SPnet 近況


2011.07.20 RMX公道復帰のために-その③


4.一応、組上がりましたが‥

「さあ、そろそろ組み上げてしまうかな。」
しかし、昨日は台風の影響で外はザーザー、ビュービュー。
狭いガレージ内での作業となりました。



こう書くと「一日でさっさと組み上げた」ように聞こえますが、これまでに「午後×2日」かかっています。
左下に発泡酒の缶が写っていますよね。
いつか「これらの部品を組み付けるだけなら、ビールを飲みながらでも一日で終わる」と書きましたが、どうしてどうして。

なにせ、レース仕樣で保安部品がすべて外してある。
付くべきところに付くべき部品が付けてない。
当然、その部品を付けるブラケットがない。


ウィンカーリレーの取り付けブラケット作成



ホームセンターでL字アングルを買ってきて、折り曲げて作りました。



この位置にはコンデンサーが付けてありました。
これは当たり前、レースではウィンカーリレーなどいらないし、コンデンサーを所定のフロントに付ければじゃまですからね。


排気デバイスのチェック


タールが付着していただけで、作動に問題はなし。


不必要な分解は愼んで、キャブクリーナーでタールを取り除いただけ。


エキゾーストバルブもちゃんと作動します。


ウォーターポンプのチェック



きれいなものです。
キックアームを動かすとちゃんと回ります。
動くことが分かればそれでよし。

カバーは四本のポルトで留まっています。
見えている三本を外してカバーが取れないので「?」。
「?」と思った時にはサービスマニュアルとパーツリストで確認。

冷却水取り入れ口を外すと四本目のボルトが顔を出しました。


このバネはどこのバネ?

エンジンを下ろしたときに、1㎝くらいの小さなバネが転がっていました。
キャブレターのスクリューに使われているような小さいバネです。

「組み付けるときに分かるだろう」と取っておきました。

予想通り、どこに使ってあったかが分かりました。
キックアームを取り付けたらロックしない。
キックアーム取り付けシャフトにはこのバネが入る穴があり、キックアームには半球形の穴があいている。
ハハ~ン。このバネの両端にボールベアリングが入って、キックアームをロックするのか‥。

しかし‥。
毎回の作業後ガレージ内を掃き掃除するのでベアリングはガレージの外に掃き出してしまっただろう。
ガレージの外は砂利が敷いてある。

そこで、ホームセンターで198円の強力磁石を買ってきて、紐に付けて砂利の上を引っ張りました。
これは50%成功。

「50%」とはベアリング一個を回収しただけだから。
ベアリングは二個必要なのです。



クレー射撃をやっていたころなら、実弾をバラせばこの大きさの球は簡単に手に入るのですが‥。
訳あって、レミントン11-87・オートは廢銃、実弾の手持ちはありません。
なくて当然ですが‥。


ちょっとRMXから脱線しましょうか。

これが、レミントン11-87・オートです


     

12番・マグナムOKです。
写真はスキート銃身ですが、10万円でスラッグ(一発弾)を撃てる先端ライフリング入りの短い銃身が買えます。
左利き用を揃えているのが“買い”です。
弾倉2発・薬室1発、これは日本の法律による規制です。

値段は50万円程度。
アメリカ本土なら10万円未満でしょう。

オートですからトラップ射撃はできません。
スキート射撃だけですね。


※参考:クレー射撃と銃について

散弾銃の実弾には細かい球がたくさん入っています。
これを発射すると球が拡がり、球の網ができ上がります。
この網で飛んでいる鳥を包み込んで撃ち落とします。
小さくて速く動く標的は散弾銃でしか仕留めることができません。

この球の網が粗ければ(隙間が大きければ)、網は大きくなり標的を包み込みやすくなりますが、標的に当たる球が少なくなり撃ち落とすことはできません。
逆に網が密であれば(隙間が小さければ)、標的に当たる球が多くなりますが、網が小さいので標的を包み込みにくくなります。

散弾銃では、どの距離で最適な網になるかが大切になります。
最適な網とは「網の大きさと網目の細かさがその標的に対して最適である」ことです。

散弾銃では銃身の先が絞られて(銃身の先が狭くなって)います。

銃身の絞りが大きければ(きつければ)、球が密になって発射され網の拡がりが遅くなり、遠くで拡がります。
絞りが小さければ(ゆるければ)、球はすぐに拡がります。

クレー射撃にはトラップ射撃とスキート射撃があります。
トラップ射撃とは逃げていく皿(クレー)を撃つ競技、スキート射撃とは横に飛ぶクレーを撃つ競技です。

トラップでは一つのクレーにつき二発撃てます。
一発目で当てても、二発目で当てても得点は同じです。

一発目を外して二発目を撃つ時に、クレーは一発目の時よりも遠くへ飛んでいます。
二発目を当てるためには、一発目より遠くで網が最適な大きさにならなければなりません。
つまり、一発目と二発目では銃身の絞りが違っていなければならないのです。

絞りの異なる銃身?

