RMX250-SJ13 整備資料
2014.05.31 SJ13 中古エンジン③検証 ・ 後編 / エンジン始動
前回、スタッドボルトを交換したエンジン③の動作チエックを行います。
エンジン単体ではチェックできないので、余っている部品でもう一台RMXを組みました。
・エンジン③のチェックのためにもう一台組む
・エンジン③のピストンの状態、使用したピストン
・エンジン③のシリンダーヘッドとヘッドガスケット、シリンダーの状態、使用したもの
・エンジン③の排気バルブの状態
・エンジン③に使用したリードバルブとインテークマニホールドはRMX①から
・エンジン③にオイルポンプ取付
・スプロケットは今までどおり前14/後46qスプロケットの裏表とサークリップの裏表
・スプロケットガード取り付けボルトはSJ13もSJ14も寸法は同じ。塗装の違い
・使用したチェーン
・チェーンアジャスターの裏表
・お勧めの純正部品/エンジンマウントボルト、クリップナット,トリップメーターノブ
・RMX③(エンジン③)初めての試乗
・RMX③(エンジン③)のキャブレター設定
・RMX③(エンジン③)のエンジンオイル消費量測定
・RMX③(エンジン③)の新たな問題
1.エンジンを動かすためにはもう一台必要
オートバイのエンジンは電気モーターのようにそれだけを動かすことはできません。
点火系統や燃料系統をつなげなければ動きません。
また、パワーの出方をチェックするためには実際に走らせる必要があります。
だから、エンジンを車体に載せなければなりません。
いま使っているRMXに載せると、エンジンチェック後にまた元のエンジンに載せ替えなければなりません。
書付きフレームがもう一つありましたのでそれに載せることにしました。
このフレームは “エンジン取り用” の SJ13 (RMX②)に おまけで付いてきたものです。
SJ13の 書類には おまけフレームの車台番号、 SJ 13 のフレームには その車台番号の素人刻印。
ややこしいフレームです。※詳しくはこちら
RMX②はエンジン,リヤショック,キャブレター,オイルポンプ,オイルタンク, スロットルケーブルを 現RMXに、 使い物にならない、素人刻印フレーム,チャンバー,サイレンサーを金属ゴミに。 その後、Yahooオークションで不足している中古部品をコツコツ入手。 おまけフレームに組んでおいたのです。 ※以後の表記 ・尾鷲熊野峠でトラブルを起こしたSJ13 → RMX① ・ エンジン取り用に入手した SJ13 → RMX② ・RMX②のエンジンを RMX①に載せ替えた 現SJ13 → RMX②-2 ・今回入手したエンジン → RMX③ ・すべて、エンジンを中心にしています。 |
たとえば、2013.10.20 落札。
①オイルタンク/260円 ②オイルポンプ/110円 ③オイルポンプカバー/100円 ④フロントアクスル/120円 ⑤スピードメーターケーブル/110円 ⑥スピードメーターギヤ/260円 ⑦スロットルワイヤー/110円 ⑧イグニッションコイル/530円 ⑨チャンバー/120円 すべて程度の良い部品です。 部品は洗浄済み。 ワイヤー類はアーマオールで磨いてあります。 120円のチャンバーは凹みはありますが、 耐熱塗装済みです。 落札代金総額 1720円 すべて同梱で広島から送料1680円。 チェックしてみてください →→→ fukugawashokai RMXの中古部品で高いのはエンジンとキャブレターだけなのです。 |
上部 ( リング溝付近 ) に爪で引っかかるタテ傷が4~5本。 このタテ傷の中央部に指の腹で感じる凹み。 この凹みの近くのピストンヘッドに 5㎜長の欠け。 ピストン中央部と下部には浅いタテ擦り傷はあるが、 深いタテ溝傷はなし。 これらは普通の使用傷で問題なし。 側面には爪で引っかかる深いタテ傷2~3本。 ピストンヘッドはススが堆積しているが、乾いて焼けている。 ※写真は堆積物を取り除いた状態。→→※取り除く前 |
ピストン後ろ側
深いタテ傷なし。 左側 ( 後ろから見て左-写真左 ) に爪で引っかかるタテ傷。 写真はカーボンを取り除く前のもの。 しっかりと焼けているので、健全に動いていたと推測。 |
どのピストンを使うか?
