FJ1200-4CC 整備資料



 2011.10.15  FJ 1200整備初級編--なかなか上達しない“エア抜き”





エア抜きに苦労しているのは前回と同じ。
少しずつ上達していますがまだ「レバーに圧をかけるまで」3時間もかかっています。
これは、最初に「キャリパー内のエアを抜いていない」から。
もう少し、苦労して気づきます。
オイル交換だけなら、当然「エア抜き不要」の「古いオイルで新しいオイルを押し出す方法」。
クラッチラインに不具合が見つかって、プッシュレバーCOMPの整備をすることにしました。
お勧めのブレーキオイルは Seiken の DOT 4。


お勧めのブレーキオイル
ブレーキオイル交換の二つの方法
FJ のフロントブレーキのオイルラインに入っているオイル量は約70㏄
エア抜きの心構え/少し上達。しかしまだまだ“根性”
クラッチのオイル交換/この症状はプッシュレバーCOMPの不具合?
FJの車載工具とオートバイ各社の姿勢
リッターバイクもトルクバンドに乗せなければ重いだけ
オイル交換だけなら「古いオイルで新しいオイルを押し出す方法」がよい



1. “エア抜き”はやはり根気の作業 ?

    
a. ブレーキオイルの銘柄を一つにする



前回、フロントブレーキに入れたブレーキオイルは 20年前 の HONDA-DOT 3 。
しかも、エア抜きに手こずりオイルが足らなくなったので、出てきたオイルをつぎ足し。

今回は新しいオイルに入れ換えます。
前回よりエア抜きがスムーズにいくことを期待して。


使うのはこのブレーキオイル。

  Seiken の DOT 4 です。
  ブレーキ部品やオイルを製造している日本のメーカーです。 → 制研化学工業

  値段は 1L缶が1250円。
  これはお勧めです。※Seiken BF4 ブレーキオイル

  オイルは使い残しが出ますので、銘柄を統一するのがよいですね。


     

b.二つのオイル交換方法


ご存じのように、ブレーキオイル交換には二つの方法があります。

一つは古いオイルを全部抜いてから新しいオイルを入れる方法。
もう一つは、新しいオイルをつぎ足して、新しいオイルで古いオイルを押し出す方法。

FJ や ホンダCR 、スズキRMX のマニュアルには前者が、
カワサキKX のマニュアルには後者が記載されています。

新しいオイルで古いオイルを押し出す方法ではエア抜き作業が簡単になるでしょう。
オイルラインが常にオイルで満たされますので、それだけ空気が入る可能性が低いからです。

しかし、今回は違う銘柄のオイルに入れ換えます。
また、「前回よりエア抜きがどれだけ上達しているか」を知りたいので、古いオイルを全部抜いてから新しいオイルを入れました。

     
c.オイルラインに入っているオイル量は約 70㏄


抜いたブレーキオイルの分量を計ってみました。

  写真左が抜いた古いオイルです。

  ブレーキパッド厚の関係でキャリパ室内が広くなったり狭くなったりします。
  それに応じて入っているオイルの分量が違います。
  その点を考えて、だいたい 70 ㏄ となります。。

  『写真右の 400 ㏄ のオイルは何ですか?』

  エア抜きに使って排出されたオイルです。
  オイルラインに入ったオイル量を含めて新しいオイルを 500㏄使ったことになります。


      
d.オイル交換やエア抜きは「オイルラインの空気をオイルに入れ換える」作業


とにかく70 ㏄ をオイルラインに入れればよい。

まずは、ブリードバルブを締めてリザーバーから空気を抜きます。

ブレーキレバーを握るたびに、「ポコン、ポコン」と空気が出てきます。
ポコン一つ分だけオイルが入っていきます。

ときどき細かい泡が「チ・チ・チ‥」と出てきます。
その分だけ着実にオイルが入っていくのです。

急がず焦らず泡を出します。
もちろんレバーはスカスカ。

リザーバーから泡が出てこなくなったら、ブリーダーを開けて下からも空気を抜きます。
そうすると、またリザーバーに泡が「ポコン、チ・チ・チ‥」。

刺激を与えて空気に出てもらいます。

時間を置くことも大切です。
空気が出口に出てくるまで待ってやらなければなりません。

オイルラインは、リザーバ(入口)→ パイプ → キャリパ外側 → キャリパ内側 →ブリーダー(出口)です。
空気は入口( リザーバー )か 出口 ( ブリーダー ) からしか出られません。

