

  ボルトをくわえるローラーは 14㎜ 、ソケットの端からローラーまでが 4㎜。
  だから、ソケットの端から 20㎜ が危険区域。
  この危険区域をネジ山に当てなければよい。

  しかし、円柱部が長いスタッドボルトではこれができるが、短いものではこれができない。
  クラッチ側前 ( ① ) の円柱部分は10㎜、クラッチ側後ろ ( ② ) は14㎜。
  どうしてもネジ山にかかってしまう。

  スタッドボルトを挿入するときはリムーバーを使わない方がよいでしょう。

  ボルト穴のネジをタップで通してやれば、ボルトは手回しで入っていきます。
  ボルト穴 は止まり穴で、さらにボルトはネジ部が終わればそれ以上入りません。

  ボルトが止まったら、円柱部をバイスプライヤーで挟んで少し締めつければよいでしょう。
  二重ナットでもOKです。

  相手がアルミですから強く締めつけるのは危険です。
  スタッドボルト挿入にスタッドリムーバーを使う必要はありません。

  ①クラッチ側前
  ②クラッチ側後ろ
  ③ジェネレーター側後ろ
  ④ジェネレーター側前
  
  すべて長さが違います。
  
  ①を除く三本の円柱部にタテ傷があります。
  これはスタッドリムーバーか付けた傷ではありません。

  CRC 浸透のときにバイスプライヤーデ掴んだ傷です。



4.スタッドボルトの取り付け


a.シリンダーヘッドスタッドボルト


イ.スタッドボルトの寸法

  六本のうち一本だけが長くなっています。
  ただし、ネジ部の長さは変わりません。

  ※短いボルト
  ・品番/09108-08235  スタツト″ボルトL:45 ( 09108-08259-000   スタツト″ボルト )
  ・¥421 × 5 = ¥2,105
  ・全長 a : 61㎜
  ・ネジ上部 b :20㎜/ネジ山数 15
  ・ネジ下部 c  : 15㎜ / ネジ山数 11
  ・M 8 ・ ピッチ 1.25、ストレート部中央  6.35㎜Φ

  
  ※長いボルト
  ・SJ13用 : 品番/ 09108-08234 スタツト″ボルトL:76 →廃盤
  ・SJ14用 : 品番/ 09108-08245 スタツト″ボルト  ¥594 × 1 = ¥594
  ・全長a : SJ13用 / 76㎜、SJ14用 /  79㎜
  ・ネジ部分は短いボルトと同じ。  
  ・M 8 ・ ピッチ 1.25、ストレート部中央  6.35㎜Φ


   なお、スタッドボルトの上下はどう区別するでしょう?
  一般的にはボルトの頭が丸くなっている方が上、平らな方が下。
  ボルトの頭は外に出ますからね。

  しかし、シリンダーヘッドスタッドボルトは上も下も平らです。
  太い円柱部がある方が下です。ここからネジが入らないようになっています。


※シリンダーヘッドスタッドボルトのナット
・品番 / 08316-10087  ナツト
・¥54 × 6 = ¥324


ナットは再使用できますが、このM8のフランジナットはエンジン取り付けなどで使いますのでよく使いますので注文しておく方がよいでしょう。


ロ.SJ 14 用は 3㎜長いだけ


  SJ 13 に SJ14 用を使っても問題ありません。

  SJ14用は全長が 3㎜長いだけであとは同じです。

  SJ14用を取り付け、
  ガスケットを付けない状態で シリンダーヘッドをはめても
  ネジ山以外の部分が出ることはありません。

  この状態でナットを軽く締めると、出っ張りが 6ピッチ ( 写真右側 ) 。

  SJ 13用なら出っ張りが 3ピッチです ( 写真左側 ) 。

   要するに 標準より頭が 3㎜出っ張るだけです。

  ただし、SJ13用をSJ14に使ったら問題が出るでしょうね。

  


