●シフトレバーブーツとサイドブレーキブーツ自作

インプレッサGH8サイドブレーキブーツ自作



4.取り外し,寸法,裁断

a.取り外し

プラスチックのフレームと一体になっています。
フレームはコンソールに爪で取り付けられています。
フレームのまま外して、サイドブレーキレバーから抜きます。

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サイドブレーキレバーには差し込まれているだけです。
少しきつくなっていますが「そのまま引っ張って」抜けばOK。

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ブーツはこの凹部に引っかかっています。
レバーのサイズ ( 周 ) は
・レバー本体:100㎜
・レバー後端 ( 凹部手前 ) :110㎜
・レバー凹部:100㎜
・レバー凹部の次の凸部:120㎜

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ブーツの開口部は周囲が110㎜以下であればレバー凸部から後ろへずれることはありません。
入り口は表皮が曲げて二重になっているだけです。
「素材が伸びる」,「縫い目が開く」ことを考慮すれば「100㎜」にすればよいでしょう。

フレームには接着剤でくっつけてあります。

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引っ張って剥がせば取れます。
接着剤はそれほど使ってありません。

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フレーム刻印は「RH[AG]」と「>ABB< Made in Japan」
スバル車で刻印が同じならフレームは同じものでしょう。

※スバル純正部品品番:92123FG010JC → こちら

b.寸法

三枚のパーツに分かれます。

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・①右側パーツ:凸部が後側,凹部が前側。
・②左側パーツ:凸部が後側,凹部が前側。①の凸部,凹部と重なります。
・③後側パーツ:①凹部と②凹部の間に取り付けられる「マチ(襠)」です。

②は①のaと同じ形( 裏表逆 ) をしています。型紙は①だけでOKです。
③の縫製は曲線なので面倒です。①と②を少しだけ広げれば③は不要です。

●①の寸法

型紙は実物を厚紙に貼り付けて輪郭を描くのが一番楽。
今回もその方法でやりましたが、参考のために採寸。

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◯縫い代を「+5㎜」
・標準は縫い代 が「7㎜」。縫いにくいので左右に縫い代を「+5㎜」広げる。
・生地端から「10㎜」で縫製すると片側で「2㎜×2=4㎜」,両側で「4㎜×2=8㎜」広がる。
・標準と同じ巾にしようと思えば生地端から「12㎜」で縫製すること。

※注①
・マチ ( ③ ) を使わない場合は凸部をどれだけ広げればよいか?
・マチ巾は25㎜

・凸部を標準から「+15㎜」広げて生地端から「10㎜」を縫製。

・15+7-10=12㎜ → 凸部は「24㎜」広がる ≒マチ巾25㎜
・この場合は凹部の縫製を生地端から「12㎜」にして凹部からの広がりを防ぐ。

・実際は裁断線が型紙より大きくなりパーツが実際より大きくなる。
   今回はマチを使わなかったが、結果的に見て凹部拡張は「+8㎜~+10㎜」が適正のよう。

※注②
・縫い代を拡張しない場合 → 生地端から7㎜を縫う。
・縫い代「+5㎜」で生地端から10㎜を縫うと全体で「+4㎜」
・縫い代「+5㎜」で全体を増やさないのなら生地端から12㎜を縫う。

※注③
・今回作成で凸部が「少しきつかった」ので「上部を+10㎜」延ばす。
・レバー差し込み口「巾45㎜,上から15㎜で折り曲げ」は同じ。
・但し「今回の凸部のきつさ」は「フレームが上にずれたため」の可能性あり。
   ブーツ下端の適正位置にフレームを取り付ければ「上部の+10㎜」は不要。

●②,③の寸法

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c.裁断

実物パーツを厚紙に貼り付けて型紙を作る。
写真の型紙は凸部,凹部とも縫い代拡張「+5㎜」

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型紙への描線,型紙切り抜き,型紙を使っての生地への線描。
これらの段階で少しずつ大きくなっていくので注意。

