RMX-SJ13 整備資料




2017.01.13  正選手RMX②の排気バルブ点検


正選手のRMXは
・フレーム : 2011.8に部品取りSJ13(RMX①)を書付きフレームに載せてナンバー取得
・エンジン : 2012.2.RMX①エンジン(右クランクベアリング破損)→2013.3.60000円の部品取りSJ13(RS型)エンジン換装、分離給油に
             →2014.7.クランク左ベアリング破損、ベアリング・オイルシール全交換→2016.4.排気バルブ破損。6500円エンジンのN型シリンダ+RMX①のN型排気バルブに交換

現在付いている排気バルブは2016.4交換ですが、その前に他のエンジンテストで2016.3~2016.5まで使っています。

だから、もう10カ月使っていることになります。
走行距離は1600㎞程度、多く見積もっても2000㎞未満。

排気バルブの定期点検は必須。
定期点検をさぼっていると、ボートへのタール付着でバルブがスムーズに動かなくなり、
バルブシャフト孔やカラー孔が変形し、バルブの降下量が規定量を超えシリンダーに突き出して少しずつ削られていきます。

少し早いと思ったけれど「思い立ったが吉日」です。



1.取り外した状態


まあ、2000㎞までだから問題はありません。

 写真左側(前から見て右側)のロアバルブに打ち傷ができています。
 この程度なら使用上問題はないでしょう。
タールはねっとりとした液状。
 バルブ上下はスムーズではない。
 ただし、各部は「ドロドロ、ガリガリ」ということはない。
 もっとも、前面カバーの内側は「カチカチのカーボン」がびっしり付着。


 バルブガイドのツバがポートに貼りついて、ピンを引っ張っただけでは外れなかった。
 ツバ部分を細いマイナスドライバーでこじって外す。
 ロアバルブ,ミドルバルブはねっとりタール付着で自由に動けないようだが、
 エンジンが動いて、熱い排気ガスが吹きつけられれば、
 タールが柔らかくなってバルブの動きはもっと軽くなるでしょう。
バルブカラーがロアバルブシャフトからなかなか抜けないのには少々驚き。
 カラーとシャフトの間にタールが入り込んでカラーが固定されているのだろう。
 それなら、少しくらいカラーのピン穴が磨耗・変形しても
 バルブ下降量が基準値を大きく外れることはないかも知れない。


ボート内の状態です。

 ボート下面の状態。
 入口付近に軽いカーボン付着あり。
 後述するように、ボート「2時位置~10時位置」は
 ロアバルブとミドルバルブが動く部分なので要チェック。
ボート上面の状態。
 入口付近にガリガリカーボン付着。
 しかし、上面はバルブガイドが当たる部分で、
 バルブガイドは固定されて動かないから、バルブ作動上は問題ない。
 もちろん、カーボンを取ってきれいにしておきましょう。

 気になったのは写真右側ポート(前から見て左側ポート)の凹み。

多分、バルブガイド溝にはまり、ここを動くミドルバルブの突起が出っ張ってボート上面を削ったものでしょう。

 これは前回検証した2.8万円エンジンのシリンダー(N型)ポート上面。

 写真右側ポートの2時位置にミドルバルブの摺動痕があるが、上面に凹みはありません。
これは2016年1月14日に6500円エンジンの検証のときに撮った写真。(シリンダー下から)
 右側(前から見て左側)ポート上面にこの凹みがあります。
 当時はこの凹みにまったく気づいていなかったようです。




2.清掃後


a.清掃後の詳細点検


 灯油とスチールウールで付着したカーボンをせっせと磨き取ります。
 2.8万円エンジンのように赤サビはありませんでした。
この状態なら問題はないでしょう。
 写真手前のバルブガイドの染みが気になるところでしょう。

このバルブは前から見て左側バルブ。
SJ13の排気バルブは前から見て左側の動きが悪いようです。
排気バルブカラーも右側より左側が磨耗・変形します。
R・S型では左側のミドルバルブ自体が自由に動けるように改良されました。→→→こちら 
このシリンダーの左側ポートの凹みも左側バルブの不具合によるものです。
「SJ13の排気バルブは前から見て左側が要注意」。

