FJ1200-4CC 整備資料
2011.09.08 FJ 初めてのユーザー車検終了
初めてのユーザー車検の様子です。光軸調整はテスター屋さん、書類作成は代書屋さん。
検査場では検査官任せ。こんな素人でもユーザー車検は通ります。従量税・自賠責込みで費用合計で24000円。
検査は「あっと言う間に」終わります。サラリーマンなら半日の有休で大丈夫。
ただし、ハンドル巾不足・ヘッドライトの光量不足の思わぬトラブル。
バーエンドが純正ではなかった、ホームセンターで買った「二輪車専用・耐震構造・車検対応」のバルブが合格基準の半分しかなかった。
初めてのユーザー車検の方は参考にしてください。
なお、これ以降四回ユーザー車検を受けています。書類作成や検査項目の詳細、各回での様子は次の頁に書いてあります。
・準備するもの-予約・書類
★前日の予期せぬトラブル①-ハンドル巾が不足
★当日の予期せぬトラブル②-光量が不足
・予期せぬトラブル③-バーエンドを落とす
・検査ラインでの様子
・ユーザー車検の利点
1.前日に準備完了
a.車検予約
・陸運局で受ける車検はすべて予約制になっています。
プロでもアマチュアでも予約が必要です。
・自動車検査法人に登録しネットで申し込みや変更をします。
IDを与えられパスワードで入ります。
・全国の陸運局の車検予約ができます。
なお、車検は全国どこの陸運局ででも受けられます。
・台風の長雨が終わり、キャリパ分解後の試乗もOK。
9月7日・13時~14時の予約をとる。
b.前日に書類を揃える
車検当日に余裕が持てるよう、前日に書類を揃えました。
必要なのは、
・①車検証
・②自賠責保険証
・③自動車税納税証明書(車検用)
・④二輪定期点検整備記録簿
・⑤メールで送られてくる予約番号
・⑥印鑑
※二輪定期点検整備記録簿の書式はありません。こちらを使ってください。→→→ 平成27年改正対応版
※複写式の整備記録簿は陸運局で入手できます。
※自賠責保険証は「車検当日有効のもの」と「これから先2年間有効のもの」二枚が必要です。
・今回は陸運局内の代書屋さんに書類作成と自賠責加入を依頼。
①~⑥を渡せば、すぐに書類完成。1100円。
これを参考にして次の車検では書類を自分で作ります。→→→こちら
作ってもらった書類は三枚
⑦継続検査申請書
・一番上の欄 業務種別→1(継続) 有効期間→4(2年検査車)
・真ん中の欄 車台番号と自動車登録番号(ナンバー) ※走行距離計表示値は自分で書き入れる
・申請人欄 使用者の所に氏名・住所・印
・宛名 ・日付 三重運輸支局長・運輸管理部長殿
⑧自動車重量税納付書(検査自動車)
・提出年月日 当日の日付
・車台番号 ナンバーと、その下に車台番号
・使用者 自分の名前と住所
・自動車検査証の有効期間 2年にレ
・用途別 自家用にレ
・自動車の区分等 未記入
・出頭者の氏名 自分の名前
・重量税納付額 5000円なのに、なぜか4400円となっている。
⑨審査依頼書・審査結果通知書
・自動車登録番号又は車両番号 ナンバー
・原動機の形式・車台番号 車検証通り
・走行距離計表示値 100㎞単位→これが新しい車検証に記載される
・使用者の氏名又は名称 自分の名前
・予約 予約日・ラウンド・番号
※予約番号は541N-110907-3009→2011年9月7日の3ラウンドの009番目→予約日は7日・ラウンドは3・番号は3009
