NSR 250-MC21 整備資料
2013.12.11 NSR 250のパワージェット吸い込み口パイプの修復
NSRの回転落ちが悪いのでキャブレター( TA22B)を点検。キャブレター左側のパワージェットパイプが折れていました。
このパイプは「外径 3.6 ㎜Φ・内径 2.8 ㎜Φ」、。これを市販の「外径 4.0 ㎜Φ・内径 3.0 ㎜Φ 」パイプで代用することに。
パイプをピッタリはめるためにリーマを使い、「0.01㎜単位」の穴拡張を目指しましたが、当然失敗。
結局、パイプをエポキシ接着剤で留めました。穴深さや穴から出ているパイプ長さについても書いてあります。
3Way ジョイントをエアクリーナーケースのゴム部に差し込む場合、根元まで差し込めません。
いったいどこまで差し込めるのか、差し込み口の部品で調べてみました。出ている部分が「10㎜程度」です。
ジェット類も交換し、回転はスムーズに落ちるようになりました。
・回転がスムーズにアイドリングに落ちない。
★TA22B・パワージェット吸い込み口のパイプが折れている
・修復試行 ①「市販の外径4.0 ㎜Φパイプを細くして入れる」
・修復試行 ②「穴をリーマで拡張して市販の外径4.0 ㎜Φパイプを入れる」
★お勧め方法「3.6 ㎜Φドリルでパイプ残骸を取り、3.9 ㎜Φドリルで穴を拡げて、4.0 ㎜Φパイプを入れる」
★穴の深さは「10.0 ㎜まで」
★穴から出ているパイプの高さ
★実際の仕上がり
・交換したジェット類
★キャブレターガスケットの表と裏
・試乗「アイドリングまでスムーズに落ちるようになった」
★3Way ジョイントはどこまで差し込めるのか?
・シート取り付け部の部品は残りわずか
1.回転が落ちない
NSRは調子を維持するために時々動かすだけです。
RMXやFJも月に2~3度しか動かしませんから、NSRが車庫から出るのは4カ月に一度くらいになります。
その一度が巡ってきました。
タイヤもチェーンも「要交換」のまま走らせます。
もちろん、ナンバーと自賠責はついています。
『どうも回転の落ちがわるいなぁ…。』
回転はレッドゾーンまできれいに伸びるけど、アクセルを戻しても 4000 ~ 3000 回転 にしか下がらない。
そのままにしておくと、2~3分経ってやっとアイドリングの 1300 回転に戻ってくれる。
以前のような「高回転狂い出し」ではないけれど、低回転が不調なのは同じ。
当然、キャブレター清掃が必要。
前回のキャブレター清掃は 2011年6月。
2年半も経っていますが、走行距離は 1000 ㎞にも達していません。
キャブレターの詰まりなど考えられないのですが、とにかく開けてみましょう。
2.パイプが折れている!
開けてみると、
キャブレター左側のパイプが折れていました。
・写真右側のパイプです。 写真左側のパイプが正常。 前回状態は→→→こちら ・このパイプはパワージェット(PWJ)の燃料吸い込み口です。 ・パワージェットはこのパイプの横にあるマイナスネジの部分にあります。 吸い込み口の底に横穴 ( 黄線 ) があり、パワージェットに燃料が流れます。(写真左側) ・このパイプが折れていたのだから、 左側キャブレターのパワージェットは作動していなかったことになります。 このことと、回転がきれいに落ちないこと関係あるかどうかは分かりません。 しかし、このパイプは修復しなければなりません。 |
・パイプが腐食して折れたのではないようです。 振動で折れたのでしょうか? パイプは、 ・外径:3.6 ㎜Φ ・内径:2.8 ㎜Φ ・厚さ:0.4 ㎜ ・穴に埋もれている長さ:9.5 ㎜、出ている長さ:16.5 ㎜、全長:26 ㎜ ・材質:真鍮 ※ノギス計測でおおよその値 なお、パワージェット室のフタネジは、 ・ネジ山外径:6㎜ 弱、ネジ長:5 ㎜ですが、規格外のネジです。 M5ネジ や 1/4 in ネジ でははまりません。 ・材質はアルミ。 ・しかも、きつく締めてあります。 大きなマイナスドライバーで『パキッ!』と緩めなければなりません。 軽く考えているとネジ溝が崩れてしまいます。 (画像参照) 単独でパーツ購入できません。 くれぐれも甘く見ないようにしてください。 |