なお、SJ13のエンデュローモデルPJ12では三枚バルブ構成を採用していますが、モトクロスモデルRJ16ではミドルバルブをなくしてバルブガイドとロアバルブだけになっています。
これは「高回転域を多用する」モトクロッサーでは「中回転域を犠牲にして良い」との配慮でしょうが、「ミドルバルブが故障しやすい」という課題があるかもしれませんネ。


次は、ピン穴の磨耗・変形チェックです。

 写真左側が「前から見て右側」のバルブ、写真右側が問題となる「前から見て左側」のバルブ。

 写真左側バルブ
 ・ロアバルブシャフトのピン穴 : ヨコ(バルブ方向)/4.2㎜、タテ/4.1㎜。
                         ※表面はヨコ/5.5㎜
 ・バルブカラーのピン穴 : ヨコ/4.15㎜・4.25㎜,タテ/4.15㎜・4.20㎜

 写真右側バルブ
 ・ロアバルブシャフトのピン穴 : ヨコ(バルブ方向)/4.2㎜,タテ/4.1㎜
                          ※表面はヨコ/5.5㎜
 ・バルブカラーるピン穴 : ヨコ/4.3㎜・4.4㎜,タテ/4.2㎜・4.3㎜

 カラーはこちらの程度の良いもの(写真左側バルブのカラー)と
 2.8万円エンジンの程度の良いものを使うことにしました。
 2.8万円エンジンには新品のカラーを二個使います。

 また、バルブカラーの磨耗・変形は「前から見て左側バルブ、さらにその左側」が大きいので、
 「右側カラーを左側に」、そして「カラーの左面と右面を入れ換える」。
 さらに「カラーの上下を逆にする」という配慮も必要でしょう。




b.ポート上面の凹みは問題を生じさせないだろう


 ボートも灯油+スチールウールできれいにします。
 特にボート2時~11時位置は念入りに。
この凹みは気になりますが、バルブが摺動する部分ではないのでこのまま使うことにしました。




c.排気バルブの動き



SJ13の排気バルブは「AETC3」という「3ポジション式」が採用されています。

ここで、今一度「三枚の排気バルブの動き」を考えてみました。

バルブは「前から見て右側」のバルブです。

 下がロアバルブ、上がミドルバルブ。
 ロアバルブにはミゾがあり、ミドルバルブには突起があります。
 ミドルバルブの突起はロアバルブのミゾにはまり、この中を動きます。。
下が「ロアバルブ+ミドルバルブ」、上がバルブガイドです。
 バルブガイドにはミゾがあり、ミドルバルブ上面にも突起があります。
 ミドルバルブの上面突起はバルブガイドの溝にはまり、この中を動きます。


 バルブガイドにはバネが内蔵されています。

 このバネは写真右端がバルブガイドに固定され、左端でミドルバルブの突起を押します。

 その結果、通常の状態で、
 ミドルバルブはバルブガイドのミゾ先端(写真ではバルブガイドの溝左端)まで押しつけられています。は



次に核心の「排気バルブの動き」です。


①通常状態(Lポジション)

 これが「Lポジション」、バルブ全閉状態です。
 アイドリングがこの状態になります。
 ミドルバルブはバルブガイドに内蔵されたバネでここまで下がります。
 ロアバルブは自重でここまで下がります。
この状態をシリンダーから見れば、バルブはこのようになります。

 この状態が550rpmまで続きます。



②Mポジション(5500rpm~6500rpm)とHポジション(6500rpm~)

 ロアバルブが引き上げられ、ミドルバルブと重なります。
 ミドルバルブはバルブガイド内蔵スプリングに押し下げられた位置にあり、
 ロアバルブから力を受けていません。
 言い換えれば、「ロアバルブの引き上げ力=ロアバルブ自身の引き上げ力」となります。
エンジン回転数が6500rpmから更にロアバルブが引き上げられて三枚のバルブが重なります。
 ここでロアバルブは自分自身を引き上げるだけでなくミドルバルブも引き上げなければなれません。
 ミドルバルブはバルブガイド内蔵のバネによって押し下げられていますから、
 このバネの押し下げ力に打ち勝つ必要があります。
 このポジションでは
 「ロアバルブの引き上げ力=ロアバルブ自身の引き上げ力+バネがミドルバルブを押す力」。
 つまり、このポジションでロアバルブピン穴とカラーピン穴にかかる力が最大となるのです。
 