・受検者名及び連絡先 自分の名前と電話番号
・手数料納付書(印紙貼付欄) 自動車検査登録印紙(400円)→検査登録印紙(国土交通省)欄、自動車審査証紙→自動車審査証紙欄(自動車検査法人)欄
※⑧と⑨を重量税納付係のカウンターへ出して一括して支払う。証紙は貼ってくれます。
当日車検を受けるのなら、①~⑤と⑦~⑨を、これをユーザー車検係に提出。
ユーザー車検用の窓口が設けられています。
書類チェックが済んだら、書類を持ってバイクに乗って検査ラインへ。
c.テスター屋さんへあいさつ
車検当日に光軸調整をしてもらう車屋さんです。
陸運局の真ん前にあります。
★★07
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250㏄扱いでしょう。※要問合せ
・パーエンドの前にカラーを入れてバーエンドをハンドルから出してハンドル巾を広くします。 ・左の径の小さいのは古いハンドルから、右の径の大きなカラーはステンレスパイプから。左のカラーは延長用、右のカラーはバーエンドのはみ出した部分を隠すためのもの。 ・夜遅くまでかかって、何とか「-20㎜」の 760㎜弱までに。 |
・でき上がりはこうなります。 これが限度です。 これ以上出すと、バーエンドをハンドルにネジ留めできません。 ・中古車の場合は車体の長さ・高さ・巾に注意しましょう。 ハンドル巾 720㎜のまま車検を受けたら完全にアウトでした。 ・「長いものを短くする」のは難しいけれど「短いものを長くする」のは簡単です。 いざとなれば、バーエンドに円柱丸棒を接着剤かネジでくっつければ済みます。 ・車検でチェックされるのはハンドル巾です。形状は関係ありません。 メーカー出荷時のハンドルである必要はありません。 車検証記載のハンドル巾であればどんなものを付けてもOKです。 ・もっとも「ハンドルに要求される強さ」は要求されるでしょう。 長さを稼ぐために「ハンドルから木片が突き出ていたら」アウトでしょう。 |
※ 2012.12.5 追記 .純正でなかったのは ハンドルではなくバーエンド
パーツリスト をみると、バーエンドの形状が違う。
どこかのサイトには 「 FJ のバーエンドは重く、この重さがハンドルの振動を防ぎステアリングを安定させる。 」 とか。
中古部品を入手しました。
・①が今回入手した純正バーエンド。 ・②は今までついていたバーエンド。 ・ハンドルから突き出す部分が 53-29=24㎜。 両方で 48㎜ 違います。 ・重さも、一個 100g 重い。 ・これなら、ハンドル巾は 78㎝になるでしょう。 ・ハンドルの振動や安定も良くなるかも。 もっとも、今のところハンドルの振動や不安定感は感じませんが‥。 ・ネジ山外径 は 15.8㎜Φ、ネジ長 31.7㎜。 ハンドルバーに入る部分 20.8㎜Φ×14.7㎜。 これは、以前のもの / ② とまったく同じです。 |
・① を付けると、ハンドル巾はかるく 770㎜ となりました。 ・車検証の記載は 「 78㎝ 」 。 計測方法のちがいでしょう。 ・もちろん、このままでも 「 ±1㎝ 」 だから問題なし。 次回車検は 1年先ですが もう安心です。 |
2.車検当日-思わぬトラブル ニ連発
a.ヘッドライトの光量が足らない!
