FJ1200-4CC 整備資料



 2011.09.29  FJ フロントフォーク・オイルシール交換  その② / 終了・回り止め工具の改良も





初めてのフロントフォークのオイルシール交換です。前回作成した回り止め工具も改良しました。
フロントフォークの部品構成、各部品の位置関係は重要です。
特に、「シリンダーCOMPにはまる短いバネの働き」と「このバネとインナーチューブ・アウターチューブとの位置関係」の理解は必須です。
FJのフロントフォーク・オイルシール交換手順は「まとめ版」があり、本頁の重要部分はそちらにも取り上げていますが、
初めてシール交換をする方は、まずこの頁もしっかりと読んでください。


フロントフォーク取り外し手順
フロントフォーク分解
シリンダCOMP取り外し・回り止め工具改良
シール類取り外し・部品構成
各部品の位置関係と動き
二つのスライドメタル
ヘキサゴンボルトのガスケットが外れない
フロントフォーク組み立て
シリンダーCOMP,インナーチューブ,アウターチューブ組み立て
オイルシール打ち込み
フォークオイル
フロントフォーク取り付けでの注意点


     
1.フロントフォーク取り外し


a.フォーク取り外し

・①アンダーカウル取外し
・②エンジン下に台を置く
・③左右エァダクト取外し
・③メーターケープルをメーターギャユニットから取外し
・④フェンダー取外し
・⑤ブレーキキャリパ左右取外し、針金で吊るす→※締付トルク 3.5kg・m
・⑥上部取り付けボルト緩め
  ・ハンドル締付ボルト緩め)→※6Mへキサ使用・締付トルク 2.3kg・m
  ・ステアリングヘッドインナーチューブ締付ボルト緩め→※10Mソケット使用・締付トルク 2.3kg・m
・⑦フォークキャップ緩め→※21Mソケット使用・締付トルク2.3kg・m
・⑧フォーク取り付け下部ボルト緩め→※12Mソケット使用・締付トルク2.3kg・m
  ・上側のボルトはソケット使用可、下側のボルトはソケット使用不可→浅いソケットが必要
・⑨フロントホィール取外し
  ・アクスルホルダ締付ボルト(右側)緩め→※6Mヘキサ使用・締付トルク 1.9kg・m
  ・ホィールアクスル緩め→※22Mソケット使用・締付トルク 5.9kg・m
  ・フロントホィールを持ち上げ、エンジン下に木片を置く→これでフロントホィールが浮く
  ・ホィールアクスル取外し→フロントホィール取外し
・⑩フォークを留めている⑥・⑧ボルトを取外し、フォークを下に抜く
  ・固い場合は下側のブラケット隙間にマイナスドライバーを打ち込む
  ・ハンドルがロックする方にフォークを回して取り外す
  ・最後はハンドルを正面にしてフォークを抜く



b.フォーク部の錆取り


スライド部はきれいにしておきましょう。

・サビの横線がフォーク取り付け下部。フォーク取り付け部の下がサビています。
・フォークの摺動部はもっと下になります。
・フルボトムしてもアンダーチューブがこのサビの部分までは来ないでしょうが、
  きれいにしておいて損はありません。
・1500番→2000番で磨きました。
  ここまでが限度です。爪が引っかからなくなったのでOKでしょう。

     

2.フロントフォーク分解


a.フォークオイル排出・フォークスプリング状態確認

・オイルは黒く汚れていました。
・スプリングは密な方が上側になっていました。
・スプリング長(自由長)をメジャー測定→ 53㎝
  ※正規長は529.5㎜、使用限度長は524.5㎜。

・スプリングがへたっていないから、走行2万㎞程度は信用できます。
・走行距離が少なくても、年数が経っていればそれだけシール類は劣化します。
  古いバイクを購入する時はシール類交換を覚悟しておかなければなりません。