生地への線描は生地裏へするので「型紙を裏返して」行うこと。
下の①は上の型紙を裏返して線描、下の②は「①と裏表逆」だから①の型紙をそのまま当てて線描。

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①の上から②を重ねて縫うので②に縫い線を描いておく。

5.出来上がり

●縫製

・①,②とも上端から15㎜で折り曲げて縫いレバー差し込み口を作る。
・裏返したまま縫うと「縫い目の裏側」が出て見栄えが悪い。表側を縫う。

・①と②の裏側同士を重ねて縫う。 ( 縫い線は隠れるので手縫いでもよい )
・「縫い代を折り曲げて縫う」のは難しいのでパス。代わりに外側を「もう一度縫い」。
・①,②とも上端から15㎜で折り曲げて縫いレバー差し込み口を作る。
・裏返したまま縫うと「縫い目の裏側」が出て見栄えが悪い。表側を縫う。

・①と②の裏側同士を重ねて縫う。 ( 縫い線は隠れるので手縫いでもよい )
・「縫い代を折り曲げて縫う」のは難しいのでパス。代わりに外側を「もう一度縫い」。
・レバー差し込み口巾が「50㎜」になっているか確認。広ければ縫い縮め。
「45㎜くらい」でもOK。

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下部接着

プラスチックフレームへの取り付け凸部は現物合わせ。

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接着剤を塗る場所も現物合わせ。

出来上がり

接着剤 ( ボンドG17 ) は「控え目」に。
ほつれがあったら「セメダインスーパーX」で。

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センターにずれ

こちらは後ろの凸部。
マチ ( ③ ) が入る部分です。
縫い目がセンターになっているのでOKです。

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次は前の凹部。

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縫い目がセンターから5㎜くらいずれています。
これは「マチ③を使わなかったため」のもの。
「①と②拡張が不足したため」のもの。

今回の場合なら①と②の凸部の拡張は「+8㎜~+10㎜」が適正 → こちら

取り付け

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◯レバー差し込み口
・開口部50㎜で「抵抗なくすんなり」 → もう少し狭い方がよい → 「開口部45㎜」。
・差し込み口の縫い目が汚い。 → 「きれいに仕上げること」。

◯フレームの取り付け
・生地が厚いので左側の爪を差し込むのに「指でぐっと力を入れて」。

◯これは「少し問題」

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レバーを下げると「後ろ側がパツパツ」。
レバー差し込み口も後ろへ引っ張られている。

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これは「凸部の長さ不足」。
この状態では「あと+10㎜」必要。

考えられる理由は
①「マチ③を省いたこと」による横幅(ブーツ周)不足。
②フレームをブーツに取り付けるときにフレームがブーツの上にずれた。

①の「ブーツ周が不足」すればフレームを斜めにしなければ取り付けられない (②)。
①の「ブーツ周が適正」でも「フレームを斜めに取り付けてしまう」ことはある (②)。

裁断時に「縫い代 ( 左右 ) は5㎜増やしてある」が「フレーム折り曲げ代 ( 上下 ) は増やしてない」。
それなのに「フレームへの現物合わせ」で生地下側が15~10㎜ ( 斜めに ) 余り切除した。
このことからフレームが斜めになって上へずれていることが予測できる。

フレームへ貼り付けるときは「曲げ代の10㎜だけを残して余らないようにする」ことが必要。

但し、これで解消できるかどうかは「やってみなければ分からない」。
「マチ③を付けて現物通りに作ってみること」も必要でしょう。

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もっとも停車中はこのような状態にならないから他人に見られることはありません。
だから、これは「宿題」でよいでしょう。

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「D.I.Y」感丸出しでも「剥げているヨレヨレのブーツ」よりましです。

チョット生地が厚いかな?

2023.08.19追記
サイドブレーキレバーブーツの改良型を作りました。
次頁で。

選任のための法律知識・

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シニアカーの代わりに。
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