昨年末に「前21/後18+オンロードタイヤ(写真手前)」の戦闘性を再認識したあと寒い冬。
節分を過ぎて温かくなってきたので昨年末の続きを。
今回は「足付き性を少しでもよくするためにシートのアンコ抜きとシート張替」。
そして、2022年の走り始めです。
車はまだステップワゴンになっていません。
- アンコ抜きと「のびのび表皮」を使った張り替え
- アンコ抜きの修正と「サンゲツの椅子生地」を使った張り替え
- 表皮の下に滑り止めシートを敷いて、「尻のヌルヌル感」を解消
1.シートのアンコ抜きと張り替え
アンコ抜きをするシートは「既にアンコ抜きで15 ㎜ほど低くなっている」シート。 → こちら
「これ以上低くすることは難しい」でしょうが、表皮が痛んでいるので表皮張替のついでに。
a.必要な道具
・タッカー
表皮をシートに留めるために絶対に必要なものです。
内装や木工の仕事で使う場合でない限り電動やエアー式は必要ないでしょう。
手動式で充分です。
手動式はレバーを握って針打ち具(ステープルドライバー)で針(ステープル)を押し出すものですが、
二種類あります。
一つはレバーでドライバーを直接押すもの。これは大きなホチキスです。
もう一つは、スプリングで押さえつけられたドライバーをレバーで持ち上げて、
スプリングの力でドライバーを押すもの (パワーハンドタッカー) 。
コイルスプリングを使うものとリーフスプリングを使うものがあります。
強さ調整ができるものはこのパワータッカーです。
今回入手したものはコイルスプリングを使ったパワータッカー。
※モノタロウパワーハンドタッカー(注文番号05549583) 1790円 → こちら
「モノタロウブランド」ですが、この手のものは「どこか」で作られたものを自社ブランドにしているので、
ブランド名が違っても中身は同じでしょう。
上部に調整ネジがついているタイプです。 → こちら
このパワータッカーは「ホチキスのマックス」からも出ています。 → こちら
有名なのはスエーデンの Rapid 。 → こちら
値段を気にせず、使いやすさと耐久性を取るなら Rapid でしょう。 → こちら, こちら
Rapid のパワータッカーはコイルスプリングではなくリーフスプリングを使っています。 → こちら
・針(ステープル)
「巾10 ㎜×足長さ6 ㎜」の針が必要です。
足長さ10 ㎜だと針が表に出てしまいます。
電動タッカー,パワーハンドタッカー用の強い針の方がよいでしょう。
入手したのは 藤原産業 (SK-11) の SH10-06
表皮の重なった部分には「8 ㎜ステープル」を使います。
足長さ8 ㎜の SH10-08 も入手しておきましょう。 → こちら
「SH10-※※」はホームセンターの定番です。
いろいろなサイトで「シート張り替えのコツ」として「ステープルを尖らせる」ことが紹介されています。
しかし、ステープルは初めから尖っています。
そんな作業は不要です。
・針抜き,スポンジ削り,クリップ
・「針を抜く」のはマイナスドライバーとプライヤー。
・「スポンジを削る」のはおろし金と#120,#240のサンドペーパー。
・タッカーを打つ前に表皮を留めるクリップ(100均)が必要です。
・エアーホットガン
いろいろなサイトで「シート張り替えのコツ」として
「針が打ち込めないときはプラスチックのシートペースを温めてから打つ」が紹介されています。
確かに、ホットガンでシートペースを熱して軟らかくすれば軽く打ち込めます。
しかし、熱くなったシートペースに重なるシート表皮が軟らかくなって伸びてしまいます。
プラスチックのシートベースに針が打ち込めないのは後述のように「タッカーの押し付けが弱い」からです。
押し付けを強くすればシートベースをホットガンで温める必要はありません。
なお、このホットガンは結構出番があります。
よく使うのが「ネジロック解除」 → こちらの「ニ.追記」
ワイヤーケーブルのジョイント付替えにも重宝します。 → こちら
もちろん、シール剥がしにも。
ただし、「耐熱塗料の焼き付け硬化」にはまったく使えません。 → こちら
何かのついでに入手しておくとよいでしょう。
私は RYOBI を入手しましたが、MADE IN CHINA です。
「大型ドライヤー」にすぎないので「まんま中華」の安物で充分です。
また「温度調節機能」は不要です。
※安価ヒートガン,Ryobi- HAG-1551,Makita HG6031VK,ESCO EA365SC,BOSCH GHG660LCD
b.表皮剥がし と スポンジ削り
・表皮剥がし
・打ち込まれた針にマイナスドライバーの角を差し込んで捻じって浮かせる。
・差し込むのはシートの外側から。
・マイナスドライバーの左角を針にこじ入れて、右に回して針の左側を浮き上がらせる。
・針の右側 (浮き上がっていない方) をプライヤーでつまんで抜く。
剥がした表皮(写真上)は弾力性がなくなって「パリパリ」。
シートの形になって自立しました。
標準のシート表皮の厚さは裏地を含めて1.0㎜、裏地なしなら0.8 ㎜でしょう。
・スポンジ削り
「これくらいは削り取らないと低くならない」とマーキング。
スポンジは外側が固い素材で内側が軟らかい素材。
