SPnet 近況



2011.09.08 FJ ユーザー車検終了



1.前日に準備完了


a.車検予約


陸運局で受ける車検はすべて予約制になっています。
プロでもアマチュアでも予約が必要です。

自動車検査法人に登録しネットで申し込みや変更をします。
IDを与えられパスワードで入るのはYahooオークションや図書館と同じです。

全国の陸運局の車検予約ができます。
なお、車検は全国どこの陸運局ででも受けられます。

台風の長雨が終わり、キャリパ分解後の試乗もOK。
9月7日・13時~14時の予約をとる。


b.前日に書類を揃える

車検当日に余裕が持てるよう、前日に書類を揃えました。

必要なのは①車検証  ②自賠責保険証  ③自動車税納税証明書(車検用)  ④二輪定期点検整備記録簿  ⑤メールで送られてくる予約番号  ⑥印鑑
※二輪定期点検整備記録簿の書式はありません。ネットでダウンロートしたものでOK。→→おすすめ ・ おすすめおすすめ
※複写式の整備記録簿は陸運局で入手できます。
※自賠責保険証は「車検当日有効のもの」と「これから先2年間有効のもの」二枚が必要です。

今回は陸運局内の代書屋さんに書類作成と自賠責加入を依頼。
①~⑥を渡せば、すぐに書類完成。1100円。
これが、次の車検時の100点答案となります。

作ってもらった書類は三枚

⑦継続検査申請書
・一番上の欄    業務種別→1(継続)   有効期間→4(2年検査車)
・真ん中の欄    車台番号と自動車登録番号(ナンバー)   ※走行距離計表示値は自分で書き入れる 
・申請人欄       使用者の所に氏名・住所・印
・宛名 ・日付    三重運輸支局長・運輸管理部長殿   

⑧自動車重量税納付書(検査自動車)
・提出年月日    当日の日付
・車台番号        ナンバーと、その下に車台番号
・使用者           自分の名前と住所
・自動車検査証の有効期間   2年にレ
・用途別            自家用にレ
・自動車の区分等   未記入
・出頭者の氏名   自分の名前
・重量税納付額   5000円なのに、なぜか4400円となっている。

⑨審査依頼書・審査結果通知書
・自動車登録番号又は車両番号    ナンバー
・原動機の形式・車台番号            車検証通り
・走行距離計表示値                    100㎞単位→これが新しい車検証に記載される
・使用者の氏名又は名称              自分の名前
・予約    予約日・ラウンド・番号
※予約番号は541N-110907-3009→2011年9月7日の3ラウンドの009番目→予約日は7日・ラウンドは3・番号は3009 
・受検者名及び連絡先                  自分の名前と電話番号
・手数料納付書(印紙貼付欄)         自動車検査登録印紙(400円)→検査登録印紙(国土交通省)欄、自動車審査証紙→自動車審査証紙欄(自動車検査法人)欄
 
※⑧と⑨を重量税納付係のカウンターへ出して一括して支払う。証紙は貼ってくれます。

当日車検を受けるのなら、①~⑤と⑦~⑨を、これをユーザー車検係に提出。
ユーザー車検用の窓口が設けられています。
書類チェックが済んだら、書類を持ってバイクに乗って検査ラインへ。


c.テスター屋さんへあいさつ


車検当日に光軸調整をしてもらう車屋さんです。
陸運局の真ん前にあります。


2.“当たり前のこと”を当たり前と思うな   その1


さてさて、明日でFJのユーザー車検終了。

ちょっと、バイクの巾・長さ・高さでも計ってみるかな‥。

バイクの巾とはハンドルの巾です。
車検証には「巾  78㎝」。

メジャーを当てると、
72㎝しかない!

だって、これ純正ハンドルでしょうぉ~!

FJのデーターにも「巾78㎝」。

だから、これは純正ハンドルではないのです。



だいたい、「±2㎝まで許してくれる」とか。

夜遅くまでかかって、何とか76㎝弱までに。

ハンドルのバーエンドをハンドルの両端から出しました。



バーエンド雄ネジがハンドル内の雌ネジにはまります。

バーエンドの雄ネジ部にカラーをはめ、かみ合うネジ部を短くすれば、その分がハンドルから出ます。
出た分だけハンドル巾が長くなります。(※実際は 出た分×cosΘ ですね。)