    ●●       
選任のための法律知識・








b.シリンダCOMP取外し


前回作成した回り止めの自作専用工具の出番です。

   
イ. 専用工具改良


改良点は次の四点

・①シャフトが長すぎるので100㎝→50㎝に切断。
  ※シャフト底部(写真左端ナット)まで42㎝あればOK。
  ※シャフトが長すぎると作業中にシャフトハンドルまで手が届かない。

・②シャフトにゴムホース巻き付け→インナーフォーク内側のホークキャップネジを傷つけないため。
  ※シャフトに入るような太いゴムホースがなかったので、ゴムホースを縦に割いてテープ留め。
  ※もっと体裁をよくする素材がありそうです。

・③先端ナットの固定
  →ナットが入る上部分のネジをハンマーで潰し、ナットをはめてから下部分のシャフトネジを潰す。
  ※当初はダブルナットの予定だった。

・⑤ハンドル穴にネジ切り不要→8.5㎜ドリルで穴あけ、8㎜全ネジシャフトを両方からネジ止め。
  ※当初はシャフトのハンドル穴にネジを切る予定だった。



ロ. シリンダCOMPの形状と回り止めナットの適合

・左がシリンダCOMP、右が 27Mソケット。
・回り止めナットが噛み合うシリンダCOMPの上部は「27Mソケット」と同じ形をしています。
  だから、回り止めナットは「27Mソケット」に入るように削ればよいのです。
  正六角形にする必要はありません。
  対辺巾が27㎜でなくても「27Mソケット」と噛み合うものであればOKです。

・ただし、噛み合う部分の深さが 3㎜ しかありません。
  「27Mソケットと深さ3㎜ までで噛み合わう」ことが必要です。
・下の「テーパー状に削った③」は、テーパー始まりの対辺巾が狭く、3㎜以内で噛み合いませんでした。



ハ. シリンダCOMP取外しの実際

サービスマニュアルのイラストでは、
「フォークを万力で留め、左手で回り留め工具ハンドルを持ち、右手でフォーク底部のヘキサゴンボルトを緩める」ようになっています。

このイラスト通りにするためには相当大きな万力が必要です。
フォークアウターチューブが回るのを止めることができる万力が必要です。

手持ちの万力が小さかったので、この方法はあっけなくパス。

  そこで、
・フォークを板の上に置き、
  アウターチューブののキャリパ取り付け穴にTレンチの柄を差し込んで
  アウターチューブが回るのを止める。
・両膝でアウターチューブを押さえる。
・左手で回り止め工具のハンドルを押さえ、
  右手でヘキサゴンボルトに当てたラチェットハンドルを持つ。
・そして、右手のラチェットハンドルを「グ、グ~」と手前に引く。

  案外、簡単に外れました。
  ※底部ヘキサゴンボルト→※10㎜ヘキサソケット使用・締付トルク 6.2kg・m。

※写真は、取り付けの場合のものを左右反転させたものです。
  ラチェットの代わりにトルクレンチを当てています。

ここまでの分解状態は、

    

c.シール類取外し


・ダストシール・シールクリップ  (オイルシールストッパリング)

  両方とも小さいマイナスドライバーで簡単に外せます。

・ オイルシール、シールワッシャ、スライドメタル

  アウターチューブとインナーチューブを持って、「コン・コン」と三回くらい引っ張れば簡単に外せます。大きな力は必要ありません。

すべての部品は次のようになります。

・①アウターチューブ
・②フォークスプリング
・③ヘキサゴンボルト
・④シリンダーCOMP
・⑤スプリングアッパーシート
・⑥キャップボルト
・⑦スライドメタル1
・⑧オイルシールワッシャ
・⑨オイルシール
・⑩オイルシールストッパリング
・⑪ダストシール
・⑫インナーチューブ
・⑬スライドメタル2

・もう一つ、④の先端(写真では左端)にかぶさる
  「テーパースピンドル」という部品があります。
  これは①の底(写真では左端)にくっついたまま離れませんでした。
  下の写真の④の先についている樹脂製のカラーです。
  ⑦~⑪はこの順番で⑫のインナーチューブにはまります。ただし、アウターチューブの手前(写真では右端)の膨らみの部分で止まってしまいます。