キャリパ ( 真ん中 ) に入っている空気の気持ちを考えて 出てくるのを待ちましょう。


e.焦ってはオイルを無駄にする


根気のいる作業です。
他の整備をやりながらやった方が精神的に健全です。

焦ってブリーダーを開けてエア抜き。
出るのはオイルだけ。
無駄なことはやめましょう。

3時間ほど忍耐・忍耐。
やっと、レバーが重くなってきました。

「さあ、ここから作業は一気にすすむぞ!」

エア抜き開始。

右と左のキャリパを三回ずつ。
不思議なことに、ときどきリザーバーから「ポコ・ポコ、チ・チ・チ‥」と泡が出てきます。

レバー重さが70%になって時間切れ。


f. レバーを縛って一晩


他サイトでよく紹介されているのが、「圧をかけたまま一晩置く」こと。

試してみましょう。

  一晩あけて、レバーのゴムバンドを外します。
  『あっ!レバーがカンカンになっている。』

  なんと、前日は 70% だったレバー重さが 100% 近くになっているじゃないですか。
  ブリーダーから「ビシュッ」と空気が出てくるゾ‥。
  しかし、出たのは左側キャリパーからの泡一つ。
  右側からはまったく出ませんでした。

  きっと、リザーバーの方から出たのでしょう。
  どちらから出ようと同じです。

  はたしてエア抜きは前回より上達したのでしょうか?
  答えは「エア抜きのために使ったブレーキオイルは  400㏄ 」。

   ●●    
選任のための法律知識・








2.クラッチオイル交換に着手


そう言えば、クラッチもオイルだな‥。

クラッチマスター・リザーバータンクの小窓を見ると、オイルがローワーレベル以下。

ついでだからクラッチのオイル交換。

やり方はブレーキオイル交換と同じです。



a.オイル交換方法を変える


今度は、新しいオイルで古いオイルを押し出す方法を試してみました。

まず、ブレーキオイル・エア抜きで出た 400㏄ のオイルを使います。
そして、最後に新しいオイルで押し出します。


クラッチレバーに圧がかかっていますので、簡単です。

レバーを2~3回握ってブリードバルブを開く。
『シュボーッ』と元気よく泡が出ました。

泡というような生易しいものではありません。
空気とオイルが混ざって白濁して飛び出してきます。

レバーを握っては『シュボーッ』、またレバーを握っては『シュボーッ』


b.チョット様子がおかしい


この『シュボーッ』がいつまでたっても終わらない。

もう、400㏄のオイルは全部使ってしまいました。

クラッチのオイルラインはブレーキラインよりはるかに容積が少ない。
こんなに空気が入っているわけがない‥。

  何回やっても、これだけの空気が出てきます。
  どこからか空気を吸っているようです。

  疑わなければならないのは、オイルが入ってクラッチを押す部分。
  プッシュレバーcomp という名前だとか。

  分解したことがないので構造は分かりませんが、
  要するにプレーキキャリパのようなものでしょう。

  ネットでいろいろ調べると、FJ シリーズはここがダメになることが多いとか。
  まずはここを点検しなければなりません。


部品注文。

1
26H-W0098-00
プツシユレバ-シ-ルキツト 746円 1
2 93109-08061 オイル シ-ル(12E) 242円 1
3 36Y-W0048-00 ブリードスクリューキット 567円 1

ブリードバルブより空気を吸うこともあるとのことで③ブリードスクリューも注文。

分解とシール組み込みは次回です。

なお、この状態でクラッチは機能しています。

もっともオフロード車ばかり触ってきましたので油圧クラッチは初めてです。
油圧クラッチがどんな感触なのかを知りません。
   ★★02     


BODY MAKER TOP
・ホームジムならこのセットで充分。108000円の同型セットはプレートがラバーコーティングされているだけ。
・一般に必要なプレート : 15㎏×2,7.5㎏×2(なくても可),10㎏×2,5㎏×4,2.5㎏×8,1.25㎏×8。
・シャフト : 160㎝~180㎝のバーベルシャフト×1(オリンピックシャフトは不要)、36㎝~40㎝のダンベルシャフト×4。
・このセットのプレートは15㎏×2,10㎏×2,5㎏×2,2.5㎏×4,1.25㎏×4。
・追加するのは → 20㎏ダンペルセット(2.5㎏×4,1.25㎏×4) → こちら
・金銭的に余裕があれば、プレートラックも → こちら
・5㎜厚の軽トラック用のゴムマットも必要。できれば両面フラットなものを。→ こちらこちら(7㎜)
・当方は BODY NAKER の別モデルを30年使っています。スポーツジムの頑丈なマシーンとは比較にはなりませんが、壊れずに使えています。
・重量を増やすよりも稼働域を増やして筋肉に効かせる。最後からの「プラス二回」でやっと筋肉破壊。
・トレーニングの後は牛乳(プロテイン),糖分(タンパク質の吸収を高める),ビタミンC(抗活性酸素)とD(カルシウム吸収)とB6(タンパク質を効果的に筋肉に変える)。
・プロテインは筋肉破壊後の超回復で、必要なタンパクを補給するためのもの。筋肉破壊を起こさずにプロテインだけを飲んでも脂肪に変わるだけ。
本格的には日本拳法の防具 → 面(8㎜)胴下股当グローブシューズサポーター日本拳法入門, 明倫産業株式会社,究極は自衛隊の徒手格闘技