腰を下ろす部分は既に「外側の固い部分が削り取られ、軟らかい素材がむき出しになっている」。
この「軟らかいスポンジ部分」を削り取っても、「どうせ沈み込む」のでシート高は変わらないでしょう。
※FJの場合はアンコ抜きシートより標準シートの方が乗りやすい。 → こちら
しかし、試しに「もっとアンコ抜き」。
おろし金の細かい方を使えば「おもしろいほど」削れます。
おろし金は安いアルミ製のもので充分です。
この程度まで削るのに時間と労力はまったくかかりません。
但し、靴下にビッシリとスポンジ粉が付いて簡単には取れません。
靴下を脱ぐかカバーをして削ってください。
★注意「おろし金」は「目標とする削り量の2/3まで」
おろし金だけではスポンジ表面が凸凹になります。
この凸凹をなだらかにしなければなりません。
「おろし金で調子に乗っている」とこの状態。
「のびのび表皮」ではこの凸凹がシート表皮面に現れてしまいます。
・サンドペーパーでこの凸凹をなくします。
・固い素材部分は#120で、軟らかい素材部分は#240で。
・最後に、固い部分も#240で。
「おろし金」で削りすぎたので、ペーパーがけをしたらシートペースが見えてしまいました。
表面の凸凹は「あまり気にならない程度」になりました。
とにかく「おろし金は控えめ」に。
c.シート表皮
・RMXには 長さが 85㎝ 以上必要
まず、入手したのがこの表皮。
見るからに張り易そうな表皮です。
出品者はヤフオクの非常に良い評価が「2000以上で100%」。
自身もKLXに使っているとか。
送料込みの1770円。
しかし、
長さが足りません。
RMXのシート表面長は79㎝。
前後の折り返しを各3㎝見込むと、79+3×2=85㎝。
最低でも「85㎝以上必要」です。
しかし、この表皮は長さが81㎝弱。
もちろん、出品者も「サイズは長さ80㎝×巾46㎝」と表記。
これは当方の適合判断ミス。
シートトップの黒いリブはトップの赤い表皮に「縫い付け」ですが、
サイドの黒い表皮はトップの赤い表皮と「縫い合わせ」。
一枚表皮と違って縫い目の耐久性が問題になります。
また、縫い目の裏に防水シートは貼ってありません。
防水性も問題になります。
そもそも、表皮三枚が縫い合わせてあるだけで立体裁断ではありません。
だから、張り易さは一枚表皮と同じです。
このタイプの表皮はネットショップのあちらこちらで見かけます。
長さの表記もいろいろです。
この表皮を使う場合は必ず「長さ」を確認してください。
もちろん「中華」です。
・のびのび表皮
次に入手したのがKIJIMATSUの「のびのびシート」です。
セールスポイントは
・ KIJIMATSU (キジマツ)は皮革を扱う日本ブランド
・30日間返品保証
・3カ月間製品保証
・サイズ140㎝×70㎝
「日本ブランド」というだけで「生地がMADE IN JAPAN」というわけではありません。
しかし、製品保証をしているのだから「それなりに」自信があるのでしょう。
「よく伸びる」ということもあり入手。 → こちら
「140㎝×70㎝」を拡げるとこの通り。
これなら、FJのシートも楽に張れます。
確かに「よく伸びます」。
前後にも左右にも、全ての方向によく伸びます。
「のびのびジーンズ」と「綿100%のジーンズ」の違いです。
前後を「思いっきり」引っ張ると「2倍くらいにまで」伸びます。
「裏生地に伸びる素材を使っている」とのことですが、PUそのものがよく伸びるか薄いのでしょう。
「表皮厚は0.8 ㎜」と表記されていますが、これは裏生地を含めてのものでしょう。
伸びればその部分の厚さは薄くなります。
薄くなれば耐久性がそれだけなくなります。
・シート表皮 の 必要長
このシートの折り返しを含めた表面長は
・前後 90㎝
・左右 42㎝
附属の「簡単マニュアル」に従い、
これに前後・左右10㎝の余裕を見込んで「前後100㎝×左右52㎝」で切断。(写真の状態)
しかし、張ったあとに余分を切り取ると、実際に張った分は「前後87㎝×左右40㎝」
前後はもう少しあった方が良かったので、切断する分は「前後90㎝×左右42㎝」で充分でした。
つまり、前後左右の余裕は不要で「シート表面長+折り返し」で良いことになります。
この切り取った表皮をシートに合わせ、角の部分を切り取ります。
この部分が大きく重なってタッカーを打ちにくいからです。
しかし、タッカー留めをした後ににまた不要部分を切り取るので、ここでは大きめに。
d.シート張り
・予行演習
まずは、古いシートを張ってみました。
いろいろなサイトで紹介されているのが
「タッカーで留めて、しわが寄ったら針を外して表皮を引っ張ってタッカーでまた留める。これを繰り返す。」
そんなことをしていたら表皮はボロボロになってしまいます。
そこで、まず「表皮をクリップで留めて、しわを伸ばしてまたクリップで留める」。
「これを繰り返して、しわがなくなったら」初めてタッカーで留める。
古い表皮はシートの形に変形しているので張るのは簡単でした。
最初はしわができましたが、思い切り引っ張ってしわをなくしました。
★注意 タッカーで打ち込めるかどうかは「タッカーを押し付ける力」による
タッカーのドライバーがステープル(針)を打ち込むときに、タッカーは対象物から反力を受けます。
