RMX-SJ13 整備資料



2018.03.15  念願の 「 前後 17インチ化 」③/タイヤとスプロケットの選定


さあ、RMX前後17インチモタードが完成しました。
スプロケット比は算出した基準値から前15×後43、その後の実走行から前15×後44に。
リヤスプロケットを小さくすると、チェーンとチェーンガイドが干渉します。
これをクリアーさせないと、加速悪化・燃費大幅悪化だけでなくドライブシャフト損傷の大問題を生じます。
ポン付けでも8万円、自分で組んでも8万円。同じですが自分で組むといろいろなことを得られます。


タイヤの選定/未使用でも製造年が古いのは役に立たない
タイヤをはめる方法/タイヤのタイラップ縛り
3.5インチホイール+130/70タイヤでのチェーンとの隙間
スプロケットの選定
スプロケット比の基準値
入手した43枚
リヤ44枚に変更(2018.11.07)
ホイールバランスは宿題
チェーンとチェーンガイドの干渉(2018.05.29)
かかった費用と得たもの
完成・試乗
インプレッション


      
5.タイヤの選定


a.タイヤの選定・取り付け


イ.リヤは簡単に取り付け

・DRの17インチホイールのフロントには「ミシュラン・パイロットスポーツ・ラジアル・110/70×17」
  の未使用が付いていました。
  フロントはこれを使います。
  リヤもこれに合わせます。
・現在この型番はないので、リヤはよく似たコンセプトの
  「ミシュラン・パイロットストリート・ラジアル・130/70×17」を。
・入手先はお勧めの D-project。 とにかく安いです。
  チューブと合わせて 13700円。

・新しいタイヤは柔軟性があるのでホイールにはめるのは簡単。
  ビートクリームを塗ってホイールに押しつけたら片側が 「 スポン 」 と入る。
  もう片側は手で押し込んで残り90度弱。
  ホイールプロテクターの上からタイヤレバーを軽く五回使い、最後は手で。
  あっけなく終了。


ロ.フロントが入らない-タイヤの経年硬化


しかし、フロントが入らない!

片側が 「 スポン 」 と入るのはリヤと同じ。
しかし、もう片側の残り 1/4 がどうしても入らない。

はめる反対側のビートを両側とも落として作業をしているとどちらかの側のビートがせり上がっている。
せり上がったビートをホイール中央まで落とすと、今度は反対側がのビートがせり上がってくる。

経年劣化でタイヤの柔軟性がなくなり、両側のビートがホイールの中に落ち込んでくれないのです。

「 これでもか、これでもか 」 と繰り返すうちビートのあちらこちらのゴムがめくれてきました。

タイヤを外すときに最初のめくりが恐ろしいほど固かった原因は、タイヤの経年硬化だったのです。


タイヤの製造年を見ると 「 1701 / 2001年17週 」、なんと17年前のタイヤ。

こんな劣化したタイヤをはめてもラジアルの意味がない。

結局、フロントもパイロットストリート ・ ラジアル にすることにしました。


中古タイヤは山や使用時間より製造年が重要。
「 ヒゲ付き、未使用 」 でもこのように使い物にならないタイヤもあるのです。

Yahooオークションでのホイールに付いているタイヤは、すべて 「 交換前提のホイール梱包資材 」 と考えておくべきです。

タイヤ付きの前後ホイールを入手するときは、タイヤ前後の値段 2.5万円~3.0万円 を予定しておかなければなりません。

※参考-各タイヤの製造年
・今回入手のリヤ/ パイロットストリートラジアル・130/70×17→4917
・RMX④に付けている、IRC-GP210/リヤ→4911、フロント→
・RMX②・前だけモタードで使っていた Aroow Max フロント・110/70×17→0908、リヤ・130/70×18→1707

・上が新たに入手した製造年2017年52週の 110/70×17。
・若いタイヤは手に吸いつくようにしっとりしています。
・取り外したチューブも細いものだったので標準に変更。
 
