警備員偏
警察官、消防士、自衛官、警備員。
この中で警備員だけが異質だと思いませんか?
『 もし、なるとしたら、この四つの職業のうちどれを選びますか? 』
百人中の一人も警備員を選ばないでしょう。
警備員はそれだけ社会的評価の低い仕事なのです。
では、実態はどうでしょうか?
残念ながら、社会的評価にピッタリ当てはまります。
「警備員は最後の職場だ」と言われています。
大手警備会社の学卒・幹部候補生と警備業者の跡取りは別にして、
警備員になった者は、私も含めて「今までの人生に失敗してきた者」です。
「行くところがなくなった者」が集まってくるのが警備業界です。
しかし、今までの人生を悔いていても仕方がありません。
「敗者復活の最後のチャンスだ」と考えて前に進みましょう。
この警備員編は私の警備員経験から「警備員としてどのように敗者復活戦を戦うか」について書いていきます。
もちろん、私もまだ敗者復活戦の真っ只中にいますので、「それが正しいかどうか」は分かりません。
しかし何らかの参考になると思います。
『 仕方がないから警備員にでもなろうかな‥。』 と考えている方も必読です。
結論を先に言っておきましょう。
そう簡単に 「 今までの人生の失敗 」 を償うことはできません。
しかし、一縷の望みはあります。
それを信じてこの敗者復活戦を戦っていきましょう。
-目次-
・『 警備員でもやってみようかな‥。』 絶対に勤まりません。
・あなたは 「 何もできないただの老人 」 です。
・こんな警備会社はパスしなさい。
1ポストの宿直業務。
30分~1時間くらいの巡回が何回か。あとは警備室で待機。ときどき、郵便受取や電話対応。
雨,風,酷暑にさらされる交通誘導より「なんと楽なことか!」
ところで、日当はいくらですか?
17:00~翌9:00の「16時間勤務」なら、最低日当は「最低賃金×20時間分」。
8:30~翌8:30の「24時間勤務」なら、最低日当は「最低賃金×30.1875時間分」。
三重県の最低賃金902円だと、
16勤務の最低日当は18040円、24勤務の最低日当は27230円。
交代の隔日勤務なら、1カ月で27万円~40万円。
『こんな楽な仕事で、そんなにもらえるわけがないじゃない!』
もちろん、雇い主は「最低賃金の減額許可」を労働局からもらっていますからね。
しかし、この許可をもらっていない雇い主が多いのです。
この許可がなければ、賃金は通常賃金。
労働者は通常賃金との差額を雇い主に請求できます。
宿直業務の日当相場は「16勤務で8000円,24勤務で12000円」。
一日置きの隔日勤務が普通だから、月に12万円~18万円。
その差額は月に15万円~22万円。
請求できるのは3年分。だから「540万円~792万円」!
『そんな うまい話 がある訳がない。』
もちろん、請求するかしないかはあなたの自由です。
しかし、3年経てば請求できなくなりますよ…。