FJ1200-4CC 整備資料



 2011.05.08.初めての尾鷲・熊野峠





オフロードからのリターンライダー。
重量車はオフロード前のナナハン。「タイヤを信頼できないオフロード癖」
単なる絵日記です。


1.左ステップの奥でボルトがカタカタ

5月5日に走ろうと思って、ミラー交換とエンジンオイル交換。
準備OKとアイドリング調整。

「あれっ? 左ステップの奥でボルトがカタカタと回っているゾ?」
ステップ・シフト回りを取り外してみると…。
なんと、メインフレームとリヤフレームの接続ボルトの一つが途中でねじ切れている。
ねじ切れたボルトの頭がカタカタと回っていたのだ。

「20年くらい前のバイクなのでフレームに加わる力で自然に折れてしまったのだろう。」

これは大変。
左側二本のうち一本がだめなら、更に力が加わってもう一本もねじ切れてしまう。
そうなったら、リヤフレームがちぎれて走行中分解の危険あり。
怖い、怖い。
今までは「知らぬが仏」。

早速、修理開始。

ポルトは8㎜Φ×30㎜。
まず、6.85㎜のドリルで穴あけ。
そして、8㎜Φタップでネジ山作り。

ドリルが斜めに入ってしまったが、気にせずそのままタップ立て。
ポルト留め終了。


自然と折れたのなら、もう一本も危ない。
新しいポルトに取り替えておこう。

ポルトを外そうとしても一向に外れない。
タガネでコンコンやっていたらポルト頭が取れてしまった。
仕方がないので、こちらもドリル穴あけ→タップ立て。
やはりここでもポルトが斜めに入ってしまったが気にしない。

ハンドドリルで真っ直ぐ穴を開けるのは難しいものです。

右側は?

右側を見てみると、ここでも二本のボルトが外れない。
ここで修理の鉄則を想い出す。
「不具合のある所だけ修理」
将来ダメになるだろう個所まで修理しだすときりがない。
とにかく、現時点で問題が起こっていないのだからそのままにしておくのがベター。


2.尾鷲・熊野の峠に持ち込む

こんなタイトルをつけると、“走り屋さん”のようですが、実際は‥。

5月8日。
遅ればせながらFJを走らせる。

私はオンロードからオフロードに転向し、ほとんどがオフロード。

オンロードとオフロードの乗り方は正反対。
オンからオフに変わると、まずフロントを滑らせて転倒する。

オフはほとんどリアで走る。

コーナーでは“わだち”にリアタイヤの角を当てる。
バイクが傾く方向とは逆のシートの縁に尻を当て、体を外にしてハンドルが地面に突き刺さるようにバイクを内側に倒す。
バランスをとるためにバイクを傾ける方の脚を前に突き出す。

フロントは浮かせ気味、リアは滑って当然。
リアが滑っても転ばないように体をタンクに精一杯近づける。
オフでは極端なリーンアウト。(上手な人は、リーンウイズでもきれいに曲がっていきますが‥。)

オフでフロントタイヤとリアタイヤを信用していたらコーナーのたびに大転倒。
オフからオンに変わるとバイクと一緒に体を傾けるのが怖くてできない。
しかも、アスファルトの上でスピードは速い、バイクは巨体、対向車は向かってくる。
『こっ、こわいよぉ~ッ!』

まずは「タイヤを信じ、バイクと一緒に体を傾けられるようになる」ために“コーナー”から。
三重県では鈴鹿峠があるがここは中級者向け。
オン入門者には尾鷲から熊野の峠がよい。

成果は?

まだまだ、タイヤのグリップ力を信じて体をバイクに預けることができない。
特に、下りの右コーナーが怖い。
しかし、なんとか往復320㎞を走り切る。

空冷4発のヒューヒューという吸気音と1200㏄の低い唸り声が気持ちよい。

やはり、オートバイは楽しいものです。

熊野七里ヶ浜の道の駅では、日曜日なのにレストランが休業。
たこ焼きを食べて帰って来ました。


つづく。




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