RMX-SJ13 整備資料



2017.09.27 RMX②(正選手)とRMX③のリヤショック交換


1.2017.05.01 RMX②(正選手)のリヤショック交換


a.リヤショック取り外し手順


①タンク,シート,サイドカバー(フレームカバー)を外す。

②チャンバーを外す。

③エアクリーナーボックスを外す。

・取り付けボルトを外す。(左側 2個、後側 マッドガード取り付けボルト 2個、右側 1個+チャンバーカバー 1個)
・左側のサブフレーム下側ボルト外し、上側ボルトを緩めて、サブフレームを後へ振る。
・エアクリーナーボックス(以下ではボックス)とアウトレットチューブ(ボックスとキャブレターの間にあるダクト)のフックからオイルパイプを外す。
・ボックス側バンドとキャブレター側バンドを緩めて、アウトレットチューブを外す。

・左側からボックスを手前に引き、ボックス右側の段差(取り付けネジ穴のある部分)をフレームのボックス取り付け部から外す(下ろす)。
・左側からボックスを時計回りに回転させる。(前側を奥に押し、後側を手前に引く)
・レギュレーターの前側角がボックスに当たるので、レギュレーターの前側ボルトを外し後側ボルトを緩めてレギュレーターの角を逃がす。
・ボックスを下に押し下げて外す。

※取り付け手順は
・左側からボックスの前側を奥に入れ、後側を手前に引いた状態でフレーム内に入れて、ボックス右側の段差をフレームに乗せる。
・左側からボックスの後側の上下二カ所(レギュレーター前付近とボックス取り付け部付近の二カ所)を両手の親指で中に押し込みながら上に上げる。
・ボックス取り付けボルトを締める前に、左側の配線をボックスとフレームの間に押し込む。
・ボックスを取り付けたあと、アウトレットチューブを取り付ける。
・オイルパイプをはめ込む。

・リヤショックを取り付けるときは、まず上部を取り付ける。
・次に下部をリンクに取り付けるのだが、リンクカラーを左手の親指と人指し指で両側から押さえて外れないようにし、リヤショック下部に入れる。
・そのあと、ジャッキでリンクを上げながら下部穴を合わせてボルトを差し込む。
・リンクを上げても下部穴が合わない場合はフレームのどこかをジャッキで上げて調整する。
・ボルトは左側から差し込むのでジャッキの調整部場左側にする方がよい。
・ジャッキを上げると車体が不安定になり、横に倒れることがあるので、車体を支えながらジャッキアップは少しずつやる。


b.リヤショックの上部オイルシールとリンク部のオイルシールをチェック


 リヤショック上部は球面滑り軸受けになっています。
※球面滑り軸受けについて→→→こちら
 これがあるので、リヤショックは取り付けたあとも円周方向に動きます。
 この動きによって、円周方向にかかる力(ねじれ)を吸収しているのです。


この球面ベアリングの動きをスムーズにするためにグリスを塗りますが、そのままだとグリスが流れ出てしまうので両側にオイルシールが入れられています。

このオイルシールは外部から水やホコリが入るのも防ぎます。

 オイルシールは油室側(軸受けの内側)が凹側。
 こちらの側が軸受けの内側になります。
 オイルシールの平坦側は外側になります。
 この状態で外側からはめます。


 ペアリングにグリスを塗るのはうまくいきません。
 オイルシールの方にグリスをたっぷり付けてはめればよいでしょう。

 なお、ボルトの頭とネジ部のグリスはパーツクリーナーできれいにしておきます。
 ナットと取り付け部もパーツクリーナーできれいにしておきます。
 ボルト・ナットや取り付け部にオイルが付着していると、締め付けトルクが狂ってきます。
 規定の締め付けトルクはきれいな状態を前提にしているからです。

 リヤショックの上部はスコンと取り付け部にはまります。
 下部のようにカラーが浮き上がってくることはありません。
 ここがキツイとカラーが球面ベアリングを押してスムーズに動かなくなるのでしょう。