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原動機付き自転車扱いです。
ホームセンターに同じようなパイプがあります。 ・①.外径×厚さ×長さ=4 ㎜Φ × 0.5 ㎜ 厚 × 100 ㎝ ・②.外径×厚さ×長さ=3 ㎜Φ × 0.5 ㎜ 厚 × 100 ㎝ ・パイプ内径は ① が 3 ㎜Φ、② が 2 ㎜Φ。 折れたパイプは 内径 2.8 ㎜Φ、厚さ 0.4 ㎜。 だから、使うのは ① の 4 ㎜Φパイプ。 内径が 0.2 ㎜ 大きくなるけれど、吸い込み口だから構わないでしょう。 ・パイプの値段が店によって大きく違うのでご注意。 A店では、① 498 円、② 349 円。B店では ① 26 0円、② 230 円。 そう言えば、A店はスズキのCCIS・スーパー・1リットル缶も、 B店の 548 円 より 200 円くらい高い。これはチョット高すぎます。 ・それでは、この 4 ㎜Φ のパイプを削って取り付けます。 外径 4.0 ㎜Φ を外径 3.6 ㎜Φ にすればよいのだから、厚さを 0.2 ㎜ 削ればよい。 サンドペーパーと切断刃もA店で買いました。 |
b.こなごなにして取り除く
まず、穴に残っているパイプの折れた部分を取り除きます。
『こんなの、細いマイナスドライバーでこじればはがれるだろう。』 そんな簡単にはいきません。材質は銅ではなく真鍮です。 ・細いドライバーをタガネのようにして切り込みを入れる。 ・もっと細いドライバーをパイプの背中にたたき入れる。 ・少し大きいドライバーで穴の中をグリグリとかき回す。 ・パイプの残骸は下へ下へ。 ・最後は粉々になって、パワージェットの穴から出てきました。 ※ 写真の左側穴がパワージェット穴です。パワージェットが見えています。 ※ 写真の右側穴が吸い込み口穴です。穴底にパワージェット穴に通じる通路が見えています。 ・吸い込み口穴はガリガリになってしまいました。 ここにパイプを取り付けるのだかかまわないでしょう。 |
c.「パイプを細くする」で失敗
次の作業は、「外径 4.0 ㎜Φ・厚さ 0.5 ㎜ の真鍮パイプを 0.2 ㎜ 薄くする」こと。
『サンドペーパーにパイプを挟んでクルクル回せば良いだろう。』
そんな簡単なものではありません。
・クルクル回しているだけではいつまでたってもノギスの値は4㎜Φ。
・パイプの縦方向にペーパーをかけたり、ヤスリで削ったり。
・『まあ、これくらいでいいか…。チョット試しに入れてみよう。』、穴に差し込むと「少しきつい感じ」
・『チョット上から叩いてみよう。』しっかりとはまりました。
・『こんなものでいいんだな…。それではクルクルで仕上げをするか…。』
・パイプをプライヤーで挟んで抜こうとするのだけれど抜けません。
・プライヤーを少しねじったら、パイプが根元から「ポキン」。
・振り出しに戻ってしまいました。
・再度、ガリガリ・グリグリで粉々にして穴に残ったパイプを撤去。
・吸い込み口穴は前よりも痛々しい状態に。※上の写真は二度目の「ガリガリ・グリグリ」の後のもの)
・反省1:厚さが 0.3 ㎜ になって薄くなりすぎる。(折れたパイプの厚さは 0.4 ㎜ )
・反省2:きれいな円筒形に削れない。
・反省3:パイプが穴に入ったら、抜こうとしてはいけない。
・結論:「パイプを削って穴にはめる」より「穴を拡げてパイプをそのままはめる」方が、作業が楽だし強度も上がる。
★★03