   ●●      
選任のための法律知識・








d.各部品の位置関係と働き

①,②,③,④,④-2,⑤,⑥,⑫の関係をもう少し詳しく。

・スプリング④-2 : ④にはまったままインナーチューブの中に入る。

・④ : インナーチューブ / ⑫ の上(写真の右側)から
      インナーチューブの中に入り、⑫ の下(写真の左側)から出る。

・スプリング② : インナーチューブ / ⑫の上(写真の右側)から
               インナーチューブの中に入り、④と重なる。

・⑤ : スプリング / ② のに⑤が置かれる。
・⑥ : ②とその上の⑤を押さえつけて、
      自身はインナーチューブにネジ止め。、
      ②をインナーチューブの中に閉じ込める。

・④ はインナーチューブ / ⑫ に入ったまま、
  インナーチューブといっしょに
  アウターチューブ / ① の中に入り、
  ③ によってアウターチューブ / ① に固定される。

 
・アウターチューブに取り付けられるのは ④ で、インナーチューブ / ⑫ はどこにも固定されない。
  インナーチューブ / ⑫は、アウターチューブ / ①に固定された シリンダーCOMP / ④を柱(軸)として、アウターチューブ①の中を上下にスライドする。
・インナーチューブが下がればスプリング / ②が縮み、スプリングの反発力でがインナーチューブを持ち上げられ、フォークが伸びる。


今度は、④ と ② と ① の関係(2019.11.追記)

・⑫ の下端(写真左端)の内側に
  ④の外径・22.0㎜Φより少し大きな内径のカラーがはまっている。
  スライドメタル上端(写真右端)付近がそのカラーの下端。
  (⑫下端から28㎜程度上から始まる)

・インナーチューブ / ⑫ は
  ① の底に固定された ④を柱(軸)として上下するが、
  ④の先端(下)にはテーパースピンドルという樹脂カラーがある。

・このカラーは④より太いのでインナーチューブ / ⑫ は
  このカラーで止まって、これより先(下)には下がらない。

・だから、インナーチューブ / ⑫ の下端(先端)が
  アウターチューブ / ①の底とぶつかることはない。
  ※インナーチューブはテーパースピンドルを28㎜程度重なるが
    それでもインナーチューブ下端がアウターチューブ底と
    ぶつからないように計算してあるのだろう。の



次に「バネ④-2」の位置とその働きについて。

★④-2は①と⑫の間に入るのではない

・よく間違うのが「④-2はインナーチューブ / ⑫ がフルボトムしても、アウターチューブの底にぶつからないようにクッションの働きをしている」と考えること。
・そこで、「④をインナーチューブに入れる。 → ④ をインナーチューブから出す。→ ④ にバネ④-2をはめる。 → ④をアウターチューブに取り付ける。」
  位置関係は「アウターチューブの底 → バネ④-2 → インナーチューブ下端 」
・しかし、先に述べたようにインナーチューブは④の下端のテーパースピンドルで止められるのでアウターチューブ底とぶつかることはない。
  だから、アウターチューブ底とインナーチューブ下端の間にバネがあっても意味がない。

★④-2は⑫と④の間にはいる。

・位置関係は「インナーチューブ / ⑫ の下端(⑫の下端内側にはまっているカラー) → バネ④-2→ ④の頭」
・このバネの働きは「フォークが伸びきったときに、インナーチューブ下端内側カラーとシリンダーCOMP / ④の頭がぶつからないようにクッションになること」
・入れる順番は「バネ④-2を④の下側(写真左側)から入れる → バネ④-2をつけたまま、④をインナーチューブ / ⑫ の上(写真右側)から入れる
  → ④を⑫から出す → ⑫をアウターチューブ / ① にはめる → ④を③でアウターチューブに固定する」

    
e.二つのスライドメタル

・スライドメタルは二つあります。
  インナーチューブ下端に取り付けられているのが⑬、インナーチューブの上を動くのが⑦。
・⑦は単品販売されていますが⑬はは単品販売ではなくインナーチューブ / ⑫とセット販売です。