ここで、注意しなければならないのは一番上のバルブであるバルブガイドの動き。

バルブガイドは全く動いていないのです。

だから、バルブガイドがボートに接する面に凹みがあっても問題は生じないと考えられるのです。


ミドルバルブの突起は「ネジ式」です。

 ロアバルブ側がヘキサ頭の雄ネジ、バルブガイド側がナットです。

 この部分はエンジンオイルを含んだ排気ガスにさらされ、
 カーボン付着でネジが緩むことはないでしょう。

 しかし、このネジが緩んでミドルバルブにガタが生じると、
 ミドルバルブ損傷や排気バルブポート損傷の危険があります。

 排気バルブを組むときはこのネジの緩みをチェックする必要があります。

 今回は念のために「中程度のネジロック」を使いました。



d.これでガンガン走れます


 一年に一回は定期検診と胃カメラ。

 排気バルブも一年に一回の定期検診。

 排気バルブの新品部品が入手できない現在では、早めの検診が大切です。

 定期検診をして、排気バルブの現在の状態を知っていれば、
 どんな中古部品を入手すれば良いのかがわかります。

 また、定期検診でOKとなれば、思い切ってフルオープンにできます。

 これが、絶滅危惧種のSJ13を楽しむための知恵なのです。


 




3.「エンジンを下ろさないで…」は挫折



いままで、シリンダーの取り外し・取り付けにエンジンを下ろしていました。

しかし、マニュアルではエンジンを載せたままシリンダーの取り外し・取り付けを行っています。

エンジンの積み下ろしはそれほど大変な作業ではありません。

しかし、増える作業はエンジンマウントボルト7本の取り外し取り付けだけではありません。

さらに、次のものの取り外し取り付けをしなければなりません。
・ブレーキペダル
・ジェネレーターからの配線(タイラップを切らなければならない)
・ニュートラルランプコード
・キャブレター
・ラジェターホースのウォーターポンプ側
・オイルポンプ(取り付けたあとでエア抜きをしなければならない)
・ドライブスプロケット(リヤアクスルを緩め、チェーンをドリブンスプロケットから外してチェーンコントロールローラを外す。取付には新しいサークリップが必要)。

考えてみれば結構な作業量です。

これらの作業をしなくてもよくなれば時間短縮ができます。

今回はエンジンを下ろさないでシリンダーの取り付け・取り外しを試してみました。


a.シリンダ取り外しは成功



①ラジェターを前に振る

・ラジェターホース(シリンダーヘッド入口側を外す。左右をつないでいる下側ホースのどちらか一方のクランプを外す。※ウォーターポンプへのホースはそのまま。)
・ラジェターを留めている三本のボルトを外し、左右のラジェターをつないでいるのが上側ホースだけにする。
・ラジェターを前へ振る。(下側ホースは自然と外れる)。

②エンジンマウントステーの三本のボルトの内二本を外してステーを後へ動かす。(シリンダーを外すときにじゃまになる)

③排気バルブサイドカバーを外しして、接続されているホースごとラジエターに針金でくくり付ける。

④イグニッションコイルを外す。(シリンダー取り外すときにじゃまになる)

⑤クラッチケーブルを外す。(必ずしも外す必要はないが外した方が作業が楽)

⑥オイルパイプのシリンダー入口を外す。

これでシリンダーは外せます。


注意しなければならないのはマグネット側の二本のスタッドボルトにはまっているカラー。

このカラーがシリンダーのスタッドボルト穴にくっついていると、シリンダーの持ち上げ可能量が少ないので、シリンダーをスタッドボルトから抜くことができません。

このカラーをプライヤーで挟んでスタッドボルトの根元の方にずらせておかなければなりません。



b.シリンダー取り付けで挫折


エンジンを下ろした場合にシリンダーを取り付けるのは簡単。

・リングストッパー(ノックピン、上が7時位置、下が5時位置)にリング隙間を合わせて、左手の人指し指と親指で二本のリングをリング溝に押しつける。
・右手でシリンダーを持ち、ピストンの上からかぶせる。