・タイヤバンドはフロント 3.0インチが30㎜巾、
  リヤ 3.5インチが45㎜巾でピッタリです。
・南海部品で一個146円です。


     
ハ.新品タイヤでも巾が狭いとはめにくい-効果的な「タイラップ縛り」

・この新品タイヤでもはめるのに少し苦労。

・片側はスポンと入る。
・反対側を手で押さえて残り 120度。

・ここからタイヤレバーを使うがリヤのように簡単にはいかない。
・反対側のビートは両方とも落ちているが、不十分。

・そこでネットで仕入れたタイラップ縛り。
・チューブと一緒にタイヤにタイラップを回し、膝で押さえてタイラップを締める。
・スゴイ効果とまではいかないけれど確かに効果があります。
・写真の状態で、タイヤレバーの使用は6回。
・残り15㎝になったところで、手で押して完了。

・タイヤをはめるコツは「反対側のビートをどのようにして完全に落とすか」

・ビート出しはは足踏みポンプで、フロントもリヤも 1.5㎏/㎠ で出ました。。



b.リヤ18インチとリヤ17インチの違いは体感されず


・左が今回組んだリヤ17インチ・130/70。右が今までの 18インチリヤ・130/70。
・並べてみると確かに 17インチの方が一回り小さいけれど、
・重ねてみるとほとんど変わらない。。
・足付き性もほとんど同じで、よくなったとは感じない。
・まあ、下がったといっても「1インチ÷2=25.4㎜÷2=12.7㎜」ですから。


     
c.タイヤとチェーンの隙間は5㎜-140/70だとチェーンと干渉する

・タイヤとチェーンとの隙間は 
・今までの「標準/2.15ホイール+130/70×18 」のアローマックスでは、12~13㎜。
・今回の「3.5ホイール+130/70×17」のパイロットストリート・ラジアルでは 5㎜。

・今までは「2.15ホイールだったのでタイヤ巾が抑えられていた」のか、
  今回のタイヤがラジアルだから広いのか?
・タイヤ選定のときに「まだ隙間が12㎜あるから、140/70でもOK」と考えていたのだけれど、
  140をつけたらチェーント干渉していました。

・4.0インチホイールも危ない危ない。
・SJ13 のリヤは 「 3.5インチ+130/70 」 が限度ということになります。

・また、チェーンガイドの前側の取り付けボルトの先とホイール側面との隙間は 10㎜弱。
  しかし、ボルト先端はギリギリでホイールの中に入っている。
  チェーンを引いても干渉することはないでしょうが、
  精神衛生上良くないので、ボルトを5㎜ほど短いものにする必要あり。


     
6.スプロケットの選定

     
a.リヤタイヤが小さくなったのでスプロケット比を変えなければならない。


駆動輪が18インチから17インチと小さくなったのだから、変速比を小さくしなければなりません。

・標準のスプロケットは前 15枚×後/46枚→スプロケット比(二次減速比)=46/15=3.066 ( 小さいほどスピードが出る/軽い・大きいほど力が出る/重い )。
・ホイールを標準の18インチから17インチに変えた→スプロケット一回転で進む距離は17/18になる→スピードは17/18になる。

そこで今までと同じ走行をするためには→スピードを18/17上げる→スプロケット比を17/18に小さくする。
つまり、17インチホイールでのスプロケット比の基準値=46/15×17/18=2.896

前後スプロケットの組み合わせでスプロケット比を見てみると

①前(標準)15枚×後・43枚=43/15=2.866
②前(標準)15枚×後・44枚=44/15=2.933
③前16枚×後(標準)・46枚=46/16=2.875

現在の「前15×後46」で 「 1速・2速ですぐ頭打ちになる 」 ので、軽めの①か③。
しかし、③はチェーンの余裕の点で問題がある。
※2019.10.追記・説明 : 前16枚は取り付けることができませんでした。→→→こちら
そこで、①の 「 前 ( 標準 ) 15枚、 後 43枚 」 にすることにしました。


b.訂正 ( 2018.05.29)