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・①.FPツール : 3.04 ㎜Φ ×全長 72 ㎜ × 刃長 40 ㎜ × 刃数 6 -420円 ・②日立ツール : 4.01 ㎜Φ × 全長 80 ㎜ × 刃長 40 ㎜ × 刃数 6 -630円 ・③.栄光社 : 4.03 ㎜Φ ×全長 110 ㎜ × 刃長 35 ㎜ × 刃数 6 -525円 ・④.栄光社 : 4.07 ㎜Φ × 全長 80 ㎜ × 刃長 40 ㎜ × 刃数 6-630円 ・⑤.S&K・エンドミル : 全長 55 ㎜ × 刃長 7 ㎜ × 刃数 3 × 軸径 6 ㎜ -500円 ※ ①,②,④ はハンドリーマ、③ はマシンリーマ。 ※ハンドリーマはホルダーに取り付けて手作業で行います。 ドリルは、不二越の鉄鋼用(ホームセンター) ・2.8 ㎜Φ・2本入り/430円 ・3.1 ㎜Φ・2本入り/530円 ・3.8 ㎜Φ・2本入り/550円 ・4.0 ㎜Φ・2本入り/560円 ・4. 1㎜Φ・1本入り/330円 ※上で、外径 3.0 ㎜Φパイプ用のドリルやリーマがあるのは、 RMXのキャブレターのオイルニップルの修復を予定しているから。→→→こちら ※ 写真のパイプが曲がっているのはカメラレンズのせいです。 |
・リーマやエンドミルは穴を開けることはできません。穴を拡げることしかできません。 ・リーマの先は、下穴に沿うように細くなっています。 写真中央の 4.07 Φ リーマでは先端 15 ㎜ がテーパー状になっています。 このリーマを使うと、穴を貫通させる場合は 4.07 ㎜Φ となりますが、 止まり穴の場合はテーパー部分だけ 4.07 ㎜Φ より小さくなってしまいます。 今回は深さ 9.5 ㎜ の止まり穴ですから、このリーマを使うと、穴は 4.07 ㎜Φに拡張できません。 ・止まり穴の場合は先端をカットするか止まり穴用のリーマが必要になります。 ・写真一番上のリーマはマシンリーマです。ボール盤やドリルに取り付けて使います。 そのため回転部が太く取り付け部も大きくなっています。 もちろん、手回しホルダーに取り付けてハンドリーマとしても使えます。 ・写真一番したのエンドミルはドリル用です。 刃長も短いので今回の作業には不向きです。 |
b.工具の選定 - とのリーマを使えばよいか
鉄板にいろいろな大きさの穴を開けて、「 どのリーマを使えば 4.0 ㎜Φのパイプをきつめにはめられるか 」 を検討しました。
イ.ドリル穴の実際の大きさ
ドリルはボール盤ではなく電動ハンドドリルを使っています。
作業熟練度はまったくの素人で中学生レベル。
ドリル刃がたわんだり、頭を振ったりします。
・3.8 ㎜Φ ドリルであけた穴は 3.9 ㎜Φ くらいになる。※ 7個中、3.9 ㎜Φが 6個、3.95 ㎜Φ が 1個(ノギス計測)
・4.0 ㎜Φ ドリルであけた穴は 4.05 ㎜Φ くらいになる。※ 4.03 Φ リーマは通るが 4.07 Φ リーマは通らない)
・結論→ドリル径より「+0.05 ~ 0.10 ㎜ 」大きくなる。
ロ.リーマ穴の実際の大きさ
手回しですからドリルのようにきれいに回せません。
揺れながら回るので穴は大きくなります。
いろいろ試した結果は、
・3.8 ㎜Φ のドリルで穴あけ ( 実際には 3.9 ㎜Φ の穴があく )
↓
・4.01 ㎜Φ リーマで拡張
↓
・4.03 ㎜Φ リーマが通る
↓
・4.0 ㎜Φ パイプは楽に通る。
・結論→ 4.01 ㎜Φ リーマで穴を拡張するとパイプがきつめに入らない。→ 4.01 ㎜Φより細いリーマを使わなければならない。
※これは私が作業する場合の結論です。
ハ.工具選定結論
外径 4.0 ㎜Φのパイプを3.6 ㎜Φの穴に入れるには、
・3.6 ㎜Φ 穴の拡張 : 3.6 ㎜ ~ 3.8 ㎜Φドリルを使う。(新たに穴をあける場合は3.6㎜Φドリル)
・リーマで拡張した穴を仕上げる : 4.0 ㎜Φ リーマを使う。
・きつい場合はパイプをペーパーに挟んでクルクルする。
