- 正立・部品不足で取り付け
- 正立・不足部品を代替して取り付け
- 倒立での取り付け
2.正立の不足部品を代替して取り付け
a.不足している部品
正立取付での部品不足を知ったのはこの写真
ロッドエンドはフレームに直接取り付けるのではなく、フレームに取り付けたボルトに取り付け。
正立取り付けキットの部品構成は次の通り。
ワッシャ,アルミカラー,アルミカラー用の小さいスプリングワッシャの他に
用途不明のキャップが三つありますが、必要なのはロッドエンドを取り付けるボルト(写真の四角頭)
この「四角頭」が不足しているのです。
b. 代替品
「四角頭」の代わりになるものをホームセンターで探しましたが見つかりません。
モノタロウで探しました。
見つけたのは、
a:デンデンボルト
b:ロッドエンドジョイント
c:ロッドエンド(球面軸受け) → こちら, ロッドエンド各種
※M8のロッドエンドはPOS8という規格のものが一般に売られています。 → こちら
NHKステアリングダンパーに使われているのもPOS8です。
サイズは一種類で各寸法は同じです。
※ロッドエンドの基礎知識 → こちら
cのロッドエンドを四角頭の代替として使うと
ロッドエンドをロッドエンドに取り付けることになりグニャグニャになります。
cは代替品として使えません。
使えるのはaのデンデンボルトとbのロッドエンドジョイント。
このように組み立ててフレームに取り付けます。
上のデンデンボルトではロッドエンドをナットで取り付け。
下のロッドエンドジョイントではロッドエンドをジョイントの雌ねじにねじ込む。
デンデンボルトの場合はデンデンボルトをそのままフレームに取り付け。
ロッドエンドジョイントの場合は別のボルトを取り付けて、これをフレームに取り付け。
部品点数が一個多くなります。
c.ロッドエンドジョイントを使って取り付け
●入手したロッドエンドジョイント
自重50g。
サイズは一つだけです。 → こちら,その他のロッドエンドジョイント
●取り付け
フレームのボルト取り付け穴の深さは28 ㎜あります。
取り付けボルトは「首下55 ㎜」を使いましたが長すぎることはありませんでした。
写真ではフレームから16 ㎜出ています。
もっとも、フレームのネジ深さが28 ㎜といってもネジが切ってあるのは10 ㎜程度です。
ねじ込み量が10 ㎜を超えても取り付け強度が強くなるわけではありません。
ただ「少々長いボルトでも使える」ということだけです。
ロッドエンドの取付が前方になるのでシリンダーホルダーを前へ移動。
これで「シリンダーホルダー端~シリンダー外端」=115 ㎜
※ロッドエンドを直接フレームに取り付けた場合は58 ㎜ → こちら
シリンダー取り付け部が前に移動したので、ロッドの横への出っ張りは多くなります。
・「ハンドル中央」で120 ㎜ ( ロッドエンドを直接フレームに取り付け → 125 ㎜)
・「ハンドル左一杯」で220 ㎜ ( ロッドエンドを直接フレームに取り付け → 180 ㎜)
※横への出っ張りが大きくなるだけで、膝に当たることはありません。
これを避けるためにロッドエンドジョイントの方向を逆にして取り付けると
シリンダーホルダーを後方へ移動できるのでロッドの横への出っ張りを減らせます。
・「ハンドル中央」 → 85 ㎜
・「ハンドル左一杯」 → 115 ㎜
しかし、ロッドエンドジョイントとシリンダーが干渉するので
シリンダーをジョイントの下にセットしなければなりません。
この位置で果たしてシリンダーが自由に外へ動けるか疑問。
また、ジョイントを使う場合、フレーム取り付け部を除いた結合部が
ロッドエンド部分とフレーム取り付けボルト部分の二カ所になります。
結合部が増えればそれだけ緩む可能性が高くなります。
ロッドエンドジョイントは四角頭の代替品としては不合格でしょう。
d.デンデンボルトを使って取り付け
●入手したデンデンボルト
デンデンボルトとは「でんでん太鼓」から名付けられたものです。 → こちら
規格は (ネジの大きさ)×(穴の中心~ネジ端までの長さ)。
M8なら「×25~×100」まで5 ㎜刻みであります。
写真はユニクロですが、ステンレス製 ( SUS304 ) がよいでしょう。
→ M8×40,M8×45,M8×50,その他・M8・ステンレス,その他・M8
サイズはロッドエンドと同じ「穴の中心~ネジ端は40」を選びました。
これで問題ありませんでした。
自重30g弱。
これだけでは送料無料となりませんので「ついでに注文」のお勧めは、
かし丸君#50系セット,チェーンカッター 鯨印 No.50S, → こちらで紹介
私はプリンターのインクカートリッジと一緒に注文しました。 → こちら
なお、デンデンボルトとロッドエンドジョイントを比べた場合、
四角頭の替わりになるのは明らかにデンデンボルトです。
それなのに、なぜロッドエンドジョイントも注文したのか?
ロッドエンドジョイントを注文するときにはデンデンボルトを知らなかったのです。
注文した後、「こんなのもありますよ」の関連商品紹介で始めて知ったのです。
慌てて、デンデンボルトを追加注文。(モノタロウは当日の追加注文を一緒に発送)
日をまたげば、またインクカートリッジも注文しなければならないところでした。
●取り付け
フレームから出ている長さ ( フレーム面~丸部下端 )=14 ㎜。
フレームには19 ㎜ねじ込んでいることになります。
※フレームネジ有効長10 ㎜、ネジ深さ28 ㎜。
ロッドエンドを直接フレームに取り付ける場合よりロッドエンドが前方になります。
「シリンダーホルダー端~シリンダー外端」=85 ㎜
※ロッドエンド直接取り付け → 58 ㎜
※ロッドエンドジョイントの場合 → 115 ㎜
ロッドの横への出っ張りはシリンダーホルダーが前に移動した分だけ大きくなります。
・ハンドル中央 → 120 ㎜ ( ロッドエンド直接 → 125 ㎜、ジョイント使用 → 120 ㎜ )
・ハンドル左一杯 → 200 ㎜ (ロッドエンド直接 → 180 ㎜、ジョイント使用 → 220 ㎜ )
なお、デンデンボルトを使う場合、フレーム取り付け部を除いた結合部が
デンデンボルト穴の一カ所だけで部品構成がシンプル。
だから、代替品として合格です。
というより、頭の形が違うだけで「四角頭」と同じものです。
●何のためか分からない
こちらはロッドエンドを直接フレームに取り付けた場合。
こちらはロッドエンドをフレーム取付ボルトに取り付ける「正規の取付方法」。
どんな違いがあるのでしょう?
外形上の違いは
・シリンダーの回転部 ( ピローボール ) がフレーム取り付けボルトの延長線上にないこと。
・シリンダーの回転部 ( シリンダーホルダー ) が中央寄りになること。
これらが、「ロッドの動き」や「シリンダーの外側への回転」をスムーズにするのでしょうか?
ハンドルを何度動かしても分かりません。
なお、倒立取付でも同じようになっています。 → こちら
理由はともあれ、これが正規の取り付け方。
設計者がそれなりの意図をもって決めた取り付け方です。
「まずは、これで試乗!」
と思いましたが、「転倒 → 100%ロッド曲がり → 2万円が消える」が怖いので
倒立で組んでから試乗する事にしました。
だから、正立取付は「検証なしの取り付け」だけで終了。
「正立取付と倒立取付の減衰力・走行感の違い」は今後の課題に。
次は倒立での取り付けです。
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まずは、プレスとスクワット。
ホームジムならこれで孫の代まで。