 ※締め付けトルク / 480~720㎏・㎝

 この部分は定期的なメンテナンス項目でしょう。

 「オイルシール×2+カラー×2」がセット販売になっています。
 62680-28E00 / カラーセット,リヤショックアブソーバ


 リヤショック下部を取り付けるリンクの部分も球面滑り軸受けになっています。

 カラーの形状は違いますが、同じようにオイルシールがはまっています。

 RMX② はこのオイルシールが貼りついて外せない状態になっていました。
 こうなるとオイルシールが固くなってその役割を果たせていないでしょう。
 カラーを外すと茶色い液体が付いていました。
 前回のリヤショック交換の時に点検・交換していなかったようです。
 ※これは貼りついているのではありませんでした。→→→ 下記の 2-b 参照

 今回は部品がないのでカラーを外してグリスを塗っておきました。
 この部分も定期的メンテナンス項目です。
 こちらのオイルシールは一個販売。
 ※62226-43D00 / シール,リヤクッションルーバ,ダスト


 なお、この部分はカラーが浮き上がってきますので、
 リヤショック下部をはめるときにカラーが外れないように注意しましょう。

 ※締め付けトルク / 480~720㎏・㎝



c.交換したリヤショック


付いていたのはRS型のリヤショック。オイル漏れあり。
付けたのは以前に入手した、きれいなN型。摺動部傷なしで多分オイルもれなし。

オイル抜けのリヤショックから抜けなしのリヤショックに変えたので、足つき性が悪くなるかなと思ったが、かえって足つき性は良くなった。
これでコーナーリングが改善されるかもしれない。

  下が今まで使っていたリヤショック。

 岸和田SJについていたもの。RS型で伸び側も調製できる。
 2013.03にRMX②に付けて、以来四年間使いっぱなし。

 いつの間にかオイルが漏れ出すが、アスファルトの上なので気にしない。

 上が今回取り替えたリヤショック。

 2016.05に「美品」として入手。N型。落札価格は忘れました。


 多分、ショック内のオイルはシャブシャブで変色。
 と言うより、オイルが入っていないでしょう。
 リヤショックのオイルシールを部品供給しているのはカワサキだけ。
 部品供給がなければ、この時点で2~3万円かけてオーバーホールか、金属ゴミ。
 バネは使えるが、バネがダメになることはない。
 取り付けることができるのなら、リヤショックをカワサキのものにした方がよい。
 「美品」というだけあって、とてもきれいです。
 しかし、使っていればオイルが漏れ出すのは時間の問題。
 リヤショックをオーバーホールする業者はオイルシールの入手経路を知っているはず。
 しかし、そんな「企業秘密」はネットで公開しない。
 誰か「こっそり」リークしてくれませんか?


 圧側減衰力の調整クリックは「S~Hが26クリック」。一周が8クリック。1クリックで45度。
 マニュアルには「標準 : MAX-8クリック」
 つまり、MAX(右に締め込んだところ)から 8クリック戻すのが標準。
 標準位置にするとポンチ穴が重なる。

 フロントの圧側減衰力調整クリックは「S~Hが14クリック」。一周が4クリック。1クリックで90度。
 マニュアルには「標準 : MAX-6クリック」

(①2017.05.03設定設定)
・ アスファルトを走るので、オフロード設定の標準より少し圧側減衰力を弱くする。
・ ただし、F/17㏌・R/18㏌ で前のめりになっているので、FよりRを弱くする。
・ 今回は取り敢えず、F/MAX-8クリック→標準の75%、R/MAX-16クリック→標準の50%。
・ フロントがコツコツと路面凸凹を拾うが、走りに支障はない。リヤは路面をとらえている。
・ Fをもう2クリック戻して、MAX-10クリック→標準の60%を試してみる必要あり。



2.2017.09.03 RMX③のリヤショック交換


a.09.03 リヤショック交換


 上が取り外したリヤショック N型。
 もともとRMX①についていたもの。
 2011.8~2013.3 RMX① と RMX② で使用。
 オイル漏れというよりオイル抜け状態。