なお、RMXキャブレターのオイルニップルの場合も検討。外径3.0 ㎜Φパイプを取り付ける場合。
・下穴 → 2.6 ㎜ ~ 2.8 ㎜Φドリルで穴あけ ( 新たに穴をあける場合は2.6㎜Φドリル)
・リーマ → 3.0 ㎜Φ
・きつい場合はベーパークルクル。
以上により、必要なリーマは 4.0 ㎜Φと3.0 ㎜Φ(RMX用)
c.再度のリーマ調達
再度、Yahooオークションでリーマを調達 ・⑥.日立ツールハンドリーマ : 3.99 ㎜Φ × 全長 76 ㎜ × 刃長 30 ㎜ × 刃数 6-210円 ※刃根元に化工 ・⑦.岡崎精工ハンドリーマ : 4.00 ㎜Φ × 全長 75 ㎜ × 刃長 34 ㎜ × 刃数 6 -315円 ※先端切断 ・⑧.日立ツールハンドリーマ : 2.99 ㎜Φ × 全長 72 ㎜ × 刃長 40 ㎜ × 刃数-210円 ※先端切断 ・⑨.日立ツールハンドリーマ : 3.00 ㎜Φ × 全長 72 ㎜ × 刃長 40 ㎜ × 刃数 6 -420円 |
d.素人には1/100㎜単位の穴はあけられない
・「まずは、3.99 ㎜Φ のリーマで穴を拡張してパイプをはめてみよう。 パイプが入らないだろうから、その次ぎに 4.00 ㎜Φリーマでやってみよう。」 そんな予想はあっけなく吹き飛びました。 ・3.99 ㎜Φリーマで拡げた穴にパイプを入れると 「 ガタガタ」。 「スカスカ」ではありません「ガタガタ」です。 なんと、4.1 ㎜Φのドリルが入ってガタが出る。 結局、3.99 ㎜Φリーマで、4.1 ㎜Φ より大きい穴になってしまいました。 やはり、手回し作業でリーマが揺れるのでしょう。 ・これなら、3.9 ㎜Φのドリルで穴を拡げた方がよい。 実際には「+0.1 ㎜ 」で 4.0 ㎜Φの 穴になる。 ・結局、リーマは「1/100 ㎜ 単位」だけど、作業する手が「 1/100 ㎜ 単位」ではない。 素人にはリーマは使いこなせない。 そういえば、行きつけの散髪屋サンが耳穴の産毛を取るためにリーマを使っています。 やはり、リーマを使うのはプロだけなのです。 |
まず穴の中に残っている折れたパイプを取り除く ・残っているパイプは、内径・2.8 ㎜Φ,外径・3.6 ㎜Φ。 ・3.6 ㎜Φのドリルで穴を拡げて、パイプ残骸を取る。 次に穴を拡げる ・3.9 ㎜Φのドリルかマシンリーマで穴を拡げる。 ※始めから 3.9 ㎜Φドリルを使っても結果は大して変わらないでしょうが、 相手がアルミ材なので、3.6 ㎜Φ → 3.9 ㎜Φ の二段階がよいでしょう。 これで、穴は4.0㎜Φ±α になっています。※ハンドリーマはぶれるので使わない。 パイプをはめる。 ・運がよければ、4.0 ㎜Φのパイプが そのままでorペーパークルクルできつめにはまるでしょう。 この場合は、ネジロック剤をパイプに塗って取り付け。 ・パイプがきつめにはまらなければ、エポキシ接着剤をパイプに塗って取り付ける。 |
b.穴の深さに注意
注意しなければならないのは、穴の深さ。
穴拡張がパワージェットへの通路まで達すると、 パイプでその通路を塞ぐことになります。
★穴の深さは 10 ㎜ まで。
・拡張穴が「パワージェット通路に達していない」ことを 確認しながら慎重に作業しなければならない。
この点からいえば、3.9 ㎜Φ のドリルより 3.9 ㎜Φ のマシンリーマを使った方がよい。
★エポキシ接着剤がパワージェット通路穴に流れないようにする。
・パイプに塗ったエポキシ接着剤がパワージェット通路に流れ込まないようにしなければならない。
エポキシ接着剤を塗ったパイプを穴に入れるときは、取り付けるパイプの中に綿棒を通しパワージェット通路穴を塞がなければならない。
c.パイプ高さに注意
