FJ1200 整備資料




2019.01.17  スロットルケーブルを長いものに交換



ハンドルをABMキットでバーハンドルにしましたが ( こちら ) 、当初のCB750のハンドルからよりハンドル高さの高いものに取り替えました。 ( こちら )

しかし、スロットルケーブルは純正のまま。

取り回しを工夫してもハンドルをフルロックすると突っ張ってスロットルの遊びがなくなってしまいます。

前々から気になっていましたが、フルパワー化をしたついでに長いものに交換しました。



1.交換前の状態


a.マニュアルパイピングとは異なるパイピングで近道


スロットルケーブルのマニュアルパイピングは、
・ ヘッドパイプ前の△形パイプの真ん中を通す。
・ ヘッドパイプの左側から出す。
・ スロットルケーブルとチョークワイヤーをクロスメンバー ( タンク取り付けゴムのある横パイプ ) より60㎝以内で固定 ( タイラップ締め )。

アップハンドル化により、これではキャブレターに届かないので、次のように近道。

 ヘッドパイプの右側をからクロスメンバー下を通って、まっすぐにキャブレターへ。  


 指定パイピングには 「 そうする理由 」 があります。

 ヘッドパイプの左側を通すのは、
 右側を通すと、
 ハンドルを左へ切った場合にスロットルケーブルがヘッドパイプに当たって曲がり突っ張りますが、
 左側ならスロットルケーブルはヘッドパイプに邪魔されずにそのまま左側に逃げます。

 スロットルケーブルが突っ張ればスロットルの遊びがなくなってしまいます。
 


 案の定、スロットルケーブルが突っ張って、パンパンに引っ張っています。
 ケーブルはフォーク取り付け部の凹部を通るのがベスト。
 ここを外れるとなぜかもっと引っ張られます。
 ハンドルを右に切った場合はケーブルがどこにも当たらないから、
 そのまま右に逃げるので突っ張ることはありません。


しかし、これはハンドルをフルロックさせた場合のことです。

ハンドルがフルロックになるのは、アクセルターンをするとき、立ちゴケをするとき、ハンドルロックをかけるとき。

アクセルターンはシュワルツネッガーではないので関係なし。
立ちゴケやハンドルロックの場合はスロットルケーブルが突っ張っても問題なし。



2.どれだけ長いものが必要か?


問題は 「 どれだけ長くすればよいか 」。

ハリケーンからいろいろな長さのケーブルが出ているが、そもそもFJのケーブルの長さが分からない。
どうも90㎝らしいが、それがどこからどこまでなのかはっきりしない。
もし、90㎝だとしてもどれだけ長いものが必要なのか分からない。
XJRのものならよさそうだけれど、1200のものと1300のものでは年式で長さが違うよう。
とにかく取り付けてみないと分からない。

ということで、まずXJR1200 のスロットルケーブルを取り付けることにしました。

新品は高いのでYahooオークションで、

 500円+送料350円。
 スロットルはストックのものを使います。
 短い方が引き側 ( 調整ネジが付いている ) 、長い方が押し側。
 FJとの長さの違いは約70㎜。
 ただ、押し側の取り付け部が長いのが気になります。



3.キャブレター取り付け時の工夫


スロットルケーブル取り替えに問題となるところはありません。
キャブレターを外してケーブルを付け替えればよいだけです。
しかし、前々からやってみたいと思っていたことを一つ。


a.プローバイパイプの固定


キャブレターを取り付けるときにエアクリーナーボックスを持ち上げます。
エアクリーナーボックスの後退量が少ないので、持ち上げてそれを補うのです。

エアクリーナーボックスを持ち上げるとプローバイパイプが簡単に外れてしまいます。
長さがギリギリになっているからです。
あとから、プローバイパイプを取り付けることはできないので、このパイプを抜けないように取り付けておく必要があります。

。このクリップでは、エアクリーナー側が簡単に外れてしまうのです。
 プローバイパイプの径 : 外径 / 15㎜Φ、内径 / 12㎜Φ、厚さ / 2㎜。
 この寸法の汎用パイプが見つからないので、長いものに交換できません。
 ブローバイパイプ差し込み口 : エアクリ側/12.5㎜Φ、エンジン側/13.0㎜Φ
 ドレンパイプ差し込み口 : 7.5㎜Φ
 準備したのはホースバンド各種。
 ホースバンド : 8~12㎜Φ/108円、10~16㎜Φ/118円。
 ワイヤーバンド : 7~10㎜Φ/38円、10~12㎜Φ/48円、13~16㎜Φ/48円
 小さいのはエアクリーナーボックスのドレンパイプ用。



