・電気知識ゼロのするPGMⅢ 修理

選任のための法律知識・



9.部品取り付け

a.取り付ける部品

以下の部品を取り付けます。
※番号はこちら

パナソニック・EEUFC1E821S説明,②ルビコン・100F2D471J 説明
ニチコン・QXK2G155KTP  → 説明,④日精電気・MMX0400K33300000000説明
ニチコン・UPW1H100MDD説明,⑥E日本ケミコン・KY-500ELL220ME11D  説明
1ルビコン・6YXF47M5X11 説明,⑧東信工業・1HUTWER47M説明
ルビコン・50YXF2.2M5X11 説明,⑩Interquip・ZTT12.00MTF説明
新電元・SG5L20USM-5600  → 説明,⑫東芝2SK889説明
NEC/3P4MH説明,⑭NEC・2SA1385説明
NEC・2SK1060説明,⑯東芝・2SA1020  → 説明
東芝2SC2655  → 説明,⑱東芝・TA78L005AP説明

全部で26個、合計金額は1976円(送料別)。

「PGMⅢリフレッシュセット」としてYahooオークションに出せばいくらで落札されるでしょうか?
まあ、3000円でしょう。
もっとも、「2~3セットで終わり」でしょうが。


そういえばYahooオークションで、
RMXの前後ホイールベアリングのセットが5000円くらいで出品されています。
しかし、モノタロウで買えば1725円です。 → こちら

RMXのクランクベアリング左右セットも5000円くらいで出品されています。
こちらもモノタロウで 1500円程度。 → こちら

落札されているのでしょうか?

他人の無知をいいことに、部品を右から左へ流して儲ける。
私には「まっとうな商売」とは思えません。
儲けるのなら「ベアリング交換」という労力で行うべきでしょう。

もっとも、Amazonの商品をそのまま出品して落札者にはAmazonから送らせて送料分を儲ける。
そんな商売よりは「まっとう」ですが。

まあ、違法行為ではないのだから私がとやかく言う必要はありません。
選ぶのは落札者(購買者)の自由なのですから。

b.部品の適合状態

上の26個の部品をハンダ付けするのは思ったより簡単です。

・部品をホールに差し込み、部品が落ちないように足を曲げる。
・足はランドの狭い方に曲げて、ランドの広い部分を残す。
・足とホールに隙間ができるようにする。
・フラックスをタップリと塗る。
・ランドと足にコテ先を「1,2,3,4」、ランドと足の間にはんだ線を「5,6」、7ではんだ線を離し、8でこて先を離す。
・IPAでフラックスを洗浄。

ブリッジなど起こりません。
「5,6」のはんだ送りがどうしても長くなるので、「1,2,3,4,5,6,7,8」と声に出して数えること。

なお、コテ先は毎回水を含ませたスポンジの上をなぞってきれいにする。

以下では、部品入手のときに気になっていた「サイズの適合性」について気付いたことを書いておきます。

※以下の写真では、「ブリッジ防止のために」基板表面に封止材の層が作ってあります。 → こちら
   これは「全く不要」なだけでなくコンデンサ取り付け位置が高くなるので「弊害」となります。 → こちら

●⑬3P4MH

・放熱板が出ているので切り取る。
・足は根元を細いプライヤーで挟んで直角に折り曲げておく。
・外側の足を少し拡げる。
・封止剤の壁でよく見えないが「はんだ上がり」が不足か。

●③大きいフィルムコンデンサ

・元のフィルムコンデンサのサイズ → 28.5巾×8.5厚×16高さ,リード穴間27㎜
・リード穴間27㎜、取付スペースの最大巾 → 31.5㎜
・隣り合う穴間は約10㎜ → 厚さは10㎜以下であることが必要。
・入手した・ニチコン・QXK2G155KTPのカタログサイズ → 30.5巾×9.4厚×19.5高・リード間27.5
※詳しい説明 → こちら

巾は取り付け許容値の中に入っているが、元のコンデンサより「2 ㎜長く、0.9㎜厚い」。
厚さが0.9 ㎜増えるので「お互いがくっつくのではないか?」と心配していたが、

お互いのコンデンサの隙間はタップリ。

その理由は実際のサイズが「29.4×7.8厚×15.7高・リード間27.5」とカタログ値より小さいため。
元のコンデンサに比べると「0.9㎜長いが、1.6㎜薄い」のでお互いのコンデンサの隙間は増えるのです。

