警備員偏






警察官、消防士、自衛官、警備員。
この中で警備員だけが異質だと思いませんか?

『 もし、なるとしたら、この四つの職業のうちどれを選びますか? 』
百人中の一人も警備員を選ばないでしょう。

警備員はそれだけ社会的評価の低い仕事なのです。

では、実態はどうでしょうか?
残念ながら、社会的評価にピッタリ当てはまります。

「警備員は最後の職場だ」と言われています。
大手警備会社の学卒・幹部候補生と警備業者の跡取りは別にして、
警備員になった者は、私も含めて「今までの人生に失敗してきた者」です。
「行くところがなくなった者」が集まってくるのが警備業界です。

しかし、今までの人生を悔いていても仕方がありません。
「敗者復活の最後のチャンスだ」と考えて前に進みましょう。


この警備員編は私の警備員経験から「警備員としてどのように敗者復活戦を戦うか」について書いていきます。
もちろん、私もまだ敗者復活戦の真っ只中にいますので、「それが正しいかどうか」は分かりません。
しかし何らかの参考になると思います。

『 仕方がないから警備員にでもなろうかな‥。』 と考えている方も必読です。

結論を先に言っておきましょう。
そう簡単に 「 今までの人生の失敗 」 を償うことはできません。
しかし、一縷の望みはあります。

それを信じてこの敗者復活戦を戦っていきましょう。


   

-目次-


それでもあなたは警備員になりますか?

・『 警備員でもやってみようかな‥。』  絶対に勤まりません。
・あなたは 「 何もできないただの老人 」 です。
・こんな警備会社はパスしなさい。


検定2級資格をとって一段階上がる

警備員になったら、まず検定2級資格を取る事。
検定2級資格は警備会社がのどから手が出るくらいに欲しい資格なので、確実に給料が上がります。
また、他の警備会社からもお誘いがかかります。
ただし、警備員になったばかりの者にはこの資格を取るチャンスは回ってきません。
そのチャンスを掴むためにはちょっとした「裏技」が必要です。
そして、試験が年々難しくなっています。
できるだけ早い機会に「まず検定2級」を取りましょう。


警備員の資格は 17種類
検定資格は会社が喉から手が出るくらいに欲しい資格
検定資格はどのようにして取るか-直接検定と特別講習
特別講習申込のチャンスは待っていても回ってこない。
特別講習申込の裏技
検定2級試験は年々難しくなる
警備員資格は更新無しで一生もの


指導教育責任者資格で現場隊員卒業

現場で3年の実務経験を積んだら、警備員指導教育責任者資格を取りましょう。
この資格は管理職への登竜門です。警備業を開業するときに必要な資格なので自分が持っていれば開業が楽です。
検定2級の特別講習のように警備業協会の会員が優先されることもありません。だれもが平等に公平に申込ができます。
講習期間が7日もありますが、「講習受講が大変なら、それだけ試験がやさしくなる」のが世の常。
ジワジワと試験は難しくなってきましたが、検定2級ほどではありません。
ただし、この資格は検定資格と違って「会社が嫌う資格」なので資格取得には「会社の嫌がらせや妨害工作」があります。
そんな会社は将来性がないのでさっさと見切りを付けましょう。


指導教育責任者資格とは
指導教育責任者資格の取り方
年々難しくなっているが、検定2級に比べたらまだまだやさしい


施設警備員と守衛のオッチャン

施設警備員は「守衛のオッチャン」になっていはいけません。
守衛のオッチャンでは施設を護ることができません。
施設警備員のみなさま、あなたの「守衛のオッチャン度」を調べてみましょう。


警備員は65歳から先がない

年配警備員の皆様。60歳から後のことを考えたことがありますか?
警備員は65歳から先がありません。「その先をどうするのか」しっかりと考えておきましょう。
また、警備会社の年配役職者さん、年寄りがいつまで居残っているのですか?
リーダーとは「自分を超える者を育てて、自分の職を譲る」ことができる者です。
他人の会社を私物化していないで、「惜しまれるうち」にさっさと身を引きましょう。
「その後はどうするの?」自分で開業するしかないでしょう。


宿直警備員の適正賃金還付「あなたも800万円?」

1ポストの宿直業務。
30分~1時間くらいの巡回が何回か。あとは警備室で待機。ときどき、郵便受取や電話対応。
雨,風,酷暑にさらされる交通誘導より「なんと楽なことか!」
ところで、日当はいくらですか?

17:00~翌9:00の「16時間勤務」なら、最低日当は「最低賃金×20時間分」。
8:30~翌8:30の「24時間勤務」なら、最低日当は「最低賃金×30.1875時間分」。
三重県の最低賃金902円だと、
16勤務の最低日当は18040円、24勤務の最低日当は27230円。
交代の隔日勤務なら、1カ月で27万円~40万円。

『こんな楽な仕事で、そんなにもらえるわけがないじゃない!』

もちろん、雇い主は「最低賃金の減額許可」を労働局からもらっていますからね。
しかし、この許可をもらっていない雇い主が多いのです。

この許可がなければ、賃金は通常賃金。
労働者は通常賃金との差額を雇い主に請求できます。

宿直業務の日当相場は「16勤務で8000円,24勤務で12000円」。
一日置きの隔日勤務が普通だから、月に12万円~18万円。
その差額は月に15万円~22万円。
請求できるのは3年分。だから「540万円~792万円」!

『そんな うまい話 がある訳がない。』
もちろん、請求するかしないかはあなたの自由です。
しかし、3年経てば請求できなくなりますよ…。





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