手持ちのピストンです。 ①前にあるのが、今回入手した エンジン RMX③のもの。 ②後列左端が RMX② エンジンのもの。 ・前側ヘッドの角が擦れてかえりができている。(写真の白い部分) ・前側中央に長いタテ傷が集中している。(写真の黒い部分) ・後側は全体にタテ傷が多い。 ・タテ傷は今回のものより生々しい。 現RMX ( RMX②-2 ) は新品のピストンを組みました。→→→こちら ③後列中央は 長期保存の未使用ピストン。→→→こちら ④後列右端は尾鷲・熊野の峠でエンジントラブルを起こした RMX①のもの。 なぜか損傷や深い傷なし。しかし、使わない方がよいでしょう。 ③の未使用ピストンを使いたいところですが、今回は始動・運転チェックです。 今回入手したエンジンのものをそのまま使うことにしました。 このエンジンを実際に換装して使うときに、リングとピンを新しいものにして、 後列中央のピストンを使うことにしましょう。 |
写真右側がこのエンジンのもの。 損傷,堆積物なし。 良い色に焼けています。 ただ、ガスケット面の頑固な汚れと スタッドボルト穴にこびりついた赤サビを取るのが面倒なので RMX①の清掃済のものにしました。( 写真右側 ) |
ガスケット
写真左側の手前がこのエンジンのもの。 コーティングがボロボロです。 後のものは RMX① か RMX② のもので少しましです。 今回は新品ガスケットを使いました。 ・品番 / 11141-05D10 ガスケツトシリンタ″ヘツト″ ・¥3,402 × 1 = ¥3,402 新品ガスケットを見るのは初めてです。 金属製の三枚のガスケットが一つになっています。 上下の二枚は 「 このような色の金属か 」 と思うほどしっかりとコーティングされています。 高い部品ですがそれだけの造りになっています。 |
シリンダー
可もなく不可もなく。
爪で引っかかるような深いタテ傷なし。
シリンダーの状態 ・ 健全度は目視では分かりません。
写真ならなおさらです。
だから、状態写真と記述は省略。
c.排気バルブ
タール状態は通常です。 汚れを落とせばきれいになります。 汚れはコテコテタールの下にカチカチスス。 灯油漬け込み後スチールウール。 しかし、カチカチススはしっかりと動いていた証拠。 各部品の損傷や欠品はありません。 エキゾーストバルブロー のロッドにはまるスペーサにガリ傷。 ※次の写真三枚目の 左側真鍮色部品の傷 なぜこんな所に傷が付くのでしょう。 バルブ作動にはまったく影響ありませんが、傷がついた原因が分かりません。 エキゾーストバルブアームのシャフト取り付けにはネジロックをお忘れなく。 |
リードバルブとインテークマニホールドは RMX①のもの。 ※インテークマニホールドの部品名は インテークパイプ リードバルブのガスケットをお忘れなく。 ・品番 / 13156-01C10 ガスケツトリ-ト″ハ″ルフ″ ・¥118 × 2 = ¥236 紙ガスケットですが安価です。ヤマハ純正部品ではこうはいきません。 シリンダーのガスケットも安いので交換しておきましょう。 ・品番 / 11241-28C11 ガスケツトシリンタ″ ・¥961 × 1 = ¥961 |
【広告】
3.その他
★★25
これで「もの」になるようなら
「65 か 85」にステップアップ。
a.オイルポンプ
オイルポンプを動かすにはオイルポンプギヤとシャフトが必要です。 ・品番 / 16321-29E00 ギヤオイルホ゜ンフ゜,ト″リフ″ン ・¥1,134 × 1 = ¥1,134 ・品番 / 16320-29E00 シヤフト,オイルホ゜ンフ゜ギヤ ・¥1,080 × 1 = ¥1,080 高価だったら 混合給油でエンジンテストをするつもりでしたが、 安価なのでオイルポンプを付けて分離給油でエンジンテストをすることにしました。 オイルポンプ取り付け部のOリングも必要です。 ・品番 / 09280-20003 Oリング,D:1.5ID:19.5 ・¥108 × 1 = ¥108 写真の右下にあるのはオイルパイプを留めるクリップ。常備部品です。 ・品番 / 09401-04401 クリップ/¥120 ( 税抜 ) |
