●頑丈な「ワイヤーたいこ」の作り方とケーブル調整

頑丈なタイコの作り方
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7. 頑丈でなかった「2.5㎜Φワイヤー対応の頑丈たいこ」と改良型

a. 状況

スティード400のクラッチケーブルのアウターに汎用の2.5㎜Φワイヤーを入れて、
「2.5㎜Φワイヤー対応の頑丈たいこ」取り付ける。
現在のクラッチケーブルのたいこはレバー側が「非常用・ネジ式たいこ」。
スロットル側に「非常用・ネジ式たいこ」のスロットルケーブルも「頑丈たいこ」で作り直し。
これで「非常用」ともおさらば。
「さあ、クラッチケーブルを交換して、午後から165号で試乗だ!」

しかし、クラッチレバーの一握りで「プスン」。
「レバー側頑丈たいこ」が見事に外れる。

b. 検証

これが外れたままのワイヤー。
この笠がすぼまってたいこのワイヤー穴を通り抜けた。
ワイヤーはすぐにほどける状態。
ハンダ漬け込みでもワイヤーの中までハンダは浸透していない。
「毛細管現象」なんか起こらない。

入口は拡げてあるけれど、たいこのワイヤー穴は2.8㎜Φ。
ワイヤーの太さは2.5㎜Φ。
拡がったワイヤーが、レバー一握りでこの穴を抜けた。

溝に納めたワイヤーの上に盛ったハンダは笠を固定することができなかった。

溝底にハンダが付いているから、確かにワイヤーの笠と溝はハンダでくっついた。
しかし、その固定力が「レバー一握り」に負けた。
ハンダの固定力には期待していなかったけど、笠を固定する力の弱さにガッカリ。

★2021.02.16.追記

これははんだ付けがうまくできていなかったことが原因です。

対象物の間に溶けたはんだを流し込んでも金属とはんだとの接合力は生まれません。
はんだの接合力ははんだと金属の間に合金層ができるからです。 → こちら

この合金層を作るためには「はんだを250℃で3秒間溶かしておく」ことが必要ですが、
ただし、溶かしたはんだの中に3秒間漬け込んでもこの条件を満たしません。
それは「事前に対象物を250℃にしておく」ことが前提となっているからです。

上では笠を作ったたいこをそのままはんだ溜まりに漬けていますが、
事前に笠とたいこを熱しておく必要があったのです。
はんだこてを当てて熱するか、バーナーで熱するかしなければならなかったのです。
はんだは「対象物の間に流し込む」のではなくて「流れ込んでいく」のです。
そのために対象物を熱しておく必要があるのです。

c. 改良型

ハンダに「笠の広がりを固定すること」を期待できないのなら、ハンダ以外の方法を…。

●ワイヤーが穴を通れないようにワイヤーに結び目を作る。

1.5㎜Φワイヤーなら結び目ができるけれど、それがじゃまになって笠が溝から浮き上がる。
もちろん、2.5㎜Φワイヤーでは結び目はできません。

●予め溝半分にハンダを盛っておいて、そのハンダを溶かしながらワイヤーの笠を溝に入れる。

「溝底とワイヤー笠の接着性を高めること」を狙ったが、
溶けたハンダの中に漬け込むようにはいかない。溝の中のハンダが溶けて緩くならない。

●笠の分かれ目(たいこ穴)に小さいネジをねじこんでワイヤーを抜けないする。

「汎用ネジたいこ」をヒントにしたが、ネジ山がないのでネジが入っていかない。

ネジがだめなら釘を打てば?

①ワイヤーを二つに分ける ( 捩じらない )

②ぬか釘(1.6㎜Φ)を首下5㎜のところでニッパーを使って「斜めに切断」

これを笠の分け目(タイコ穴部分)に打ち込む。

釘の頭をポンチやマイナスドライバーで打ち込んで、頭を変形させてしっかりと打ち込む。
たいこ穴の中で打ち込まれた釘がワイヤーを穴に押しつける。
釘頭は両側に拡がった笠がすぼまらないように固定する。

③二つに拡げたワイヤーをねじる ( 半時計方向 )

ここから先は同じ。

このまま使えそう。

④ハンダ漬け、化粧盛り。

溝がしっかり隠れています。
左がレバー側、右がレリーズ側。
誰も「釘が打ってある」等と思いつかない。
「これで外れるようなら、あとは溶接しかないゾ!」

レバー一握りでは外れませんでした。
これで165号の試乗コースに持ち込みます。
ネジたいこの付いているケーブルを予備として持参して。

なお、6㎜Φの真鍮円棒でつくった1.4・1.5㎜Φワイヤー用のたいこは外れていません。
こちらは「釘打ち」は必要ないでしょう。

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