●電気知識ゼロのするPGMⅢ 修理

選任のための法律知識・



※今回交換した部品。型番・仕様は画素をクリック。番号については → こちら

さてさて、PGMの修理です。
以前にワインディングマシーンのモーター交換をしたことがありますが(こちらこちら)、
電子部品を見るのも触るのも初めて。
コンデンサ,ダイオード,トランジスタ、どんな働きをするのか全く分かりません。
ネットに溢れる断片的情報をつなぎ合わせて手さぐりで開始しました。

結論から言えば「電気知識が全くなくても修理できます」。
ただ、「費用がなんやかやで1万円程度かかり」、何よりも「時間と労力がかなり必要」です。
セミプロが3~4万円で修理してくれるようですが、そちらの方が簡単で確実です。

しかし、オートバイの楽しみ方に
「自分で修理がやれるようになること」を加えている方には「自分でやること」をお勧めします。
かかった時間と苦労の分だけ楽しめます。
また、二回目からは「必要な道具や回り道・失敗」がないので「費用,時間,労力」が少なくなります。

これは「モタード17インチホイール組み(こちら)」や「ユーザー車検(こちら)」と同じです。
もっとも「RMXのクランクケースOH(こちら)」なんか「苦労を楽しむ」というより、
「どこのバイク屋さんもやってくれないから自分でやるしかない」ですからネ。

最近、中古の「厚物用ミシン」を入手し、「16番針・20番糸」でジーンズの裾上げができるようになりました。
街の「洋服直し」に出せば一本千円くらいでやってくれます。
しかし、「自分でやれる」のは便利だし「自分でやれるようになったこと」が嬉しいのです。

さあ、あなたもPGMⅢの蓋を開けてみましょう!

えっ?
「壊れるような古い電子制御のNSRに乗るよりは、性能は落ちるが当時のアナログ2stの方が良い。」?
「壊れない現代の電子制御で固めたオートバイの方がもっと良い!」?

そんなことを言い出したら
CB72CL72YDS-1 は身も蓋もないじゃないですか。
「30年前の壊れる電子制御のNSRを走らせること」に意味があるのです。

これは、「不甲斐ない自分でも、とことん付き合わなければならない」ことに似ています。

1.情報整理

まず、PGMⅢ修理についてのネット情報をまとめてみました。

とにかく「どこにでも書かれていることしか書いてない」、「知りたいことが書いてない」。

そういえば、「PGMⅢ修理」の検索で開いたサイトに、
PGMⅢの写真と「PGMⅢが修理から戻ってきました。」との文章だけ

「夏休みの絵日記」を見る小学校の先生じゃあるまいし、そんなことは誰も知りたくない。
アクセスするのは「赤の他人」なのだから。

もう一つ。

TVの情報番組でゲストが、
『なんなんだろぉ~ッ!』
分からないのなら黙ってて。

『そぉなんだぁ~ッ!』
もう少し説明を聞こうネ。

『食べたぁ~いッ!』

思ったままを口に出す。
文章にできない「SNS世代」。
公私混同、いつでもどこでも「家の中」。
幼児のままで大人になったのネ。

年寄りが世間への愚痴を言い出すときりがないのでこの辺で。

ともあれ、現在ネットに溢れる情報は次のようなもの。

a. 基板封止

a : 基板が封止されています。

目的
・基板にホコリや汚れを付くのを防ぐ
・防湿,防水
・防振
「樹脂ポッティング」というとのこと。 → こちら

素材
ポッティング剤には用途に応じていろいろなものが使われていますが、
このPGMで使われているのは多分「液状ゴム(RTVゴム)」でしょう。 → こちらこちら
絶縁性が必要なだけで特別なものでないので、シリコンコーキング剤でもよいのではないでじょうか?

ネットでは「〇〇を使いました」というものは見当たりません。
封止しないということは考えられないので、皆さん何を使っているのでしょうネ。

除去方法
・カッターやドライバーで少しずつ除去していく。
・除去剤として「イソプロピルアルコール(以下IPA)」を使うが「少しずつ」は同じ。
・「ケースから基板を取り出す方法」と取り出さずに「上から掘り進む方法」がある。
・トランジスタ(上記c,d,F,g,h)なら上層をめくり「トランジスタの足を曲げて上からハンダ付け」ができる。
   しかし、コンデンサーは「基板の下からのハンダ付けが必要」で、基板を取り出さなければならない。
   基板を「丸裸」にする必要はないが、交換する部分については裏面の封止剤除去が必要。
※封止剤除去,基板取り出しについて詳しいサイト → こちら

必要なもの
・イソプロピルアルコール → こちらこちら使用上の注意
・液状ゴム → こちらこちら

b.交換部品

※具体的な型番や入手さきは後述 → こちら


●b,c,d : 点火不具合

・b : アルミ電解コンデンサー/25V820μF105℃(12㎜Φ×高さ15㎜) ×2
・c : スイッチングダイオード/新電元工業・D4LA20(D4L20U) ×1 → こちら
・d : MOSFET・東芝2SK889 ×1 → こちらこちら
・セット交換が望ましい。