この中でよかったのは 10~16㎜Φのホースバンド。
ホースバンドよりも安いワイヤーバンドは13~16㎜Φでも入りませんでした。

 取り付けにドライバーは使えません。
 7㎜のレンチが必要です。※メインジェット三国角大のレンチです。
 これだけしっかり取り付けておけば、少々持ち上げても外れることはありません。


なお、ドレンパイプの方は純正のクリップで問題なく、わざわざホースバンドできつく取り付ける必要がないことが分かりました。

なぜなら、ドレンパイプはその先をどこにも取り付けていないので、エアクリーナーボックスを持ち上げてもパイプ取り付け部分に大きな引っ張り力がかからないからです。
また、もし、外れてもドレンパイプなので大きな問題は生じません。

もっとも、プローバイパイプをホースバンドでしっかり取り付けると、
プローバイパイプの余裕の分だけしかエアクリーナーボックスを持ち上げることができず、ドレンパイプの取り付け部に引っ張り力がかかることはありません。

以上より、お勧めは ホースバンド/10~16㎜Φ/118円 ×2 でプローバイパイプ締めつけ。



b.いつも苦労する押し側ワイヤーの取り付け


いつも苦労するのは押し側のワイヤー取り付け。

キャブレターの後から押し側ワイヤーを回しておいて、左手でキャブレターを持ち親指でスロットルを上げる。
右手の親指と人指し指で、で押し側ワイヤーのタイコをつまんでスロットルの穴の上へ。
人指し指でタイコを穴に押しつける。

ここまではできるのだけれど、タイコを回してワイヤーを引っかけることができない。
スロットルを持ち上げている左手の親指が痛くなってくる。
もう一本手が欲しくなる状態です。

解決は簡単。タイラップでスロットルを固定。
左手が自由になるので、もう一本の手。


いろいろ頭をぶつけて便利な方法を見つけ作業が楽になっていきます。

しかし、まだ 「 エアクリーナーボックスダクトを押しつぶし変形させ、亀裂が入らないかと心配しながら 」 キャブレター取り付け。
そもそもエアクリーナーボックスの後退巾が少なすぎる。
バッテリーボックスとの隙間をもう少し取ればよかったのに!

なんとか、 「 シリコングリスたっぷり塗り 」 で対処しているのですが…。



4.取り付け状態


a.パイピングはマニュアル通りに


 ヘッドパイプの前の△を通って、ヘッドパイプの左側から真っ直ぐキャブレターへ。
 これでハンドルを左へ切ってもケーブルがヘッドパイプに曲げられることはありません。
 心配していた 「 押し側取り付け部の高さ 」はタンクの凹みで問題ありませんでした。 
 ケーブルを取り付けるときは、
  ・ アジャスターを中にする。( 半分くらい出す )
  ・ 押し側も引き側も精一杯短くする / 上ナットを一番上まで上げて下ナットをそれに合わせる。
  ・ アジャスターで遊びを調整。
 これは、取り付け部で下ナットが固定されてしまい、あとから調整できないから。


 ハンドルを左に切ると、ケーブルは左に押されますが左に逃げるので突っ張りません。  ハンドルを右に切ると、ケーブルがヘッドパイプに押しつけられますが、
 ケーブルが曲げられるほどではありません。
 このアップハンドルキットとこのハンドルでは、あと2㎝くらい長い方がよいのかも知れません。


 ケーブルを今までのようにフォーク取り付け部の凹部を通す必要もなくなりました。  FJ のケーブルと違い、アジャスターがグリップの近くにあり、遊び調整が楽になりました。
 なお、アジャスターは引き側にありますが、ケーブルは一つの円を作っているので、
 引き側を縮めれば押し側も引っ張られ、引き側を緩めれば押し側も緩みます。



b.総評


ABMのアップハンドルキットはトップブリッジの上にハンドルポストの付いた台座を取り付けるものです。
だから、トップブリッジに直接ハンドルポストを付けたものより台座の分だけハンドルが高くなります。→→→ こちら

取り付けているアップハンドルはハリケーンの HB0071  →→→ こちら
ハンドルをフルロックさせるとブレーキとクラッチのリザーバータンクがカウリングと干渉します。
現在の状態がFJアップハンドル化の上限となります。

だから、FJをアップハンドル化する場合、今回のものよりハンドルが高くなりより長いケーブルが必要になることはありません。

結局、ケーブルが短いと感じられるのなら「 7㎝長い 」 XJR1200 ・ 1300 のケーブルに交換。
XJR1300 のケーブルは年式によってXJR1200 のものより少し長くなるようですが、上で述べたように 「 もう少し長い方がよい 」 ので問題はありません。



つづく



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