しかし、エンジを載せたままこの作業をやるのは大変。

 まず、ピストンを横から見るので、リングストッパーの一方が見えにくい。
 (クラッチ側からなら7時位置のストッパーが見えにくい)

 シリンダーとピストンの間に隙間を作るには、ピストンを下げなければならない。
 ピストンを下げると、左手を入れるスペースがなくなり 、
 左手で二本のリングを押しつけることができなくなる。

 あれこれやってみたが、シリンダー下部でピストンヘッドに傷がつくだけで一向にはまらない。

 すべては「シリンダーを充分に持ち上げることができない」から。

 「こんなことならエンジンを下ろした方が早い」と癇癪を起こしてエンジンを下ろしました。

しかし、考えてみればエンジンを下ろしても、二気筒なら片方の手で二つのピストンのリングを押しつけることはできない。

これは何か方法があるのだろう。

ネットで調べたら「ピストンリングコンプレッサー」という道具があるのを知りました。

要するに「リングを押しつけておくもの」で左手の人指し指と親指の代わりになるものです。

必要な要素は
・ピストンに傷を付けない素材
・リングをリング溝に押しつけることができるもの
・シリンダーで押せば下にずれていくもの。そのためにはある程度の厚さと巾が必要。
・簡単に取り外せるもの

特別な工具を使わなくても、ペットボトルを輪切りにしてタイラップで締め付けたものでも代用できるとのこと。

そこで、次のような方法を考えました。



c.ピストンリングコンプレッション試案


 準備するのは、
 ①タイラップ : OHM ワイドタイ WLT-370 W 50WH / 巾 7.6㎜、長さ 370㎜ / 50本入り、665円
 ②百均の綿棒 ( 左側 ) ※右側はトップパリューの綿棒です。

 綿棒ケースを切り取って、ピストンリングに巻く帯 ( 巻き帯 ) を作ります。

 タイラップはこの巻き帯をピストンに固定するのに使います。

 だから、タイラップはこれより短くて ・ 巾の狭いものでも構いません。

 タイラップの必要長 : ピストン径=66.5㎜Φなので、66.5×3.14+α=209+α=230㎜くらい。

 当初、「 このタイラップ自体で二本のピストンリングを締める 」 ことを考えました。

 しかし、これが 「 できそうで、できない 」 のです。
 タイラップを締めたあとで、リング切欠きをリングストッパーに合わせるための微調整ができないからです。
 もっと幅広のタイラップを使用しても結果は同じでしょう。


 トップパリューの綿棒のケースには、綿棒を取り出しやすいように切り込みがあります。
 綿棒のケースを切って巻き帯にするのですから、この切り込みは迷惑です。
 これに対し、百均の綿棒のケースは丸々使えます。
 上部に少しツバが付いているのも巻き帯に適しています。
切り取る巾は5㎝程度。巻き帯の巾が狭いとあとの作業がやりにくくなります。
 切り取りには、まずタテニハサミを入れて5㎝切り込みを入れる。
 次に、カッターで円周方向に切っていき、最後にハサミで修正する。
 円周方向にハサミを入れると、割れてしまいます。


 巻き帯の長さは 「 5時位置~7時位置のリングストッパーが出る 」 くらい。
 巻き帯は拡がっている方 ( 綿棒ケースの上方向 ) が上。
 タイラップの接合部分は、9時位置か3時位置。
 ピストンリングをストッパーピンの近くにセットして、巻き帯の下をタイラップで締めます。
 このとき、リングの切欠きはストッパーピンからずれていても構いません。
 タイラップは巻き帯の下側を締めているだけなので、
 巻き帯上部は緩くなっていて、ピストンリングは爪を引っかければ動きます。
 リング切欠きがストッパーピンに重なるように微調整したあと、
 タイラップをリングの下まで、ずらせてきます。

