●NSR再び ③ エンジン搭載と試乗

nsrエンジンオーバーホール
選任のための法律知識・



5.タンク塗装

a.今までの外観

NSRは常時使うバイクではなく「自主的動態保管バイク」なので「最低限の経費」しかかけません。
調子維持のため1~2年に一度しか走らせないので外観は気にしていません。

●2011年

nsrタンクウレタン塗装

2011年の「動態保管スタート」の外観。
そういえば、この頃はハイエース3.0ターボワゴンでした。

NSRは前所有者が塗装した状態のままです。
写真ではきれいに見えますが、近づくとお粗末な状態。

nsrタンクウレタン塗装

多分、アクリルラッカースプレー吹き付けでしょう。

nsrタンクウレタン塗装

「下地処理不足」と「垂れまくり」です。

●2015年

nsrタンクウレタン塗装

「小ぎれい化」をしたときのものです。 → こちら
フロントとサイドを変えました。
フロントはオリジナル、サイドはウレタン塗装。
ともにヤフーオークション。

車は維持費の高い3.0ターボから1.5NAに交代。→ こちら

nsrタンクウレタン塗装

●2020年

nsrタンクウレタン塗装

バーハンドル化をしたときのものです。 → こちら
黄色いスクリーンをヤフーオークションで入手しカット。
この後すぐにPGM故障 。

2022年

NSRステアリングダンパー

PGM修理 → こちら
スプロケット変更 → こちら,ステアリングダンパー取り付け → こちら
まもなくしてセンターシール損傷が発覚 → こちら
井上ボーリングでラビリ組付け → こちら

●2023年

NSRタンク塗装

そして、ラビリ組付けのエンジンを搭載。
現在の外観です。

b.サイドカウル入手

nsrタンクウレタン塗装

ヤフーオークションでオリジナルのサイドカウルを入手。
1000円×2=2000円。
送料2148円。
素人取引のヤフーオークションでは送料がネックです。

nsrタンクウレタン塗装

組付け金具の取り外し取り付けが面倒です。
この金具が別にあれば違う色のカウルを組んでおいて交換できるのだけど。

nsrタンクウレタン塗装

どうしても黄色いタンクが浮き上がり。
車はインプレッサ2.0ターボのCBA-GH8になりました。 → こちら

nsrタンクウレタン塗装

やはり、「垂れまくり」のラッカー塗装をなんとかしなければ。
そもそも黄色はスズキのカラー、ホンダのカラーは赤ですから。

c.タンク塗装

●色の選択肢

使うのは2液ウレタンスプレー。 → こちら
※いつも使っているはこのメーカー → こちら

色の選択肢は
①タンク上部と前部の出っ張りを赤、二―グリップ部分を白。
②タンク全体を赤、二―グリップ部分だけ白のカッティングシート。
③タンク全体を白、二―グリップ部分だけ赤のカッティングシート。
※カッティングシート → こちら

ウレタンスプレーは一本2500円程度。
その日の内に使い切らなければなりません。
タンク塗装だけでは塗料が残ってしまい無駄になります。
その日の内に他のものに塗ることのできる色にする必要あり。

このような「貧乏理由」から③を選択。
白ならRMXのサイドパネルに塗れるから。
ホンダマークも奮発しましょう. → こちら

●剥離

まずは、「垂れまくり」のラッカー塗装を剥離。

nsrタンクウレタン塗装

塗料剥離剤を塗る前に塗装表面を120番~240番くらいのペーパーで軽く傷つける。
ゴシゴシ擦ってはいけません。下の塗装面まで傷つけてしまいます。
あくまで「剥離剤を浸透し易くするためにだけ」。