この反力でタッカーは僅かに跳ね上がります。
この跳ね上がりの分だけ打ち込み力が逃げてしまいます。
スプリング式のタッカーなら、
右手でタッカーを対象物に押し付けながらレバーを握って打ち込むだけでは「押し付け不足」です。
さらに左手でタッカーを上から押し付けて、打ち込み時の反動を消さねばなりません。
対象物が打ち込み方向へ動いても打ち込み力が逃げてしまいます。
対象物の下に固いものを当てて、対象物が逃げるのも防がなければなりません。
どんな強力なタッカーでも
打ち込み時にタッカーが跳ね上かったり対象物が打ち込み方向に逃げたりすれば打ち込み力は弱くなります。
タッカーのレビューに「プラスチックには打ち込めなかった。打ち込み力が弱い」というものを見かけますが、
それは「タッカーをしっかりと押し付けていないから」で、「タッカーの打ち込み力が弱いから」ではありません。
当初、プラスチックのシートベースに針が打ちこめずに、
ホットガンでシートベースを熱くして打っていましたが、左手でタッカーを押し付けたら難なく打ち込めました。
・本番の手順
さてさて、「のびのび表皮」を実際に張っていきます。
①表皮の前後をクリップで留める
表皮のセンターをシートのセンターに合わせてクリップで留める。
「表皮が左右にずれるのを防ぐ」ためです。
表皮をシート表面にピッタリと重ねる必要はありません。
②一番凹んでいるところを左右に引っ張ってクリップ留め
シートの一番凹んでいるところの表皮を「グッ」と左右に引っ張ってシートベースの両端へ。
しわができても構いません。
このしわを次の段階で取っていきます。
③後へ引っ張ってしわを取る
シート後のクリップを外します。
シートと表皮の間に手を入れて、
しわを後にすらせながら表皮を斜め下に引っ張って左右をクリップ留め。
同じことをもう一度して左右と後をクリップ留め。
表皮の上から手のひらでしわを後へ押していって、左右に引っ張っても構いません。
これで後側が完成。
④前へ引っ張ってしわを取る
前のクリップを外します。
シートと表皮の間に手を入れて、しわを引っ張りながら表皮を左右に引っ張ってクリップ留め。
今度は少し手こずります。
しわを押していく方法も併用。
「しわ取り」は気が済むまで。
こちらのクリップを外して引っ張り、あちらのクリップを外して引っ張る。
ポイントは「伸ばす方向」は「前へ or 左右へ」ではなく「前方の斜め下へ」。
・さらに修正
新しいしわができたら、クリップを外して左右・前後に引っ張ってしわをなくする。
クリップ留めですから心置きなく何度でも。
「張り具合」は「シート表面を軽くつまむとしわできる程度」(附属のマニュアル)。
引っ張り過ぎると「シートペースのふちに当たるところが擦れて破れやすくなる」とか。
「2倍に伸びるのびのび」ですからそれほど神経質になる必要はありません。
余分の表皮を切り取ってタッカー留め。
・タッカー留め
ポイントは「対象物の下に固いものを置く」のと「左手でタッカーを上から押さえる」こと。
クリップを外すと「少し緩む」ので「もう一度引っ張りながら」タッカー留め。
よく紹介されているのが「まず間隔を拡げて打ち、次に微修正をしながら間を打つ」
しかし、この「のびのび表皮」にそんな微調整ば必要はありません。
前部はシートベースをしっかりと固定できないので、打ち込みミスが多くなります。
とにかく「しっかり押さえて打ち込む」。
・出来上がり
「前部の大きなしわ」は下のスポンジ部の凸部分。
「凹部底のしわ」が少し気になるところ。
これはシート取付でシートが少し反るので消えるかもしれません。
「シート前部の両端が内側に入り込んでいる」のは、
スポンジを削り過ぎたため、前部左右のスポンジが薄くなり縁の固い部分だけが残った。
その固い縁がシートベースから離れてグラグラしている。
それが引っ張られて内側に入り込んだから。
これを修正するには「固い縁部分をしっかりと固定する」か「固い縁部分を取り去る」かのどちらか。
※修正しました。 → こちら
シート座面の長楕円形は「軟らかいスポンジ部分の盛り上がり」がそのまま現れたもの。
「伸びの少ない厚い表皮を使う」か、「スポンジの盛り上がり部分をなだらかにするか」で解消できるでしょう。
これで「初めてのシート張替」は終了。
あとは使ってみることに。
使っている内に表皮が弛んでくるかもしれません。別の不具合が出るかもしれません。
今度は「のびない表皮・しっかりとした表皮」を使ってみようと思います。
・防水シート
シート表皮の下にポリシートやビニールシートを入れる方法があります。
その目的は
・防水
・シート表皮を滑り易くして、表皮を引っ張り易くし、しわを取り易くする
しかし、この「のびのび表皮」では表皮を引っ張るのは楽でしわは簡単に取れます。
また、表皮の下のポリシートやビニールシートは表皮にくっついて伸びるわけではありません。
当然、しわが寄り「のびのび表皮」のような薄い表皮ではこのしわが表面に出てくることになります。
一枚皮であれば防水性に問題はないので、表皮の下にポリシートやビニールシートを入れる必要はないでしょう。
縫い目がある表皮では縫い目に防水テープを貼った方がよいでしょう。