前にあるカラーは曲がったバーハンドルから、真ん中のカラーはステンレスパイプから。

でき上がりはこうなります。



これが限度です。
これ以上出すと、バーエンドをハンドルにネジ留めできません。

中古車の場合は車体の長さ・高さ・巾に注意しましょう。
72㎝のまま車検を受けたら完全にアウトでした。

「長いものを短くする」のは難しいけれど「短いものを長くする」のは簡単です。
いざとなれば、バーエンドに円柱丸棒を接着剤かネジでくっつければ済みます。

車検でチェックされるのはハンドル巾です。
形状は関係ありません。
メーカー出荷時のハンドルである必要はありません。
車検証記載のハンドル巾であればどんなものを付けてもOKです。


★ 2012.12.5 追記  純正でなかったのは ハンドル ではなく バーエンド


パーツリスト をみると、バーエンドの形状が違う。
どこかのサイトには 「 FJ のバーエンドは重く、この重さがハンドルの振動を防ぎステアリングを安定させる。 」 とか。

やっと、安価で中古部品を入手しました。


 ①が今回入手した純正バーエンド。
 ②は今までついていたバーエンド。

 ハンドルから突き出す部分が 53-29=24㎜。
 両方で 48㎜ 違います。

 重さも、一個 100g 重い。

 これなら、ハンドル巾は 78㎝になるでしょう。

 ハンドルの振動や安定も良くなるかも。
 ただし、ハンドルの振動や不安定感は感じませんが‥。


 なお、ネジ山外径 は 15.8㎜Φ、ネジ長 31.7㎜。
 ハンドルバーに入る部分 20.8㎜Φ×14.7㎜。
 これは、以前のものとまったく同じです。    

 ハンドル巾はかるく 77㎝ となりました。

 車検証の記載は 「 78㎝ 」 。
 正しい計測方法なら 78㎝ になるでしょう。

 もちろん、このままでも 「 ±1㎝ 」 だから問題なし。

 次回車検は 1年先ですが もう安心です。



2.“当たり前のこと”を当たり前と思うな   その2


9月7日  車検当日。

12時前に陸運局到着。

12時45分~受付け、13時~14時  検査。

まずはテスター屋さんへ。


a.『光量が足らないよ!』


ヘッドライトの光軸調整後、エンジンを3000回転くらいまで上げて光量をチェック。
どれだけ頑張っても車検合格基準の半分程度。

『これでは絶対に車検を通らないね。』


そんなぁ~!
このバルブは3月末に交換したものですよ。
まだ半年も経っていませんよ。
半年でFJを走らせたのは3~4回、合計50時間くらいしか点灯させていませんよ。


しかし、実際に車検基準の半分以下。
ここでも、「当たり前のことを、当たり前だと思った」失敗。

カウル付きバイクのバルブ交換は時間がかかります。
カウルのあちらこちらを外さなければなりません。

バルブを買ってきて、陸運局で交換するには時間がない。

当日の車検予約をキャンセル。
明日・9月8日の同時間帯を予約。



左の青バルブが「使用4日程度で光量が車検基準の半分になったバルブ」です。
パッケージにはお決まりの言葉。
「60/55W→120/110Wクラス    3700kクラス   二輪車専用・耐震構造   車検対応」