スプロケット選定では、単に「 ホイール外径の変更 」 ではなく、タイヤ高さを含めた 「 タイヤ外径の変更 」 を基準にしなければなりません。

・標準タイヤは 120 / 90-18 で、タイヤ外径=120×0.9×2+18×25.4=216+457.2=673.2㎜  ※ 1㏌=25.4㎜
・新しく取り付けたタイヤは 1
30 / 70-17 で、タイヤ外径=130×0.7×2+17×25.4=182+431.8=613.8㎜
・つまり、18インチから17インチの変更によって、613.8/673.2だけ減速されることになり、いままでと同じ走行をするのなら「スプロケット比を613.8/673.2に下げる」ことが必要。
・このことから、スプロケット比の変速比の基準値=46/15×613.8/673.2≒2.796

そして、スプロケットの組み合わせは、
①前(標準) 15枚×後・43枚=43/15=2.866
②前(標準) 15枚×後・44枚=44/15=2.933
④前(標準) 15枚×後・42枚=42/15=2.800


基準値に近いのは④の前15枚×後42枚なのです。
今回選んだリヤ43枚では「やや重く」なっているのです。

※2019.10.追記・解説
「軽さ」や「重さ」はスプロケット比だけでは決められません。
「必要なときに必要な駆動力が得られること」がベスト。その駆動力が小さければ「軽い」、大きければ「重い」
それは、エンジン特性、走行場所、走行強度が関係してきます。
だから、数字では「重い」はずの43枚が「軽く」感じられ、結局は「ベスト」が「44枚」となりました。→→→下記e

      
c.入手したリヤ43枚

・入手したのはサンスターのジュラルミン RS-001-43 / 8640円 ( 右 )
・オフロードではないので軽いのは不要。耐久性があるAFAMのスチール / 4874円をを注文したのですが、
  「お取り寄せ商品です。最短で2日後に出荷予定です。」が、「6月初めに発送します。」で発送は三カ月先。
  しかたなく、すぐに入手できる高くて耐久性のないジュラルミンを入手。 
・標準の46枚と重ねてみると「一回り小さい程度」。これなら「それほどチェーンを引かなくてもよい」でしょう。


スプロケット取り付けボルトを新しくしようと、南海部品に。

こちら や こちら や こちら の商品の前に連れていってくれると思っていましたが、連れて行かれたのは 「 ただの六角皿ボルト 」 の前。

現物を見せると、『 ああ~、これは純正ですね!』

だからぁ、純正に代わるボルトがあるでしょッ!

結局、使用済みの中から程度の良いものを選んで使いました。皿バネワッシャはストックがあったので新しくしました。
※皿バネワッシャはナットの方が凸側、ナットはM8のロックナット。締めつけトルクは300~400㎏・㎝。

それから、この店にはホイールバランスウエイトも置いていませんでした。

『 ばら売りはしていないンですよ…。』

店にあるのは、店で作業するときに使うものだけかいっ!

店内はチャラチャラしたきれいなネジヤ外装パーツばかり。

これでは Webike や Amazon がはやるわけですね。


d.43枚でのチェーン引き

・リヤスプロケットを標準の46枚から43枚に変更。
・「一回り小さいだけなので、チェーンの引きも少しでよい」と考えていましたが、
  目盛りは 「1-1」から「5」に、13クリックも引きました。

・リヤ42枚ではチェーンを一駒詰めなければならないでしょう。


     
e.2018.11.07 追記   リヤを44枚に変更


リヤ43枚で4カ月。

165号線だけでまだ尾鷲・熊野に持ち込んではいないけれど、どうもパンチが足りない。

追い越すときには気持ちよく回転が上がるけれど、地面を蹴る感覚が足らない。

「 これが 250㏄ か…」 と思いつつリヤを43枚から44枚にしてみました。

・選んだスプロケットは当然 「 安くて耐久性があるスチール製 」。
  飛んだり跳ねたりしないので 「 軽いけれど高くて耐久性のないアルミ製 」 は不要。

・スチールスプロケットの弱点は納期。
  RMX用のスチール製の 520-44 は サンスター、 JT、 アファム、から出ていますが
  納期が3カ月かかります。
・そこですぐに手に入る DRC にしました。
  DRCの販売元は Dirt Freek です。

・Webikeのレビューには「装着できない」とのものもありましたが、そんな懸念は不要です。
・なお、RMXのスプロケット取り付けボルトはテーパー頭。
  JT と アファム は 取り付け穴がテーパー状になっていないので、
  取り付けボルトを別に準備しなくてはなりません。
・もちろん、このDRCは取り付け穴がテーパー状です。
 

