●クラッチ焼けの状況と交換部品
●ペダルに油圧がかからなくなる
●レリーズシリンダー,マスターシリンダーの状態
●ペダルに油圧がかからなくなる原因
●ペダルに油圧がかからなくなった場合の対処,遊びの変化
c.ペダルに油圧がかからなくなる原因は?
※以下はあくまで「当方の素人推測」。間違っている可能性あり。
今までの状況を集めてみると、
a.『エアをたくさん噛んだため。』
b.ペダルを一杯に踏み込まなければ、パッコン,パッコンで油圧が戻る
c.『オイルチェンジャーで圧をかけてエアが出てくるのならどこからかエアを吸っているナ…。』
d.『「ペダル足踏みでエア抜きをするとときどきこの症状が出る」と聞いたことがある。』
e.2時間くらい、走った後では少し油圧が回復。
これらの状況を踏まえて考えると、
●正常な作動
( エア抜きの場合/シリンダーにオイルなし )
①ペダルを一杯に踏んだ状態からペダルを戻すと、ピストンはスプリングの力で押し戻される。
②オイルラインからオイルは入ってこないので、ピストンの前に「真空に近い状態」ができる。
③ピストンがタンク穴を通り過ぎると、オイルがシリンダーに吸い込まれる。
④このオイルをペダルを踏んでピストンを押し、ラインに押し出す。
これが「ペダルに油圧がかかる」状態。
( 通常の場合 )
・ペダルを戻すとクラッチスプリングがレリーズを押し戻す。
↓
・レリーズピストンに押されてオイルがマスターシリンダーに圧送されてくる。
↓
・マスターシリンダーのピストンが戻る分だけオイルがシリンダーに入る。
通常の場合は「ペダルを戻せばオイルがシリンダー内に圧送される」ので
「ペダルに圧がかからないという状態」は生じない。
●エア噛みの場合
( エア抜きの場合/シリンダーにオイルなし )
◯ピストンのシールが摩耗していると、
①ピストンが戻って「真空に近い状態」になると外からエアーが吸い込まれる。
②ピストンがタンク穴を通り過ぎても「真空に近い状態」になっていないのでオイルは吸い込まれない。
③ピストン前のエアーは、ペダルを踏んでピストンを押してもピストン後方に移動する。
④ペダルを一杯に踏み込んでもエアーはオイルラインに出ていかない。
以後、ピストンはエアで満たされたシリンダー内を動くだけ。
これが「パッコン、パッコン」でペダルに油圧がかからない状態。
◯ピストンのシールが摩耗していなくても同様の事が起こる
エアの粒子は小さい ( 主成分の酸素とチッソは0.35nm,0.36nm ) ので、
※ nm ( ナノメートル ) :10の-6乗mm=1mmの1/1000000
ピストンシールが摩耗していなくてもシールを越えて入ってくる。
そのため、ピストンシールが摩耗していなくても
エア抜きでペダルを一杯に踏み込むと同様の状態になる可能性がある。
d.『「ペダル足踏みでエア抜きをするとときどきこの症状が出る」と聞いたことがある。』
これがそれだろう。
( 通常の場合 )
通常の場合はピストンシールが少々摩耗していても「エア噛み」は起こらない。
・ペダルを戻すとクラッチスプリングにレリーズか押されてオイルがシリンダーに圧送される。
↓
・ピストンシールが摩耗していてもエアはシリンダーに入ってくるオイルの圧力で入ることはできない。
・もし、入ったとしてもオイルに押されてタンクの方に抜けてしまう。
それでは、このような状態になった場合の対処方法を考えよう。
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