銃身が一本なら無理ですが銃身が二本あれば別々の絞りをつけることができます。
上下に二本銃身がある二連銃がそれです。

上下二連銃では上の銃身の絞りと下の銃身の絞りが異なります。
下の銃身の絞りはゆるく、上の銃身の絞りはきつくなっています。
下の銃身から発射される一発目の弾は近い距離で最適な大きさの網となり、上の銃身から発射される二発目の弾は遠い距離で最適な大きさの網となります。

スキート射撃では一つのクレーにつき一発しか撃てません。
左右両方から飛んでくる二つのクレーを撃つ場合もありますが、撃てるのは二発です。
クレーは横に飛ぶので、どこで撃とうとクレーまでの距離はそれほど違いません。

スキートでは二種類の絞りは必要ありません。
上下二連銃でもスキート用の銃は上の銃身の絞りと下の銃身の絞りは同じになっています。

オート銃とは、弾が発射されるガス圧でスライドを動かし、自動的に空薬莢を排出して次の弾を薬室に装填する銃です。
銃身は一本です。
当然、銃身の絞りは一種類です。

オート銃は絞りが一種類なのでトラップ射撃には使えないのです。
トラップ射撃でも「すべてのクレーを一発目で撃ち落とせる」のならべつですが‥。

そもそもオート銃は実猟のための銃です。
日本の法規制でオート銃の弾倉には二発しか入りませんが、本来6発程度入ります。
これに対して二連銃には弾倉がありませんので二発しか入りません。

二連銃で三発目を撃つためには、弾を詰め替えなければなりません。
三発目を撃つためには次の動作が必要です。
「銃を折る→空薬莢が排出される→ポケット・弾帯から弾を二発取り出す→銃身に二発の弾を入れる→折れた銃を元に戻す→引き金を引く」
これをやっている間に鳥は遠くへ飛んでいってしまいます。
相手が鳥なら三発目を撃てなくてもケガはしませんが、向かってくる鹿やイノシシなら命取りになります。

オートなら引き金を引くだけで三発目・四発目・五発目と撃ち続けることができます。
これがオート銃の取り柄なのです。

クレー射撃ではトラップでもスキートでも二発しか撃ちませんから、オート銃の良さはまったく発揮されません。
またオート銃は余計な装置がついているので重くなります。
さらに、空薬莢が自動的に排出されるので空薬莢を付近にばらまく、銃が折れないので銃を前腕部に引っかけて移動することができない、弾が詰まることがある。
射撃場で白い目で見られるのがオート銃です。

オートバイで言えば二連銃はレーサー、オート銃は保安部品のたくさん付いた公道仕様車、射撃場はコース。
クレー射撃をするのなら、トラップでもスキートでも二連銃。

なお、クレー射撃で一流になるためには、年間500万円程度の経費がかかります。
一月に2~3回の練習では名のある競技会に出ることすらできません。
クレー射撃はクルーザーと同じように庶民では楽しめないスポーツなのです。

鉄砲好きで散弾銃を持ちたいのなら、鳥撃ちかイノシシ・鹿撃ち。
殺生が嫌いならモデルガンにしておきましょう。
「我が家の護り」が心配なら警備員を雇いましょう。

レミントンのショットガンに興味のある方は→→→とこちらこちら

二連銃に興味のある方は→→→こちらこちら

銃の話は別の機会に。


さて、RMXのキックアームベアリングに話を戻しましょう。

強力磁石で回収したベアリング一個とバネをキックシャフトに入れておきました。
もちろん、キックアームはロックしません。
この程度のベアリングなら、どこかに代替品があるでしょう。

しかし、この強力磁石は役に立ちます。
作業中に小さいネジを落として、「またァ~!」と自分を責めることはよくありますからネ。


手こずった配線

今回取り付けたハーネスは純正。
揃っていない保安部品は、ウインカー・ライト・ホーンのスイッチボックス、左右フロントウィンカー、ニュートラルスイッチ、フロントブレーキスイッチ、メーターボックス。
リアブレーキスイッチは付いているが、リアブレーキペダルがスイッチを押す部分が切り取ってある。
オイルポンプ・オイルタンクは取り外してある。
キルスイッチは線が二本出ているだけのレース用。