 下が取り付けたリヤショック N型。
 7月にYahooオークションで入手。
 なんと、500円スタートの500円で落札。

 「ウォッチ代わりの取り敢えず入札」をしておいて、本番のときには眠ってしまいました。
 他の部品はもちろん落札できなかったけど、運良くこちらには入札者がいなかったようです。

 こんなこともあるのです。


 オイルベトベトで見るからに汚らしい。  オイル漏れ ・ 摺動部サビなし。
 摺動部から離れた下部にキズがありましたが、ステンレス用磨き布で磨いたらきれいになりました。


 これで、正選手 RMX②、控えの RMX③ と RMX④ のリヤショックは問題なくなりました。
 もっとも、 RMX④ については入手したときからリヤショックに問題はありませんでしたが。

 なお、オイルシールはチェックしてありません。

 ?

 実は、
 ・ 5月にRMX② のリヤショック交換(オイルシールが付いていたかどうかのチェックなし)
 ・ 9月にRMX③のリヤショック交換(オイルシールが付いていたかどうかのチェックなし)

 そして、オイルシールがあることに気づいて…、
 ・ 本日、9月27日に RMX② のリヤショックオイルシールチェック。(交換なし、グリスアップのみ)。

 だから、RMX③ のリヤショックについては「オイルシールが付いているかどうか」の確認もしていないのです。

 近々チェックするつもりですが、控え選手だから「チェックしていないこと」を知っていればよいとも言えます。
 



b.09.28 オイルシール点検


気になることは先にやっておきましょう。

「近々チェックするつもり」と書きましたがすぐにやっておきました。


(リヤショック上部のオイルシール)

ははまっていましたが…。

 左側です。
 グリスが付いているのでよく分かりませんが、凹面がこちら向きで逆になっていました。
 右側です。
 こちらも同じく逆向きになっていました。
 リヤショック付属のオイルシールが逆向きだったので、そのまま組んでしまったのでしょう。

しかし、グリスを塗ればオイルシールを外すはずです。

そして、オイルシールを外せば、その向きについて「どちらが内側か」を考えるはずです。

オイルシールを外さずに、グリスを塗ったのでしょう。

オイルシールは痛んでいなかったので、グリスを塗り凹面を内側にして取り付けました。


(リヤショック下部を取り付けるリンク部分のオイルシール)


こちらのオイルシールは通常のオイルシールと同じで、外枠に金属が使われて固く、オイルシール穴にしっかりとはめ込まれるようになっています。

だから、リヤショック上部のオイルシールのように柔軟でないので指で外すことはできません。

細いマイナスドライバーを差し込んでこじらなければ外せません。

上記 1-b で「固くなって貼りついている」というのは間違いだったのです。

 上がストックのリンクから取り外したもの。
 下がRMX③のリンクから取り外したもの。
 RMX③の方は右側にリヤショック上部のカラーがはめてありました。(写真下-左端)
 もとからそうだったのか、自分が間違って組んだのか。
 もし前者だとしても、自分がチェックしなかったのだから自分のミスです。
 リンクのカラーは ツバ径 / 20㎜Φ、出っ張り径 / 13㎜Φ、高さ / 5.7㎜
 リヤショック上部のカラーは ツバ径 / 20㎜Φ、出っ張り径 / 18㎜Φ、高さ / 5.7㎜
 出っ張り径が大きいので、これをオイルシールにはめると、
 オイルシールのリップ部を拡げて、使っているうちにリップ部を損傷してしまいます。


 このオイルシールは刻印のある面が外側、金属枠が見えている方が内側です。

 カラーは刻印のある方から差し込みます。
 写真では左側が外側、右側が内側になります。


 リップは内側から外側に向かってすぼまっています。

 カラーを外側から差し込むとリップ部が内側へ押し込まれます。
 この押し込まれたリップを戻してやらなければなりません。

 内側からカラーの周りにそって爪でリップを押し込んでやります。
 写真の右側のような状態になればOK。

 今回は、ストックのリンクから外したオイルシールとカラーを使いました。


控え選手のRMX③ は優良健康児になりました。





つづく



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