このコンデンサでOKです。

足はこのようにランドの狭い方に傾けるのが原則。
理由はランドと足にコテ先を当てやすく、はんだ送りが楽だから。
足は0.8 ㎜Φと太く、はんだ付けが楽です。

上の「3ホール×2」が ⑬の3P4MH。
こちら側のはんだ盛りは合格点です。

●④大きいフィルムコンデンサ横のフィルムコンデンサ

・元のフィルムコンデンササイズ → 12巾×3.3厚×9高・リード間9
・厚さ限度4 ㎜ → 4 ㎜より厚いと左側の3P4MH・右側の抵抗と干渉するので足高にする必要あり。
・入手した日精電気・MMX0400K33300000000 のカタログサイズ → 9.8巾×4.2厚×6.8高・リード間7.5
※詳しい説明 → こちら

「巾は小さいので問題がないが厚さが4 ㎜を超えるので両隣と干渉するな…」と思っていたが、

実際のサイズは「9.0巾×3.1厚×6.4高・リード間7.5」でカタログ値より一回り小さく、元のコンデンサより小さい。
当然、左側の 3P4MH と 右側の抵抗に干渉することはありません。

横幅も元のものより3 ㎜小さいので大きなフィルムコンデンサとの隙間は充分。

ただし、リード間が狭いので足を拡げなければなりません。

これに対しTDK・B32521C6333J はどうでしょう。試しに一個入手しておきました。
・カタログサイズ → 13巾×4厚×9高・リード間10
・実測サイズ → 12.7巾×3.8厚×8.5高・リード間10.1

差し込んでみると、

厚さが元のものより0.5㎜厚く、限度厚4 ㎜に近いので、
左側の 3P4MH に「かろうじて接していない」程度。
右側の抵抗とについても同じ。

巾も元のものより0.7㎜大きいので、大きなフィルムコンデンサとの隙間は0.5㎜程度。
リード間が広いので足を拡げる必要はないが、このきつさは少し気になる。
ただし、しかし、使えることは使えます。

●①メインコンデンサ,②小さなフィルムコンデンサ

入手したメインコンデンサはは二種類
・パナソニック・EEUFC1E821S → 12.5Φ×20・リード5・リップル1.655A・-55~105℃・5000h・「車載用 AEC-Q200認定」
・ルビコン・25ZLH820MEFC10X20 → 10Φ×20・リード5・リップル1.96A・-40~105℃・10000h
※詳しい説明 → こちら

ルビコンの「寿命1万時間」と「一回り細い10 ㎜Φ」に魅力を感じたけれど、
パナソニックの「車載用 AEC-Q200認定」の勝ち。
取り付けられていたものとサイズは同じなので支障は生じないはず。

小さいフィルムコンデンサは
・元のコンデンササイズ → 5巾×2.5厚×8高,リード間4(ホール間5)
・ルビコン・100F2D471J カタログサイズ → 6巾×3厚×7.5高・リード3.5 (実測値 → 5巾×1.9厚×6.2高)
結局、元のコンデンサより小さいのでメインコンデンサとの隙間はタップリ。
※詳しい説明 → こちら

カタログサイズは正確ではないので実際の適合は取り付けてみなければ分からないのです。

「電解コンデンサを取り付ける場合はコンデンサの底を基板にくっつけること。基板と隙間をあけないこと。」

これはグラグラすると底にある電解液漏れ防止のシールが毀損する危険があるから。
コンデンサ底と基板面の隙間を封止剤で埋めるのなら基板面との間に隙間があっても問題なし。

メインコンデンサを取り付ける場合は「まっすぐに立ててお互いの隙間を確保する」こと。
コンデンサ本体をテープて仮止めしたり、基板を裏返したときにコンデンサが動かないようにしたりする必要あり。

放熱という点からは「12.5㎜Φ」のものより「10.0㎜Φ」のものが適しているかもしれません。
次の交換のときは「10.0㎜Φ・1万時間」のルビコンにしましょう。

このあたりまで来るとはんだ付けに少し馴れ、出来上がりが現実味を帯びてきます。

●⑩セラミック発振子

・元の発振子のサイズ → 6.5巾×6.5高×3.3厚
・両側にあるコンデンサの足と足の隙間 10 ㎜ → 巾が10 ㎜以上あると両側コンデンサと干渉する。
・入手した Interquip・ZTT12.00MTF のカタログサイズ → 10巾×5厚×10高
※詳しい説明 → こちら

巾が10 ㎜なので両側コンデンサとの干渉を心配していたが、実測サイズば「6.6巾×3.3厚×8高」
両側コンデンサとの干渉はまったくなし。
カタログサイズをあてにならないのです。

●⑮1059Zの足継き

⑮には元々「2SK1059」が付いていますが、現在廃番となっています。
「2SK1059」の類似品・同等品に「「2SK1060」がありますが仕様が細かい点で異なっています。