・このエンジンは混合給油にしてありました。 ・混合給油はシリンダーに直接オイルを供給しませんので エンジンに負担がかかります。 |
・カバー穴のフタは裏から叩けば外れます ・CRMは確か10円玉で塞いだように記憶しています。 |
・ワイヤー取り付けで、 矢印の部分の爪を曲げることをお忘れなく。 ・オイルポンプの取外しや取り付けに関しては →→→ こちら と こちら |
・サービスマニュアルのイラストでは判りにくい クリップ方法です。 ・排気バルブ右下ボルトのクリップで 外側のパイプだけを留めます。 |
・ウォーターポンプもチェックしておきましょう。 ・キックを動かしてプロペラが回ればOK。 |
・Oリングに痛みなし。 |
単気筒 オフロードバイク は 部品点数が少なく 取り付けスペースが大きいので組み付けが楽です。 まさにプラモデル感覚。 |
手持ちのフロントスプロケットは 15枚 と 14枚。 左が AFAM の 15枚、右が純正の14枚。 標準は 前 15 / 後 46。 しかし、 15 / 46 では RMXの角が取れて “ただの街乗りバイク”になってしまいます。 2サイクルらしさを楽しむためには、オンロードでも フロントは一枚ダウン。 現RMX と同じように 14 / 46 に。 サークリップは新品交換が原則です。 ・品番 / 09380-22006 サ-クリツフ゜ ¥129 × 2 = ¥258 |
なお、スプロケットは写真に写っている側が内側になります。
取り付け部が出っ張っている方が内側、平坦な方が外側です。(サークリップを取り付ける方が平坦です)
逆にすると 15枚ではクランクケースを削ってしまいます。
・サークリップは斜めにカットされています。 “面垂れ” というそうです。 ・この 面垂れ がある方が内側です。 写真の上側を内側にしてはめます。 ・留める側 ( 外側 ) が よく引っかかるようになっているのです。 |
・新しいサークリップは シャフト溝に押し込むと パチン、パチン と音がします。 ・RMX②でガタガタだったスプロケットが しっかりと留まりました。 ・パチン、パチンがキーワードです。 |
・プラスチック製のスプロケットガードはよく出品されますが、 アルミ製のガードやカラーは出品されません。 ・これらは安価ですから注文しておきましょう。 |
・品番/ 27641-28C20 フ゜レ-ト,フロントチェ-ンガイト″15T
・¥583 × 1 = ¥583
・品番 / 09180-06203 スヘ゜-サ,6.5X10.5X25
・¥118 × 1 = ¥118
※全長/25㎜、外径/10.5㎜Φ、内径/6.7㎜Φ、アルミ制
b-2. スプロケットガード取り付けボルトには N型用 と R・S型用がある)
スプロケットガードはクランクケースに二本のボルトで取り付けます。
上側のボルトは長くカラー ( スペーサ ) をはめます。この長いボルトに N型用 と R・S型用があるのです
①N型用 ・品番 / 01547-06957 ボルト ¥86 × 1 = ¥86 ②R・S型用 ・品番 / 01547-06953 ボルト ( 01547-0695B-000 ボルト ) ¥86 × 1 = ¥86 RMX②はR型、RMX①とRMX③はN型です。 この二本のボルトがどう違うのか?興味があるので二つ注文しました。 違いは表面仕上げ。 N型は銀色仕上げ、 R・S型は黒色仕上げ。 寸法は同じです。※ボルト長 / 85㎜、ネジ長/19㎜、M6 こういうところが SUZUKI らしいですね。 SUZUKIは RM のサービス部品にジェット類を付けてきますからね。 もとも、KX はピストンでしたが…。 |