また後述のように、どんなにしっかりとした表皮を使っても、シートに座るとスポンジが縮んで表皮が弛みます。
この弛みの分だけ表皮がずれ、尻がヌルヌルと動きます。
これを防ぐために表皮の下に滑り止めシートを敷きます。
シートの下にポリシートを敷くと「弛んだ表皮がずれやすくなる」ので逆効果になります。 → こちら
2.張りなおし
a.シートとシュラウドとの隙間
上述の「固い縁部分がシートの内側に入り込んだ」ことで
シートとシュラウドの間に隙間ができてしまいました。
シートの機能には問題ありませんが、見た目が少々悪い。
そこで、この固い縁部分を補強して内側に入り込まないようにしました。
b.シート縁の補強
まず、固い縁部分の内側をセメダインスーパーXでシートベースに貼りつけ。
さらに固い縁部分近くの薄くなっているスポンジ部分にセメダインスーパーXを塗って補強。
穴の空いた部分にも充填。
「硬化したあとで凸凹を削ればよい」と思っていましたが、
セメダインスーパーXは硬化しても弾力があるので、ペーパーでもヤスリでも表面を平坦にできません。
セメダインスーパーXはポリエチレンにくっつかないので、
補強塗りをしたあとにポリエチレンシートを当て、上から押さえて「凸凹を平にしておく」べきでした。
※インシュレーターのひび割れ修復
セメダインスーパーXで補強した面にガムテープを二重に貼って腰を持たせます。
右側も固い縁部分の内側をシートペースに接着して、ガムテープで腰を持たせる。
右側はそれほどスポンジが薄くなっていないので「セメダインスーパーXの補強塗り」はなし。
裏からもガムテープで貼って固い縁部分に腰を持たせます。
c.スポンジ面をなだらかに
ついでに、#240で中央の軟らかいスポンジ部分と周囲の固いスポンジ部分の境目をなだらかに。
この程度が精一杯。
どうしても、中央の部分が周囲から盛り上がってしまいます。
ペーパーで削れば削るほど、中央の軟らかい部分が「ちぎれて」しまいます。
「のびのび表皮」をどれだけ引っ張っても。
この「ちぎれて凸凹になった面」が表皮のしわになって現れます。
「伸びない,表皮」なら現れることはないのでしょう。
d.打ちにくいところは 8 ㎜ のステープルで
対象物を固定し「タッカーを左手で押さえて」打ち込む。。
これで「打ち損じ」はしません。
打ちにくいシート前部もこの通り。
「6 ㎜ステープル」で打ち込みミスをするところは「8 ㎜ステーブル」で。
表皮が重なる部分は「8 ㎜ステープル」で簡単に打ち込めます。
最初のときよりうまく張れました。
今度はシート前部左右の固い縁部分が側に入り込んでいません。
シュラウドとシートの隙間はこの通り。
これなら見た目は悪くないでしょう。
シート前部を削っても「足付き性」はよくなりません。
削るのは「座る部分」です。
シート前部は「着座位置とのカーブをなだらかにする分」だけの最小限を。
シート前部の固い縁部分がぐらつかない程度に削りましょう。
内部のスポンジの仕上がりが凸凹なのでどうしてもそれが現れてしまいます。
この点は「スポンジ削りの工夫」と「伸びない表皮」で解消できるでしょう。
e.インプレッション
・足付き性
〇前21/後18+標準シート
・片足ステップ → 片足の爪先
〇前21/後18+Fフォーク突き出し+今回のシート
・両足 → 膝を一杯に伸ばさなくても両足の指元まで
・片足ステップ → 片足の膝を一杯に伸ばして踵まで。
※踵で地面を押すには腰を少しずらさなければならない。
〇前17/後17+標準シート
・両足 → 膝を伸ばさなくても両足の指元+α
・片足ステップ → 膝を伸ばさなくても踵ベッタリ。踵で地面を押せる。
〇総評
・「片足バレリーナ」は完全に解消されている。
・前17/後17ほどではないが、停止時の安定性は相当改善されているばず。
・ただし、シートに腰がないので走行時の評価は違ってくるはず。
・走行時
・2022.03.25 165号線102㎞
見るからにシートが薄くなっています。
これで凸凹道を走るのはチョット無理。
〇停止・停車時は楽
・停止時に両足の指元が地面に着く。
・停車時に腰を少しずらせば右足の踵が地面に着く。
・腰をずらさないでも、踵を少し浮かせれば右足で踏ん張れる。
これは安心していられます。停止・停車の不安がなくなりました。
〇シートトップのスポンジは平坦に削る
・シートの腰を下ろす部分(最凹部から指4本~後から指8本)のスポンジはできるだけ平坦に。
・肩を削りシート巾を狭くし、さらにスポンジトップを丸くしたためか、尻の巾半分しかシートに当たらない。
まるで、タイヤに跨がっているようで疲れる。
シート巾は必要なので、シートの肩を削るのはほどほどに。そして、シートトップはできるだけ平坦に。
〇「のびのび表皮」は不合格
・シート上で尻を動かすと、通常は表皮の上で尻が動き、尻と表皮に摩擦を感じます。
しかし、「のびのび表皮」では表皮が伸びるので、尻の下の表皮は尻と一緒に動きます。
尻を動かすたびに表皮が「ビロ~ン、ビロ~ン」と伸び、
尻はシートの上で摩擦なく「ヌルヌル」と動きます。
例えれば、風呂場の椅子にそのまま腰掛けるのと、椅子にローションを垂らして腰掛けるとの違い。
走行中に座ったまま尻を左右に振っても、シートの上で尻がヌルヌルと左右に動くだけでバイクは振られない。