・チェーンアジャスターは「43枚のときの5」から「4-1」の「4クリック」戻り。
  標準の「1-1」から「9クリック引き」。
  これならチェーンが伸びても引き代は充分。

・走行感は「気持ちよい回転上昇がなくなった」こと。
   3枚の「軽い回転上昇」が「アスファルトを蹴る力」に置き換わったようです。

・さらに、80㎞/hあたりから5速が使えるようになりました。
・峠道では目一杯出しても80㎞/h~100㎞/h。
  平坦道でも110㎞/hくらいまで。
  今までは4速までしか使えなかったのが5速も使える。
  1速から5速まで使えるのだから、44枚の方が自分には適しているようです。

・前後17インチにした場合のスプロケット選定でフロントを標準の15枚にすると、リヤは
  「110㎞/h以上出すのなら 43枚」、「常用が110㎞/hまでなら 44枚」という結論。
  高速を走らない限り「44枚」がお勧めです。


      

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44T RM/RMX/DRZ400 520
PILOT STREET RADIAL
フロント 110/70
ラジアル 17インチ
PILOT STREET RADIAL
リア 130/70
ラジアル 17インチ
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※ご注文の前に、必ず「型番・サイズ・適合」を確認して下さい。「型番・サイズ・適合・商品リンク」など「商品の記載や選択」に関する間違いについて当方は一切責任を負いません。



※参考/いろいろな数値


a.エンジン1回転でタイヤの進む距離

①(標準)タイヤ 120/90-18、F15枚、R46枚、一次変速比Q : エンジン1回転でタイヤの進む距離=1×1/Q×15/46×673.2×π㎝
②(前後17インチ-リヤ43枚) タイヤ 130-70-17、F15枚、R43枚、一次変速比Q : エンジン1回転でタイヤの進む距離=1×1/Q×15/43×613.8×π㎝
③(前後17インチ-リヤ44枚) タイヤ 130-70-17、F15枚、R44枚、一次変速比Q : エンジン1回転でタイヤの進む距離=1×1/Q×15/44×613.8×π㎝
④(前だけ17インチ-リヤ46枚) タイヤ130/70-18、F15枚、R46枚、一次減速比Q : エンジン1回転でタイヤの進む距離=1×1/Q×15/46×639.2×π㎝
⑤(前だけ17インチ-フロント14枚) タイヤ130/70-18、F14枚、R46枚、一次減速比Q : エンジン1回転でタイヤの進む距離=1×1/Q×14/46×639.2×π㎝

b.標準との速度比

標準との速度比 ( エンジン1回転でタイヤの進む距離/① )
・②=0.957、③=0.953、④=0.949、⑤=0.886→③
・リヤ44枚(現在)は④(前だけモタード・標準スプロケ)より少し軽くなっている。
・⑤を一度試したが重すぎのが納得できる。。

c.リヤスプロケット枚数比較

イ.前だけモタード・F15×R46と同じにするためにはリヤ17インチ・F15枚ならRは何枚?
・15/46×639.2= (15/X)×613.8→X=44.17枚。
・リヤ17インチ・F15枚×R44枚は前だけモタード・F15枚×R16枚と殆ど同じになる。

ロ.標準18インチホイールに取り付けられるイノウエのGP210は120/80-18→全周=120×0.8×2+18×25.4=649.2㎝
・標準タイヤとの速度比=649.2÷673.2=0.964→②より速くなる。
・R(130/70-17、F15枚)でこれと同じ速度比にするにはRは何枚?
 15/46×649.2=(15/X)×613.8→X=43.49枚。

ハ.R 130/70-17・F15枚×R43枚の速度比と同じで標準のR 120/90-18・F15枚ならRは何枚?
・15/43×613.8=(15/X)×673.2→X=47.16枚。
・標準のR46枚を1.16枚増やしたのと同じ。

ニ.R 130/70-17・F15枚×R44枚の速度比と同じで標準のR 120/90-18・F15枚ならRは何枚?
・15/44×613.8=(15/X)×673.2→X=48.25枚。
・標準のR46枚を2.25枚増やしたのと同じ。
・イノウエGP210-F21インチ×R18インチ、スプロケ標準F15枚×R46枚の走行感と前後17インチ、スプロケF15枚×R44枚の走行感は殆ど同じ。
  しかし、数値の上ではイノウエGP210の場合でリヤスプロケを2枚以上増やさなければならない。
  これは、フロントタイヤが21インチと17インチの違いからくるものだろうか?

