●頑丈な「ワイヤーたいこ」の作り方とケーブル調整

選任のための法律知識・



1.たいこ作成に必要な道具

他車のケーブルを流用するときやワイヤーを新しくするときには、
必ずワイヤーエンド ( たいこ ) を外して新しく付け替えなければなりません。

「ネジ式の汎用たいこ」が出ていますが、パッケージに「非常用」と書いてあると心配になります。
スロットル側クラッチレバー側クラッチ6㎜ → 8㎜カバークラッチワイヤー

「たいこ」はハンダ付けをして取り付けるのですが、取り付ける「たいこ」は売られていません。
どうしても自分で作らなければなりません。

あちらこちらのサイトに「たいこの作り方とハンダ付けの方法」が書かれています。
内容は昨今のネット情勢の通り「どこも同じようなもの」。
誰かが取り上げたものを見て、それを取り上げるのですから「同じになる」のは当たり前。
その内容は以下のようなもの。

・6㎜Φの真鍮棒かパイプを使う。
・1.6~1.7㎜Φのキリ(スロットル),2.2㎜Φのキリ(クラッチ)で穴を開ける。
・ワイヤーを通して、ワイヤーの先を拡げる(笠を作る)。
・鈑金用ハンダで固定。( ハンダこて or 漬け込み )
・表面をなだらかにする。

しかし、この通りに作ると「強度が弱い」。
非常用の「ネジ式たいこ」の方が頑張ってくれる。
そこで、「頑丈なたいこ」を考えてみました。
ただし、実際に使用して「その強さと耐久性」を検証していません。
使用は自己責任でお願いします。

必要な道具は

・100Wハンダこて → ハッコーユー 100W 790P (白光) → こちら
・ステンレスハンダ → ステンレス用はんだ 150g 直径1.2mm FS404-01(白光) → こちら
・フラックス → ハッコーFS-200 フラックス 20ML FS20001(白光) → こちら
・こて先 → 白光 ジュニアコテ先100W 343T → こちら

これらはホームセンターで入手できます。

このなかで「たいこ作成」に必要なものは、ハンダとフラックスだけ。
ハンダこては不要です。(後述)

ハンダこての代わりにカセットバーナーが必要です。
このバーナーは「チャンバーの耐熱塗装硬化」に使いました。 → こちら

エアホットガンはハンダ付けの前に接着部を温めるのに使います。
ジョイントの取外しや取付にも使います。

エアホットガンは「耐熱塗装硬化」には何の役にも立ちません ( こちら ) が、
「ネジロック解除」によく使っています。 → →こちら と こちら
名の通ったものでも「made in China の下請け製造」です。
だから、2000円程度の「まんま中華」でも性能は同じようなものです。
単なる大型ドライヤーですが、あれば便利な道具です。

なお、ボール盤や旋盤は使いません ( ありません )。
使うのは手持ちのディスクサンダーとハンドドリルだけです。
※ボール盤は買う機種まで決めていますがなかなか思い切れません。 → こちら

2. たいこの寸法

クラッチワイヤーは2.0㎜Φ (上段右 )と 2.4㎜Φ ( 上段左 )。
レバー側のたいこは「8㎜Φ×10㎜」か「5.8㎜Φ×10㎜にたいこカバー」。(上段)
NSR標準は 2.4㎜Φ,レバー側たいこは「6㎜Φ×10㎜にたいこカバー」

スロットルワイヤーは 1.4㎜Φ か 1.5㎜Φ。
スロットル側のたいこは「5.8㎜Φ×5㎜」(中段)。
キャブレター側のたいこは「5.8㎜Φ×10㎜」(下段)

たいこ作成に6.0㎜Φか8.0㎜Φの円棒を使うとして、その長さをどうすればよいか?
5.0㎜や10.0㎜にすれば問題はないが、作る場合は少しでも長い方が楽。
どこまで長くしてもよいのでしょうか?