・パイプの出ている部分の長さは 16.5 ㎜。 吸い込み口なので、多少長くてもOKでしょうが、短いとダメでしょう。 ・パイプは斜めになっています。 パイプ面の低いところから ニードルジェットホルダーが納まっている面までの距離が 6.0 ㎜にします。 |
d.実際の仕上がり
以上の 「 a,b,c」の注意はあとで分かったことです。
今度やるときにはそうします。
今回は次のような仕上がりになりました。
・①.パイプを入れると隙間がありガタガタ ・②.金属用接着パテをこの隙間に極細ドライバーで押し込む。 多分、接着パテは入口部分にだけしか入っていないでしょう。 しかし、しっかり固定されています。 ・③.念のために、エポキシ接着剤で入口付近を盛り留め。 この部分に接着剤を盛るのは結構難しいものです。 aで述べたように、パイプに接着剤を塗って穴に入れれば、 余分な接着剤があふれでて、入口付近に盛り上がることでしょう。 エポキシ接着剤は普通のものを使いました。 「耐溶剤・耐ガソリン」のエポキシ接着剤もあるようですが、 エポキシ接着剤はもともと耐溶剤なので大丈夫でしょう。 ついでに、キャブレター右側の折れていなパイプの根元にも盛っておきました。 ・二年後の2015.10にキャブレターを開けたところ、 エポキシ接着剤が溶けていることはありませんでした。 |
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電動トライクです。
シニアカーの代わりに。
孫には こちら
・①.16165-KV3-830,ニードルジェットホルダー,1722円 ※2013.11.15.時点でメーカー在庫残り17個。 私が2個入手したので残り15個。 ・②.99103-KV3-0380,スロージェット♯38,609円 ・③.99101-PH9-1280,メインジェット♯128,220円 ※②・③は量販店で入手できますが、部品で注文した方が安いです。 ・④エアースクリュー → 交換しない ・⑤-1. 99105-MA3-0720,パワージェット (左側) ♯72,462円 ※2013.11.15・時点でメーカー在庫残り11個。私が1個入手しましたので残り10個。 ※左側♯72は、MC21-101の TA22B-A キャブレター用です。 ・⑤-2 99105-KV3-0750 ( 99105-MA3-0750 ),パワージェット ( 右側 ) ♯75,462円 ・⑥ 16010-KM9-505 ( 16010-KM4-024 ),ガスケットセット,2278円 ガスケットセットは高いですねぇ。なんとかなりませんか? ・以上、パワージェットを除き二個ずつ必要です。 合計10582円。 ※Webikeで3000円以上送料無料。 最近のWebikeは30分経たずに見積もり出来上がり、カード支払いで二日後には発送。 佐川急便ですから、「発送しました」のメールが届く前に到着します。 |
b.今までの部品の状態
ニードルジェットホルダー | スロージェット | メインジェット |
・真ん中が新品、上と下が今までのもの。 ・上のホルダーは穴がずいぶん大きくなっています。 ・ジェットニードルは低回転に関係するから当然交換。 |
・真ん中が新品、上と下が今までのもの。 ・穴は大きくなっていませんが、低回転に関係するから交換。 |
・左端が新品、あとの二つが今までのもの。 ・メインジェットは高回転域に関係し、 現在高回転域に問題なし。 しかし、穴も大きくなっているだろうから交換。 |
パワージェット | パワージェット♯72 | |
・交換する必要はない程度でしたが、 念のために新しくしました。 ・中二つはこのあとキャブクリーナーできれいにできました |
・♯72 はメーカー残り 10個の貴重品。 ・古いものも大切に残しておきましょう。 |
c.ガスケットの表と裏
ガスケットは上部と底部を新しくしました。
底部のリングは劣化して固くなっていました。
よく見ると両面が同じではありません。、