     
7.ホイールバランス


・小さい方が細かい調整ができるだろうと「3.5g」のものを入手。
・バイク屋さんにあるような測定機械でないと
  3.5gで調整するほど細かな調整はできません。
  「10g と5gの のセット」か「5g」のものが良いでしょう。
・とりあえず、フロントだけフォークに取り付けて調整。
・プレーキは当たってないけれどメーターギヤとはかみ合っています。
・いつも同じ部分が下で止まるわけではないけれど、下でよく止まる部分の反対側に、
  3.5gを6個/21g 貼りつけ。その後調整はしていません。

ホイールバランスは宿題に。

スタンドがないと無理なようです。

しかし、アマゾンのレビューでバイク屋さんが投稿していました。
「 スタンドのシャフト自体のセンターが出ていないので、ホイールバランスを調整したような気になっているだけ 」 と。

1万円でセンターの出ていないスタンドを買ってホイールバランスを調整したような気になるより、バイク屋さんに持ち込んで、やってもらう方が安上がりで正確です。

     
8.チェーンとチェーンガイド干渉(2018.05.29  エンジン⑤-3 の燃費が悪いその② より転記)


前後17インチにしてから燃費が驚くほど悪くなったので、いろいろとチェックしました。

それらについては、次の「モタード・エンジン偏」で述べますが、一番の原因が次に述べる「チェーンとチェーンガードの干渉」にあったと考えられます。


a.チェーンが擦れている?


ふと、チェーンをみると、

  チェーン内側のピンから下がきれいに擦れている。
  「チェーンがどこかに当たっている?」
  フロントスプロケット部分やスプロケットガードとで擦れるような場所はなし。


  チェーンと干渉していたのはチェーンガイド。   外してみると、ガイド内側にチェーンで削れた跡(写真下のチェーンガイド)。
  上は新品のチェーンガイドです。


  「チェーンがチェーンガイドの内側に当たっていたのか!」
  「そうか!ホイールを組むときのオフセット量が正しくなくてホイールを左に寄せすぎたのだな。」

  違います。

  オフセットはハブとホイールの位置関係。
  ホイールの中心をハブの中心から左右にずらせること。

  ハブ(それに固定されているブレーキデスクやスプロケット)は
  スイングアームに固定されて動きません。

  スポークを調整しても動くのはホイールだけ。。
  だから、ホイールを右に寄せても、チェーンとチェーンガイドとの隙間は増えません。

よく観ると。

  チェーンの左側にもわずかに隙間があります。
  1㎜ 厚の金属スケールがやっと入るから、1㎜ 程度の隙間です。
  この角度から見ても隙間があることがわかります。
  だから、チェーンが当たっていたのはガイドの内側ではないのです。

チェーンガイドの巾 ( 内法 ) は25㎜、チェーン巾は19㎜で、左側の隙間が 1㎜、右側の隙間が 5㎜ 。

すでに述べたように、ハブは固定されているのでスプロケットの位置は変わりません。
だから、この隙間が仕様なのです。

また、チェーンが擦れているのはピンから下だけ。
チェーンがガイド内側に当たっているのなら、擦れるのはチェーンの側面全体のはず。


b.チェーンが当たっていたのはこの部分


チェーンと当たっていたのはこの部分だったのです。

  写真は新しいガイドで、リヤタイヤを浮かせた状態です。
  リヤ17インチ化にともないリヤスプロケットを小さくしたので、
  チェーンの下側が上がってこの出っ張りに当たるようになったのです。
  チェーンガイドの出っ張りの高さ ( 左右巾 ) は 5㎜。
  こちらが削られたチェーンガイド。
  チェーンで出っ張りが削られて平坦になり、そこにヂェーン内側のピンから下の部分が当たる。
  この削られた平坦部はガイド内側面より高いので、この部分とチェーン内側のピンから下が擦れ合う。


