●MTE. WTA-220 の分解と作動パターン

ワインディングマシーン修理
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1. MTE WTA-220

今回チェックするのはレアな「MTE・WTA-220」。 → こちら
1分間のインターバルを挟んで、「ジ、ジ、ジ、ジ」と10秒かけて1回転します。
「電源をONにしても、電子制御のため回転するまでに3分程度かかります」 ( 取説 ) 。
サイクルが始まれば、「1回転 → 1分休止 → 1回転」を繰り返します。
右回転と左回転だけで交互回転モードはありません。
15年くらい前に入手。

黒い方をYahooオークションに出品し落札されましたが、
落札者から『スイッチを入れても回転しない、回転が遅い、壊れている 』とのクレーム。

「それが仕様であり,同封の取扱説明書にも書いてある。オークション頁でも説明した。」と対応しても、
『故障品を売りつけた!』

多分、「自分の思い描いていた商品」と異なっていたのでしょう。
しかし、現物を手に取って見ることができないネット取引、しかも対等な個人間売買では、
オークション頁の説明に「嘘やダンマリ」がない以上、「思い違いや期待外れ」は自分の責任。
また、いったん落札者の手に渡った商品には「落札者の責めによる故障や部品すり替え」の危険もある。
だから、「ノークレーム、ノーリターン」。
こんな当たり前のことを理解していないらしく、『返品に応じなければ “非常に悪い評価” をする』との脅し。

こんな非常識な相手に関わっていると時間の無駄なので返品に応じました。
結局、「送料,振込料、落札システム料」のマイナスに。
こちらから「社会的儀礼」の「非常によい評価」を送ったら「よい評価」が返ってきました。
どうも「買ってやっている」という姿勢のようです。
もちろん、こんな人はブラックリスト登録。

高価な時計を持っているだけの「自称時計好き」には
クラフトマンシップのドイツ製よりも「ブンブン回る」中華 XENLON の方がよかったのでしょう。

そんなこともあって、ずっとしまいっぱなしになっていました。
しかし以前から「中身はどうなっているのだろう?」と興味があったので分解してみました。
材質や仕上げの割には高価なワインディングマシーンです。
売りは「ジ、ジ、ジ、ジ」と「一分間に一回り」のプログラム。
さすがの Amazon でも在庫切れ。 → こちら

2. 分解

a. 上蓋を外す。

上蓋は瞬間接着剤のようなもので接着されています。
3時方向と9時方向にマイナスドライバーを打ち込んでこじって外します。

モーターがくっついたまま外れます。

3時位置と9時位置のリブがなくなっています。ここに、マイナスドライバーを差し込めるのです。

b. モーターとモータースイッチ

モーターを外します。

モーターラベルには「1.5V → 2.5 rpm,3.0V → 5.5 rpm」。
電子レンジのターンテーブルにはギヤ組み込みの交流同期モーターが使われていますが、
こちらはギヤ組み込みの直流モーターです。
シャフト径が「5㎜Φ」の汎用品なら使えそうです。 → こちらは3㎜Φ

モーターを外すと、モータースイッチが現れます。

・a : モータースイッチ
・b : スイッチ押し上げカム

モーターが回転すると「カム / b」が「スイッチ / a」 を押し、スイッチが切れて回転が止まります。
1回転するとスイッチが切れるようになっています。

プレーキスイッチ や クラッチスイッチ のような仕組みなのでしょう。
白いMTEの方はこのスイッチがダメになって、OFFにならず回転が止まらなくなっていました。

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