ところが「2SK1059」の足を短くした「2SK1059-Z」が入手できます。 → こちら

左が 2SK1059-Z 右が 2SK1060 です。
2SK1059-Zに4 ㎜程度の足を継ぎ足せば「元の2SK1059」として使えます。

しかし、オートバイの大きな部品ばかりを扱ってきた者にはこれが「できない」。
「小さいコンデンサから切り取った0.5㎜Φの余り足」や「0.5㎜Φのすずメッキ線」がくっつけられない。
「足接続」は今後の課題として、足の長い「2SK1060」を取り付けました。

●⑪ と ⑫ の足の曲げ方

この二つは折り曲げたときに基板切欠きの中に収まらなければなりません。
足の根元に細いプライヤーを当てて、足巾が小さくなっている部分から折り曲げると収まりません。
3P4MH より「少し足先寄り」で曲げなければなりません。
実際には基板に差し込んで基板切欠きの中に収まるように曲げればよいでしょう。

●部品型番,方向性,導通のチェック

新しい部品の取り付けは思ったより簡単に終了。

最後に「取り付けた部品の型番,方向(極性),スルーホールの表側と裏側の導通チェック」をします。
これが最後の確認です。

「さあ、アルミケースに入れて封止するだけ。」

しかし、このあとすぐに「新たな問題」を見つけました。

c. 新たな問題

●フタが閉まらない!

あとは封止してプラスチックのフタをはめるだけだな…。
フタをはめてみようか…。

外周のコンデンサが出すぎじゃない?
横から見てみると、

確かにアルミケース上端から出っ張っています。

・アルミケースの段差は4 ㎜高、ここにプラスチックカバーがはまる。
・プラスチックカバーの内側深さは6.5㎜。
・プラスチックカバーがアルミケースにはまると、「アルミケース上端~プラスチックカバー内側面」=6.5-4.0=2.5㎜

つまり、部品はアルミケース上端から2.5㎜までしか頭を出せない。
上の写真の状態ではトランジスタで精一杯。
電解コンデンサはあと3 ㎜くらい下げなければならない。

実際に蓋をはめると写真側がアーチになってしまいます。

●原因は

コンデンサの頭が出ている原因は「足の処理」

「リード間2.0㎜」の足を「ホール間5.0㎜」のホールにはめるためには足を曲げて拡げなければなりません。
その足の処理で「足長・腰高」になったのが原因。
トランジスタは本体が短いのでこれでよいが、コンデンサは本体が長いのでもっと「足短・腰低」にしなければならないのです。

そういえば「元のコンデンサは基板から3 ㎜程度浮き上がっているだけだった…。」

それに、あの「ブリッジ防止のための壁」で基板面から2 ㎜くらい封止剤がある。
これも「足長・腰高」の原因になっている。

●対処は、

外周のトランジスタを傾けること。
しかし、電解液が入っている電解コンデンサに対しては少し気が引ける。

結局、
・コンデンサの足はできるだけ根元で折り曲げて、できるだけ足を短くする。
・コンデンサの取り付け部分の封止剤を取り去り、足の差し込み綿を低くする。

『ということは、もう一度コンデンサを外して付け直すの?』

その通りです。
当初は気落ちしましたが、後から思えば笑い話です。

●コンデンサの足の曲げ方

・足はできるだけ根元で曲げる。
・両方の足を曲げる(写真左上から二つ目)と「5 ㎜巾」にすることが難しいので片方だけを曲げる。
・コンデンサ本体は「足の真っ直ぐな方」に少しずれる。
・取り付け場所によって「すれてもよい方向・側」を調べる。 → すべてマイナス側 → プラスの足を曲げる。
・もっと根元に近く曲げるには先細のプライヤーか治道が必要。

●取外し

コンデンサの丸足を取り外すのはあまり手こずりません。
基本通りにやりました。
・裏側のはんだを吸い取り、足を立てて短く切断する。
・コンデンサ本体を捩じり取る。
・表側ランドにはんだコテを当てはんだを溶かし、グラグラになった足をピンセットで外す。

一カ所だけこじらせて、スルーホールの半分を欠損。
当然、銅チューブを入れてスルーホール修復。

●封止剤除去

厚さ2 ㎜程度で三日程度経過なので簡単に取り去ることができました。
細いマイナスドライバーで切り込みを入れて、爪楊枝で剥いでピンセットで取り出す。

●出来上がり

はんだ付けのあと、スルーホール表側と裏側の導通チェック。

コンデンサの取り付け位置を低くするのはこれが限度。
元のコンデンサもこの程度。

確かに、コンデンサの頭は少し低くなりましたが、ケース上端面から3 ㎜強出ています。
トランジスタと頭を揃えるにはあと1~2 ㎜頭を下げる必要があります。
しかし、これが限界です。

ただし、これでフタははまります。
その「種明かし」ば後で。 → こちら

とにかく、これで部品取り付けは終了。

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