made in  〇〇   発売元  〇〇商事  一個入りで980円。

あのぉ~、車検にまったく対応していませんが。



そう言えば、このバルブは“あのホームセンター”で買ったンだ‥。

端子を小袋に詰めていると、女子従業員が「盗らせないように」近づいてきて対応してくれるあのホームセンターです。


右側の白バルブはご存じPIAA の60/55W・2個組で3129円。

なお、『色付きバルブは光量が出ない』とテスター屋さん。

それにしてもひどすぎますね。


b.落とし物


陸運局からの帰りに気がつく。
『あれッ? 右のバーエンドがない!』

アクセル側のバーエンドがありません。
アクセルを操作する時に供回りして途中で落としてきたようです。

これがないと明日の車検が受けられない。

急いで、車検場まで戻り、走りながら車道端を捜す。危ない・アブナイ。

半分くらい来たところに転がっていました。
ネジ山はところどころ潰れていましたが使えます。
回収して、一安心。


3.検査ラインは自動洗車機より簡単


本日、9月8日。
仕切り直しのユーザー車検。


a.光量は当然OK

12時過ぎにテスター屋さんへ。
PIAA・白バルブはすんなりと基準光量超え。
手際よい光軸調整。
値段は2100円。

親切なテスター屋さんは、三重陸運局前の倉田予備車検場です。


b.検査はあっと言う間に終わる

12時45分、受け付け開始。
書類一式をユーザー車検窓口に提出。

二輪車は3コース。

検査ラインに入る前に、検査官に書類を渡す。

検査官が外観チェック。

問題はハンドル巾。
二回計測して、:『ギリギリですね‥。』とOKが出る。

続いて、前後ウィンカー、ブレーキランプ、ホーンのチェック。

そして、検査ラインへ。

オートバイ用の検査ラインは10mくらい。
ドラムが一個あるだけ。
このドラムに前輪と後輪を乗せて検査をします。

検査項目は三つ。

①速度計チェック
・前輪をドラムに乗せて、速度計チェック。
・40㎞/hになったら左足で踏んでいるスイッチを離す。

OK

②ブレーキチェック
・前輪をドラムに乗せてフロントブレーキをかける。
・前へ進んで後輪をドラムに乗せてリアブレーキをかける。


OK

③ヘッドライトチェック

検査官『ヘッドライトを基準線に合わせてください。』

私『基準線? どこに合わせるのですか?』

検査官『右側にある鏡を見て合わせてください。』

右側を見ると鏡があり、そこにバイクと基準線が映っている。
これを見ながらバイクを前後してラインに合わせる。

検査官『OKです!検査終了です。』

審査依頼書・審査結果通知書を機械に挿入して、検査ラインの窓口に出して確認印をもらう。

書類一式をユーザー車検窓口に出すと、すぐに新しい車検証とステッカーがもらえる。


c.実際はアタフタしました


上ではすんなり検査ラインを通過したように書きましたが、実際はとまどいの連続。
5分程度が30分に感じました。
検査官の言う通りやっただけ、検査は何が何だか分からない内に終わっていました。


エンジンを切るのか切らないのか。→エンジンをかけたままです。ニュートラルで検査を行います。
車輪を乗せたドラムはバイクが動かすのドラム自身が動くのか。→ドラムが勝手に動いてくれます。
競輪選手のようにドラムの上で走るのではありません。
フットスイッチはどんな働きをするのか、いつ離すのか。→分かりません。

検査方法の理屈が分からなくても、検査官の言う通りにしていれば簡単に済みます。
検査官も車検素人にに検査方法を説明するより、指示した方が楽なのです。

しかし、ユーザー車検の素人のために、「検査の方法・検査の受け方・注意点」を説明したものがあれば助かります。
自動車検査法人はこれを動画で作成し、ホームページで公開するべきでしょう。

検査ラインでは電光表示板に指示が出ます。
しかし、右も左も分からない素人が電光表示板を見る余裕などありませんよ。


4.ユーザー車検の利点


a.費用が安い


今回のユーザー車検にかかった費用です。

・重量税  5000円+検査登録印紙  400円+審査証紙  1300円+自賠責24カ月  14110円、=20810円

・テスター屋さんの光軸調整料  2100円+書類作成代行料  1100円。

合計 24010円です。

これなら、オーバー250を複数台持てますね。


b.時間がかからない


バイク屋さんに車検を頼むと、バイクをバイク屋さんに持って行ったり取りに行ったりしなければなりません。
バイクをバイク屋さんではなく、陸運局へ持っていけばその日に2年車検となります。

今回の車検では家を出てから帰ってくるまで3時間。
サラリーマンなら有休を半日とれば済みますよ。



c.バイク整備の腕が上がる


バイク整備はプロのようにはいきません。
経験と設備がないからです。

しかし、自分でいろいろ失敗しながら整備するのはおもしろいものです。
整備技術がつくだけでなく、バイクへの愛着が増します。

修理・整備に中古部品を使えば、中古部品を安く調達するおもしろみも追加されます。


d.「できなかったことが、できるようになる」充実感


自分で車検を取れるようになると、車検に関する選択肢が増えます。
すべてをお任せするのではなく、必要な整備だけやってもらって自分で持ち込むこともできます。

そして、「今まで自分ではできなかったことができるようになった」という充実感を得られます。


5.どの程度で車検に合格するか


a.光軸調整だけすればそのままで合格する


検査項目はいろいろ書かれていますが、すべて検査官の目視検査です。
はっきりと数字に出るのは、車体寸法、スピードメーター精度、ブレーキの効き具合、ヘッドライトの光軸・光量だけです。

普通に走り・曲がり・止まるバイクなら、ライトの光軸調整だけ受けて、そのまま検査ラインに持ち込んでも合格するでしょう。


特に新車で購入したバイクの初めての車検なら、そのままで確実に合格するでしょう。
もし、光軸で不合格になったら、テスター屋さんで調整してもらえば済みます。
車検不合格でも当日なら何回でも無料で車検を受けることができます。


ただし、以上は改造していないバイクの場合です。
純正部品ではなく社外品に変更している場合は、厳しいチェックがあるようです。

詳しくは→→→こちらのサイト


b.タイヤのひび割れについて

今回の車検での心配事はハンドル巾ともう一つ。
タイヤのひび割れです。

フロントタイヤの状態



リアタイヤの状態



タイヤ溝深さの合格基準は0.8㎜。

では、ひび割れは?