3. FJ 車載工具に感じるヤマハの姿勢


a. FJ の車載工具に感心


出先でのトラブルのために最小限必要な工具をリストアップ。
トラブルがなくても、ブレーキペダルの高さやレバー角度などを調整しなければなりません。

『そう言えば、車載工具があるんだった。』

ちょっと確認。

  感心しました。
  「最小限必要な工具」としてリストアップしたものがすべて揃っています。

・リヤアクスル→27㎜・17㎜
・フロントアクスル→22㎜
・リヤスプロケ・ダンデムステップ取り付け→14㎜
・リヤブレーキペダル遊び・ブレーキキャリパ取り付け→12㎜
・リヤブレーキペダル遊び・フロントブレーキレバー遊び→10㎜
・ブリードボルト他→8㎜
・ステップ回り→6㎜ヘキサ
・ハンドル回り→5㎜ヘキサ
・アンダーカウル→4㎜ヘキサ

  そして、フックレンチ!
  これを使えば、リヤショック調整のときに苦労せずに済んだのに!
  この車載工具がYAMAHAのオートバイに対する考え方なのでしょう。



b.他社のオートバイに対する姿勢


オートバイを買うと“オマケ”が付いてきます。
以前、モトクロッサーを買った時に付いてくる“オマケ”は各社違っています。

・ホンダは「何がオマケだったのか」思い出せないくらい一般的なもの。
・スズキはキャブレターのガスケット一式と各種メインジェット。

・では、カワサキは何が付いてくると思いますか?

なんと、クランクケース回りのガスケットとピストン!

カワサキのモトクロッサーにはギヤオイルが入っていません。
ギヤオイルはユーザーの好みで入れるものだからです。

これは知っていましたが、ピストンがオマケの箱から出てきたのでビックリ。

『もしかして‥、エンジンにピストンが組んでないの?』

恐る恐るキックしましたが大丈夫でした。
エンジンにピストンは組んでありました。


サービスマニュアルからも各社の姿勢が感じられます。

・ホンダはやはり優等生。
  写真は大きさが統一され分かりやすい。
  説明は至れり尽くせりで不備はなし。
  イラストもきれいです。

・ホンダ風で少し劣るのがヤマハとスズキ。

・カワサキは?

手作り!
そして、説明はまず総論から。そして、定義から。
無骨なKAWASAKI 精神が一杯です。

私はそんなカワサキが好きです。

     
c.リッターバイクもトルクバンドに乗せなければ重いだけ


今まで、FJ では 5速・100㎞/h で 4000回転 くらい。
「 6速があればツーリングが楽なのに‥」と思っていました。

しかし、最近では RMX で回転を上げます。
FJ でも知らず知らずのうちに回転を上げるようになりました。

えっ? 1速 で 80㎞/h 出るよ!
100㎞/h 程度なら 2速 で充分なんだ!
公道では3速 以上は必要ないんだ!

FJ の出力表を見ると、トルクが出るのは 4000回転から。
今まで、まったくFJ に力を発揮させていなかったのです。

それなのに『100馬力規制の国内向けだから‥。』とか『130馬力のFJ 逆車が欲しい。』とか。

“おとなしいFJ ”は最大トルク  9.3kg・m/6000rpm 、最高出力  97ps/8000rpm 。
 6000 回転 ~ 8000 回転 回さなければ重いだけ。

これからは 6000 回転 で走ることを心がけましょう。

ゴールド免許まであと4カ月ですが‥。
       

2011.10.17.  追記--NSRとRMXのブレーキオイル交換



a.ブレーキオイル交換なら新しいオイルで古いオイルを押し出す方法が簡単


ブレーキオイル交換が上達するように、 NSR のリヤブレーキと RMX のフロント・リヤブレーキのオイル交換をしました。

交換方法は 「新しいオイルで古いオイルを押し出す」方法。

やり方はエア抜きと同じです。
ブリードバルブを締めた状態でレバーを握って圧をかけ、ブリードバルブを緩めてオイル排出して直ぐにブリードバルブを閉じる。
これをリザーバーに新しいオイルを繼ぎ足しながらやります。

きれいなオイル(新しいオイル)が出てきたら終了。

他銘柄オイル混入が心配なら、きれいなオイルが出てから3回程度やればよいでしょう。

後は、レバーを縛って翌日にもう一度エア抜きをする。

この方法だとオイル交換とエア抜きが同時に完了します。
また、レバーに常に圧がかかっていますので作業が早く済みます。

驚くほど簡単です。

作業は一つのキャリパーで 5~10分程度。
オイル使用量も100㏄程度。

ただし、キャリパーを分解した場合はこの方法を使えません。
スカスカのレバーを根気よく操作して、微圧を少しずつ大きくしていかなければなりません。


b.第三の方法があるらしい


ネットでいろいろ調べると第三の方法が紹介されていました。

ブリーダー側からリザーバーへ向かってオイルを入れる方法です。
注射器にホースをつけ、ホースをブリーダーバルブにつないでオイルをリザーバーまで圧入するとか。

「リザーバーにオイルを入れてブリーダーまで圧入する」のと逆になります。

この方法だと「スカスカのレバーでオイルをブリーダーまで入れる」苦労が避けられます。

プッシュレバーcomp のシール交換の時にこの方法を試してみましょう。

結果はその時に。


つづく。




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