配線図を見ながら、一つ一つチエック。



フロント回りの配線



今後のためにカプラーやプラグに接続先を書いておきました。
※未設続→左スイッチボックス、メーターボックス、左右ウインカー、キルスイッチ。

CDI・リレー・コイル回り配線



CDIとハーネスからアースが出ていましたが、アースだからどこに付けてもいいだろうとコイルに接続。
※未設続→ニュートラルスイッチ。



リアブレーキスイッチは取外し、ニュートラルスイッチとリアブレーキスイッチへの配線はまとめて結束。

レギュレートレクチファイア回り配線



※未設続→オイルレベルスイッチ


サイレンサー取り付け



純正サイレンサーでないため取り付け位置がずれている。
リアフェンダー取り付け位置に取り付ける。
短いボルト二本でリアフェンダーを内側から、サイレンサーを外側から取り付け。



取外し部品



・ラジエター
・レース用フロントゼッケンプレート
・右回りに、レギュレートレクチファイア、キーレスタンクキャップ、コンデンサー、リアブレーキスイッチ、CDIユニット(レース用)

これらは予備部品としてストック。


エンジンはかかるかな?

台風は潮岬から東へ、当地は台風一過。

タンクを載せて、少々濃いめの35:1の混合油を2リットル。



配線が間違っていなければエンジンはかかるはず。

かかりました。

しかし、回転が上がらないのは以前と同じ。
不完全燃焼か排気バルブホースとサイレンサーからタールがポタポタ。
混合気が濃いのでしょう。

やはり、ここが原因ですね。



前回のキャブレター清掃でニードルジェットとメインジェットはそのまま。
新品に要交換。

あとは、キャブセッティングで何とかなるでしょう。


とにかく、書付きフレームへの組み替え終了。
これでナンバーが取れます。

けっこう楽しませてもらいました。

しかし、どうも保安部品ゴテゴテの公道仕樣車は性に合いません。
レーサーが欲しくなりますネ。

そろそろオートバイいじりも飽きてきました。
「キンキンレーサーに、もうしわけ程度の保安部品を付けたモタード」を手に入れるために、本業に勤しむことにしましょう。

つづく

2011.02.26  久しぶりにオートバイのエンジンをかけました。

2011.05.28 RMXその後-1

2011.07.01  RMXこの後-公道復活作戦開始

2011.07.09 RMX公道復帰のために-その①

2011.07.14 RMX公道復帰のために-その②

2011.07.20 RMX公道復帰のために-その③

2011.07.25 RMX公道復帰のために-その④  RMX走る

2011.08.05 RMX公道復帰のために-その⑤  完了

2011.08.12- RMXのダートデビューに向けて

2011.08.17  RMXのダートデビューに向けて-その②

2011.09.18  RMXに一個100円の中古部品を三個取り付ける

2011.12.10  RMX 初めての峠

2011.12.21  RMX 高回転不調対策  ①電子部品の抵抗値測定

2011.12.26  RMX 高回転不調対策  ②メインジェットの変更

2012.01.01  RMX キャブレター調整入門  ①プラグ状態判定法

2012.01.04  RMX キャブレター調整入門  ②プラグ状態判定法追加 ・ エァスクリュー調整

2012.01.18  RMX キャブレター調整入門   再度のスロー調整 と スポーク交換も

2012.02.18  RMX が “ なで肩 ” に - 素人がやるホイールのセンター出し

2012.02.20   “ RMX + IRC-GP 210 ” 峠でウォーミングアップ

2012.03.08   RMX エンジントラブル検証

2013.01.04  エンジン移植用 RMX 入手てんまつ

2013.02.16  RMX この頃 - 新品ピストンを組む

2013.03.02 RMX 最後の試行 - クランクケース②を組む

2013.03.19  分離給油・RMX 発進

2014.05.01  スロージェット取外しにエキストラクターを使ってみたが…

2014.05.25   SJ13 中古エンジン検証 ・ 前編 /スタッドボルトの交換 

2014.05.31  SJ13 中古エンジン検証 ・ 後編 / エンジン始動

SJ13 クランクケースの分解と組み立て(小目次) 



目次にもどる
    top    万引きGメン実戦教本