- たいこ作成に必要なもの
- 頑丈なたいこの作り方 ( 1.5㎜Φ・2.0㎜Φ ワイヤー )
- 頑丈なクラッチレリーズ側とレバー側のたいこ ( 2.5㎜Φ ワイヤー)
- 頑丈でなかった「2.5㎜Φワイヤー対応の頑丈たいこ」と改良型
- ケーブルのアウター調整・ジョイントの付け替え
8. アウターの調整
a. ジョイントの取外し
ケーブル作り直しで流用するスロットルケーブルはフォルツアの1800㎜のもの。
このケーブルはキャブレター側のジョイントがNSRのものと異なります。
a.SL230のストレートジョイント(NSRも同様)
b.フォルツアの曲がったジョイント。
c.どこかのケーブルのアジャスター。
d.ヤマハのプラスチック製スロットル側ジョイント。
フォルツアのスロットルケーブルのキャブレター側ジョイントをaのストレートなものに交換し、
スロットル近くにcのアジャスターを付けます。
作業はいたって簡単。
エアホットガンて30秒くらい温めれば引き抜けます。
かしめてあっても、アウター皮膜を留めているだけでスパイラルワイヤーまで達していません。
アウター皮膜を温めて軟らかくすれば外れるのです。
右端のプラスチック製ジョイントも外れましたが、多分「取り付けること」はできないでしょう。
左二つのジョイントとアジャスターはアウターがクルクルと回ります。
これは、ジョイントの中にキャップがあり、アウターはそのキャップにはまっているからです。
このジョイントの中にあるキャップを温めてやればアウターが外れます。
熱風を当てるのはこのキャップの外側なので、キャップを温めるのにはそれだけ時間がかかります。
まあ、2分も温めていればよいTしょう。
ただし、温めすぎるとアウター皮膜が溶けてしまいます。
「引っ張って抜けなければ、もう少し温める」でやってください。
b. ジョイントの取り付け
外したときの逆です。ジョイントを温めてアウターに差し込む。
熱いジョイントがアウターに当たる → アウターが軟らかくなる → 軟らかくなった部分にジョイントがはまっていく。
冷えればアウター皮膜が固くなって取れなくなります。
★注意★
・焦ってジョイントを差し込むとアウター皮膜がめくれてしまう。
アウター皮膜に軟らかくなる時間を与えて、「グゥ~」とジョイントを押し込む。
・アウター皮膜は温めない。かえって冷やして硬くした方がよい。
・アウター皮膜の切断面は切断熱で溶けて膨らんでいる。このままジョイントを押し込むと皮膜がめくれる。
皮膜の膨らんでいる部分をカッターで削って細くして瞬間接着剤で固める。
・必要以上に押し込まない。どこまで押し込めばジョンインの奥に達するかの印を付けておく。
出来上がりは
まず、キャブレター側のストレートジョイント。
当然、クルクル回ります。
次に、スロットルの「引き側」に取り付けたアジャスター。
一番上はクラッチケーブルのレバー側のキャップです。
フォルツアのキャップが痛んでいたので、どこかのケーブルから取り外して付けました。
やり方は同じです。
「必要以上の押し込み」でアウターが鍔状になってしまいました。
面白いのは「アウター・ケーブル調整」についてあちらこちらのサイトで説明しているは、
どこも「クラッチケーブルのキャップ+百円ライター」。
動画までアップしている人も。
なぜ、どれもケーブルキャップだけ?
なぜ、どこも百円ライター?
昨今の「軽薄短小」、手っとり早く結果だけ。少しでも人目を引けばそれでよい。
他の人が見つけた情報をそのまま取り上げていれば、失敗や回り道がないので苦労しなくて済む。
しかし、「自分が回り道をした分だけ他の人が苦労しなくて済む」、それが情報発信者の喜び。
「その情報を得るために費やした労力がその情報の価値である」ことに気付いてもらいたいものです。
なお、ジョイントを外したら、忘れないようにアウターに注油。
ワイヤーが入った状態での完全注油は不可能。
また、アウターを切断した場合は中のチューブが潰れています。
切断面に千枚通しを使ってワイヤーの通る穴を拡げておくことが必要。
上が長さを1180㎜にしたスティード400のクラッチケーブルアウター。
汎用の2.5㎜Φワイヤーを使い、8.0㎜Φ軟鉄円棒で作った頑丈たいこを取り付け。
※2.5㎜Φワイヤー対応の「頑丈たいこ」 → こちら
下が、アウター長を「押し・引き」とも1100㎜にし、
スロットル側にアジャスターを付けたフォルツアのスロットルケーブルアウター。
こちらは6.0㎜Φ円棒で作った頑丈タイコ取り付け。
※1.4・1.5・2.0㎜Φワイヤー対応の「頑丈たいこ」 → こちら
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