●EILUX ・ Arca Futura 3連 WM のモーター交換

ワインディングマシーン修理
選任のための法律知識・



2.モーター交換手順

a. モーターを外す

モーターは
・A : トップ(調子の悪いモーター)
・B : 前からみて右側
・C : 前からみて左側
モーターステーの四本の脚がフロントパネルの四本の脚にネジ留めされています。
Aは取り外しにくい位置にあります。

AとB,AとCのモーターステーもお互いに連結されています。
ドラムが緩んでずれた場合に備えてにドラムを支えるローラーもついています。
このあたりは手が込んでいます。

これはモード回路。
モードスイッチの裏側に取り付けられています。
取り外すモーターのカプラーを外します。
取り外さないモーターのカプラーは外す必要はありません。
モーターステーとモード回路盤はフロントパネルに固定されているので、背板や側板を動かしても引っ張られることはありません。

このタイプは
モーター取り付けるステーが独自なだけ。
モーター,ギヤボックス,ドラムは他機種と共通。

取り付けられていたモーターをチェック。
① 12V・1000 mA アダプタ→ 元気に回る
② 9V・200mA アダプタ → 回らない
③ 9V・300mAアダプタ → 回る
やはり、疲れています。
なお、①を使った XENLON の スイッチ回路を
今まで「モーターチェック」に使っていましたが、
電流過大で「正しい判定」ができないようです。

こちらはArca Futura の「単2×2本」タイプ。
時計ホルダー(ドラム)が外筒に引っかかって
よく動かなくなる機種です。
しかし、部品は共通です。
「部品取り7点セット」をYahooオークションに出品していましたが、入札がなかったので急遽「出品取り消し」にしました。
やはり、部品ストックは多いほどよい。

b. ギヤ構成

新品のマブチ RF-500TB-12560 を使います。
このモーターはメーカー相手の受注生産なので、
一般では入手できません。
以前にYahooオークションで「新品30個セット」を格安で入手したものです。 → こちら

① 「モーター本体上端~ギヤ下端 」 = 9㎜
② 「シャフト先端~ギヤ上端」=2㎜
モーターによって、シャフト長さが違うので
①の値でギヤを取り付けること。

力の伝達は

・a / モーターギヤ

・ b / 大ギヤ = b / 小ギヤ

・ c / 大ギヤ = c / 小ギヤ

・ d / 大ギヤ=ドラム
※d シャフトの(写真裏側)にドラムを取り付け。

b と c は同じように見えますが異なります。

・b → 大ギヤ / 42枚,小ギヤ / 12枚
・c → 大ギヤ / 42枚,小ギヤ / 10枚

部品取りパーツでからギヤが混ざった場合は
「小ギヤの枚数」で区別します。
「12枚」の方がモーターギヤとかみ合う方です。


ギヤbとギヤcにはシャフトが差し込んであります。ギヤはこのシャフトの回りを回転します。
シャフト自体は回転しません。
磨耗するのはギヤの穴です。
シャフトは共通です。

このシャフトには段差があります。
シャフトの取り付け方向は、
・bシャフト → 段付きが下(小ギヤに接する)
・cシャフト → 段付きが上(大ギヤに接する)

c. プラスとマイナス

・モーターのプラス → 「〇印」の刻印がある方。
・カプラーのプラス → 爪を上から見て右側

逆に取り付けても
モーターが「モード」とは逆に動くだけ。
但し、専門的には「イケナイ」のかも知れません。
この点はマブチさんに知恵を拝借しましょう。

こちらはアダプター差し込み口 ( ♀ )。
・プラス → 差し込み口の周囲の部分
・マイナス → 中心の棒部分

アダプターの差し込み部 ( ♂ ) なら、
・プラス → 側面
・マイナス → 凹部分

アダプターの差し込み口は
① ナットで裏から留めるもの ( 写真上 )
② 差し込み口にカプラーを差し込むもの ( 写真下)

アダプター差し込み部も太い (上) と 細い(下)。

②では差し込み口を裏からステーでネジ留め。
このWMでは ② でしたが単純な ① に変更。

なお、「アダプター差し込み口の接触不良,コード断線」が案外多く起こります。
「電池では動くがアダプターでは動かない」のがそれ。

今回その症状の2連も修理しました。
こんな小さな修理でも箱を分解しなければなりません。

なお、Yahooオークションで
「電池で作動を確認しました」というのはパス。
アダプタ差し込み口チェックには箱を分解しなければならないからです。

モーターコードは長くしておきましょう。

d. モーター組み付け

「単巻き」では
ギヤボックス下部にモーターを取り付けたあと
ギヤボックス上部(蓋)をかぶせて
この4箇所をビス留め。

しかし、2連・3連では赤丸を留めてはいけません。
ギヤボックスは白丸の3箇所をビス留めします。

赤丸の部分は
「モーターをモーターステーに取り付けるビス穴」を兼ねています。

長いビスでモーターステー,モーター,ギヤボックス蓋の三つを取り付けることになります。

三個のモーターはこの位置。

しかし、トップモーターを左右逆にして
「三つの方向を揃える」のが人情。
人情で作業するとモーター同士をつなぐことができません。
「再度のトップモーター取り外し・取り付け作業」が生じます。
こんな失敗を積み重ねるのがおもしろい。

e. オートストップコートが外れてしまった

「あれっ?このコードは何?」
はね上げ扉の穴に入っていたコードが抜けている。

「このコードの先には何があるのだろう?」
それを知るためには内張りを剥がさなければなりません。

これはオートストップコード。
・くっつくと「通電」、離れると「遮断」
・はね上げ扉が開くと離れて遮断、
   扉が閉じるとくっついて通電。
そんなスイッチにつながっているのでしょう。

写真右側の白い二本のコードです。
このコードをつないでおけば
「常に扉を閉めた状態」。
auto_stop にスイッチ入れると「ON」になる。
もちろん、扉を開けても「OFF」にならない。

このコードを離しておけば、
「常に扉を開けた状態」
auto_stop にスイッチ入れると「OFF」になる。
もちろん、扉を閉めても「ON」にはならない。

auto_stop は不要な機能なので、
コードは離したまま束ねておけばOK

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