 このときに、リング切欠きがずれるといけないので、
 巻き帯の上部でリングを押しつけておくことが必要でしょう。


 最後に、タイラップを二本のピストンリングの上にセットします。
 巻き帯とタイラップの上端は、ピストン上端から少し下になるようにします。
 この少しの隙間にシリンダーのテーパー部を食いつかせるのです。

 次に述べるように、巻き帯は10時~2時位置が押し下げられるので、
 この部分の隙間を確認します。で
 タイラップの合わせ部分を3時か9時位置にしたのは、
 シリンダー下部 ( クランクケース挿入部 ) はこの部分がえぐられているからです。
 タイラップ合わせ部がシリンダー下部の出っ張り部に当たると、
 巻き帯の押し下げがスムーズにいきません。
・この状態でシリンダー下部の出っ張りで巻き帯を押し下げながら、ピストンを挿入していきます。
 実際には、食いつかせたあと、キックアームでピストンを少しずつ上げていくことになるでしょう。

なお、

 シリンダー下部 ( クランクケース挿入部 ) は
 5時半~6時半位置と10時~2時位置が出っ張っていて、
 2時~5時半位置と6時半~10時位置がえぐられています。

 巻き帯は 「 5時半~6時半位置と10時~2時位置の出っ張り 」 によって下に押し下げられるますが、
 巻き帯はリング微調整のため、5時~7時位置を外すようにしてあります。
 だから、5時半~6時半位置の出っ張りで巻き帯を押し下げることができません。

 そこで、 「 5時半~6時半位置の出っ張りが巻き帯を押し下げられるように 」 と、
 巻き帯を回すと、ピストンリングの切欠きがストッパーピンからずれることがありますのでずらせてはいけません。

 しかし、心配ご無用、「 5時半~6時半位置の出っ張りで巻き帯を押し下げること 」 ができなくても、
 ピストンはシリンダーにすんなりと入っていきます。
 これは前側の出っ張りが 「 10時~2時位置 」 と広いからです。→→→実際にはうまくいきません※下記追記参

 ピストンリング部がシリンダーに入ったら、タイラップの合わせ部をニッパーで切って、巻き帯を外します。

 それから、実際にはシリンダー側に充分なエンジンオイルを塗ることをお忘れなく。
 ピストン側は巻き帯が安定しないので塗らない方がよいでしょう。
 ピストンには巻き帯を外してから塗ればよいでしょう。


 ビストンリングストッパーピンは 2㎜Φ 弱。
 ピストンリングの切欠きを合わせると隙間は 1.9㎜ ほど。
 ※両者とも通常のノギスでは計測困難
 ピストンリングの切欠きはストッパーピンにピッタリはまるようになっているです。
それでは、ピストンリングの切欠きを合わせた部分は
 ストッパーピンの中心と重なっていなければならないでしょうか?
 それが理想でしょうが、それほど厳密にセットする必要はありません。
 ピストンがシリンダーに入ると、ピストンリングはこのくらい開いた状態になります。
 だから 「 リング切欠きの端の一方がストッパーピンの端にかかっていればOK 」 でしょう。


なお、以上は試案で 「 机上の空論 」 です。

実際にはさらに色々な工夫が必要になるでしょう。


★2017.03.08 追記

クランクケースにピストンを取り付けたまま以上の方法を試してみました。

やはり 「 机上の空論 」 、色々な修正がありました。

以下は変更点です。


a.バンドの長さは 「 ピストンピン穴が出る程度 」 、巻き帯がかからないのは 「 9時位置のピストンピン穴 」


 巻き帯が 「 5時半~6時半位置 」 にないと、
 、シリンダーとピストンリングがうまく噛み合わないのを発見。
 巻き帯がない 「 5時半~6時半位置」 で上側リングが飛び出してしまうのです。
 そこで、巻き帯の当たらない部分を 「 9時位置 」 に変更。
  タイラップの結び目は 「 3時位置 」 。 )
 ピストンリングの微調整は、ピストンリングをプライヤーで挟んで動かせばOK。
 上側のピストンリングは動きにくいので、リングをピストンに押しつけるようにして動かす。
 ピストンリングの位置が決まったら、タイラップを上に上げる。
 次に、ピストンが下がらないように、9時位置のピストンピン穴にドライバー.かプライヤーを差し込む。