・チェーンは 520/112リンク 標準は エンドレスシールチェーン。 今回使用したのは MADE JN TAIWAN。KMC 520H-120L もちろんノンシールですが、なんと、1884円! 国産メーカーのものの 1/2~1/2。 RKの未使用シールチェーンを使おうと予定していたのですが、 適合ジョイント不明で時間がかかる。 だから、とにかく安いもの。 |
※スプロケットの標準は前/15・後/46で、標準チェーンが112リンク(56駒)です。
これで、チェーンアジャスター目盛りは「-1~7」の1になります。
112リンクで、後を2枚上げて前/15・後/48にするとチェーンがスプロケットにセットできません。
112リンクでスプロケット比を上げるためには、前を下げなければなりません。
前/14・後/46はもちろんOKですが前/14・後/48でもOKです。
なお、114リンクだと、前/15・後/48でチェーンはセットできますが、アジャスターは「-1~7」の5になります。
だから、後を2枚下げて標準の前/15・後/46にするとチェーン張りの余裕がなくなってしまいます。
・手持ちのTAKASAGO 520/112 未使用です。 ・いろいろまとめて1000円の中に入っていたチェーンです。→→→ こちら |
・確かに RK の 520 SM です。 | ・ところがどう見ても シールチェーンなのです。 ・今の 520SM はノンシールタイプ。昔の型番でしょうか? |
・確認のために 現在の520SMのクリップジョイントを試しました。 ・当然、ピン長が不足。 |
・KMCチェーンは頼りないほどスリムです。 ・サラサラのオイルが塗布してあります。 ・まあ、切れることはないでしょう。 |
・かし丸君など持っていません。 ・二昔前のオフロードバイクチェーンは切断だけ。 ※鯨印 No.50S,スペアーピン 鯨印 No.50単列用 |
チェーンアジャスターは一面が出っ張って、他の面が平らです。 どちらの面にも数字の刻印があります。 そして、どちらの面が右になるか左になるか分かるように、 右面を示すRと 左面を示すLの刻印があります。 写真で言えば、 アジャスター①は出っ張りのある面に L 刻印、 平らな面にR刻印。 だから、①付けたときに、 出っぱり面が左側、平らな面が右側になっていなければなりません。 アジャスター②は①と逆です。 平らな面にL刻印、出っ張りのある面にR刻印があります。 だから、 平らな面が左側、出っぱり面が右側にならなければなりません。 それでは、①と②はスイングアームのどちら側につけるのでしょう? ①と②のどちらが右側のアジャスターで、 どちらが左側なのでしょう? このLとRの刻印で分かると思うでしょう? |
しかし、 ①を右側、②を左側にすると、 出っ張り面が内側、平らな面が外側になります。 そして、①と②の各々の面はその L ・ R 刻印通りになります。 |
逆に、 ①を左側、②を右側にすると 平らな面が内側、出っぱり面が外側になります。 この場合も ①と②の各々の面はその L ・ R 刻印通りになります。 結局、この L ・ R 刻印では ①と②をどちら側に付けるか分からないのです。 |
パーツリストでは右側のアジャスターが 61410-29E00、左側のアジャスターが 61410-14D10。
パーツリストのイラストでは出っ張りが内側、平らな面が外側になっています。
しかし、パーツリストのイラストだけで判断するわけにはいきません。
結局、部品を注文しなければ分からないのです。
常識で考えれば、アジャスターのスイングアームに接する面が平らなので、 アジャスターの 「 平らな面が内側になる 」 でしょう。 しかし、どうも 「 出っ張っている面が内側になる 」 ようです。 つまり、「 ①が右側のアジャスター、②が左側のアジャスター 」 のようです。 その根拠は、 1.サービスマニュアルP13-4 のリヤホイール断面図でチェーンアジャスターの出っぱり面が内側になっている。 2.Yahooオークションに出品されていた SJ14の右側アジャスター( 61410-44E00 ) の写真がアジャスター①と同じだった。 ただし、これは推測の域を出ません。 どちらを右側にしてどちらを左側にするかは自己責任でお願いします。 私は、現RMX も RMX③も ①を右側、②を左側にして、各出っぱり面が内側になるように付け替えました。 |
