●RMX④ も 1年9カ月ぶりの「火入れ」

rmx火入れ2020
選任のための法律知識・



1.RMX④ について

今回の「火入れ」は控え第一選手のRMX④です。

a.履歴

不思議なご縁で2015.05に「17インチフロントホイール込み」で4万円で入手したものです。
この17インチフロントホイールは「前後17インチ化」で不要になりYahooオークションに出品。
1.5万円で売れましたから、このSJ13は2.5万円ということになります。 → こちら

入手当時、エンジン不動。
現車確認のときに出品者さんが「昨日までキックが下りていたのに、今日はキックが下りない!」
原因は「クランクシャフト左ベアリングの損壊」。
左クランクケースは無事だったのでベアリング交換で復活。

「改造?」はナックルガード,リヤスプロケ,サイレンサーだけ。
驚いたことに各所「標準・工場組み立て」のまま。分解歴がないようです。
「メーターの走行距離 4000㎞」もチョット信じていいみたい。
このように素材としては正選手RMX②より「程度よし」。
だから、「控え第一選手」なのです。

b.気付かない「クランクシャフト左ベアリングの損壊」

クランクシャフト右ベアリングが損壊するとすぐに判ります。、
右ベアリングの隣 ( 右 )はクラッチ室でギヤオイルが入っています。
右ベアリングが壊れれば、そこからギヤオイルがシリンダーに吸い込まれ
そのままサイレンサーから飛び散ります。 → こちら

しかし、クランクシャフト左ベアリングの隣 ( 左 )はジェネレーターがあるだけ。
左ベアリングが損壊してもシリンダーに吸い込むものは空気だけ。
しかも、ベアリングが2~3個なくなってもフルオープンで元気に走ります。
正選手RMX②に以前載せていたエンジン②がそうでした。
オイルシールの定期交換でベアリング損壊が分かって冷や汗。 → こちら

もちろん、ベアリングの大半がなくなればクランクが首を振り、
ピストン,シリンダー,クランクケースが壊れてしまいます。
自覚症状は「そういえば、ゴリゴリ感 があったな…。」だけ。
「癌」と同じで定期検診しか予防法はないようです。

このRMX④もそれ。
現車確認時に突然キックが下りなくなったのは、
ちょうどその時にベアリングホルダーのかけらがベアリングに詰まったから。 → こちら
OH状況は → こちらこちら

前回の火入れは2018.12.14。
こちらも1年9カ月の冬眠。

c.整備歴

フロントフォークのオイルシールは2018.06 に交換。 → こちら

前後ホイールベアリングは2015.11に交換 → こちらこちら
オンロードのときのリヤスプロケは標準の 46枚。

リヤショックはもともと程度のよいものが付いています。

2.試乗前の準備

a.キャブレター清掃は必ず

「火入れ」をしたあとは、タンクとキャブレター内を空にして冬眠。
エンジンオイルはチェックバルブでキャブレターの中に入らない。
だから、冬眠中にキャブレター内が汚れることはありません。

しかし、キャブレター内をキャブクリーナーで清掃してはいません。
付着したガソリンやオイルが経年で変質している可能性もある。
だから、冬眠から目覚めさせるときは必ずキャブレター清掃。

各ホールにキャブクリーナーを注入し、パーツクリーナーで洗い流す。
キャブレターは一個だから30分もあれば充分。
この「ひと手間」が必ず必要です。

そして、ジェットニードルクリップやスロットルケーブルを押さえるリングも点検し、
弛みや損傷があれば新しいものに交換。
取り付けネジをなめた場合には必ず新しいものに交換。

b.レース用イグナイター装着

前回のRMX③ はカプラー形状の違いからレース用イグナイターを取り付けませんでした。
今回のRMX④ はカプラー形状が一致しているのでレース用イグナイターに交換。
本来「控え選手は標準で」なのですが、
レース用イグナイター装着の正選手RMX②との比較のために標準からレース用に。
※レース用イグナイターについて → こちらこちら

左がレース用イグナイターからのカプラー、右がハーネスからのカプラー。

ハーネス印字は 「29E00」。N型です。

次に、SJ13 の N型とR・S型 について復習しておきましょう。

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