 結局、巻き帯の長さ 「 リング調整がピストンの他の部分でもやれること 」、
 「 ピストンピン穴にドライバーを差し込まなくてはならないこと 」、
 「 できるだけ長い方がよいこと 」 から、ピストンピン穴巾分だけ短くすればよいことになります。 


 ピストン位置を下げて、 「 シリンダーをピストンに押し下げる 」 。
  「 キックアームでピストンを上げる 」 のはダメ。
 タイラップと巻き帯を外すのは、 「 上下のリングが完全にシリンダーにはまった 」 とき。
  「 上下のリングが噛み合っただけ 」 のときに外すと、
 リングがシリンダーから外れることがあります。


巻き帯の滑りが悪く、タイラップだけが下がってしまい、巻き帯のリングの締めつけが弱くなって上側リングが飛び出してしまうことあり。
巻き帯の滑りを良くするために、巻き帯にオイルを塗ることも必要かもしれません。

クランクケースを車体に載せての作業には、まだまだノウハウが必要なようです。



4.突然のカメラ故障


エンジン搭載による「面倒くさい」作業を終えて、最後に混合油によるオイルポンプのエア抜き。

これが終わったので、最後に写真を撮ろうと思ったら、液晶画面がモノクロになり上下にパタパタと動くようになりました。

デジタル機器の寿命は突然やって来るのです。


使用していたカメラは パナソニックのLUMIX-DMC-FZ10

一眼レフではありません。
カメラの分類ではコンパクトデジタルカメラ ( コンパクトデジカメ ・ コンデジ ) となります。
まったくコンパクトではありませんので、私は「巨大コンデジ」と呼んでいます。

このカメラは2005.11.16に23020円で入手しています。
箱・説明書・付属品など完全の新同品セットでその程度の良さに驚いたカメラでした。
発売期間が2003.10~2007.8で、まだnewモデルだったから高かったのでしょう。

ツーリングにもこのカメラを使っています。
11年以上、目一杯使ってきたので「そろそろ引退」も不思議ではないでしょう。

性能は有効画素数 : 400万画素と最近のコンパクトデジカメの1/5ですが、
ホームページに掲載するのは高々1200×900p(108万画素)に縮小するのだから不足はありません。

コンパクトデジカメと違い、マニュアルフォーカス,絞り優先・シャッター優先露出,マニュアル露出ができます。
もっとも、写真初心者にはマニュアルフォーカスしか使えませんが。

コンパクトデジカメと巨大コンデジの決定的な違いはレンズの大きさ。
FZ10 のレンズはLEIKAで、最大望遠時でもF2.8の明るさ。


カメラはホームページ作製やYahooオークション出品に必要。

取り敢えず早急に「使えるカメラ」が必要なので、Yahooオークションで中古・新品級の「パナソニックのLUMIX-DMC-FZ50」を6480円即決で入手しました。→→→こちらから入手
本体のみで充電器や各ケーブル類は付属しませんが、これは今までの FZ-10 のものが使える。→→→互換バッテリーのお勧め販売サイト
送料は1200円、Yahooかんたん決済のカード支払い手数料ゼロ。合計7680円。
発売期間が2006.10~2010.8と7年以上前のカメラだから安かったのでしょう。

 左が今まで使っていた FZ10 、右が今回入手した FZ50 。

 FZ50 の有効画素数は1010万画素で、今まで使っていた FZ10 の2.5倍で画像処理は三代目。
 光学ズームは同じ4倍だが、デジタルズームが3倍から4倍になったので、36倍から48倍に。
 さらにSDカードだけでなく4GBのSDHCも使える。