・エンジンマウントボルトで長いものがあります。 ・このボルトは案外痛んでいます。 |
・品番 / 09103-08297 ボルト8X137、¥183 × 2 = ¥366 ・ホームセンターではなかなか見つけられませんのでお勧めです。 |
クリップナット
・品番 / 17785-20930 フ゜レ-ト,ラジエ-タカバーフイツテインク″ ・¥129 × 4 = ¥516 |
・クリップ式のM6 ナットです。 ・いろいろなところで使われていて四角いものもあります。 ・作業中よくなくなる部品ですから、常備しておきましょう。 |
トリップメーターノブ
・品番 / 34124-44B30 ノブ,トリップ ¥248 ( 写真左側 ) ・品番 / 34184-12D00 スクリュー,トリツフ゜ノブ ¥108 ( 写真右側 ) |
・気がついたら振動でなくなっていました。現RMX。 | ・やはりトリップメーターは便利ですからね。 ・当然、スクリューネジにはネジロック。 |
【広告】
流行りの特定小型原動機付自転車。
バランス能力が鍛えられるかも。
エンジン搭載、キャブレター取り付け、エアフィルター取り付け。 まだまだ、走れません。 ・冷却水とエンジンオイル、これは当然。 ・ギヤオイル交換。 ・ブレーキ液追加。エア噛みしているようだけれど試乗だけだからエア抜き省略。 ・ ブレーキ踏み代調整。ブレーキランプ調整省略。 ・混合 CCIS 20:1/ 5L ・そうそう、右バックミラーとナンバープレートを現RMXより拝借。 ・空気圧 前後 1.5 ・リヤウインカー欠品、昔の二輪試験は手信号。 ・プラグは BR9ES新品。 |
チョークを引いてキック三回でエンジンはなんなく始動。
現 RMX のような バキバキ音,ガシャガシャ音なし。
図太い乾いた排気音だけ。
もちろん、モウモウ白煙や オイル飛び散りなし。
これは 当たり の予感。
オイルポンプドレンボルトを外し、オイルが出ているのを確認。
オイル消費量計測は次回。
とにかく、このままで試乗出発。
低回転~中回転でもたつき。無理やり高回転域に入らされる感じ。( 高回転までスムーズに吹け上がらない )
高回転域に入れば問題なし。
症状としては中回転域が濃い。
設定は現 RMX と同じ、・PJ / 32.5 、・MJ / 195 、JN / 上から1段目 ( 最上段、AS / 1.5回転 (
R・S型 )
標準は、・PJ / 35 、・MJ / 195 、JN段数/記載なし、AS / 1.75回転 ( N型 ・1.5回転
( R・S型 ))
ジェットニードルクリップは最上段だから、スロージェットを下げてみる必要あり。 AS調整も必要。
しかし、 現 RMX では面白い 2速が重すぎる。 3速で気持ちよく引っ張っているつもりが 5速になっている。 スプロケットは 14/46で 現 RMX と同じ ( 標準は 15/46 )。 どうも、このエンジンの方がパワーがたくさん出ているようです。 もしかして、 現 RMX はクランクケース内に問題があってパワーをロスしているのかも。 あのバキバキ,ガシャガシャ音は普通ではありません。 それはともかく、分離給油としてキャブレターセッティングをしてみないとなんとも言えません。 それに、このキャブレターは スロージェット交換のときにスロージェット機構を壊している可能性あり。 とにかく 今回のエンジンは合格点。 キックアームの戻りが悪いのと、シフトが渋いのは様子を見てみましょう。 もう少し動かしてみて、現RMXに換装しようかと思っています。 現RMX のエンジンは クランクケース内チェックが必要。 |