・この二つのスライドメタルは痛む部分が違います。

  アウターチューブ(①)の中を動くのはインナーチューブ(⑫)です。
  アウターチューブとインナーチューブが直接擦れ合うのを防ぐのが、インナーチューブにはめられた二つのスライドメタル(⑬と⑦)です。
・⑬ はインナーチューブと一緒に動き、メタルの外側がアウターチューブ内側壁面を擦ります。
・⑦はアウターチューブの入り口で固定され、メタルの内側がインナーチューブの外側壁面に擦られます。
・⑬ではメタル外側が痛み、⑦ではメタル内側が痛むことになります。

・同じスライドメタルでも「⑬をインナーチューブとセット販売にして単品部品とはせず、⑦を単品部品としているの」は⑦の方が痛みが早いからでしょう。
  「⑬はインナーチューブがダメになるまで交換の必要はない」というのが設計者の考えなのでしょうか?

・また、シリンダーCOMP (④)の先(頭)に付いている樹脂製の白いリングも単品部品ではありません。
  シリンダーCOMP はアウターチューブに固定され動きませんが、その外側をインナーチューブが上下し、樹脂製の白いリングはインナーチューブの内側壁面に擦られます。
  このリングをセット販売にしているのも、⑬と同じ理由なのでしょう。

・しかし、キャップボルト(⑥)に付いているOリングも単品部品ではありません。キャップボルトとセット販売です。
  キャップボルトが痛むまでOリングは大丈夫なのでしょうか?
  少し疑問です。

・なお、オイルシールワッシャ / ⑧ と オイルシールストッパリング / ⑩ は交換の必要はありません。
  ⑧は部品を手に入れましたが交換しませんでした。
  ⑩はオイル漏れのためかサビていましたので交換しました。
    

f.ヘキサゴンボルトのガスケットを取るのに一苦労


シリンダーCOMPをアウターチューブに取り付けるボルトにはガスケットが入ります。
このガスケットが アウターチューブの底に張りついて取れない。

古いガスケットが取れなくても、その上から新しいガスケットを入れれば問題はないでしょう。
しかし、「昨日のパンツの上から今日のパンツを履いても気持ちが悪い」。
何より「取れるべき物が取れない」のが許せない。

ケガキ針で引っかいたり穴を開けたり、マイナスドライバーで叩いたり。最後はタガネで切り込みを入れました。

こんな状態でやっと離れてくれました。

 
  ガスケットが貼りついた場合にお勧めする方法は、
・タガネかマイナスドライバーで放射状に切り込みを入れる。
・切り込みの一つを深くして、マイナスドライバーでめくる。
・一カ所がめくれたら、後は簡単に外れます。
  ただし、切り込みが深いとアウターチューブ底部にも傷がついてしまいます。
  ちょっとやりすぎました。
・左側は試行錯誤の時点、右側は方法が決まったあと。
・次回は今回の作業で付けた傷があるので、「パンツ重ね履き」でやりましょう。