「ひどいものはダメ」とか。
しかし“ひどい”の基準が分からない。

ある人は、『タイヤサイドでなければOK』
ある人は、『空気が漏れてなければOK』。
ある人は、『今まで、ひび割れを指摘されたことはない』。

検査項目のタイヤ欄には「サイズ・溝の深さ・空気圧」。

今回の車検で、検査官はタイヤを一目見ただけ。
ひび割れについて何も言われませんでした。

結局、この程度のひび割れなら合格します。


c.車検とはこんなに簡単なものだったのか!


とにかく一度、ユーザー車検を受けてみてください。

「目からうろこ」

今まで、車検前に憂鬱になっていたのが馬鹿らしくなります。

整備をしてもしなくても構いません。
12カ月点検整備記録簿の項目すべてに、“レ”(点検・良好)を入れても構いません。
「本当にそうだったのか」を誰もチェックしません。

また、現在ではユーザーが分解整備をすることが認められています。
※以前は素人が分解整備すると分解整備検査を受けなければならなかった。
素人が下手な分解整備をしても誰も文句を言いません。


「点検整備をするかしないか」・「上手に分解整備するかしないか」は、すべてユーザーに任されています。
車検ではメーター・ブレーキ・ライトの検査をするだけです。

もちろん、車検を通しても整備不良で事故を起こせば、その責任を負わなければなりません。
しっかりとした整備・点検をしてバイクを走らせるのはユーザーの社会に対する義務です。

「車検制度の緩和は、ユーザーに対する責任加重」であることを認識しなければなりません。


6.車検を通したから、ゆっくりと整備ができます




現在、フロントフォークからオイル漏れがしています。
オイルシール交換予定。

チェーンは精一杯に引っ張って、片伸び大。要交換。

タイヤも交換ですね。

キャブも一度開腹したい。

エンジンからの「カチ・カチ」音も気になります。

次の車検までいろいろ整備を楽しめます。


赤いシートベルトは当然取外し。
バーエンドのカプラーを取外し、目一杯ハンドルにねじ込む。
これでバーエンドを落とす心配なし。

ハンドル巾は72㎝に戻る。

「78㎝までは構造変更なし」だから、バーハンドルにしようかな?


ツーリングシーズン開幕。

走りますよぉ~!


つづく。



2011.03.23  FJカウル修復・取付完了

2011.05.08 FJその後_1

2011.05.24 FJその後2-キャブレター同調

2011.08.24 FJ ユーザー車検に向けて  その①

2011.08.31 FJ ユーザー車検に向けて  その②  あともう少し

2011.09.02 FJ ユーザー車検に向けて  その③  エア抜きに半日

2011.09.08 FJ ユーザー車検終了

2011.09.25  FJ フロントフォーク・オイルシール交換  その①  準備

2011.09.29  FJ フロントフォーク・オイルシール交換  その② 終了-自作専用工具改良も

2011.10.03  FJ 1200 整備初級編  オイルエレメント交換・エァクリーナー点検

2011.10.03  FJ 1200 整備初級編  リヤショック調整・バッテリーケース下のゴムマット寸法

2011.10.08  FJ に“驚くほど高い”チェーンスライダーを取り付ける

2011.10.15  FJ 1200 整備初級編  いつまでたっても上達しないエァ抜き-フロントブレーキオイル交換

2011.10.19  FJ 1200 整備初級編--「油圧クラッチ・プッシュレバーcomp シール交換」と「気泡吸い出し法によるエァ抜

2011.11.07  FJ 1200 整備初級編--チェーン“そのまま交換”  その 1

2011.11.12  FJ 1200 整備初級編-とても簡単だった“プッシュロッドのオイルシール交換”

2011.11.16  FJ 1200 整備初級編-チェーンそのまま交換  その②-組み付け

2011.12.15  FJ と革ジャケットの関係

2012.11.06 再度の左フロントフォークオイルシール交換  ・  フロントフォークオイルシール交換手順最新版 ( 印刷用 )

2013.08.24 カウル取り外し手順をもう一度

2013.09.05 FJ二回目のユーザー車検終了

2014.01.14 FJ 燃料ポンプコントロールリレーの交換

2014.03.01 FJキャブレター清掃・組み付け/その 1 - 安い市販Oリングを使う

2014.03.08  FJ キャブレター清掃・組み付け/その 2 - 初心者でもよく分かるキャブレター同調



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