・「腰の動き・体重移動」と「オートバイ挙動」の間にこの 「ビロ~ン、ビロ~ン」or「ヌルヌル」が介在し、
腰での入力がダイレクトにバイクに伝わらない。
これはコーナーを走ればすぐに気づきます。もちろん、走りにくいことこの上なし。
・この表皮の販売者は「オートバイに乗ったことがない」のでしょう。
「レビュー☆☆☆☆☆」の人もそろそろこの違和感を感じている筈です。
・オートバイのシートには「張りにくく,伸びない,しっかりとした表皮」が必要なのです。
☆☆☆☆☆☆
★2022.04.09 追記・訂正
以上のように「のびのび表皮」を酷評しましたが、「尻のヌルヌル」は「伸びない表皮」でも起こります。
純正のシートでも起こっていました。
この原因は「シートに座る → スポンジが凹む → 表皮が弛む → 弛んだ表皮がずれる」からです。
表皮が伸びやすいと、表皮の弛みが大きくなるので、表皮のずれも大きくなりますが、
それが根本的な原因ではありません。
この「尻のヌルヌル」を防ぐためには「表皮が弛んでもずれないようにする」こと。
具体的には表皮をスポンジに接着するか、表皮とスポンジの間に滑り止めシートを挟むこと。
今回は「滑り止めシートを挟むこと」を試してみました。 → こちら
★2022.04.11 追記・訂正
「尻のヌルヌル」は「骨盤が尻の肉の中で動く」ことによるもので、
「シートに座る → スポンジが凹む → 表皮が弛む → 弛んだ表皮がずれる」からではありません。
だから、「表皮をスポンジに接着しても、表皮とスポンジの間に滑り止めシートを挟んでも」解消されません。
結局、「のびのび表皮」を使っても「伸びないしっかりとした表皮」を使ってもシートの機能は同じです。
ただ、「伸びないしっかりとした表皮」や「表皮とスポンジの間の滑り止めシート」は
スポンジをしっかりと包むのでその変形を防げます。
つまり、「しっかりとしたシート」に出来上がるだけです。 → こちら
☆☆☆☆☆☆
〇張り直しの予定
・着座位置のスポンジトップを平坦に削り直し。
・「伸びない表皮」を使います。「厚さ0.9 ㎜~1.0 ㎜のしっかりとした表皮」を探しています。
・次頁では「サンゲツの椅子生地」を使って張ってみました。
〇メモ
・エンジンオイル : オド4981.8㎞/210㏄追加 → スタンドアップで給油孔下まで。
・ガソリン : オド4984㎞/6.75ℓ追加 → バイクを立てて給油孔下まで。
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特定小型原動機付自転車にも
アシスト自転車にも該当しません。
前回のインプレッションでの問題点の解消です。
まずはシートトップを平坦に。
そして、「伸びない表皮」で張り替えました。
表皮は老舗インテリアメーカーの サンゲツ のものを使いました。
「安くて、大きくて、やたらと伸びない」。
純正の表皮のように硬くはありませんが、充分合格です。 → こちら
家具店の表皮見本にあった「ラムース(旭化成)」はしっかりとした伸びない素材。
但し、140㎝巾で10㎝あたり900円。試しに張ってみるには高すぎます。 → こちら
- アンコ抜きと「のびのび表皮」を使った張り替え
- アンコ抜きの修正と「サンゲツの椅子生地」を使った張り替え
- 表皮の下に滑り止めシートを敷いて、「尻のヌルヌル感」を解消
3.サンゲツの椅子生地を使って張り直し
a.シートトップを平坦にする
下が前回張り直しの「シートトップが丸くて尻が落ち着かないシート」。
これを上の標準シートの様にシートトップを平坦にします。
中央の軟らかいスポンジ部分が「尻の移動する場所」です。
尻を下ろす部分は「最凹部から指四本~後端から指八本」部分(長さ25㎝程度)。
標準シートでは、この部分の平坦面の巾は140㎝~160㎝。
最凹部の平坦部は巾130㎝。
結局、「巾140㎝×長さ25㎝の平坦面」を確保しなければなりません。(写真上の後の四角部分)
横から見ると、スポンジをここまで削らなければならなくなります。(写真下)
シート平坦面とシート前部に段差を付けないためにはシート前部もこれだけ削らなければなりません。
結局、シートの軟らかいスポンジ部分はほとんどなくなってしまいました。
シート中央に少し残っていますが、厚さは1 ㎜~2 ㎜ でスポンジの役目を果たしていません。
シート厚は標準の半分程度になってしまいました。
シート最凹部はもう少し後にできそうです。
クッション性を残すためにある程度軟らかいスポンジ部分は残さなければならないでしょう。
それらは今後の課題として、取り敢えずこれで表皮を張ってみました。
b.サンゲツの表皮
今回の表皮はインテリアメーカーとして有名なサンゲツの表皮です。 → サンゲツの椅子生地
アマゾンでもモノタロウでも送料が発生します。
取扱店注文でメーカー発送ですが、取扱店によって値段が異なります。
「商品と送料と到着日数は同じ」ですから、できるだけ安いものを探してください。 → こちら
今回は「巾137㎝×長さ1m」で黒色 (UP1105) を注文しました。
155㎝の長い筒に巻かれてすぐに到着します。
内装現場で使えるように「取扱店注文 → メーカー発送 → 現場到着」となっているようです。