塗装がしっかりとしているほど剥離剤は浸透しません。
今回は「素人のラッカースプレー塗装」なので、240番で塗装面を軽く傷つけ。

nsrタンクウレタン塗装

剥離剤を塗ったらすぐに塗装面が溶けてきました。

以前、アクリルラッカー塗装に剥離剤を使ったときは、
「剥離剤を塗る → 時間を置く → 塗装面がボロボロに浮き上がる → ステンレスたわしで取り去る」
こちら

今回は、
「剥離剤を塗る → すぐに塗装面が溶ける → ティッシュペーパーで拭い取る」。

この違いは、同じアクリルラッカー塗装でも
前回は塗装後にチャンバーの熱で固くなっていたから。
今回はそのような外的変化がなかったから。

剥離剤による塗装面の変化は塗料の種類,塗装方法,塗面の変質により異なります。
まずは、剥離剤を少し塗って塗装面の変化を見ることが必要です。
ウレタン塗装ではこんなに簡単にはいかないでしょう。

今回のような「剥離剤を塗る → 塗装面が溶ける → 拭い取る」場合は、
塗装面が溶けている内に溶けた塗料を完全に拭い取らなければなりません。
「残った塗料」は乾くと拭い取れなくなります。

そのためには、「対象物全体に剥離剤を塗る」のではなく、
「部分的に剥離剤を塗る → 塗装が溶ける → その部分の塗装を完全に除去する」。
これを繰り返していくことが必要です。
そうしないと剥離剤が無駄になります。

●剥離後

溶けた塗料を拭い去るのにティッシュペーパーを一箱使いました。

オリジナル塗装が現れました。

nsrタンクウレタン塗装

青/白です。
ホンダウイングマークも現れました。

nsrタンクウレタン塗装

塗装面に「白い曇り」が残っていますが問題ありません。
次の「足付け」できれいになります。

nsrタンクウレタン塗装

次は600番,800番,スチールウールを使って「足付け」をします。

●足付け後

「足付け」とは塗料の乗り ( 食い付き ) を良くするために細かい傷をつけること。
800番の耐水ペーパーで行います。

剥離剤による塗料の残りも800番で取れますが、取れない場合は600番の後に800番で。
スチールウールは「800番+α」。
曇りが残っているような場合はスチールウールで。

なお、「貧乏理由」からプライマーは使いません。

nsrタンクウレタン塗装
nsrタンクウレタン塗装
nsrタンクウレタン塗装

剥離後に残っていた白い曇りはきれいに取れています。
使った800番耐水ペーパーは1/8枚。
水研ぎではペーパー使用量は激減します。

塗装剥がれの処理

nsrタンクウレタン塗装

「塗装剥がれ・塗装浮き」が所々にありました。

このような場合はこの部分を剥いで、部分的に「薄くパテ盛り後ラッカー塗装」。
少なくとも「同色のラッカー塗装」。

nsrタンクウレタン塗装

凹みも同様です。

nsrタンクウレタン塗装

パテ盛りにはパテが必要です。
部分的にラッカー塗装すれば、塗装面を完全硬化させるために1週間かかります。
「貧乏理由」と「待つのが面倒くさい」のでこのままウレタン塗装をすることにしました。

●色の選択

当初の予定は
・タンク全体を白、二―グリップ部分を赤のカッティングシート,赤いウイングマークのシール。

しかし、この「オリジナル塗装」を残しておきたい。

そこで、
・「この上からクリアーでウレタン塗装」に決定。

クリアーならRMXの白いサイドカバーや黄色いシュラウドにも塗れます。

nsrタンクウレタン塗装

・黄色いRMXシュラウドは前回の塗装で下地処理だけ終わったもの。 → こちら
・左下のRMXの右サイドカバーは1年前に転倒してガリ傷のついたもの。
   「120番 → 240番」でガリ傷除去 → 600番or800番で水研ぎ。
・下のRMX左右サイドカバーは「劣化しまくり」状態で以前に入手したもの。
   ステンレスたわしで劣化部分除去 → 600番or800番で水研ぎ。

nsrタンクウレタン塗装

使うのは「イサムの2液ウレタンスプレー/クリヤー/艶あり」 → こちら
「クリヤー/艶消し」もあります。

予定はタンクを三回塗り、シュラウドを二回塗り。

失敗しないように以前の記事の要点を復習。 → こちら
・対象物との距離は10㎝~15㎝くらい。
・艶が出るのは「垂れる寸前」。しかし、素人は「薄く何回も」。
・垂れたらシンナーを使わずに、初期硬化前にペーパー処理。
・初期硬化30分後、完全硬化78時間後。
・重ね塗りは初期硬化の前、10分~20分後。