チェーンガイド内側の削れは、前所有者がオフロード走行でチェーンのたるみを大きくしてチェーンラインが左右に振れてできたものでしょう。
ジャンプやウォッシュボードのないアスファルト走行ではチェーンがガイド内側を削ることは考えられません。


c.チェーンとチェーンガイドの干渉は走行に大きな負担となる


チェーンは鉄でガイドは樹脂。
チェーンとガイドが干渉して擦れ合ってもチェーンがガイドを少しずつ削るだけでそれほど支障はない。

しかし、見過ごせないのは通常走行以上にタイヤが沈んだとき。

プレーキング、加速、ギャップ通過。
チェーン下側はガイドの出っ張りに強く押され、チェーンの張りが強くなる。
それは、パワーロスになるだけではなく、チェーンやスプロケットに大きな負担をかける。

上の写真は車体をスタンドで上げてリヤタイヤを浮かせた状態です。

写真のガイドは新品ですが、この状態ですでにガイドとチェーンが当たっています。

スタンドを降ろしてタイヤが沈むと、ガイドがチェーンを押し下げチェーン下側が張ることになります。

走行中タイヤが沈むことになれば、さらにチェーンが押し下げられチェーン下側はパンパンになります。

チェーン上側は“調整したゆるみ”、チェンー下側は“ゆるみなしでパンパン”。

チェーンの上側も下側もパンパンに張っていればチェーンは回りませんが、下側だけパンパンなのでチェーンはなんとか回ります。

しかし、その回転はスムーズではなく、フロントスプロケットからリヤスプロケットへの動力伝達が阻害されます。

走行中 「 一瞬、エンジンストールのように失速する 」 のはこのためだったのかもしれません。


  こちらはまだ800㎞しか走っていないサンスターの43枚リヤスプロケット。

  山の後側の消耗が大きいように思われます。

  そう言えば、エンジン②-2 を降ろしたとき、
  フロントスプロケット全面に赤い粉がびっしりと付いていました。→→→こちら
  これはチェーンとスプロケットに大きな負担がかかって、お互いが異常磨耗したためかもしれません。

  ドライブシャフトの山が削れていたのもこのせいかもしれません。→→→ こちら



d.対策


当然、チェーンが当たる部分を削り取ります。

  ガイドの 5 ㎜の出っ張りをサンダーですべて削り取りました。   ガイドの前後方向も拡げます。


  これでチェーンを押し下げるものがなくなりました。   ジャンプするわけではないので、前後方向もこれくらいで大丈夫。
  もしチェーンがガイドを削っているようなら前後方向をもっと拡げます。


案外、このチェーンとチェーンガイドの干渉が燃費悪化の原因だったのかもしれません。

エンジン②-2、やエンジン⑤ の燃費がよかったのはすべてリヤ18インチのとき。

燃費が悪くなったのは、
・ エンジン②-2 + レース用イグナイター
・ エンジン⑤-3 + レース用イグナイター
・ エンジン⑤-3 + 標準イグナイター
・ オイルシールを交換したエンジン②-3 + 標準イグナイター

すべてリヤを17インチにしてからのこと。

そして、エンジン⑤-3 に問題なし。エンジン②-3 にも問題なし。
リードバルブ、キャブレター、イグナイターにも問題なし。

チェーンガイドとチェーンの干渉が燃費悪化の原因だったかどうかは今後の燃費で分かります。

近くをテスト走行して燃費を調べ、良好ならまた尾鷲・熊野に持ち込みます。
今度は給油なしで熊野まで行けるでしょう。

    
9.完成

    
a.かかった費用と得たもの


イ.かっかった費用

・ スポーク前後 : Z-Wheel W16-35811  ( Webike ) / 19284円+送料380円=19664円
・ ホイール前後 : Excel 中古 ( Yahooオークション ) / フロント・3.0×17・10550円+リヤ・3.5×17・16600円+送料 1800円=28950円
・ フロントデスク : 純正中古 ( Yahooオークション ) / 100円+送料756円=856円
・ タイヤとチューブ前後 : ミシュランパイロットストリートラジアル ( Dproject ) /  フロント・110/70×17・11100円+リヤ・130/70×17・13700円=24800円
・ タイヤバンド前後 : 汎用品 ( 南海部品 ) / フロント・30×17・146円+リヤ・45×17・146円=292円
・ リヤスプロケット : サンスターRS-001-43 ( Webike ) / 8640円+送料380円=9020円
・ ホイールウェイト : モーションプロ 3.5g-YM08-055 ( Webike ) / 1188円
・ 合計 84770円