「巾137㎝×長さ100㎝」のはずなのに、拡げてみると「巾140㎝×長さ170㎝」もありました。
タテとヨコが正しく直角に裁断されていないことを見越しての余裕だと思いますが、
この辺りが「プロ仕様」を感じさせます。※写真のタテ×ヨコ=140㎝×170㎝
左下は今回使った「タテ95㎝×ヨコ45㎝」の部分です。
「表皮が伸びない」ことを見込んで「のびのび表皮」より一回り大きく裁断しました。
この表皮なら軽く4台分のシートが張れることになります。
表皮の厚さは裏生地を含めて0.8㎜。
一般的な「シート張り替え用の薄い生地」です。
伸び具合は巾方向 (137㎝方向) には「やや伸びる」、長さ方向には「少しだけ伸びる」。
「のびのび表皮」のように「前後左右どの方向にもグゥ~とよく伸びる」ことはありません。
シート上で尻を左右にずらせても伸びないように
伸びにくい方向をシートの左右方向に、伸びる方向をシートの前後方向に使います。
具体的には、「長さ方向をシートの左右方向」に「巾(137㎝)方向をシートの前後方向」に使います。
※シート用に裁断した表皮(写真左下)のタテが「伸びる方向」、ヨコが「伸びない方向」。
なお、「タテ95㎝×ヨコ45㎝」は今回のアンコ抜きをしたシートを張る場合です。
張り替え表皮の必要長は「布メジャー」で測って、「シート表面長+折り返し長+片側余裕各2㎝」です。
不必要な表皮はあとで切除すればいいので、表皮裁断は余裕を持って。
c.「伸びにくい表皮」の張り方
「のひのび表皮」のように簡単にはいきません。
この状態にするのに2時間くらいかかりました。
「あちらを引っ張り、こちらを引っ張ったり」しているうちに次のことを気づきました。
〇一カ所を強く引っ張ってシワを取ろうとは思わないこと
〇表面のシワを上から手のひらを当ててクリップの方向に押していき、
クリップを外して「寄ってきたたるみの分だけ」表皮をずらせてクリップを留める。
「引っ張る」のではありません。寄ってきたたるみを無くするだけです。
〇これを各クリップについて何度も行う。
油圧ブレーキのエア抜きと同じです、「焦らず、無理せず、少しずつ」。気がついたらシワが消えています。
〇シワが取れた後、「表皮の前後、左右のたるみ」をシワと同じ方法で取っていきます。
この作業をやればやるほどシート表皮がしっかりとしてきます。
タッカーを打つときは「さらに表皮を引っ張って」。
間隔を開けて打ったあとに、その間を「引っ張って」打つ。
その結果、もっと引っ張れるところが出たらステープルを外して打ち直し。
「横 → 後部 → 後端 → 前部 → 前端」と部分的に仕上げていきます。
後端部は前端部は最後に強く引っ張って。
シートを固い物の上に置き、タッカーを左手で押さえて打てば打ち損じはありません。
表皮が重なるところは「8 ㎜針」で。
余分な表皮を切り取って終了。
d.完成
「伸びにくい表皮を時間をかけて工夫して張る」と「しっかりとしたシート」になります。
「のびのび表皮で楽をして張る」と「腰のないグニャグニャシート」になります。
みるからにしっかりとしたシートになりました。
これなら、腰の入力が車体にダイレクトに伝わるでしょう。
ただし、ここまで薄くなってしまいました。
シートの平坦面を確保しているので、尻は落ち着くでしょうが、
腰には相当の負担がかかるでしょう。
インプレッションには覚悟が必要です。
予備シートは三個あるので、「適度なアンコ抜きシート」を作ってみようと思っています。
e.インプレッション
●2022.04.07 165号・106㎞
・「尻のヌルヌル感」は消えず
走り出して「?」。
やはり「尻のヌルヌル感」があります。
「のびのび表皮」のときより、少しだけ少なくなっているが、
尻を動かすとヌルヌルと滑り、尻の動きがバイクに伝わらない。
その理由をいろいろ考えながら青山峠を一往復して帰宅。
帰宅して標準シートに交換して座ってみると、なんと「こちらもヌルヌル」。
いつも、乗っている17インチモタードのRMX②に座ってみると「こちらもヌルヌル」。
FJに跨がってみても同じ。
こんな「尻ヌルヌルヌル」の違和感など今まで一度も感じたことがありません。
「腰の入力がバイクに直接伝わらない」,「コーナーを走ればすぐに気がつく」などと偉そうなことを言ったけど
今までまったく気にならなかったのです。
・ヌルヌルの原因と対策
シート上で尻がヌルヌルと動く原因は、
・RMXの標準シートの表皮はまったく伸びないので、表皮が伸びるからではない。
・シート表皮の上で尻が滑るのではなく、表皮と一緒に尻が滑るのでシート素材が滑るからではない。
これは、シートに座るとスポンジが凹み表皮が弛むからです。
この弛んだ表皮がずれるのです。
伸びない表皮を使っても、弛みをできるだけ取って表皮を張っても、シートに座れば表皮に弛みができます。
尻を動かすとその弛んだ表皮がずれるのです。
これを防ぐには「表皮に弛みができても表皮がずれないようにする」ことです。
具体的には「表皮をスポンジに貼りつける」か「スポンジ表皮の間に滑り止めシートを挟む」か。
前者は確実ですが再度の表皮張替ができません。
また、接着剤を付けた表皮をしわを伸ばしながら張るのは無理なのではないでしょうか?