●e,f

・e : フイルムコンデンサー・400V1.5μF×2
・f : トランジスタ・3P4MH ×2
・不具合症状との関連性不明


●g,h : RCバルブ不具合

・g : トランジスタ・A1385(東芝 B908,NEC 2SA1385)×2
・h : トランジスタ・2SK1059 ×2
・gを交換すればOKらしい。


●i,j,k,l,m

・i : アルミ電解コンデンサー・50V10μF105℃ ×2
・j : アルミ電解コンデンサー・50V22μF105℃ ×1
・k : アルミ電解コンデンサー・16V47μF105℃ ×2
・l : アルミ電解コンデンサー・50V0.47μF105℃×1
・m : アルミ電解コンデンサー・50V2.2μF105℃ ×2
・不具合症状との関連性不明
・電解コンデンサなので「ついでに交換」だろう。

2.封止剤除去

a.IPAの入手

IPAがどれだけ必要かがわからないのでとにかく4L缶を入手。
※1L/1000円,4L/2000円がだいたいの相場です。
※Amazonでは配送料無料ですが、配送料の分だけ単価が高いので「配送料必要」でも同じです。 → こちらこちら
Hiroba Zero からは初めての購入です。ガソリン携行缶,パーツクリーナー原液がお勧めでしょう。
   こちらこちら/速乾こちら・中速乾

※2021.01.14.追記
IPAは「封止剤に吸い込まれる分だけ少なくなる」という感じです。
封止剤を溶かしてドロドロになるわけではありません。
「漬け込み」をしても変質なしでほとんどが残ります。もちろんそのまま再利用できます。
PGMを2~3個修理しても1㍑あれば充分でしょう。

4L缶ののままでは使いにくいので別容器に小分け。

b.除去の実際

①上から流し込む

・百均のプラスチック容器にPGM本体を入れて上からIPAを流し込む。
・アルミケースに沿って切り込みを入れる。
・浸透しやすいように表面に傷を付ける。左半分が「除去したい部分」。


②IPAを流し込んで26時間後

「傷を付けた部分」と「傷を付けなかった部分」に違いなし。
「IPAの効果」は見られない。

彫刻刀の丸刀で表面を削り取る。
「傷を付けた部分」も「傷を付けなかった部分」も「削りやすさ」は同じ。
IPAを使わなくても「削りやすさ」は同じかも知れない。

この状態でIPAを流し込む。


③さらに24時間後

それほど軟らかくなっていない。
竹串でボロボロ崩れるようなことはない。IPAの効果はいったいどこにあるのだろう。
しかし、前回より彫刻刀が軽く動く。
削り取るのに力がいらないので「薄く薄く」削る。
丸刀だけでなく三角刀も使う。

だんだんと埋もれている電子部品が見えてくる。
これで、封止剤表面から4㎜の深さ。

彫刻刀が「何かに当たったら」それ以上は動かさないのが鉄則。
この状態でIPAを流し込む。


④17時間後

IPAを流し込んで時間が経っても封止剤がふやけてくるわけではない。
塗料剥離剤のような除去イメージ」は間違いらしい。
IPAに頼らず削り取ることが必要。

今度は彫刻刀の平刀を使って、部品の間を取り去る。
平刀を上から押し込んで右か左に回して削り取る。
丸刀や三角刀では上面に沿って水平方向に削り取ったが平刀では垂直方向に削り取る。


ここから先は彫刻刀を使えない。各サイトで紹介されている「爪楊枝と歯ブラシ」でしょう。
この状態で基板表面まで1㎜くらい。
こんどこそ「IPAのふやけ効果」を期待してIPAを流し込み。
少し長めに時間を置いてみましょう。

しかし、ここまでは「IPAのふやけ効果」には頼っていません。
ここまでなら、IPAを頼らずに彫刻刀で削り取ってもよいのかもしれません。

今回は「点火不調」で写真左側のコンデンサーの交換。
これには、基板をケースから取り出して裏からハンダ付けが必要。
もし、「RCバルブ不調」で写真右側のトランジスターを上からハンダ付けするのなら、
IPAなど使わずに、彫刻刀で掘り進めばよいでしょう。


⑤それから何度か繰り返し

IPAを流し込んで一日。
今度は巾1.5㎜~2.0㎜のマイナスドライバーを使う。
マイナスドライバーを差し込んで左右に回して削り取り。

IPAが浸透しているのは0.2㎜~0.3㎜。
削り取るとすぐに乾いた封止剤が現れる。

こんな状態になりました。

ジグソーパズルと同じでやりだすときりがない。

しかし、今回交換するのは点火をコントロールするコンデンサー群とRCバルブをコントロールするトランジスター群。
これら以外の部分はそもそも封止剤を除去する必要はない。
また、交換するコンデンサー群とトランジスター群も外してからの方がその部分の封止剤を除去したほうがやりやすい。

「基板表側の封止剤をきれいに除去する」より、「コンデンサー群とトランジスター群を外す作業」に入らなければならない。
これらを外すためには、基板をアルミケースから取り出して基板裏側からハンダを溶かさなければならない。

やっと「ジグソーパズルの呪縛」から開放されました。

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