結論から言えば、
①オイルシールの打ち込み量は「クランクケース外端とツライチ」
②オイルシールの方向は「クランクシャフト右だけが外側が凹面で内側が平坦面」。
それ以外は外側が平坦面で内側が凹面。
それを、各部品の寸法から構造的に説明しました。
特に、クランクシャフト右オイルシールの取付方向は3割程度が間違って逆組み。
ここを逆組みするとオイルシールが熱で損傷し、
クランク右室に生ガスが流れ込んでプライマリードリブンギヤをダメにします。
ここはクランクケースを割らないで外から確認できますので中古エンジンを入手したときには必ず確認!
また、クランクシャフトの引き込みについても詳しく説明しています。
「なぜそうなのか」が分かるとメンテナンスも面白くなります。
「軽薄短小」、指一本での文書作成、小学生の夏休み絵日記のようなプログ、
経験していない聞きかじりを集めたHP。
そんな風潮に反するこの頁を頑張って読んでください。
・2014.08.31.クランクケースOH/オイルシールの打込み量と取付方向
クランクシャフト右のオイルシール打ち込み量
・ベアリング,オイルシール,スペーサの寸法的な関係/オイルシールとスペーサがベアリングの溝をふさぐ
・ベアリング,スペーサ,プライマリードライブギヤの関係/一体となってクランクシャフトに固定される
★N型とR・S型のスペーサは長さが違う
・フライホイールにも段差があり、ペアリング内輪はこの段差に押しつけられる
★クランクシャフトの引き込み過ぎの状態/クランクケース接合で「引き込み適正位置」になる。
★クランクケース接合で「引き込み適正位置」にならない場合がある。
・オイルシールを留める段差はないので、オイルシールはベアリングに接するまで打ち込める。
★オイルシールの打ち込みは「ケース外端とツライチ」。これ以上打ち込むとピストン室へつながる穴を塞いでしまう。
・クランクシャフト右スペーサはオイルシールから出ているのが正常。
★クランクシャフト左オイルシールの打ち込み量
★ドライブシャフトのオイルシール,スペーサの打ち込み量
★オイルシールの方向/クランクシャフト右は内側が平坦面、外側が凹面。