 ズームがレンズ部の操作でできるようになったこと、
 液晶ディスプレイが手前に傾けられるようになったこと、
 三脚からカメラを外さなくてもSDカードが取り外せるようになったことなど色々改良されています。
 ただし、レンズが収納式でなくなったので、FZ10より大きくなりました。
 ※写真左の FZ10 はレンズが一杯に飛び出した状態です。
 ※ FZ シリーズでレンズが収納式でないのは FZ50 だけのようです。
 ※なお、画像センサー(撮像素子)は 1/1.8 型で一眼レフ入門機の APS-C  の 1/10 です。
     図体が大きいだけで、解像度は一眼レフの足元にも及びませんが、
     そんなに大きな写真を撮るわけではないので問題は生じません。
      レンズが大きく明るい分だけ、小さなコンデジよりきれいな写真が録れます。
 ※ FZ-10 の画像センサーは1/2.5 型→→→画像センサーの大きさ

 真ん中のカメラはツーリング用に2000円で入手した CANON IXY 210 IS です。
 画像センサー 1/2.3 型、有効画素数 1240万画素、ズームは光学3倍 ・ デジタル4倍で、12倍。
 サイズは運転免許証と同じで、115g。 これなら、ポケットに入れていけます。

※1210万画素 ・ 光学18倍×デジタル4倍=72倍ズーム ・ 内蔵40MBメモリー ・ レンズ収納式の DMC-FZ38 や、
  1210万画素 ・ 光学24倍×デジタル4倍=96倍ズーム ・ 内蔵70MBメモリー ・ レンズ収納式の DMC-FZ48 
  もお勧めです。(※ただし、画像センサーは 1/2.3型で IXY 210 IS と同じで FZ50 より 一段階下がる )。
  これらは程度の良いもので、5千円くらいで入手できます。
※ LUMIX の生産完了品については→→→ こちら と こちら


今回、IXY 210 IS を選んだ一番の理由は「ファインダーがあること」。→→→IXY 210 IS

最近のデジカメにはファインダーがありません。

ファインダーがないと、視度補正ができずデスプレイを見るのにいちいち老眼鏡をかけなければなりません。

1000万画素以上でファインダーがあるのは、次の CANON の4機種だけです。→→→CANON生産中止モデル
・ IXY 210IS (2009.2 発売)
・ IXY 110IS (2009.2 発売)
・ Power Shot A110IS (2009.2 発売)※単3×2
・ ower Shot E1 (2008.9 発売)※単3×2


ただし、このファインダーは「ただ前が見えるだけ」のもので役に立ちません。

もちろん、ズームに連動しますが、ファインダーにはフォーカスエリアもグリッドラインも撮影情報も映りません。

しかも、視度補正なし。
ファインダーを覗くのに老眼鏡が必要になります。

コンパクトデジカメのファインダーにこだわる方はファインダーにあまり期待をしないでください。


また、巨大コンデジに比べレンズが非常に小さいので、「明るくない」ときれいに写りません。

午後3時の室内ではシャッタースピードが遅くなるので手振れ警告がでます。
しかも、フラッシュが光ります。

この点では巨大コンデジが圧倒的に勝ります。

「一眼レフは高価で使いこなせない。しかし、もうすこしきれいな写真を撮りたい。」そんな方には安価な 「 一昔前 」 の巨大コンデジをお勧めします。



それはそうと、上の写真はどのカメラで撮ったのでしょう?


じつは、 IXY 210 IS があまりにも安いので、もう一台入手したのです。

 右側の銀色が 2000円の 210 IS 、左側の赤が 2300円の 210 IS 。

 もちろん、純正バッテリーと充電器付き。

 赤い方にはストラップと純正ケースも付いていました。

 巨大デジカメはYahoo出品とHP用。
 銀色 IXY はツーリング用。
 赤色 IXY は車のダッシュボードに入れておきましょう。

 最近の写真撮影はスマートフォンが主流となり、デジカメの必要性は無くなってきているようです。
 スマートフォンなら画像をすぐに送付できますからネ。

 しかし、私は写真をデジカメで録り、SDカードに保存してパソコンに移す。
 そして画像を処理してHPにアップロードする。

 「軽薄短小」の現在の風潮に逆行しますが、この手順が好きです。

 そう言えば、最近のホームページはブログと名前が変わって、
 小学生の夏休み絵日記のようになってしまいましたネ。
 『〇〇をしました。△△でした。』では何の情報も得られない!、



つづく



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