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2.ペダルに油圧がかからなくなる
a.ペダルに油圧がかからなくなる①
レリーズ側のエア抜きはいつものやり方で
「クラッチペダルを踏み切って木片で留めて」レリーズからオイルを排出。 → こちら
しかし、出てきたのは「少しの気泡」。
「なんだ、この程度か。エア混入は原因ではなかったな…。」
ペダルを「パッコン、パッコン」と戻して油圧をかける。
いつもなら4~5回やれば油圧がかかってくるのに、「いつまでたってもパッコン、パッコン」。
小雨は振る。
日は暮れる。
明日は仕事の日。
このままでは車が使えない。
ついに降参。
夜の7時過ぎに「いつもの車屋さん」に電話。
それから二人であれやこれや。
何とかマスターシリンダーのタンクのオイルが吸い込まれてペダルに油圧が戻る。
車屋さんは『エアをたくさん噛んだため』。
しかし、レリーズシリンダーからのエア抜きでは「ブリードバルブを緩めたあとにすぐに締めている」。
あとはラインにエアが入るところがない。
結局、原因不明。
しかし、「元通り」。
もちろん「遊びが変る」のも同じ。
これで「遊びが変る原因」から「レリーズ側のエア噛み」が消えた。
b.ペダルを踏み切らなければ油圧は戻る
●クラッチレリーズシリンダーを標準に戻す
クラッチが以前より軽くなったので「切れのよい」標準のレリーズシリンダーに戻そう。
バクバク工房の内径拡大レリーズシリンダーを標準のレリーズシリンダーに交換。
また「エア抜き」。
「この前はペダルを前に押しすぎた。今度は軽めで。」
この前は「ペダルを踏み込む → 木片をペダルとシート台座に挟む → さらにシートを前に出す」。
今度は「シートクッションの前にスポンジ → 木片をそのクッションに当てる」。
ペダル踏み込み量をこの前の6割程度に。
ブリーダーバルブを緩めてエア抜き。
恐る恐るペダルを「パッコン、パッコン」。
いつものように油圧がかかる。
今度は車屋さんを呼ばなくてもよい。
エアが完全に出なくなって終了。
とにかく
「ペダルを一杯に踏み込まなければ、パッコン,パッコンで油圧が戻る」。
レリーズシリンダーを標準に戻してもクラッチは重くならない。
バクバク工房の「軽くなるレリーズ」と同じくらい。
入手時に「クラッチが重かった」のは「クラッチデスクが摩耗していた」から。
「やはり、以前の持ち主の乗り方が悪かった」ことに。
中古のマニュアル車を入手するときに注意。
「クラッチが重いとクラッチデスク摩耗の可能性」。
デスク交換費用25万円~30万円を覚悟しておこう。
●「遊びが変る原因」は?
「遊びが変る」のは今まで通り。
しかし、レリーズシリンダーはオイル漏れのない標準。
レリーズから後ろはOHしている。
残るはオイルとマスターシリンダー。
ネット情報では「クラッチフルードの品質が悪いと沸騰することがある」とか。
レースではではないから問題はないだろうが、程度の良いものに交換してみよう。
SEIKENの BF5-H 5100Hを入手 → こちら
今度のオイル交換は「ペダルを踏む者」と二人でやろう。
近くに住む姉を「ペダル踏み係」に。
c.ペダルに油圧がかからなくなる②
オイル交換は簡単。
レリーズシリンダーのブリードバルブを開けて、
マスタータンクにオイルをつぎ足しながらペダルを踏んで古いオイルを押し出す。
姉宅でオイル交換開始。
しかし、ペダル踏み込み1回目でペダルが戻らなくなる。
「ペダルを戻してパッコン,パッコン」でも油圧がかからない。
女の踏力だから「ペダルを踏み切れない」と甘く考えたのが間違い。
ブリードバルブを開けているからペダルに油圧はかからない。
軽い力でも最後まで踏み切れる。
また車屋さんに持っていくしかない。
今度は姉宅からだから広い道。
何とか、2ndに入れて車屋さんまで。
『今度は圧をかけてエアを抜くブレーキフルードチャージャーが使えるから』と作業。
しかし、エアがどんどん出てくる。
『圧をかけてエアが出てくるのならどこからかエアを吸っているナ…。
原因は分からないけど
「ペダル足踏みでエア抜きをするとときどきこの症状が出る」と聞いたことがある。』
それはともかく、怪しいのは「マスターシリンダーしか残っていない」。
結局、マスターシリンダーとレリーズシリンダーを新しくすることに。
問題は代車が全て出払っているので代車がないこと。
1台戻ってくるのは明後日。
明日は仕事に行かなければならない。
片道1時間の「あの道」を往復しなければならない。
とにかく「シフトができる程度まで」ペダルの油圧を回復させてもらう。
ペダルの踏み代は通常の半分程度。
通勤はクラッチに負担をかけない回転数とギヤで。
ときどき、足でペダルを戻して「少しでも油圧が回復するように」。
無事に1往復して車屋さんに入庫。
この時には「少し油圧が回復し、ペダルの踏み代は2/3程度」に。
代車はスイフトではなくバモスターボ。
番号 | 部品名 | 個数 | 単価/個・L |
1 | クラッチマスターシリンダーAssy | 1 | 16200 |
2 | クラッチレリーズシリンダーキット | 1 | 4300 |
3 | ブレーキオイル | 1 | 持ち込み |
部品合計 | 20500円 |
工賃と消費税を含めて37000円
●今度はラジエター
こちらは2日で仕上がり。
もう一度ミートポイントと遊びを調整。
しかし、依然として「遊びが変る」。
しかし、クラッチ経路は全て新しくなっている。
もう「遊びが変る」原因がない。
そんなことを考えながら走らせていると「水温が上昇」。
オーバーヒートでボンネットから水蒸気。
この時、クラッチペダルは「パンパン」。
車を休ませ。
ラジエターに給水。
クラッチペダルの遊びを調整して。
ノロノロと車屋さんまで。
ラジエター交換
番号 | 部品名 | 個数 | 単価/個・L |
1 | ラジエターAssy | 1 | 35000 |
2 | ラジエターロアホース | 1 | 1990 |
3 | ラジエターアッパホース | 1 | 2540 |
4 | クーラント | 2L | 1250 |
部品合計 | 42030円 |
工賃と消費税を含めて65000円
人間と同じで「故障はまとめてやって来る」。
中古車は「故障と消耗部品交換」のリスクを抱える。
気になるのが「取り外したマスターシリンダー」の状態。
ここに「ペダルを踏み切ると油圧がかからない原因」があるはず。
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特定小型原動機付自転車にも
アシスト自転車にも該当しません。