最後に、灯油で各部品を簡単に洗います。

    
3.フォーク組み立て
   ★★12      


BODY MAKER TOP
・ホームジムならこのセットで充分。108000円の同型セットはプレートがラバーコーティングされているだけ。
・一般に必要なプレート : 15㎏×2,7.5㎏×2(なくても可),10㎏×2,5㎏×4,2.5㎏×8,1.25㎏×8。
・シャフト : 160㎝~180㎝のバーベルシャフト×1(オリンピックシャフトは不要)、36㎝~40㎝のダンベルシャフト×4。
・このセットのプレートは15㎏×2,10㎏×2,5㎏×2,2.5㎏×4,1.25㎏×4。
・追加するのは → 20㎏ダンペルセット(2.5㎏×4,1.25㎏×4) → こちら
・金銭的に余裕があれば、プレートラックも → こちら
・5㎜厚の軽トラック用のゴムマットも必要。できれば両面フラットなものを。→ こちらこちら(7㎜)
・当方は BODY NAKER の別モデルを30年使っています。スポーツジムの頑丈なマシーンとは比較にはなりませんが、壊れずに使えています。
・重量を増やすよりも稼働域を増やして筋肉に効かせる。最後からの「プラス二回」でやっと筋肉破壊。
・トレーニングの後は牛乳(プロテイン),糖分(タンパク質の吸収を高める),ビタミンC(抗活性酸素)とD(カルシウム吸収)とB6(タンパク質を効果的に筋肉に変える)。
・プロテインは筋肉破壊後の超回復で、必要なタンパクを補給するためのもの。筋肉破壊を起こさずにプロテインだけを飲んでも脂肪に変わるだけ。
本格的には日本拳法の防具 → 面(8㎜)胴下股当グローブシューズサポーター日本拳法入門, 明倫産業株式会社,究極は自衛隊の徒手格闘技



a.シリンダーCOMP、インナーチューブ、アウターチューブ組み付け

・シリンダーCOMPに短いバネ / ④-2 をはめる → シリンダーCOMPをインナーチューブに入れる → シリンダーCOMPの先を出す 
  → インナーチューブをアウターチューブに入れる → ヘキサゴンボルトにネジロックを塗る → ガスケットをはめる → ボルトを締める。

★「短いバネ / ④-2 をはめましたか?」、「短いバネはインナーチューブの中に入っていますか?」

ここで、シリンダーCOMP 回り止めの専用工具を使います。

・アウターチューブにあるブレーキキャリパ取り付け穴にTレンチのハンドルを入れる。
・右膝でアウターチューブを押しつける。
・右手でTレンチが動かないように押さえる。
・左手でトルクレンチを手前に引っ張る。

・トルクレンチの目盛りが左側(反対側)で見えにくいので、
  6.2㎞・mの 目盛り裏にマジックでマークを付けておきましょう。
  プリセットのトルクレンチがほしいものです。

・ある程度締めつけると、シリンダーCOMP は供回りをしません。
  インナーチューブを他の者に引っ張ってもらって取り付けることも可能でしょう。


    
b.オイルシール打ち込み

・インナーチューブにスライドメタル、シールワッシャを上からはめる。
  → インナーチューブの先端部分をラップで覆う → ・フォークオイルをラップで覆ったインナーチューブ先端とオイルシールに塗る。
  → オイルシールをインナーチューブにはめる → オイルシールをアウターチューブ入り口まで下ろす。


ここからが、オイルシール打ち込みです。

※最新のオイルシール打ち込み具と打ち込み方法は
→→→こちら


先日、棚からオイルシール打ち込み専用工具が出てきました。

・HONDAマークの袋に入っていたので、CRの整備に使ったのでしょう。

・「FJ のオイルシール打ち込み方法」でよく紹介されているのが「48.6㎜Φの鉄管」。
  今回はこの専用工具が出てきたので鉄管の準備なし。

・しかし、この専用工具がアウターチューブの入り口に入らない。
  サンダーで少し削ってみましたがダメ。( 写真の上側側面と向かい側の側面を削りました)

・仕方がないので、オイルシールの上に新品のオイルシールワッシャを乗せて、
  マイナスドライバーで打ち込み。
  アウターチューブに少し入るまでは、いろいろな方向から「おとなしくコンコン」。
  ある程度入ったら、ゴンゴンやってもOKです。

