●BERGEON – FINAL TEST の 中華コピー のモーター交換

ワインディングマシーン修理
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1. BERGEON – FINAL TEST の 中華コピー

今回は以前に紹介した「BERGEON – FINAL TEST の 中華コピー」のモーター交換。
左側が「本家ベルジョン」、右側が「中華コピー」です。

この中華コピーが出始めの三年前、Yahooオークションでは4万円で落札されたことがあります。
しかし、その頃 Amazon では同じものが送料込みで1万円位。
Yahooオークションが「いつも安価」というわけではないのです。
現在では海外出品で「送料込みの5千円くらい」になっていますが、あまり売れていないようです。

この中華コピーは予想した通り2年くらいで動かなくなりました。
時計が減ってワインディングマシーンが余っているのでそのまま放置。
モーターが簡単に入手できるので、暇つぶしにモーターを交換しました。

構造はギヤ組み込みの交流モーターが一個だけ。。
下の ベルジョンのギヤ とは比較になりません。

これは15年くらい前に1万円程度で入手した「ベルジョンの旧型24本巻き」の機関部。
外付けタイマー「30分稼働+60分休止」で15年間ずっと動いています。
さすがに時計を24本も装着すると苦しそうなので12本にしています。
現在のタイプは6連になりましたが機関部は変わっていないでしょう。
値は張りますが、絶対にお勧めのワインディングマシーンです。 → ★ベルジョン6連巻き
しかし、レビューに「発送や梱包の評価」だけで、「商品に対する評価」がないのはなぜでしょう?

2. モーター交換

a. モーターの取外し

シャフト取付は「M4・対辺 3㎜ ヘキサ頭」+「M4・対辺7㎜のナット」。
ナットはヘキサボルトの弛み留め。
オートバイ整備をしていないと「7㎜スパナ」を持っていないでしょうからホームセンターで入手してください。

・シャフト取り付け筒深さ : 10 ㎜
・シャフト : 7㎜ Φ × 10 ㎜
・モーターボディ : 50 ㎜ Φ × 26 ㎜,150g
・モーター出力 : 110V ・ 4.5W ・ 2.5rpm

b. モーターの状態

このモーターを2年間使うとこうなります。

ギヤを取り外してモーターチェック。動きません。
ギヤの耐久性と同じくモーターの耐久性もないようです。

c.新しいモーターの取り付け

いろいろな回転数のものが準備されています。
電子レンジのターンテーブルに使われているモーターだそうです。

入手したのは元のモーターと同じ「2.5~3rpm」。
いろいろなところから販売されていますが、どれも同じでしょう。
「単価+送料」で一番安いものを選びましょう。

ただし、納期に注意してください。

以前、アマゾンで高評価の「22㎜Φ ハンドル用バーエンド」を注文。
2~3日後に発送連絡、それから「到着が遅れています」が1カ月。
キャンセル・返金処理(注文したときの価格ではなく安くなったキャンセル時の価格で返金)。
それから3カ月後、台湾発の紙封筒がポストの中に。
バーエンドは 22㎜Φ パイプハンドルに「根元まで差し込めない」もの。
あの高評価はなんだったのでしょうか?

以上を考慮してモーターを選んでください。

2.5 rpm ①、・2.5 rpm ② ,・2.5 rpm ③
1 rpm ①、・1 rpm ②、・1 rpm ③


2年くらいで潰れるモーターですから予備も1個入手しておきましょう。
できれば「1rpm」のものも入手して時計との相性を調べてみましょう。
※ベルジョンは1rpmです。

入手したモーターのシャフト長は15㎜ で元のモーターより5㎜長い。。
このまま取り付けるとモーター取り付けカラーや取り付けネジが短くなります。

・モーター取り付けネジ : M4×首下25㎜
・カラー長 : 20㎜

このまま使うなら、その分だけカラーを長くするか、ナットを追加して代用するか。
取り付けネジも長くしなければなりません。

一番簡単なのはシャフトを5㎜短くすること。
切断位置は、ネジ穴の上くらいになります。
こんな取り付けネジ穴なんか要らないのに…。

少し短くてもシャフト取り付け筒の中で隙間ができるだけで問題なし。
長いとカラーに隙間ができるのでアウト。
これで8㎜~10㎜。

しかし、モーターを取り付けてみると「2㎜程度」隙間ができます。

これはモーターシャフト取り出し部分の造りの問題。

左は元のモーター、右は新しいモーター。
元のモーターは上端面が引っ込んでいて、
シャフト取り付け筒の下端はモーター取り付けプレートとツライチになります。
しかし、新しいモーターではモーター上端面が引っ込んでいないので、
シャフト取り付け筒の下端がモーター取り付けプレートより2㎜程度出っ張るのです。
このあたりは実際にモーターを取り付けて調整していく他はありません。

厚さ2.4㎜の角ナットを挟むことにしました。
このナットは「ブラインドリベットの突き抜け防止」のために利用したものです。 → こちら

3. 出来上がり

モーターは次の交換が楽なようにギボシ端子接続。
交流ですからプラスマイナスは関係ありません。
今回は交換しませんでしたが、コンセントプラグも国内用にした方がよいでしょう。

実際の回転数は 3.5rpm。
「1rpm モーター」の方は回転が遅いだけトルクが大きくなり、回転に余裕ができます。
問題は「1rpmで時計がうまく巻き上げられるか」。
ベルジョン旧型は1rpmですから、試してみる価値は充分にあります。

なお、この中華コピーは水平に置くと全く巻き上げられません。
45度くらいに立てかけて使うと結構巻き上げます。 → こちら

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