ハ.ねじ込むのはほどほどに


  タップで雌ネジを通してありますから手回しで簡単に入っていきます。

  ハードロックナットをセットして少し締め込みました。

  止まり穴ですからボルトは突き当たればそれ以上入っていきません。
  また、ボルトは円柱部から先には入っていきません。

  しかし、どれだけでも入っていきそうで怖い。
  相手がアルミですからね。
  「 これでもか!」 と締め込んだら、突然雌ネジが壊れてボルトがクルクル。
  そうなっては元も子もない。

  ハードロックナットにかけたメガネレンチを短く持って 「 クイッ 」 と締めておきました。


  ※ナット締め付けトルク : 250~300 ㎏・㎝



b.エキゾーストスタッドボルト


  ※エキゾースト上側のボルト ( 短い方 )
  ・品番 / 09108-08106  スタツト″ボルト8X20
  ・¥108 × 1 = ¥108
  ・M 8 ・ ピッチ 1.25
  ・全長a : 20㎜ ( 計測忘れ。品番から推測 )
 ・ネジ上部b,ネジ下部c はヘッドのスタッドボルトと同じ。



  ※エキゾースト下側のボルト ( 長い方 )
  ・品番 / 01421-08355 スタツト″ボルト ( 01421-0835A-000  スタツト″ボルト )
  ・¥97 × 1 = ¥97

  ・M 8 ・ ピッチ 1.25
  ・全長a : 52㎜
 ・ネジ上部b,ネジ下部c はヘッドのスタッドボルトと同じ。



  ボルト径とピッチはシリンダーヘッドスタッドボルトと同じですが、ナットは異なります。

  写真の左側がエキゾーストスタッドボルトのナット、
  右側がシリンダーヘッドスタッドボルトのナットです。

  エキゾーストナットの方には緩み止めがついています。

  今までそんなことなんか気にしていなかったゾ。

  ※エキゾーストスタッドボルトのナット
  ・品番 / 09159-08085  ナツト (  09159-08083-000  ナツト )
  ・¥86 × 2 = ¥172


  



c.シリンダースタッドボルト


  ※スタッドボルト① ( 一番短いボルト )
  ・品番 / 01421-10308  スタツト″ボルト (  01421-1030A-000  スタツト″ボルト )
  ・¥108 × 1 = ¥108
  ・a/50㎜、b/21㎜、c/19㎜
 
  
※スタッドボルト② ( 二番目に短いボルト )
  ・品番 / 01421-10358  スタツト″ボルト ( 01421-1035A-000  スタツト″ボルト )
  ・¥108 × 1 = ¥108
  ・a/55㎜、b/21㎜、c/19㎜


  ※スタッドボルト③ ( 一番長いボルト )
  ・品番 / 01421-10457  スタツト″ボルト
  ・¥108 × 1 = ¥108
  ・a/66㎜、b/21㎜、c/19㎜


  ※スタッドボルト④ ( 二番目に長いボルト )
  ・品番 / 01421-10408  スタツト″ボルト ( 01421-1040A-000  スタツト″ボルト )
  ・¥108 × 1 = ¥108
  ・a/60㎜、b/21㎜、c/19㎜


  ①②③④ともネジ部分は同じです。

  ネジサイズは M10,ピッチ 1.25 ( 細目 )
  ボルト穴の雌ネジを通すときは M 10 細目のタップを使わなければなりません。

  ※シリンダースタッドボルトのナット ( M10 細目のフランジナット )
  ・品番 / 08316-10107  ナツト
  ・¥54 × 4 = ¥216


  ※ナット締め付けトルク : 360~400 ㎏・㎝

  なお SJ14 では ②を二本、③を二本使います。
  ①・②・③・④→②・②・③・③ となります。

  当然 ナットは同じです。


  もう分かりますね。
  どのボルトがどこに使われているか。

  スタッドボルトを全部交換すると 4414円 ( 税込) です。

  KTCのM8 とM10のスタッドリムーバーを含めても 1万円ちょっとです。

  全部新品に交換しておけば安心です。
  それだけではありません。
  もう、スタッドボルトから目を背ける必要はないのです。
  スタッドボルト交換ができるようになったのですから。
  


つづく

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