・9月7日.車検当日。「12時45分~受付け、13時~14時 検査」
・12時前に陸運局到着。
まずはテスター屋さんで光軸調整。
ヘッドライトの光軸調整後、エンジンを3000回転くらいまで上げて光量をチェック。
どれだけ頑張っても車検合格基準の半分程度。
『これでは絶対に車検を通らないね。』
「そんなぁ~!このバルブは3月末に交換したものですよ。
まだ半年も経っていませんよ。半年でFJを走らせたのは3~4回、合計50時間くらいしか点灯させていませんよ。」
しかし、実際に車検基準の半分以下。
カウル付きバイクのバルブ交換は時間がかかります。カウルのあちらこちらを外さなければなりません。
バルブを買ってきて、陸運局で交換するには時間がない。
当日の車検予約をキャンセル。明日・9月8日の同時間帯を予約。
・左の青バルブが「使用4日程度で光量が車検基準の半分になったバルブ」です。 もっとも、初めから車検基準の半分だったのかもしれません。 ・パッケージにはお決まりの言葉。 「60/55W→120/110Wクラス 3700kクラス 二輪車専用・耐震構造 車検対応」 MADE in 〇〇・発売元 〇〇商事・一個入りで980円。 ・あのぉ~、車検にまったく対応していませんが。 ・そう言えば、このバルブは“あのホームセンター”で買ったンだ‥。 配線端子を小袋に詰めていると、 女子従業員が「盗らせないように」近づいてきて対応してくれるあのホームセンターです。 ・右側の白バルブはご存じPIAA の60/55W・2個組で3129円。 なお、『色付きバルブは光量が出ない』とテスター屋さん。 それにしてもひどすぎ。やはり「名の通ったものを」。 |
b.バーエンドがないッ!
陸運局からの帰りに気がつく。『あれッ? 右のバーエンドがない!』
アクセル側のバーエンドがありません。
アクセルを操作する時に供回りして途中で落としてきたようです。
これがないと明日の車検が受けられない。
急いで、車検場まで戻り、走りながら車道端を捜す。危ない・アブナイ。
半分くらい来たところに転がっていました。
ネジ山はところどころ潰れていましたが使えます。回収して、一安心。
●●
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特定小型原動機付自転車にも
アシスト自転車にも該当しません。
フロントタイヤの状態 | リアタイヤの状態 |
タイヤ溝深さの合格基準は0.8㎜。
では、ひび割れは?
「ひどいものはダメ」とか。
しかし“ひどい”の基準が分からない。
ある人は、『タイヤサイドでなければOK』
ある人は、『空気が漏れてなければOK』。
ある人は、『今まで、ひび割れを指摘されたことはない』。
検査項目のタイヤ欄には「サイズ・溝の深さ・空気圧」。
今回の車検で、検査官はタイヤを一目見ただけ。ひび割れについて何も言われませんでした。
結局、この程度のひび割れなら合格します。
c.車検とはこんなに簡単なものだったのか!
とにかく一度、ユーザー車検を受けてみてください。
「目からうろこ」
今まで、車検前に憂鬱になっていたのが馬鹿らしくなります。
整備をしてもしなくても構いません。
12カ月点検整備記録簿の項目すべてに、“レ”(点検・良好)を入れても構いません。
「本当にそうだったのか」を誰もチェックしません。
また、現在ではユーザーが分解整備をすることが認められています。
※以前は素人が分解整備すると分解整備検査を受けなければならなかった。
素人が下手な分解整備をしても誰も文句を言いません。
「点検整備をするかしないか」・「上手に分解整備するかしないか」は、すべてユーザーに任されています。
車検ではメーター・ブレーキ・ライトの検査をするだけです。
もちろん、車検を通しても整備不良で事故を起こせば、その責任を負わなければなりません。
しっかりとした整備・点検をしてバイクを走らせるのはユーザーの社会に対する義務です。
「車検制度の緩和は、ユーザーに対する責任加重」であることを認識しなければなりません。
車検を通したから、ゆっくりと整備ができます。
・現在、フロントフォークからオイル漏れ。 オイルシール交換予定。 ・チェーンは精一杯に引っ張って、片伸び大。要交換。 ・タイヤも交換です。 ・キャブレターも一度開腹したい。 ・エンジンからの「カチ・カチ」音も気になります。 次の車検までいろいろ整備を楽しめます。 ・赤いシートベルトは当然取外し。 ・バーエンドのカプラーを取外し、目一杯ハンドルにねじ込む。 これでバーエンドを落とす心配なし。ハンドル巾は720㎜に戻る。 ・「780㎜では構造変更なし」だから、バーハンドルにしようかな? ツーリングシーズン開幕。 「走りますよぉ~!」 |
つづく。
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