NSRから解放され、やっとメインのRMXを触れるようになりました。
今回はふとした疑問から前後17インチのRMX②のシートを低くしました。
「あんこ抜きとシート張替え」は二度目です。
表皮は前回と同じ「サンゲツの椅子生地」。
今回は染めQで「スズキロゴ」を入れてみました。
今回も失敗と反省点がありました。
しかし、前回よりは少し進歩しています。
※「あんこ抜きとシート張替え」初めての方は「基本編」の前回記事から → こちら
- あんこ抜き「スポンジ削り」
- あんこ抜き「スポンジ整形」
- 表皮張り
- ロゴ入れ
- インプレッションと修正
1.あんこ抜き「スポンジ削り」
a.必要な理由
「前後17インチでシートを低くしたらどうなるのだろう?」
前21/後18インチ・RMX④用に「極限まで低くしたシート ( 基本編 ) 」で乗ってみました。
「足付き性」は「両足の指付け根が着くor片足の踵が着くが踏ん張れない」から
「両足の踵が着くor片足の踵が着いて膝に余裕があり踏ん張れる」に。
もちろん、シートのクッション性は大幅減で乗り始めは腰に負担。
しかし、乗りやすい。
これは「単に足付き性がよくなったから」ではない。
「重心が低くなったからでは?」と疑問。
アスファルトの上では「飛んだり跳ねたりしない」ので「こんな長い脚」は不要。
腰高の分だけフラフラする。
重心が低くなれば走行が安定するはず。
重心を低くするには「ロアリングリンクによるローダウン」。
しかし、後述するように「SJ13用のロアリングリンク」がない。
とりあえず「腰に大きな負担にならない程度のあんこ抜き」。
黒いシートも似合いませんから。
b.削る量は「スポンジの厚さに注意」
ストックのシートは「あんこ抜きをしていないもの」が三個。
「今回のあんこ抜き」はその中で「表皮状態が一番きれいなもの」。
「もったいない」と思うでしょうが「ロゴ入りのきれいな表皮」をそのまま使えるからです。
※この「貧乏人もくろみ」はすぐに砕け散ります。
●このシートの表皮を外して驚き。
スポンジとシートペースの間にスチロールが入っているのです。
どこか「材料費節約」の感。
当然、スポンジはスチロールの厚さだけ薄くなっています。
●削れる量
スポンジが薄いので「削れる量」に限界があります。
簡易測定によるスポンジの厚さは
a:最凹部 → 70㎜厚
b:最凹部から90㎜ のところ→ 60㎜厚
c:後端から170㎜のところ → 60㎜厚
※b~cが腰を下ろす部分。
スチロール台座が入っている場合、
半分削って30㎜、限度は50㎜。
●スチロール台座のないシート
こちらはあんこ抜きをせず表皮だけ張り替えるシートです。
シートペースとスポンジの間にスチロール台座はありません。
以前にあんこ抜きをしたシートもこのタイプでした。
スポンジ厚は次の通り。
a:最凹部 → 100㎜厚
b:最凹部から90㎜のところ → 95㎜厚
c:後端から170㎜のところ → 60㎜厚
スチロール台座が入っていない場合、
半分削って50㎜。厚い部分なら70㎜くらい削れそう。
どちらにせよ「ある程度クッション性を残さなければならない」ので、
妥当な削り量は「30㎜~40㎜」。
c.スポンジ削り
●目標を決める
前回は「何となく削った」ので、今回は「はっきりと目標を決めて」。
・腰を下ろす部分は「最凹部から90㎜後ろ」~「後端から170㎜前」。
・削る量は30㎜。
・まず、この部分の削り量を確保する。
・次に他の部分とつなげる。
●作業
金鋸の刃で30㎜の切り込みを入れた後に水平に削ぎ取り。
専用の鋸刃があるようですが ( こちら ) 必要ないでしょう。
カッターの刃にシリコンスプレーを吹き付けるという方法もあるようです。 → こちら
底部 ( 平坦部 ) は凸凹です。
この凸凹を前後の切込30㎜に合わせて平面に。
前回に使ったのはおろし金。
今回に重宝したのは平形のボードやすり。
「かかとガビガビ」を削るために使っているものです。 → こちら
出っ張っているところを部分的に削るのに役立ちました。
もう少し目の細かい木工やすりの方がよいかもしれません. → こちら
平面にするのは120番と240番の紙やすり。
木片に貼り付けて使います。
「押し付けて動かす」のがポイント。
きれいに仕上がります。
仕上がり結果は「前深さ25㎜,後ろ深さ20㎜」。
目標の「前深さ30㎜,後ろ深さ30㎜」に達していません。
しかし、このあとに前部と後部を削って段差をなくします。
その時に「さらに削り量が必要になる」かもしれません。
削るのは後からでもできます。
「まだ前5㎜,後ろ10㎜削れる」ことを覚えておけばいいでしょう。
※表皮締め付けで少し下がります. → こちら
これで腰を下ろす分の削りは終了。
●「シート巾が広くなっている」ことに注意。
シートは台形をしているので削った分だけシート巾が広くなります。
標準よりシート巾が広いと操作性が阻害されます。
この段階でシート巾が広くなった分だけ角を削り取っておきましょう。
この部分の標準シート巾は140㎜です。
今回はこの作業をしなかったので幅広シートになってしまいました ( 後述 ) 。
前回は「シート巾を狭くし過ぎて」後で修正。
今回は「シート巾を狭くしないこと」だけを注意していたようです。
※前回のシート巾の失敗 ( 基本編 ) → こちら
●前部と後部を削ってなだらかにする
腰を下ろす場所の削り量は確保しました。
次にするのは「その部分をなだらかにする」ことです。
具体的には前と後ろを削って段差をなくすことです。
削る量は「なだらかになる」程度。
これが「手間のかかる作業」です。
使うのは「金鋸の刃 → ボードやすり → 120番 → 240番」。
こんな程度でよいでしょうか?
前部の「盛り上がり」が気になりますが、操作性には関係ありません。
「操作性に関係するシート巾の広がりに気が付いていないぞ!」
次は「削ったスポンジの整形」です。
【広告】
まずは、プレスとスクワット。
ホームジムならこれで孫の代まで。