・リングの溝が見えたら打ち込み終わり。
・ストッパリングを溝にパチンとはめて、ダストシールをその上に乗せる。

・ダストシールは簡単に押し込めますが、せっかくたがら打ち込み専用工具を使います。
  太い部分で一撃。20 年ぶりの出番でした。


    
c.フォークオイル注入


  (オイル量)
・規定量は448㏄。
・※推奨オイルはヤマハサスペンションオイル・G10。

・まず、200㏄ずつを入れ、インナーチューブを上下。
・次に、残りの248㏄を入れ、インナーチューブを上下。
・エァが抜けたら、油面高さ(オイルレベル)を測定。
  ※規定値→スプリングを取り付けない状態で、インナーチューブを一番下下ろして 142㎜。

・あとは、スプリングを入れて、アッパーシートとトップキャップを取り付ければ終わり。
  暗くなってきたので、油面測定と取り付けは明日に。


・オイルを 248㏄ を計量してフォークに入れたメスシリンダーです。
  一晩置くと 2㏄ ほど溜まっています。

・248㏄をフォークに入れたつもりでも、実際は 246㏄しか入っていないことになります。
  この分を計算に入れなければなりません。

・あとでオイルレベルを調整するのでそれほど神経質になる必要はありませんが、
  容器付着分は「1%程度」あることを考慮しておきましょう。

・別の機械に「プラスα」を入れたら、オイルレベルは規定の142㎜になっていました。

    

4.フォーク取り付け留意点


a.フォーク突き出し量

・フォーク上面がハンドルポスト上面と“ツライチ”になるようにする。

  フォーク上面にはキャップボルトが付いていますが、フォークと色が違います。フォークはメッキされていますので鏡面です。
  この鏡面の先端ががハンドルポストとツライチになるようする。


b.ボルト締めの順番

・ハンドルポストの上部ボルトを締めてしまうと、キャップボルトの本締めができない。

  順番は次の通りです。

・フォークをアンダーブラケットとトップブリッジ・ハンドルポストに入れる。

・フォーク上面とハンドルポスト上面を面一にする。

・アンダーブラケットのフォーク取り付けボルト×2を締めつける( 2.3kg・m)

・キャップボルトを締めつける(2.3kg・m)

・トップブリッジとハンドルポストのフォーク取り付けボルトを締めつける( 2.3kg・m)


c.「アンダーブラケットのホーク取り付けボルトにはトルクレンチが使えない」ことへの対策

フォーク取り付け下部(アンダーブラケット)のボルトのうち下側のボルトは通常のソケットで外すことができません。

トルクレンチを使って組み付けるときは、上側のボルトも通常のソケットでは締めることができません。
トルクレンチはラチェットレンチよりソケット取り付け部が厚いからです。多分、浅いソケットを使っても無理でしょう。

フロントカウルを外してしまえばトルクレンチを使えるでしょうが、カウルを取り付けたまま作業する場合はトルクレンチを使うのを諦めましょう。

では、どうするのか?

“感覚トルクレンチ”を使いましょう。

フォークを取り付ける四本のボルトとキャップボルトは同じ 2.3kg・mの締めつけトルクです。

上側(トップブリッジとハンドルポスト)の二本のボルトとキャップボルトにはトルクレンチが使えます。
これら三本のボルトを締める時に2.3kg・mの締めつけ感覚を覚えましょう。

「25㎝ くらいの腕長さ」で、「人差し指と中指をかけて or 親指・人差し指・中指でつまんで、精一杯力をかけると 2.3kg・m 程度」になります。
「10×12 のメガネレンチ 」が 25㎝ 程度です。
このメガネに二本指をかけてor三本指でつまんで、精一杯締めつければOKです。


d.フロントフォークの初期スプリング荷重

・トップキャップの樹脂カバーを取って、調整ネジで調整

・調整ネジを締める → フォーク内のスプリングが押さえつけられる → 始まりのスプリング力がそれだけ強くなる。
・調整は4段階 → 1名乗車時の標準 / 2段目。

なお、リヤショックは、

・初期スプリング荷重(上側のアジャスタ)は9段階→ 1名乗車時の標準 / 5段目。
・減衰力(下側のアジャスタ)は12段階 → 1名乗車時の標準 / 7段目です。


つづく。




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