後者を試してみることにしました。
★2022.04.11 追記・訂正
「尻のヌルヌル」は「骨盤が尻の肉の中で動く」ことによるもので、
「シートに座る → スポンジが凹む → 表皮が弛む → 弛んだ表皮がずれる」からではありません。
だから、「表皮をスポンジに接着しても、表皮とスポンジの間に滑り止めシートを挟んでも」解消されません。
→ こちら
・その他
●腰への負担
軟らかいスポンジ部分がほとんどなくなり硬いスポンジだけになっているので、
「腰への負担」が心配でしたが、2時間程度の走行では問題ありませんでした。
●シート後部のアンコ抜きをしっかりとする
ツーリングポジションではシートの後寄りに座るので、
また、シート取付で後が高くなるので、シート後部を低くした方が疲れにくい。
●メモ
・オド 5090.4㎞ / トリップ105㎞
・バイクを立てて給油孔まで給油 6.72ℓ
「尻のヌルヌル」を防ぐために表皮の下に滑り止めシートを敷きました。
シートに座ったときにできる表皮の弛みがずれないようにするためです。
しかし、「尻のヌルヌル」はなくなりませんでした。
「尻のヌルヌル」は尻の肉があるからで、表皮が伸びるからでも弛んだ表皮がずれるからでもありません。
そして「尻のヌルヌル」があっても荷重移動は直接バイクに伝わっています。
さらに、「尻のヌルヌル」があるから疲れずに素早い荷重移動ができるのです。
結論は
伸びる表皮を使っても伸びない表皮を使っても尻のずれは同じ。
表皮の下に滑り止めシートを敷いても尻のずれは同じ。
伸びる表皮を使っても問題なし。
表皮の下に滑り止めシートを敷く必要はない。
- アンコ抜きと「のびのび表皮」を使った張り替え
- アンコ抜きの修正と「サンゲツの椅子生地」を使った張り替え
- 表皮の下に滑り止めシートを敷いて、「尻のヌルヌル感」を解消
3.滑り止めシートを使って「尻のヌルヌル感」は解消できたか?
a.作業
使うのはホームセンター定番の「滑り止めシート・45㎝巾」
これをスポンジと表皮の間に挟みます。
シートを全て覆っても良いでしょうが、45㎝巾を横に使えば充分でしょう。
使ったのは「巾45㎝×長さ43㎝」。
シート後部のスポンジも少し削って起きました。
シート表皮を張るやり方で「しわを寄せてきてクリップ留め」を繰り返す。
しわがなくなったら、「弛みを寄せてきてクリップ留め」を繰り返す。
前後に引っ張れないので少し手こずりますが、前後の両端を斜め後ろに引っ張ることで解決。
素材は伸びませんが、網目状なので変形してしわが取れます。
6 ㎜針で「粗くタッカー留め」。
この上から表皮をタッカーするので「仮留め」です。
表皮との一体性を持たせるためにも「粗く打った」方がよいでしょう。
この上から表皮を張ります。
表皮はすでに少しシートの形に変形しているので「しわ取り」に苦労はしません。
できるだけ弛みを取っておくとしっかりとしたシートになります。
使う張りは8 ㎜です。
表皮の下に滑り止めシートを敷くことで、スポンジの小さな凸凹が表皮上に現れなくなりました。
そのため、以前よりキレイな仕上がりになっています。
ただ、表皮の下の滑り止めシートの境目が少し段差になって現れます。
これを防ぐにはシート全体に滑り止めシートを敷くのがよいでしょう。
なお、表皮の滑りをよくし表皮張りを楽にするために
「表皮とスポンジの間にポリシートを入れる方法」が紹介されています。
これは「滑り止めシートを入れる」のと全く逆で、「尻のヌルヌル感」を助長することになります。
b.インプレッション
●2022.04.11 165号 97㎞
・「尻のヌルヌル感」の原因は「尻の肉」
走り出す前に「尻のヌルヌル感」の原因が分かりました。
これはシートの表皮が伸びるからではありません。
だから、伸びない表皮を使っても解消されません。
「シートに座る → スポンジが凹む → 表皮が弛む → その弛みがずれる」からではありません。
だから、スポンジと表皮の間に滑り止めシート入れても解消されません。
尻がシートの上でヌルヌルと動くのは尻の肉があるからです。
木製の椅子に座って尻を左右に動かすと、
椅子に接している尻の部分は動かないのに尻が左右に動きます。
椅子の表面は木だから伸びません。
表面が凹んで表面が弛むこともありません。