※2019.10.追記・解説
・予測は当たっています。
・現RMX(RMX②-2 )はクランクシャフト左ベアリングが損傷していました。→→→こちら
・このRMXにつけたキャブレター②はやはり低回転~中回転に異常があります。スロージェットを他のキャブレターより落としています。
・このエンジン③のキックアームの戻りが悪いのとシフトが渋いのはクラッチベアリング損傷でクラッチアウター(プライマリードリブンギヤ) にガタがあったからです。
なお、このエンジンはクランク左オイルシールの逆組みでクランクケース内はサビサビ・ガリガリの末期状態になっていました。→→→こちら
5. RMX ②-2 と RMX③
手前が、今回のエンジンを載せた RMX③、後が 現RMXの RMX②-2 です。
もし、今回のエンジンを 現RMX に載せると、RMX②-2 は RMX③となります。
昨年10月からハイエースが bB初期型に変わっています。
10,年落ち、11万㎞、車検1年半、すべて込みで17万5千円でした。
もちろん、Yahooオークションです。
1500㏄のカローラエンジン ・ 1NZ-FEでよく走ります。
80㎞/h巡行 ・ 2000rpm。 一般道では 3000も回せば充分すぎます。
どこからか聞こえてくるチリチリ音は気にしません。
コラムシフトの使いにくさ、フットレストがないことは我慢しましょう。
この値段ですから車体色は選べません。
冷房 ・ CD 、OKで、小回りが効いて維持費が安い。
しかし、バイクが運べません。
これから先、バイクを運ぶ状況なんか無いに等しいのに、今までの習性でバイクが運べないと落ち着きません。
プロシードもいいですね。
やはり、RMXにはモトクロスタイヤが似合います。
コースを走ってみたいけれど、もう走れる年齢ではありません。
尻を振られたら立て直すことができません。デコボコの衝撃を膝で吸収することもできません。
小ジャンプでも、フロントが突き刺さって一本背負い。
いやいや、85の2st か 150の 4st ならなんとかなるかもしれないゾ。
それはともかく、今は仕事が最優先、ケガや病気は御法度です。
アスファルトの上で 2サイクルの加速と音を楽しむだけにしておきましょう。
※ 2014.06.02 追記 キャブレター設定とオイル消費量
●●
【広告】
1000Wモーターで最高40km/h
ZonDoo には最高108km/hもあります※購入
250㏄扱いでしょう。※要問合せ
しかし、クランクケースの中は未知 ・ 未経験の領域。 慎重に事を進めなければなりません。 まず、エンジントラブルを起こしたRMX①エンジンのクランクケースを分解してみましょう。 クランクケース内の各部品の構成を知ることから始めましょう。 このエンジンのシフトが入りにくい原因も分かるかもしれません。 RMX①のオイル上がりの原因も調べられます。 このエンジンは あくまでスペアーですから、急いでオイルシールを交換する必要はありません。 ゆっくりとクランクケース内を勉強してから交換すればよいのです。 それに、真夏になる前にせっせと乗り貯めしておかなければなりません。 整備にだけ時間を使うわけにはいかないのです。 一旦、ここでRMX③エンジンの検証を終わることにしましょう。 |
※2019.10.追記・解説
このエンジンはクランクシャフト右オイルシールが逆組みになっていました。
そのためにオイルシールが劣化してギヤオイルをシリンダーに吸い込んでいたと思われます。
クランクシャフト右ベアリングの損傷ではシリンダーへギヤオイルをたくさん吸い込むのでギヤオイルがそのままサイレンサーから吐出されます。
しかし、クランクシャフト右オイルシールの劣化ではギヤオイルは少しずつシリンダーに吸い込まれるので、白煙モウモウやギヤオイル吐出はありません。
つづく
前へ/中古エンジン③.スタッドボルトの交換 次へ/クランクケースの分解手順 目次へ SPnet番外TOP SPnet SPnet2