●クラッチレバー側のたいこの長さ

・レバーの「たいこ穴」深さ → 12㎜。
・ワイヤー出口(通り道) → 巾/3㎜,中心(センター)/穴底から5.5㎜。
・たいこ長は「5.5㎜×2=11㎜」なら確実にOK、
   12㎜でもワイヤーがセンターから少しずれるだけ。
つまり、10㎜でなくても11~12㎜でもOK。

ただし、これはたいこのワイヤー穴が長さ方向の中央ある場合。
ハンドドリル作業の場合は中央からずれているので、
ワイヤーをワイヤー溝からずれないようにする現物合わせの微調整が必要。

●スロットル側のたいこの長さ

・たいこが入るホルダー厚 → 6㎜
・ホルダーが納まるケース巾 → 6.8㎜
・たいこ長が 6.8㎜ならスロットルホルダーがスムーズに回らない。
・つまり、5㎜でなくても6.5㎜までならOK。
・通常、押し側の穴(写真の下の穴)が磨耗しているので、たいこ長が5㎜より「6.0㎜+α」がよい。

これもワイヤー穴がたいこの中央にある場合。
中央からずれている場合がほとんどなので、
スロットルホルダーがスムーズに回転するように微調整削りが必要。

●キャブレター側のたいこの長さ

・たいこが入る穴は押し側・引き側とも巾8㎜。
・たいこ長が10㎜だからタイコは1㎜ずつ穴からはみ出る。
・しかし、それ以上はみ出しても干渉する部分はない。
・だから、10㎜でなくても12㎜でもよい。

これも、ワイヤーがたいこ長の中央から出ている場合のこと。
たいこ穴が中央から少しずれていることを考え、
調整分を含め「たいこ長」を次のようなものがよいでしょう。
・クラッチレバー側 → 約11㎜
・スロットルホルダー側 → 約6㎜
・スロットルキャブレター側 → 約11㎜

※切り出す場合は「両端面を垂直にする調整分」1.0㎜を付け加える。

3. 素材

・使うのは 6.0㎜Φ の 真鍮棒(598円・真ん中)
・6.0㎜Φ の 軟鉄棒(298円・2段目)は硬くて加工しにくいので不適。
・6.0㎜Φの 真鍮パイプ(418円・4段目)は「笠が作れない」ので不適。
・キリは1.7㎜Φと2.2㎜Φ使用。は※2.4㎜Φワイヤーには2.6㎜Φのキリ。

4. 強度はハンダではなく「笠」にある

鈑金用ハンダ・ステンレスハンダといってもハンダであることに違いはありません。
溶接のように素材をしっかりとつなぐわけではありません。

真鍮バイブで作った「たいこ」に、

ワイヤーを通して、中央をばらして太くし、

ハンダに漬け込んで、きれいに仕上げても

クラッチはレバーの一握りで、スロットルは知らない間に抜けてしまいます。

ハンダがワイヤーとたいこを接着する力はこの程度のものなのです。
ハンダの役割は「ワイヤーとたいこを接着する」のではなく「ワイヤーの笠を固定する」こと。

次は真鍮円棒で作った「たいこ」。

たいこから出たワイヤーの「笠の形」をハンダが固定する。
「笠」は拡がったままになるので「ワイヤーのストッパー」となるのです。

しかし、表面をきれいに削ると、せっかくの笠が小さくなってしまいます。

このくらい「笠」が残っていれば充分ストッパーになりますが、
もう少し削ると「笠」にならずワイヤーが強く引っ張られると抜けてしまいます。

なお、真鍮パイプの場合は「笠」を作っても、パイプの厚さが0.5㎜しかないので
出っ張った笠部分を削ると、笠の広がりはワイヤー穴より少し大きいだけになります。
これではストッパーになりません。

たいこの引っ張り強度を高めるための課題は「表面を削ったあとも笠を開いたままにする」こと。

その答えは「笠をたいこの外側ではなく内側に作る」こと。
これを次に説明します。

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