●頑丈な「ワイヤーたいこ」の作り方とケーブル調整

頑丈なタイコの作り方
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8. アウターの調整

a. ジョイントの取外し

ケーブル作り直しで流用するスロットルケーブルはフォルツアの1800㎜のもの。
このケーブルはキャブレター側のジョイントがNSRのものと異なります。

a.SL230のストレートジョイント(NSRも同様)
b.フォルツアの曲がったジョイント。
c.どこかのケーブルのアジャスター。
d.ヤマハのプラスチック製スロットル側ジョイント。

フォルツアのスロットルケーブルのキャブレター側ジョイントをaのストレートなものに交換し、
スロットル近くにcのアジャスターを付けます。

作業はいたって簡単。

エアホットガンて30秒くらい温めれば引き抜けます。

かしめてあっても、アウター皮膜を留めているだけでスパイラルワイヤーまで達していません。
アウター皮膜を温めて軟らかくすれば外れるのです。
右端のプラスチック製ジョイントも外れましたが、多分「取り付けること」はできないでしょう。

左二つのジョイントとアジャスターはアウターがクルクルと回ります。
これは、ジョイントの中にキャップがあり、アウターはそのキャップにはまっているからです。

このジョイントの中にあるキャップを温めてやればアウターが外れます。
熱風を当てるのはこのキャップの外側なので、キャップを温めるのにはそれだけ時間がかかります。
まあ、2分も温めていればよいTしょう。
ただし、温めすぎるとアウター皮膜が溶けてしまいます。
「引っ張って抜けなければ、もう少し温める」でやってください。

b. ジョイントの取り付け

外したときの逆です。ジョイントを温めてアウターに差し込む。

熱いジョイントがアウターに当たる → アウターが軟らかくなる → 軟らかくなった部分にジョイントがはまっていく。
冷えればアウター皮膜が固くなって取れなくなります。

★注意★
・焦ってジョイントを差し込むとアウター皮膜がめくれてしまう。
   アウター皮膜に軟らかくなる時間を与えて、「グゥ~」とジョイントを押し込む。
・アウター皮膜は温めない。かえって冷やして硬くした方がよい。
・アウター皮膜の切断面は切断熱で溶けて膨らんでいる。このままジョイントを押し込むと皮膜がめくれる。
   皮膜の膨らんでいる部分をカッターで削って細くして瞬間接着剤で固める。
・必要以上に押し込まない。どこまで押し込めばジョンインの奥に達するかの印を付けておく。

出来上がりは
まず、キャブレター側のストレートジョイント。
当然、クルクル回ります。

次に、スロットルの「引き側」に取り付けたアジャスター。

一番上はクラッチケーブルのレバー側のキャップです。
フォルツアのキャップが痛んでいたので、どこかのケーブルから取り外して付けました。
やり方は同じです。
「必要以上の押し込み」でアウターが鍔状になってしまいました。

面白いのは「アウター・ケーブル調整」についてあちらこちらのサイトで説明しているは、
どこも「クラッチケーブルのキャップ+百円ライター」。
動画までアップしている人も。

なぜ、どれもケーブルキャップだけ?
なぜ、どこも百円ライター?

昨今の「軽薄短小」、手っとり早く結果だけ。少しでも人目を引けばそれでよい。
他の人が見つけた情報をそのまま取り上げていれば、失敗や回り道がないので苦労しなくて済む。

しかし、「自分が回り道をした分だけ他の人が苦労しなくて済む」、それが情報発信者の喜び。
「その情報を得るために費やした労力がその情報の価値である」ことに気付いてもらいたいものです。

なお、ジョイントを外したら、忘れないようにアウターに注油。
ワイヤーが入った状態での完全注油は不可能。

また、アウターを切断した場合は中のチューブが潰れています。
切断面に千枚通しを使ってワイヤーの通る穴を拡げておくことが必要。

上が長さを1180㎜にしたスティード400のクラッチケーブルアウター。
汎用の2.5㎜Φワイヤーを使い、8.0㎜Φ軟鉄円棒で作った頑丈たいこを取り付け。
※2.5㎜Φワイヤー対応の「頑丈たいこ」 → こちら

下が、アウター長を「押し・引き」とも1100㎜にし、
スロットル側にアジャスターを付けたフォルツアのスロットルケーブルアウター。
こちらは6.0㎜Φ円棒で作った頑丈タイコ取り付け。
※1.4・1.5・2.0㎜Φワイヤー対応の「頑丈たいこ」 → こちら

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