・上は“のっぺらぼう”、下は中央に尾根。 ・どちらが裏(溝に納まる方)で、 どちらが表(シールする方) ? ・下が表。尾根が潰れてシールする。 |
・セットするとこうなります。 | ・前に、FJのオイルドレンパッキンの裏表で迷いました。 ・これも同じ。 のっぺらぼう(左側)が裏、尾根が尾根がある(右側)のが表。 |
d.MC21-101 の整備情報
・キャブレター TA22B
・メインジェット/♯128
・ジェットニードル/J3LB(左側),J3LC(右側)
・パワージェット/♯72(左側),♯75(右側)
・スロージェット/♯38
・エアスクリュー戻し/1+5/8回転(左),1+1/2回転(右)
アイドリング/1250±100rpm
●●
・36194-PD2-661,フィルターAssy,966円 ・2013.12.29でメーカー在庫5個。 今回、私が1個入手したので残り4個。 ・左は根元が折れやすい 3wayジョイント,514円 案外値段の高い部品です。 |
・このフィルターは、 エアフィルターボックス底の 3way ジョイントを差し込む部分の部品。 |
・3 way ジョイントがうまく差し込めず、 3 way ジョイントの根元を折ってしまいます。 ・「いったいどこまで差し込めるのか」 それを知りたかったのです。 |
・フタには4箇所に爪があります。 ・この爪が外側ケースに引っかかっています。 |
・蓋の裏側です。 ・爪は○穴の間にあります。 |
・このように外側ケースにはまります。 |
・ケースの中にはエアフィルターが二枚入っています。 ・柔らかい面がケース底側になります。 |
・3wayジョイントを精一杯差し込むと 残りは 9.6㎜。 ・「1㎝くらい出るのが標準」ということになります。 ・これ以上は入らないし、ここまでは入れなければならないのです。 |
・実際に外してみます。 ・○印部分に爪があります。 ・爪の横に細いドライバーを差し込んでカバーをめくる。 ・1箇所ではめくれません。 タイヤを外す要領で二カ所でめくります。 ・カバーは柔らかいので、割れることはありません。 |
・フィルターはきれいで汚れていません。 ・ゴム製のフィルターフォルダーも硬化していません。 ・フタはガリガリになってしまいました。 |
・部品を交換する場合は、外側ケースも外さなければなりません。 ・しかし、これを外すのはやっかいなようです。 ・今回は「その構造を知る」ことが目的なので、 外側ケースは外しません。元に戻して終了。 |
・3way ジョイントの根元を エポキシ接着剤で補強しておきました。 ・90分硬化型を使いましたが、根元につけた接着剤が 垂れてしまい肉盛り補強になりませんでした。 ・温度が低いと硬化速度が極端に遅くなるので、 冬場は5分硬化型が良いでしょう。 |
b.シート取り付け部の部品
整備中にどこかへ転がっていく部品です。
適当なワッシャやカラーで代用できますが、安いので“ついでに注文”です。
・①.77105-KV3-830 ,シートマウンティングラバー,225円 ※メーカー在庫残り 15個,無くなり次第廃盤
・②.77201-KV3-000 ,シートセッティングカラー,236円 ※メーカー在庫残り 8個,無くなり次第廃盤
・③.77101-KV3-000 ,クッションラバー,189円 ※メーカー在庫残り 6個,無くなり次第廃盤
※在庫は2013.11.29現在の状況。今回私が 1個ずつ入手したので、在庫は 1個ずつ減っています。
・① と ③ がラバー製、② がスチール製です。 ・③ の上から ② を入れて、シートをボルトで固定。 ・①はボルトの頭隠し。 |
・要するにシート取り付け穴にはめるカラーです。 ・① はシートに接着します。 |
・このようにセットされます。 |
つづく。
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