ロ.ポン付けより得られるもの

YahooオークションでSJ13用の17インチモタードホイール ( タイヤ付き ) F・Rセットは 「 開始8万円 」 では誰も入札しません。

しかし、これは決して高い値段ではないのです。
「タイヤの製造年が新しければ」10万円でも適正価格でしょう。

自分で組むのがメンドウな方は8万円~10万円用意してポン付けを落札してください。

以前、SJ13の17インチモタード前後ホイール ( 程度の良いタイヤ付き・送料無料 ) で開始価格5万円で出品されていました。
5万円で取り敢えず入札をしたのですが、5.1万円に上がったところで追うことをしませんでした。
今考えれば惜しいことをしたようです。

ポン付けを落札しても8万円~10万円、自分で苦労して組んでも8.5万円。

しかし、自分で組めばいろいろな知識と経験が得られます。
そして、それを情報として発信することができます。
これがオートバイ整備の楽しみです。

こう考えれば、自分で組んだ方が得られるものが多いことになります。。


今回の費用はすべて中古のオレンジサムライをYahooオークションに出品した売上でまかなえました。
念願の前後17インチ化はオレンジサムライのおかげです。

    
b.試乗


スプロケット比が少し小さくなったのに、走行感は軽くなりました。

路面に食いつくようになったのは、タイヤが新しいからでリヤ 17インチにしたからでも腕が上がったからでもありません。

少しの試乗では 前 17 / 後 18 と 前後17インチ の差は体感できません。


スタイルが引き締まりました。

スズキイエローにゴールドホイールが映えます。

これで遅かったら笑われる。

スズキ株式会社様、KTMに負けないモタードを造ってください。

「 遅かったら笑われる、DRZ-SM を遥かに凌ぐ 黄色いモタード 」 を造ってください!



今まで付いていた、2.15インチのリヤ 130 / 70 ×17 と 2.5インチの フロント 110 / 70 × 17 は控え選手のRMX④ に譲りました。

控え選手は調子維持のため時々動かすので足付きがよいと助かるのです。

FJ は 「 130PS / フルパワー化 」 済み。

暖かくなってきたし、ICONのパンチングレザージャケットは入手したし、あとは…。



165号で試乗して、尾鷲・熊野峠に持ち込むつもりです。


     
c.インプレッション


2018.03.17  165号線 / 100㎞弱(リヤ43枚)

・サスペンション設定 : フロント圧縮側 / MAX-10clik ( 標準MAX-6clikの60% )、リヤ圧縮側 / MAX-16clik ( 標準MAX-8clikの50% )

  ※以前は F/ 17インチ、R / 18インチで前のめりのためフロントをリヤより強めて
 MAX-8clik
  ※以前より路面のコツコツを拾わなくなったがフロントブレーキング時にフロントが踏ん張らない感じを受ける。
  ※次回はフロントをMAX-8clikに戻す。


・タイヤはさすがラジアル。曲率が大きく長いコーナーで安心してリヤに体重を乗せられる。今までよりバンク角を大きくとっても路面に吸いつき怖さを感じない。
  ※タイトコーナーでは腕がともなわないので今までと同じ。


・F/15枚 ( 標準 )×R/43枚でスプロケット比が小さくなったが、「軽く」なり「その分パンチがなくなって スロットルを開けなければならなくなった」。
  ※80㎞/h~100㎞/hでは4速しか使えず5速が使えない。
  ※馴れの問題もあるだろうがが、80㎞/h~100㎞/h 程度の峠道では 「 F/15枚 ( 標準 )×R/44枚 」の方が良いように思える。


つづく


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