RMX-SJ13・シリンダーチェックバルブ交換



前々から気になっていた正選手RMX②の始動時の白煙。
症状が悪化したのでシリンダー側のチェックバルブを交換。
交換後は「劇的に好転」。
これが「本来の姿」。

1.交換前の症状

a.当たり前になっていた症状

●始動困難

2~3日乗らない場合はシリンダーにパーツクリーナー。
キックが「一杯に上がるところ」を探して、強く踏みつける。
始動できない場合はこれを繰り返し。

●白煙

始動した場合は「白煙モウモウ」。
周りが見えなくなるくらい。
白煙が出なくなるのまでエンジンを吹かす。

●アイドリングが弱い

アイドリングを2500rpm以上にしていないと止まってしまう。
信号待ちでは3500rpmくらいを維持。

●原因

SJ13の分離給油は2系統。
エンジンオイルはオイルタンクからオイルポンプによってキャブレターとシリンダーに送られる。
キャブレターとシリンダーのオイル入口にはチェックバルブがあり「規定圧以上」でオイルが流れ込む。

このチェックバルブが弱くなると「オイル供給過多」となる。
エンジンの回転は上がらず、白煙を吹くことになる。

さらに、チェックバルブが機能しなくなると
エンジン停止時(オイルポンプ停止時)も点滴のようにオイルが流れ込む。

キャブレターに流れ込んだオイルはフロート室のガソリンを流してオイルを排出。
シリンダーに流れ込んだオイルはキックを何回かしてシリンダーの外に排出。
これでエンジンは始動するが、
「濃い混合油」が供給されていることは解消されない。

なお、キャブレター側チェックバルブについては「外付けチェックバルブ」を取り付けている。→こちらこちらこちら

●5年半休眠させていたSJ13との比較

最近、予備車として5年半休眠させていたSJ13を Yahoo オークションに出品した。
出品前整備確認で始動したところ「一発始動で白煙なし」→→こちら
もちろん、オイルタンクにオイルは入っている。
「正選手のRMXはリンダー側のチェックバルブを交換しなければ…。」

b.終末症状

●限度を超えた始動困難

正選手RMXは1ヶ月前に乗ったばかり。
1ヶ月なら「いつも通り」の「シリンダーへのパーツクリーナー」と「何回かの繰り返し」で始動するだろう。

予想に反し「何回繰り返しても」始動しない。
シリンダーに「これでもか、これでもか」とパーツクリーナーを注入しても「初爆」がない。

チョークを引かずに、キックを繰り返していると、
「ボ、ボ、ボ。」
爆発が続かない。

これを繰り返してやっと始動。

●オイル飛び散り

もちろん、白煙モウモウ。
しかし、いつもと違って「オイル吹き出し」。
タイヤがオイルで濡れている。

「ギヤオイルは減っていない」からクランクベアリング損傷による「ギヤオイル吸い込み・吹き出し」ではない。

●オイル警告灯点灯

「とにかく走らせてみよう」
10分くらい走ると、オイル警告灯が点灯。
オイルはタンク7割くらい入っていたはず。

オートバイを止めて予備オイルを入れて帰宅。

シリンダー側のチェックバルブが「完全に機能していない」。
ここに至って「やっとチェックバルブ交換」に。

2.シリンダー側チェックバルブ交換

a.チェックバルブの位置と必要部品

シリンダー側のチェックバルブはこれ。

チャンバーを外せばハッキリ見える。

純正部品の供給あり
16910-09C00(チェックバルブ オイルホース)→→こちら
廃番になる前に確保しておこう。

b.交換

●チャンバー取外しだけでOK

エンジンを降ろす必要はない。
チャンバーを取り外せば交換できる。

●取外し

バルブはバルブ穴に圧入されているだけ。
バルブの挿入部分は「5.95㎜φ」。
挿入穴は「6.00㎜φ」だろう。

バイスプライヤーで挟み、バイスプライヤーの柄をハンマーで叩けば外れる。

●圧力測定

作動圧を測定してみた。

〇旧バルブ
・0.08㎏/㎠
・圧をなくすると「すぐに0に戻る」

〇新バルブ
・0.12㎏/㎠
・圧をなくすると「0.04で止まり、少しして0に戻る」

〇考察
・スカスカの「バルブ圧0」になっている訳ではない。
・「圧をなくするとすぐに0に戻る」あたりが怪しい。
・圧力測定値より症状を見て交換の必要性を決めるべき。

●取り付け

「叩けばよい」のだけどフレームがジャマになって「頭を真っ直ぐに叩けない」。
いろいろやって「この方法」に。

必要なのは、真っ直ぐな鉄片と鉄ハンマー。
プラグ取外し・取り付けに使う延長パイプ(鉄パイプを叩いて平たくしたもの)を使った。

プラスチックハンマーやゴムハンマーはダメ。
衝撃を与えられる鉄ハンマーが必要。

鉄片をニップル頭に当てて、中央部を鉄ハンマーで叩く。
食い込ませるときは「少しづつコンコン」。
少し入ったら「ゴンゴン」。

バルブの頭は「試行錯誤での傷」がたくさん。

●「挿入口を熱する」は不可

間違った整備知識蔓延。
「バルブ取外し・取り付けはバルブ付近を熱して膨張させる。」
これをやってはいけない。

そんなことをしなくても外せるしはめられる。
しかも、膨張させた部分が収縮するときにひずみができる。

ベアリング圧入で「クランクケースを熱して膨張させ、ベアリングを冷やして収縮させる。」
絶対にやってはいけない「間違った素人整備」。

間違いだらけのネット情報を集めてまとめるAI。
信用してはいけない。

c.交換後の始動状況

チョークを引いて一発始動。
白煙なし。
アイドリングは安定し力強い。

こんなことならもっと早く交換すればよかった!

その状況を動画で。→→こちら



選任のための法律知識・



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