しかし、尻が動きます。
これは腰(骨盤)と椅子に接している尻との間に尻の肉があるからです。
腰が尻の抜くの中で動いているのです。
案の定、滑り止めを挟んだシートでも「尻のヌルヌル感」は消えていませんでした。
・尻がヌルヌルと動いても荷重移動は直接伝わる
体重を左にずらせて左荷重にする場合、
尻を浮かせて尻がシートに接している部分を左に移動させても、
尻がシートに接している部分はそのままで、尻の肉の中で骨盤が左に移動しても同じです。
体重は骨盤にかかっているからです。
だから、どちらも体重移動が直接バイクに伝わっています。
尻の肉の中の荷重移動が「直接的でないと感じる」のは錯覚です。
「尻がヌルヌルと動く」から直接的でないと錯覚するのです。
大きな荷重移動は前者の「尻の移動」が受け持ち、
小さな荷重移動は後者の「尻の肉の中の移動」が受け持ちます。
もし、「尻の肉の中の移動」がなければ小さな荷重移動を素早くすることはできません。
だから、尻がヌルヌルと動かなければならないのです。
・伸びる表皮でも問題なし、滑り止めシートは不要
シート上で尻の荷重を左にかけたときシートは、
・尻の下のスポンジが凹む
・尻の左側の表皮が弛む
・尻の右側の表皮が引っ張られる
このとき「伸びる表皮」ならどうなるでしょう?
「尻の右側の表皮が引っ張られる → 表皮が伸びる → 尻がずれる」でしょうか?
尻はずれません。
尻の下の表皮は凹んだスポンジに押し付けられて動けません。
その左右の表皮が伸びても尻の下の表皮が動く事はありません。
尻の右側の表皮が伸びても、尻のずれには関係ありません。
尻がずれるのはスポンジが変形した分だけです。
ただし、
「伸びる表皮」はスポンジの変形を許し、
「伸びない表皮」はスポンジの変形を押さえます。
その点から「伸びる表皮」は尻のずれを大きくするだけです。
しかし、その違いは小さなものでしょう。
だから、「伸びる表皮は荷重移動のときに尻がずれやすい」というのは間違っています。
次に、尻の荷重を左にかけた場合尻の左側の表皮が弛みます。
この表皮の弛みで尻がずれるでしょうか?
ずれません。
これも同じです。
尻の下の表皮は凹んだスポンジに押し付けられて動けません。
その左右の表皮が伸びても尻の下の表皮が動く事はありません。
尻の左側の表皮が弛んでも、弛んだままです。尻のずれには関係ありません。
だから、表皮とスポンジの間に滑り止めシートを挟んでも「尻のずれ」には関係ありません。
このように、
伸びる表皮を使っても伸びない表皮を使っても「尻のずれやすさ」は同じです。
表皮の下に滑り止めシートを敷いても敷かなくても「尻のずれやすさ」は同じです。
ただ、「伸びない表皮」はシートスポンジをしっかりと包み込んで変形させにくくするので
「しっかりとしたシート」になる。
滑り止めシートを表皮の下に敷くと、スポンジを二重に包むことになるので「しっかりとしたシート」になる。
それだけの違いです。
結局、
・「伸びる表皮」を使っても問題なし。
・表皮の下に滑り止めシートを敷く必要はなし。
しかし、お勧めは
・「伸びない表皮」を使って、
・表皮の下に滑り止めシートを敷いて
・さらに表皮の弛みを充分に取ると
「しっかりとしたシート」が出来上がります。
前21/後18のRMXはタイヤをオンロードにするだけでアスファルトの上でもよく走ります。
コーナーでの落ち着いたフロント、前15/後46のスプロケット比からのパワー特性。
ゆるやかな峠道では前後17インチより楽に走れます。
問題は「足付き性」。
フロントフォークの突き出しやシートのアンコ抜きでは「少しよくなる」程度。
「取り回しが楽になる」までにはなりません。
もう一つの問題がタイヤ。
標準リム(1.60×21・2.15×18)に適合するのは GP210 とEXEDRA MAX くらい。
もちろんバイアス。
やはり、RMXをアスファルトの上で楽しむためには
「前後17インチ」にして「足付き性の良さ」と「ラジアルタイヤ」を得るべきでしょう。 → こちら
もちろん、ステアリングダンパーは必須です。 → こちら と こちら
・メモ
・オド : 5228.4㎞ ( トリップ137.9㎞)
・バイクを立てて給油孔までガソリン : 8.03ℓ
・燃費 : 17.06㎞/ℓ