●出来上がり

●RMXのシュラウドとサイドカバーは「2回+α」塗れました。

nsrタンクウレタン塗装

元の状態が「ガリ傷なし、表面劣化をステンレスたわしで除去」なのできれいな仕上がり。
クリアー塗装なので「塗りむら」があっても目立ちません。

nsrタンクウレタン塗装

こちも「ガリ傷なし、表面劣化をステンレスたわしで除去」。
仕上がりは問題ありません。

nsrタンクウレタン塗装

こちらは「ガリ傷あり」。
ガリ傷を「120番 → 240番」で消したのですが、240番の磨き傷がそのまま出てしまいました。
外見も240番で磨いた部分がくすんでしまっています。

ガリ傷を消すのは相当削らなければなりません。
ガリ傷にパテを使わないのなら、「消す」のではなく「目立たなく」する方がよいでしょう。
「同色のアクリル塗装+ウレタンクリアー」か「同色のウレタン塗装」でしょう。


●タンクは「3回+α」塗れました。

・「垂れ」あり

nsrタンクウレタン塗装

「垂れ」が一か所ありました。

右ニーグリップ部の後ろ上部の角です。
この部分には「やや深い擦り傷」があり、知らず知らずのうちに「厚く吹いた」のでしょう。
クリアーなので「垂れ」に気づかなかったことも関係しています。

「垂れ」は初期硬化前にペーパー修正して重ね塗りをしますが、初期硬化のあとでは修正できません。
硬化した後での修正は艶がなくなってしまいます。
「艶ありクリアー」を使った場合は「修正は次の機会」となります。

・「塗装剥がれ」はそのまま

nsrタンクウレタン塗装

面倒だから対処しなかったので「予想通り」です。
「塗装剥がれ」の上から「ウレタン塗装コーティング」がされただけです。
少しは「剥がれ予防」になっているでしょう。

nsrタンクウレタン塗装

やはり、「パテ盛り」か「同色アクリル塗装」をした方が良かったようです。

・これがオリジナル塗装

オリジナル塗装を残したのは正解でした。
きれいな出来上がりです。

表面は所々に「指の腹にかすかに引っかかる程度」のザラつき。
2000番で仕上げるほどのものではありません。
「そのうちに擦れて消えてしまう」でしょう。

nsrタンクウレタン塗装
nsrタンクウレタン塗装
nsrタンクウレタン塗装

d.2023年カラ―

nsrタンクウレタン塗装

さすがはオリジナルカラー。
素人塗装の黄色タンクより「違和感」がなくなりました。
ドッグファイトのサイレンサーが青なので「かろうじて調和を保っています」。

「ラビリ組み込み,ピストン・ピストンリング新品」で、希少「インプレッサ・2.0ターボ・MT」の中古相場に近づいたでしょうか?

nsrタンクウレタン塗装
nsrタンクウレタン塗装
nsrタンクウレタン塗装

これで「NSRのエンジン搭載」は完全に終了。

それを待ち望んでいたのがこちら。

nsrタンクウレタン塗装

「外付けチェックバルブ」を付けて始動性が格段に良くなりました。
以前の「始動時にシリンダーへパーツクリーナー吹込み」や「白煙モウモウ」とは無縁。
走行中のパワーも上がりました。

リヤブレーキパッドも新しくしました。
アスファルト転倒への対処で仕方なくレバーガードを取り付けました。

FJ1200/130馬力・260㎏は加齢により負担になってきました。
「意地でユーザー車検を受けているだけ」です。
重いリッターバイクより快適な「インプレッサ・250馬力・MT」の方に乗ってしまいます。

私にとってのオートバイはやはり「250㏄・シングル」のRMXモタード。
40馬力しかありませんが、車重はFJの半分の130㎏。
何より「環境への配慮で絶滅した」ヤンチャな2サイクル。
膝の故障でダートは走れませんが、アスファルトの上なら回転上昇を楽しめます。
案外、暴騒オニイチャン達と相通ずるものがあるのかもしれませんね。

〇左がMC21,MC28用
〇右がMC16,MC18用

井上ボーリングその他

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