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・それでもあなたは警備員になりますか?





警備員になろうと思っている方への助言

・『 警備員でもやってみようかな‥。』  絶対に勤まりません。
・あなたは 「 何もできないただの老人 」 です。
・こんな警備会社はパスしなさい


1.『仕方がないから警備員でもやってみようかな‥。』  あなたには無理です。


これまでたくさんの求職者を面接してきました

50歳を過ぎれば、仕事は警備員と清掃員しかありません。
『仕事がないなぁ…。失業者でいることはできないから、しばらく警備員でもやってみるか…。』
こんな動機で応募してくる人がほとんどです。

そんな人たちには警備員は勤まりません。


入社したばかりの50歳過ぎの警備員が初給料をもらって、私に愚痴を言いました。
『高校生の息子のアルバイトより給料が安くて家内に呆れられました。』

私は「当たり前でしょッ!」と思いました。

50歳過ぎのオッサンとピチピチ18歳の男の子ではその価値が違うのです。
50歳過ぎの汚いオッサンが、マクドナルドで『ご注文はお決まりですか?』と言ったらお客はどう思いますか?
注文しようとするハンバーガーが美味しいと思いますか?
あなたの商品価値は高校生の息子より格段に低いのです。

自分自身の「潰しの価値」をしっかりと認識しましょう。
あなたは警備員と清掃員にしかなれない「ただの老人」なのです。


求職者の多くがこう言います。
『国道で交通誘導をしている警備員にはなりたくはない。』

何を言っているのですか!
国道で交通誘導をしているのは交通誘導検定二級以上の警備員なのですよ!
検定合格者が排気ガスと酷暑・酷寒に耐えて仕事をしているのですよ!
あなたができるような簡単な仕事ではないのですよ!
「身の程知らず」もいい加減にしなさい。


2.現場に出ている限り「一カ月に300時間」働かないと20万円もらえません。


警備員の給料は大小問わずどこの警備会社でも同じです。
基準は「一カ月に300時間働いて20万円」。

300時間と言えば「毎日10時間休みなく働くこと」です。
もちろん労働基準法違反です。
しかし、そんな労働は実際に不可能でしょう。

普通に働けば「手取り10万円~15万円」が限度です。
年金受給者の小遣い稼ぎなら別ですが、これで生計を立てていくことはできません。


3.20万円以上を望むなら資格です。


現場の隊員でいる限り月20万円が最高給料です。

これ以上を望むのなら管理職にならなければなりません。
警備業界で人並みの生活ができるのは一握りの管理職だけなのです。

この管理職になるためには資格が必要です。

警備員指導教育責任者資格が管理職になるための登竜門です。
この資格を取るためには「3年間の警備員実績」が必要です。
3年間は低賃金を我慢しましょう。

警備員指導教育責任者資格を取って管理職にならなければあなたの将来はないのです。
高校は3年間、大学は4年間授業料を払います。
警備員学校の授業料は無料です。人並み以下ですが手当(給料)も支給されます。
そう考えられる人にしか将来も人並みの収入は得られません。


4.60歳からでもチャンスを与えてくれるのが警備業界


どこの会社が「60歳からチャンスを与えてくれる」でしょうか?

60歳で警備員になっても63歳で警備員指導教育責任者資格を取得して管理職への道が拓けます。

警備会社の管理職など大した者はいません。
あなたの頭角を現すチャンスは充分にあるのです。

これが警備会社に就職する唯一の利点です。


5.警備員になれない人がいます。


警備業は警備業法により規制されています。→→→警備業ができない人・警備員になれない人

・禁固以上の刑をを受けてその執行を終わって5年を経たない人は警備員になれません。
・暴力団関係者も警備員になれません。
・麻薬中毒・アルコール中毒・精神障害のある人も警備員になれません。
・鬱病者は「警備員としての業務を行える」という医師の診断書があれば警備員なれますが、ほとんどの警備会社は採用しません。

・入れ墨があればまず採用されません。
・外国人もほとんど採用されません。

このような人は警備業界で頭角を現すことを諦めてください。


6.こんな警備会社はやめておきなさい。


入社しようとする警備会社をどう選べばいいのでしょうか?

・交通誘導メインの警備会社は避けた方が良いでしょう。

  交通誘導は一年のうち半分しか仕事がありません。
  現場も毎日変わります。

・イベント中心の警備会社はもっと仕事が不安定です。

  仕事が入ったときには一日に24時間酷使されます。
  仕事が入らなければ収入無しです。


・施設警備中心の警備会社を選びましょう。

  定所配置・定時配置をしてくれます。
  給料は低くても安心して働けます。

・面接時に社会保険適応・有休休暇取得についての説明がない警備会社はバスしましょう。

  但し、面接時にこれらを聞くのはやめましょう。まず採用されません。

・給料締め日から給料支払日までの期間が2週間以上の警備会社もパスしましょう。

  長ければ長いほど会社の資金繰りがよくないのです。
  基準は「20日締めの月末払い」です。

・交通費の出ない会社もパスしましょう。

  「近い現場に配置するから」というのはウソです。
  片道2時間・3時間の現場へも平気で配置します。

・「正社員」という言葉にまどわされないでください。

  正社員に基準はありません。
  時給待遇でもその会社が「正社員」であると判断したら正社員です。
  警備会社では正社員でもアルバイトと同じだと考えてください。

  警備員はほとんどが「3カ月雇用の自動更新」です。
  これは「不適格者を辞めさせやすい」ためでもありますが、それだけ「仕事がなくなることが多い」からです。
  「警備員は正社員でも3カ月の命」だと覚悟してください。

・ボーナスなんかひっくり返ってもありません。

・有給休暇の “ ゆ ” を言えばクビになります。

・退職金?そんなものあるわけないでしょう!


これが警備会社の実態です。
覚悟して応募してください。


つづく




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