NSRはメインウエポンでありません。
長男の放置バイクを私が自主的に動態管理をしているだけです。
しかし、最近なぜか時間と費用がかかります。
バーハンドル化,PGM修理、フロントスプロケット2枚下げ。
ステアリングダンパー倒立取り付けと「ダイヤル設定」。
乗っていないバイクだから動かすといろいろ整備箇所が出てくるのは仕方がないけど、
そもそも「高回転型のバイク」は性に合わない。
それもこれで終わり。やっとメインのRMXモタードに戻れる。
165号試走で「ダイヤル+1」に決めて、帰りは「165号 → 県道2号 → 163号」で総仕上げ。
ついでに9カ月前の「県道2号・PGM故障」のトラウマ解消も。
★2023.04.13.追記
「片肺 → 休むと復活 → また片肺」の原因は次の三つのようです。
まずは吸気系の不具合
①十字・Y字ジョイントのエアジェット詰まり、ジョイントのキャブレター側の詰まり。
・エア通しだけで費用はかかりません。 → こちら
・キャブレター側のエアスクリューが同じ戻し量になっているかも確認。 → こちら
②エアクリーナーコネクティングチューブの劣化
・嵌合部を接着剤でシールしているような場合は迷わず新品に交換 → こちら
・両方で4000円程度です。
これで、治らなければ覚悟してください。
残るのは、
③センターシール不具合。
15万円コースです。
「部品取りとしてヤフーオークションに出すが、とことん付き合うか」の選択が必要です。
このNSRは後者を採りました。 → その1,その2,その3
1.状況
〇故障まで
ステアリングダンパーのダイヤル選定で165号青山峠を2往復/160㎞。
エンジン快調。
最後の仕上げに「165青山峠 → 県道2号 → 163号」。
しっかり回して青山峠を終わり県道2号へ右折。
9カ月前にPGM故障をした地点を通過。
エンジンは快調に吹け上がり、パワーは充分。
もうすぐ163号の右折信号。
「あれ?エンジンが上まで回らないゾ?」
「燃料詰まりか?」
コックをリザーブに切り換えてしばらく走る。
しかし、症状は変わらない。
〇チェック1
停車してアイドリング。
排気をチェック。
前シリンダー( №1)の排気が弱い。
爆発が途切れる。
右キャブレターのドレンを開けて燃料詰まりをチェック。
問題なし。
「キャブレターのどこかが詰まったのか?このまま走ってみよう。」
163号へ右折。
しかし、エンジンは完全に片肺状態に。
アクセルを開けても回転数は上がらない。
ゆるい昇りでは40㎞/hが精一杯。
なんとか新長野トンネルの入口に到着。
ここで、エンジンを止めてチェック。
〇チェック2
右側チャンパーは熱くないので前シリンダーは点火していない。
後シリンダーは点火しているのでPGM故障ではない。
怪しいのはイグニッションコイルとプラグキャップ。
予備部品を持っていないのでプラグを外し清掃。
キャップとイグニッションコイル端子をしっかりと付け直す。
「こんなことでは治るはずがない。片肺で家まで帰るしかないか…」とキック。
ところがエンジン復活。
「なぁ~んだ。プラグキャップかイグニッションコイル端子の接触不良だったのか!」
長野峠を元気一杯で下り、今までのストレスを発散。
平坦地になってさらに回転アップ。
しかし、しばらくして美里庁舎を超えたあたりでまた片肺に。
グリーンロードに左折してチェック。
〇チェック3
「あれ?キーONでインジケーターが点灯していない。」
電圧計をONにすると、エラーらしき表示が出て「8.1V」。
ヒューズチェック。
異状無し。
「電圧計のどこかがショートしてバッテリー電圧を下げたのか?」
しかし、電圧計は途中にスイッチを付け OFF で走っているのでそんなことはない。
取り敢えず電圧計コードをバッテリーから外す。
もう一度プラグキャップとイグニッションコイル端子をはめ直す。
よく見るとインジケーターのサイドスタンドランプがかすかに点灯している。
緑のニュートラルランプや赤のオイルランプは点灯なし。
ダメモトキック。
なんと、エンジン復活。
キー OFF でエンジンを切り、キー ON にすると緑や赤ランプが鮮やかに点灯。
早速スタート。
今度は「じきに」片肺に。
片肺のときはエンジンがかかっていてもニュートラルの緑ランプはうっすらとしか点灯していない。
片肺とニュートラルランプ点灯に関係あり。
それはともかく、もう片肺で家までたどり着くしかない。
グリーンロードと市街地を40㎞/h~50㎞/hでトロトロ走ってやっと家にたどり着く。
前シリンダー(№1)はときどき、思い出したように2~3度発火。
エンジン回転数が上がらないNSRほど不格好なものはありません。
〇チェック4
№1イグニッションコイルの抵抗値測定、問題なし。
・端子間 → 0.1Ω(標準値 0.1~0.2Ω)
・端子とキャップ → 9KΩ(標準値 5~12KΩ)
・端子とコード → 3.6KΩ(標準値 3.6~4.6KΩ)
イグニッションコイル♀端子を狭めて♂端子にきつくはめる。
プラグ清掃。プラグキャップをグリグリとはめる。
キック。
エンジン復活。
ノーヘル,サンダル履きで家の付近を走る。
走り出しは問題なし、しかし100mくらいで失速し片肺に。
なお、プラグは№1,№2とも標準の「NGK・BR9ECM」。
新品を付けてから本日まで走行1200㎞ほど。
エンジンは「常に6000rpm以上」を心がけ。
2.まずはプラグを疑う
サンデーメカニック諸兄、以上の状況から片肺の原因を考えてください。
・「PGM ~ №1イグニッションコイル」 → №2が問題なく動いているので問題なし。
・「№1イグニッションコイル」 → 抵抗値から問題なし。
・「プラグコード,プラグキャップ」 → 抵抗値から問題なし。
残るのは「プラグキャップ,イグニッションコイル端子の接触不良」。
だから「付け直すたびにエンジンが復活し、また振動で緩んで接触不良となる」のか。
なるほどそれは考えられる。
しかし、チェック4ではエンジン復活後100mで片肺に。
100m走って端子やキャップが緩むことはない。
「もしかして、プラグ?」
1200㎞しか走っていないけど大量生産品だから不良品はあるでしょう。
№1シリンダーから BR9ECM を外し、
工具箱から以前に付いていた走行距離不明の BR8ECM を付けて家の周りを走る。
「あれ?片肺にならないゾ!」
№2シリンダーにも古い BR8ECM を付けてテスト。
今度はヘルメットと革パンのフル装備。
以前、チョイテストで膝に大怪我をしましたから。
やはりエンジン快調。9000rpmまでストレスなく回る。
雨が降り出したので10分くらいで切り上げ。
●これで「犯人はプラグ」と結論。
家の近くまで来ると「ガリッ、ガリッ」という音。
サイドスタンドがアスファルトを削っているような音。
正体は、
チェーンスライダーがなくなってチェーンがスイングアームに当たる音。
残ったスライダーの残骸は劣化してカチカチ、パリパリ。
テストの続きはチェーンスライダーを交換してから。
「まあ、犯人は特定したから。」
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